現職に悩みを抱えているけれど、なかなか転職に勇気を持てないと言った人も少なくないはず。「転職活動中に収入が減って生活が苦しくなってしまうのでは?」「今以上に良い環境なんて見つかりそうにない」など、現状から新しい地へ足を踏み出すことには、どんな人も勇気を持てずに萎縮してしまうものです。しかし、現職に不満を抱えたままでいては、モチベーション維持やスキルアップに対する意欲の継続は困難です。では、どうして現職に不満を抱えているはずなのに、転職に対する勇気は持てないのでしょうか。
目次
転職したいけれど勇気が無い 7つの理由
転職をした方が良いのではないか、転職をするべき時期なのでは?と思うことはあっても、なかなか勇気が持てないのが「転職活動への第一歩」。多くの人が抱える「勇気を持てず踏み出せない理由」にはどのようなことが考えられるのでしょうか。
自分に合う転職先が見つけられないかもしれないから
現職を辞めたとしても、自分に合った転職先が見つけられないかもしれないといった漠然とした不安を抱えていることが考えられます。転職をしたとしても、現職のように働きやすい環境や働き方など、より良い企業が見つかるとは限らないからです。また、魅力的な企業が見つかったとしても、すんなり転職できるとも限りません。転職活動はそのほとんどが1ヵ月~3ヵ月掛かると言われているため、時期的な悩みや理想的な企業が見つけられるかどうか、うまく就職できるかどうかなどといった不安が、勇気を持てない原因になっている可能性があります。
今のキャリアや仕事を辞めて後悔しないか不透明だから
現職に対してどれだけ不満を抱えていても、今のキャリアが失われる不安や、現職を辞めたことによって後悔する可能性はないかなど、転職に対して不安が先走り、不透明なイメージを思い浮かべている可能性もあります。現職では役職が付いていたとしても、転職したからといって役職から始められるわけではありません。給与など優遇される項目はいくつかあるかもしれませんが、同じように働けるかどうかと言えば不透明な部分も見えてくるでしょう。このように、現職でのキャリアや、仕事を辞めたことによって、「あのときがやっぱり良かったんだな」「あのまま我慢してでも続けておけば良かった」といった後悔を感じさせる可能性が転職にはらんでいるために、勇気を持てず踏み出せない人もいます。
転職しても問題が解決しないかもしれないという不安から
給与、ボーナス、福利厚生などは企業の募集内容から把握できるもの。「給与アップを狙いたい」「福利厚生が充実した企業に就きたい」と考える場合は、事前に確認しながら応募することが可能です。ところが、人間関係や職場での働き方について不安や不満を抱えている場合は、転職をしても問題が解決しないかもしれないといった不安を抱える場合があります。なぜなら、働き方や職場環境は、実際に働いてみなければ分からないからです。そのため、これまでどおり現職を続けたほうが良いのではないかと考え、勇気を持てず踏み出せないのです。
転職活動の具体的な内容を知らないから
新卒入社の場合だと就職活動を行い入社することが主です。そのため転職活動への認識が薄かったり、乏しかったりすると、どういったアクションが求められるのかわからず、不安を抱えることがあります。転職活動の主なスケジュールや活動内容、職務経歴書などの書き方や面接時どのようなアピールをすべきかなど、具体的な項目がわからないことによって、今の方が良いのではないか、無理に転職をする必要は無いのでは?と考え、転職先を探すきっかけを潰してしまうこともあります。
退職を言い出す勇気が持てないから
現職の同僚や先輩、上司など、多くの人にお世話になったこと、さらに、働く環境があまりにも理想的すぎて、退職を言い出す勇気が持てないことが原因となる可能性もあります。ほかにも、上司や先輩があまりに厳しく、自分の言ったことなんてろくに聞いてくれる環境じゃない、といった逆のケースでも、転職を言い出しにくく、勇気を持てず踏み出せない可能性があります。
転職は失敗というリスクがあるから
転職とは新しい企業へと就職すること。新しい企業に勤めるといっても、理想的だと感じていた企業が、実際に働いてみると驚くほどにブラック企業だったなど、働いてみることでわかることがいくつもあります。つまり、転職には、失敗というリスクも少なからずはらんでいるということ。そういった不安があるからこそ、転職に対して勇気を持てずにいる可能性もあります。
周囲が理解してくれるか分からないから
長く勤めていると、職場や待遇、人間関係などに少なからず不満を抱えていても、安定した収入や就業時間などに納得しながら働く人もいるでしょう。家族がいる場合はなおさら、今の環境を壊したくないと考える人も少なくありません。このように、支えるべき家族がいると、転職活動によって安定が壊れることを恐れる人もいます。「転職活動中の収入は?」「どうやって暮らしていくの?」など、詰め寄られる場合もあるでしょう。このように、安定していた環境が大きく変わってしまう可能性に対して、家族や周囲が理解してくれるかわからないために、転職に対して勇気を持てない場合もあります。
「転職するタイミング」を逃さない!勇気を持つ4つの方法
転職を考えていても、さまざまな理由から勇気を持てずにいる方へ、転職のタイミングを逃さないために勇気を持つ方法についてご紹介します。
退職理由を明確にする
現職を退職してもなお、転職したい理由についてあぶり出しを行ってみましょう。退職理由をリストアップし、客観的に見ることで、現職に就いたままでも改善できそうな項目や、転職をきっかけに改善できる項目、転職先をどう選ぶことで改善を図れるかといったより明確な答えを導き出すことができます。以下に転職に結びつく理由についてまとめていますから、各項目をチェックし、これまでに感じていたことを振り返りながらリストアップしてみましょう。
□ | 給与、ボーナスなどお金 |
□ | 仕事に関するやりがい |
□ | 私生活とのバランス |
□ | 同僚や上司など職場の人間関係 |
□ | 会社の将来 |
□ | 理想的なキャリアアップ |
□ | スキルアップ |
□ | 企業に勤める自分の将来性 |
「退職理由」から『転職する理由』を明確にする
次に、上記であぶり出した退職理由から、転職理由を明確にしましょう。たとえば、将来的に見たとき、現職ではキャリアアップが望めない、役職などに就ける可能性が非常に少なく、やりがいが見いだせないとしましょう。そういった退職理由がある場合には、転職理由について「現職では自身の評価がしっかりと行われていないと感じ、キャリアアップが困難だと感じた。転職する場合は、社員それぞれの評価をしっかりと行ってくれること、給与やボーナスの査定が年間2回ほどあるところを希望する」と書きます。そうすることで、理想的な企業が見つかり実際に面接を受ける場合などに、退職理由と一貫性を持った転職理由を伝えられるようになり、採用担当者から見ても、入社後のイメージを膨らませやすくなります。
転職先に求める条件をあぶり出す
次に、転職先に求める条件をあぶり出しましょう。前段落で解説した【「退職理由」から「転職する理由」を明確にする】と平行して行うと良いでしょう。転職先の企業に求めたいこと、たとえば、給与アップを求める場合は、現職よりも給与の良い場所を見つけ、さらに定期的に給与の見直しがあるなど、収入アップにつながる可能性が多いところを選ぶなどです。ただし、どれだけ給与が良いところでも、自身にミスマッチな企業を選んでしまえば、ノルマや目標が達成しにくく、本来の目的だった給与がもらえなくなる可能性もあります。そうならないように、どれだけ理想的な企業が見つかっても、自身にマッチした働き方が実施できるか、スキルや能力を活かせるかについて熟考することも大切です。
転職すべきか、現職するべきかを深く考える
ここまでにあぶり出した答えをもとに、今度は「退職」か「継続」かを深く考えてみましょう。現職に対して上澄みだけのデメリットを抱えていたとすれば、不満に感じたことをリスト化したことによって、どれだけ恵まれた企業であるかが見つめ直せるはずです。本当に悩んでいて、本当に転職を望んでいるのであれば、リストを客観的に見たことで、具体的な退職理由と転職理由が自身の思いを明らかにし、転職を決意する要素となるはずです。自身の行動次第で改善できそうな場合は継続を、働き先を変えなければ改善が見込めない項目が多くある場合は、この段階で転職に踏み切ることが肝心です。
転職活動に迷っている人へ 最終的に取り入れて欲しい3つの項目
退職理由と転職理由を明らかにしたことによって、次に取るべきアクションが明確になったはずです。しかし、それでもまだ退職or継続に迷っている人も少なくないでしょう。そんな方へ、退職or継続で悩む場合に最終的な手段として参考にしてもらいたい3つの項目についてご紹介します。
現職での働き方を意識して変えてみる
先述したように、退職と継続で迷っていても、自分の行動次第で改善できそうな項目が多い場合は、意思のまま働き方や行動を意識的に変えてみると良いでしょう。人間関係が良好に築けないといった悩みであれば、仕事で最低限関わる範囲に留め、深く悩みすぎないなど、あなたの意識や行動に変化を与えるのです。同僚と仲が悪くなってしまいその原因はどちらも悪い、または相手が悪いとしても、「なにか悪いことをしていたり、言ったりしていたらごめんなさい」と、大人の対応を心掛け、改善をはかるのです。火のない所に煙は立たずということわざがあるように、あなたはなにもしていないと思っていても、普段の何気ない行いや言動によって周囲に対する配慮が欠けていた可能性も考えられます。人間関係とは、大人の対応を心掛けることで、大きく前進することがほとんどです。転職活動に何ヶ月、または何年と使ってしまうよりは、現職にいくらか満足する部分もあるのであれば、自身の行動によって変化させることはできないかを考えてみると良いでしょう。
転職エージェントに相談してみる
どうしても自分自身では決めかねてしまう、専門的な知識を持つ人に背中を押してもらいたいというのであれば、転職エージェントを活用し、キャリアアドバイザーに相談してみるのも方法のひとつ。具体性のある退職理由と転職理由を持つことで、転職に関する知識豊富なキャリアアドバイザーから、どういった企業を選ぶべきか、どういった転職活動を実施するべきかをアドバイスしてくれる場合があります。退職をして転職をしたいけれど、家族に言い出す方法がわからないなど、些細な問題も、しっかりと聞き入れ、的確なアドバイスを受けられる可能性もありますから、理想的な企業を探すためにも、積極的に転職エージェントに登録してみると良いでしょう。
優先順位を考慮する
これまでの働き方や経験を踏まえて、自身が優先することと妥協できること、我慢できないことがなにかについて見つめてみましょう。「転職しようかな」と考えているときは、具体性がないままぼんやりと転職への希望や夢を描いている状態。そのため、現職に対しての不満や我慢できないことだけを先行して考えがちです。しかし現実は、不満や我慢できないことをすべて解消する企業はなかなか見つけられません。むしろ、どこかで必ず、不満を抱いたり、我慢できないことを抱えたりすることが多くあります。そのままの思いで転職活動をしてしまえば、実際に新しい企業に入社しても「前職の方が良かった」といった後悔を生みかねません。そうならないよう、転職に求める優先順位を明らかにし、そのうえで転職することで実現可能かを深く考えてみましょう。
転職に勇気が持てない…… そんなときは退職動機を見直してみよう
転職に対して勇気を持てずにいる場合に取り入れるべき方法について解説しました。転職と一口に言っても、スムーズに新しい働き先を見つけることは困難です。また、運良く理想的な企業が見つかっても、実際に働いてみたときと募集項目とのギャップが大きかったり、働きにくかったりと、後悔を生んでしまうことも少なくありません。転職についてまだぼんやりとしていて、さらに勇気を持てずにいる場合は、転職がすべてを解消してくれるわけではないことをしっかりと受け止め、現職に対して自分の行動でどうにか改善できないかを見直してみましょう。
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