「転職してまだ1ヶ月なのに、会社をやめたくなった…」と悩んでいる方。
結論からいうと、あなただけではありません。
ですから、「自分に堪え性がない」「適応能力やスキルが劣っている」などと、自分を否定しないでください。
入社前と入社後に生じる違和感や、理想と現実のギャップが生まれるのは当たり前のこと。それを面接などで見抜くことはとても難しいことです。
そのため、転職後1ヶ月で「会社をやめたい」と思う人はたくさんいます。
そこで今回の記事では、転職して1ヶ月で「会社をやめたい」と思う原因や対処法をお伝えしていきます。本当にやめるべきケースも紹介していきますので、あなたの状況と照らし合わせてみてください。
目次
転職して1ヶ月で「やめたい」と思う人は多い
転職初日では気が付かなかった職場の雰囲気や人間関係、詳しい仕事の内容などが、1ヶ月もすれば見えてくるでしょう。
自分で希望して入社したにもかかわらず、「こんなはずではなかった」と思うことだってあります。
ただ、すぐにやめる判断をするのは危険です。
たとえ、運良く再就職が出来たとしても、同じ状況にならないとは限りません。
まずは「やめたい」と思う原因と冷静に向き合い、改善策を模索することをおすすめします。
出典:株式会社ビズヒッツ|入社後すぐ転職はNG?入社1ヶ月以内に転職した理由ランキング【経験者383人アンケート調査】
転職して1ヶ月で「やめたい」と思う原因
ここでは、なぜ新しいスタートをきったばかりなのに、転職後1ヶ月で「やめたい」と思うようになったのか、具体的に原因をご紹介していきます。
仕事を覚えられない
「入社して1ヶ月も経つのに仕事が覚えられない…」
自分のできなさ加減に嫌気がさし、自信を失ってしまうのは、中途入社した方にありがちな悩みです。
「もう入って一ヶ月経ったよ?いつになったら覚えてくれるの?」と陰で言われているのではないかと不安になり、職場の人ともなんとなく距離を感じることも。
特に退職や異動が決まっている人からの引継ぎの場合は、期限があるので、新しい仕事が次から次へと教えられるでしょう。メモを取り損ねたり、質問が出来なかったりすると、どんどんわからないことが増えていくので悪循環に陥ります。
結果をだせないことへの焦り
毎日精一杯頑張っているのに、思うように結果がだせなかったら、自分への焦りやイライラが募りますよね。そんな状態が続いたら、入社時の意欲や自信がなくなり、今後に対する不安ばかりが先行するでしょう。
「即戦力として採用されたのに、がっかりされているかもしれない」という焦りやイライラによって、やめたいと思うこともあります。
そのような中で、何とか結果を出そうとして体を壊しかねない働き方や努力をしたりする人もいるので注意が必要です。
頼れる同僚がいない
中途入社の場合は新卒と異なり、同期という存在がほとんどいません。そのため、職場に頼れる同僚がいないことで、転職後の悩みや不安を一人で抱え込みやすくなります。
確かに、職場に頼れたりわかちあえたりする同僚がいなくて、仕事をやめたくなる人は多いです。
会社は1日の半分以上を占める場所。そこで気の許せる同僚がいなくて辛い気持ちになるのは誰でも想像ができるでしょう。
転職して1ヶ月経っても職場になじめない
1ヶ月経ったのにもかかわらず、職場に馴染めないと会社に行くこと自体が嫌になってしまい、やめたくなる人も多いです。
続いて、職場に馴染めないと感じてしまうタイミングを解説していきます。
ノリが合わない
会社や部署ごとに、職場の雰囲気が違うのは当然のこと。とはいえ、自分に合わない職場だと思い込んでしまうことで余計にストレスがたまることもあります。
休憩時間の話し相手がいない
ちょっとした休憩時間に話す相手がいないと、職場に馴染めていない、孤立していると感じますよね。仕事をする場であって友達を作る場ではないと頭でわかっていても、寂しいと感じるのは当然です。
輪に入れない
職場の人たちが数人で楽しそうに会話している輪に入れないと、「自分は避けられているのかな」と不安になってしまう人は多いです。
特に、女性はグループが出来上がっている中に自分から声をかけて入り込むのは難しいですよね。
ランチや飲み会に誘われない
ランチや飲み会に誘って欲しいのに誘ってもらえないのも、職場に馴染めていないと不安になるタイミングです。「自分も参加したい」と自分から声をかけられればいいのですが、転職して間もない間は難しいでしょう。
転職して1ヶ月で「やめたい」と思ったときの対処法
入社してから1ヶ月で、「会社をやめたい」と思いながらも、そんな自分が情けなく感じて悩む人は多いです。先にお伝えした通り、職場に馴染めていないと感じていれば、相談できる人もいないでしょう。
でも、すぐに「やめる」と行動せずに次の内容に目を通してみて下さい。やめる前にできることはまだあります。
続いては、転職して1ヶ月で「やめたい」と思ったときの対処法をご紹介していきます。
分からないことを積極的に質問する
仕事を覚えられずにやめたいと思っている方は、継続して積極的に質問し、少しずつ業務内容を覚えることに集中しましょう。
その前に、業務中に分からないことや気になることは、まず自分で調べる癖をつけます。
それでも分からない場合は、先輩や上司に質問や相談を行い、問題解決へのネクストアクションを起こすのです。その際に大切なのは、次に同じことを質問しないよう、必ずメモをとることです。
教えてもらっているときにメモを取るのは、仕事を覚える上では基本中の基本です。自分のためだけでなく、学ぶ姿勢があることをアピールすることで、教えてくれた人にも好印象を残すことができます。
コミュニケーションを積極的にとる
職場に馴染めていないと感じている方は、まず自分から接点をもつようにしてみましょう。良好な人間関係を構築するには、「自分を知ってもらうこと」と「相手を知ること」が大切です。最初はぎこちなくても、少しずつ会話が増えるにつれ、自然と打ち解けやすくなります。
会話が苦手という方は、「笑顔であいさつをする」「相手の名前を呼ぶ」などはすぐに実践できるコミュニケーションですよね?
些細なことでも毎日繰り返していけば、あなた自身も周囲から「話しかけやすい人」という印象を持ってもらえますよ。
エージェントに相談する
「1ヶ月しか働いていないのにやめてもいいのか」「やめた後はどうしよう…」といった悩みから抜け出せないようであれば、思い切って転職エージェントに相談するのも一つの方法です。
なぜなら、経歴が浅い方、あなたのように入社直後にやめたくなった方など、転職エージェントはたくさんの人たちをみてきているからです。
転職エージェントは無料で登録することができ、在職中の悩みを相談することが可能です。本当に転職した方がいいのか、自分のキャリアはその後どうしていくべきなのか、などプロのアドバイスを受けることができますよ。
転職して1ヶ月でやめることのデメリット
転職して1ヶ月で退職することはもちろん可能です。
ただ、デメリットも存在します。
やめたい原因への解決策を講じる前に勢いでやめてしまうと、後悔する可能性が高いです。そこで、短期退職によるデメリットとリスクをまとめましたので、把握しておきましょう。
再就職が難しくなる
早期退職や転職を繰り返す方は、再就職の成功率が下がってしまうリスクがあります。
採用直後に企業が倒産するなど滅多にありませんが、そのように本人にはどうしようもないことでない限り、「転職1ヶ月でやめた」という職歴は、企業側にマイナスな印象を与えてしまいます。
「意思が弱い」「継続力がない」と思われてしまうと、「次もすぐに退職してしまうのでは?」と懸念されてしまうのは仕方ないかもしれません。
やめ癖がつく
転職して1ヶ月といった短期での離職を繰り返してしまうと、「嫌だったらすぐやめて次の仕事を探せばいい」という安易な考えになってしまう危険性があります。
一度「やめ癖」がつくと、仕事が長続きしなくなります。
人によっては運よく再就職が叶うかもしれませんが、転職回数が多かったり、短気で離職しがちだったりする人は企業から敬遠されがちです。そのため、転職回数ばかりが増え、採用でもどんどん不利になっていくので注意が必要です。
スキルが身につかない
1ヶ月という期間は、仕事を覚えひとりでこなす期間としては不十分です。
そのため、仕事を覚えられない自分への焦りや自信喪失でやめたくなるのでしょうが、そのまま退職してしまうと、何のスキルも知識も得ていない状態でやめることになります。
せっかく採用された企業で、何一つ身につけられないまま退職するのは非常にもったいないことです。
転職して1ヶ月でもやめた方がよい職場
転職して1ヶ月での退職のデメリットを説明してきましたが、体を壊すような残業やパワハラを受けたのであれば話は別です。
ここでは、転職して1ヶ月でもやめた方がよい職場を具体的に解説していきます。
今、やめたいと思っている方は、あてはまるものがないかチェックしてみてください。
聞いていた仕事と全く違う職場
「聞いていた仕事と実際の仕事が違う」というケースは残念ながら多く存在します。
入社前に聞いていた話や提示されていた労働条件、給与と違う場合は人事担当者に「仕事内容が違うのでは?」と確認をとってください。条件違反は違法行為です。
労働基準法でも、「企業側が明示した内容と異なる場合、従業員は企業と交わした労働契約を解除することができる」と定めています。
そのため、聞いていた仕事の内容や条件が異なっていればすぐにやめることは可能です。
泣き寝入りする必要はまったくありません。
過度な残業を強いられる職場
面接時に「繁忙期での残業は可能か」という質問を受けることがあります。入社したい思いと頑張りたい意欲で、多くの人は「YES」と答えるでしょう。
けれど、転職先の1ヶ月の残業時間が「45時間」を超えている状況が継続していたら、ブラック企業の疑いがあります。
会社と従業員の間で36協定が結ばれていても、「1週間に15時間を超える」「1ヶ月に45時間を超える」場合は違法なのです。
体を壊してしまっては仕事どころではありません。「会社の状況がおかしい」「不当ではないか」と感じたら、ひとりで抱え込まずに弁護士に相談することもひとつの手です。
パワハラ・セクハラが横行している職場
たとえ仕事の内容や企業の待遇に問題がなかったとしても、パワハラやセクハラが横行しているような職場は働く環境として危険です。
「パワハラと感じるのは自分が弱いからではないか…」「セクハラを理由に会社をやめるなんて…」と躊躇しているのであれば、その必要はありません。
パワハラ・セクハラに対して厳しい目をもったまともな企業はたくさんあります。
退職は逃げではなく、「自分を守るための判断」と考えてください。
まとめ|転職して1ヶ月でやめたくなったら転職エージェントに相談しよう
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では、転職して1ヶ月でやめたくなる原因や対処法、やめたときのデメリットとやめるべき職場について解説してきました。
最後にもう一度お伝えしますが、一時的な感情ですぐに退職を決めてしまうのはおすすめできません。なぜなら、最初は様々な理由があっても、続けていくことで職場での人間関係が変わったり、仕事内容が変わる可能性もあるからです。日々状況は変化します。
もう少しだけ踏ん張ってみることで、案外仕事が楽しくなり、やめたかった気持ちが嘘のようになくなることもあります。
けれど、できるだけ早くその状況を抜け出したいと思っている方は、一度転職エージェントに相談してみるのもおすすめです。
本当に退職をした方がいいか、今の自分の力で再就職できる企業はあるのか、などの相談に親身に対応してくれます。
最終的に退職を決めるのはあなた自身なので、転職のプロの意見を取り入れ、納得した上でキャリアを決めていってくださいね。
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