「26歳の転職は遅い…?」と不安を感じている方もいるかもしれませんが、結論から言うと、26歳は遅いどころか転職適齢期なんです。
基礎的なビジネススキルを身につけた状態でポテンシャルが期待される、企業にとってはちょうどいい年齢といっても過言ではありません。
そこで今回の記事では26歳の転職のメリット・デメリットをご紹介し、転職後に後悔しないための心得をご紹介していきます。
26歳で初めての転職活動を行うという方もいらっしゃるでしょうから、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
26歳の転職は今後のキャリアをしっかり考えることが重要
26歳で転職活動を開始する前に考えて欲しいことがあります。
それは自分のキャリアについてです。
転職活動での面接では、「5年後、10年後、どうなっていたいですか?」といった質問を受けることがあります。その意図は以下のようなものです。
- 自社のキャリアパスと一致しているかを
- 社風と合っているか
- 自己成長意欲はどのくらいあるのか
企業側はこういったことを応募者から読み取りたいのです。
そのため、5年後、10年後、といったスパンは気にせず、「将来のビジョン」「長期的視点」の観点で自分は「何をして」「どうなっていたいか」をしっかり考えましょう。
「10年後の自分」と言われても、まだ入社してもいないのに具体的に何かを想像するなんて難しいと思う方もいるかもしれません。
そこで、以下のような考え方をしてみてください。
「Doing(これがやりたい)」だけではなく「Being(こうありたい)」 |
今までの仕事で身につけてきたスキルをもって、入社後は「こうありたい」という自分なりの理想像を言語化するのです。
もし、事務スキルを活かした転職であれば
- 入社後の部署で様々な人が遂行している事務系タスクのマニュアル化に取り組みたい
- 請求書発行をマクロによる自動化を実現したい
など、具体的に「Doing(これがやりたい)」という話ができると、あなたの入社後の活躍の姿が採用担当もイメージしやすくて良いです。
26歳の転職は遅くない!未経験職種や業界にチャレンジできる機会
26歳は転職活動がおすすめできる年齢であることは冒頭でお伝えした通りですが、実は、未経験の職種でも十分チャレンジ可能な年齢なのです。
たとえば、営業職→経理事務といったキャリアチェンジが実務経験がなくても、ポテンシャルや意欲を評価してもらえる年代だからです。
同じ未経験であればコストがかからない若手が欲しいのが企業の本音なので、キャリアチェンジを考えているなら早めに転職活動を開始するのが得策です。
26歳の転職に求められるスキル
企業は第二新卒よりは社会人歴のある26歳に何を求めているのかを解説していきます。
基本的なビジネスマナー
26歳は社会人として基本となるビジネスマナーが身についていると期待します。
身だしなみや就業規則への徹底はもちろんのこと、取引先との電話やメールのやりとり、敬語の使い方やミーティングの席の配置など、新人研修で学ぶようなことはすべて身についていることが、26歳を採用するメリットと考える企業も少なくありません。
転職するしないにかかわらず、いかなる場面でも社会人としての振る舞いができるよう、基本的なビジネスマナーは身につけておきましょうね。
課題発見能力
課題発見力とは、経済産業省が2006年に提唱した社会人基礎力のひとつで
現状を分析し目的や課題を明らかにする力 |
と定義されています。
課題発見能力をもっていなければ指示待ちの状態になってしまいます。
26歳がその状態では、企業側も引継ぎや受け入れる部署の人たちにも負担がかかってしまいます。そのため、26歳で転職するには単純作業をこなすだけでなく、現状を分析し目的や課題を明らかにする力をもっていることが重要です。
例えば、事務職の方の場合、現状のやり方を見直し、新たな視点で問題点をみつけ、トライ&エラーを繰り返しながら業務効率化を実現することなどです。
<具体例1>
見積書や発注書に記載する内容をカテゴリ別に自動入力する仕組の構築
<具体例2>
Excelで関数計算していたものをマクロ化する
仕事へ前向きに取り組むスタンス
26歳は心も体も若く、伸びしろを期待される年代です。
多少忙しい時期があったり、ハードな職種の仕事を任されても、若さと前向きさで乗り切ってくれると思っています。すでに身につけているスキルだけではなく、納期や期限が決まっているタスクへの参加などに取り組む意欲が求められることを覚えておいてくださいね。
26歳転職のメリット
企業が26歳の人材に期待することをご紹介しましたが、転職する側にもメリットがあります。
ポテンシャルがある
26歳は成果や専門的スキルよりも成長意欲やポテンシャルが評価されやすい年齢です。
- 社会人としての基礎的スキルが身についている
- 将来のリーダーやマネジメント職候補になれる
- 前向きに仕事をやり切る力がある
30歳を超えると即戦力やマネジメント力を求められる一方で、26歳は「若さ」が最大の武器です。今あげた3つのようなメリットがあるので、転職を考えている方は早めに動くことをおすすめします。
実務経験がある
26歳は若いとはいえ入社して3年程度の実務を経験していることで、ある程度の即戦力にはなれるというアピールも可能です。
中途採用の目的は「即戦力」です。
多くの企業は「Aという仕事をすぐに対処してくれる人材が欲しい」「Bの業績をあげる人材が欲しい」と考えているため、そのニーズに実務経験がマッチすれば、26歳の経験値であっても十分に採用が見込めます。
キャリアチェンジの機会になる
26歳は未経験職種にチャレンジできる年齢であることも前述しましたが、「仕事」というものに対する理解や意識が備わっている年齢であることから、実務経験がなくてもポテンシャルや将来性を評価して内定をもらえるケースもあります。
そのため、キャリアチェンジができる機会にもなるので、未経験職種への挑戦を考えている方は早めに転職活動を始めましょう。
年齢を重ねるにつれて求められるスキルや期待値があがるので、ポテンシャルをみてもらえる26歳がチャンスですよ。
26歳転職のデメリット
続いて、26歳で転職をするデメリットもみていきます。転職活動を開始する前に、冷静に判断するための材料になるので、ぜひチェックしてくださいね。
新しい人間関係を構築しなくてはならない
転職ですと新卒入社のように同期なる存在がほとんどいないため、職場に慣れるまでは孤独を感じることがあります。
また、新卒時のようにOJTから指導されることも少ないため、仕事を覚えて慣れるまでは大変なことも多いでしょう。
年収が下がる可能性がある
26歳は新しいことにもチャレンジすることが可能な年齢なので、異業種への転職はおすすめですが、年収が下がる可能性を視野に入れておく必要があります。
未経験であれば今の会社でもらっている収入よりも転職先の方が低いということは多いにありえるためです。
新しいことへの挑戦なのか、年収をあげたいのか、といった自分の中での優先順位をしっかりつけておくことが必要となります。
経験不足とみなされる可能性がある
26歳で転職をする場合は30代のキャリアがある人たちと比較されることも多く、まだ経験不足とみなされることもあります。
社会人経験が3年程度の26歳よりも、10年程度キャリアを積んだ30代の人たちと比べるとポテンシャルや成長意欲では勝っていても、経験やスキル、専門性を重視する企業の場合は力不足と判断することもあるようです。
そのため、26歳で転職を考えている場合は、経験やスキルよりも若さと伸びしろを重視する企業や業界を選ぶことが転職を成功に導くコツになります。
26歳の転職を後悔しないために
26歳のタイミングで転職を考えるのであれば、なんとなくの転職ではなく「こういう仕事をしたい」「こういう環境で働きたい」と明確な理由やビジョンが必要です。
もし、今の会社での待遇や人間関係の辛さなどネガティブな理由で「辞めたい」と考えている方は注意が必要です。次の会社でも同様のことが起これば、また辞めたくなってしまう危険性があるためです。
そこで最後に、26歳の転職で後悔しないためにしておくべきことをご紹介します。
今の会社でできることはないかを考える
現状分析をしっかり行い、何が理由で転職したいのかを冷静に考えてください。
今の会社でできることはありませんか?
例えば、今所属している部署では成し得ることのできない仕事にチャレンジしたいのであれば、他の部署への異動では叶えられないのか、しっかり調べる必要があります。直属の上司や先輩に相談してみるのもよいでしょう。
わざわざ会社を変えなくてもあなたの希望をかなえられる部署やポジションがあるかもしれませんよ。
自分のキャリアをしっかり考える
次に自分のキャリアを描くことです。具体的に紙に書くことをおすすめします。
考え方には以下のような手法があります。
- 5年後、10年後のなりたい自分を想像する
- 現状とのGAPを明確にする
- なりたい自分に足りないスキルや知識を整理する
- どのような職場でどのようなスキルを身に着けるのか目標を設定する
以上の4つを整理することは仕事探しや企業探しの判断材料になります。
逆にここがぶれぶれの状態で転職活動をスタートしても、採用担当に意欲が伝わらなかったり、「この会社もいいな、あそこもいいな…」と当初の目的を見失ったりします。
自分の実績やスキルの棚卸をする
26歳ではある程度の実務経験があるので、それらの棚卸をしましょう。
この作業は、希望する企業の採用基準にあてはまっているか、満たしているかを知ることに役立ちます。
あなたがこれまでどのような仕事をしてきて、どのようなスキルを身に付けてきたのか、時系列にまとめるとわかりやすいです。
- これまでどういった部署に所属し、どのような業務を遂行してきたのか
- 担当業務のボリューム
- 担当業務の難易度
- 業務に関わる資格
- どのような成果をあげたか
- 自分の強み
- 過去の成功体験
- 苦労した経験と乗り越えるために実践したこと
これらをまとめてアピールできれば、内定をもらえる可能性はぐんと上がります。
転職エージェントに登録する
26歳で転職を考えている方は、ぜひエージェントの利用をおすすめします。
転職を希望している方にキャリアカウンセリングを行い、条件に合った求人を紹介し、プロが転職活動をサポートしてくれます。
特に、はじめての転職活動になる方は不安なことがたくさんあると思うので、転職エージェントは心強い存在になるはずです。
転職エージェントを活用するメリットは次のようなものがあります。
- 経験豊富なキャリアアドバイザーがサポート
- 登録料が無料
- 履歴書や職務経歴書を添削してくれる
- 企業別に志望動機へのアドバイスをくれる
- 非公開求人を紹介してくれる
- 企業サイトからはわからない内部情報を教えてくれる
- 面接日程の調整や給与交渉をしてくれる
- 自分の市場価値や適正年収がわかる
- 悩みや相談に乗ってくれる
- 企業からスカウトされることがある
キャリアカウンセリングを通して自分のスキルが整理できたり、特性がわかったりするだけでなく、思いがけない求人に出会うこともあります。
エージェントの活用によって想像もしていなかった職種や企業が候補になり、仕事選びの幅が広がることも大きなメリットです。
ひとりで悩まずに、ぜひ転職エージェントの活用も視野に入れてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では26歳で転職するメリットとデメリット、後悔しないための秘訣をご紹介してきました。
26歳という年齢は、今後のキャリアや仕事のやりがい、働く上で大切にしたいことが明確になってくる頃ですよね。
採用する立場からも、26歳は一定の経験があり、かつ伸び代を期待されて採用を勝ち取りやすいベストな年齢でもあります。未経験転職によるキャリアチェンジもまだまだ可能な世代です。
そのため、転職市場にはライバルが多く、しっかりした対策が必要になります。
ぜひ、転職エージェントのサポートを受け、後悔のない転職活動をしてくださいね。
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