31歳の女性と言えば、社会人として少し慣れてきてキャリアアップを考えてる時期です。また、私生活に関しては結婚や出産など今後を共にしたいと思う人がいる場合もあります。仕事面にしても私生活面にしてもいろんなことを思う年齢です。そこでこの記事では、31歳女性の転職について、転職した方がいいケースと転職しない方がいいケースをご紹介したいと思います。いろいろ考える事が多いと思いますが、1つずつ解決していきましょう。
目次
31歳女性でも転職できるの?
31歳の女性でも転職はできます。今の時代、年齢関係なくスキルで採用されることが多いです。だからといって31歳の女性の転職は簡単なものではありません。中途採用をしている会社のほとんどは、将来有望な20代を積極的に採用しています。
また、30歳を越えて転職を考えている人のほとんどはステップアップしたい人です。社会経験が豊富である30代前半は企業から即戦力を求められます。若手を引っ張ることができる30代を積極的に採用している会社もたくさんあります。具体的なスキルや実績のアピールや企業が求めている人材と合っていると思ってもらえれば、転職成功率も高くなります。ポテンシャル採用の20代に比べると、転職難易度は高くなりますが、転職はできます。
『転職成功者の年齢割合』
『転職成功者の年齢割合』を2021年と2020年とで比較してみるとこのようになりました。
25〜29歳の割合が1.7%上がり、それ以下は全て下がりました。
25〜29歳の割合が増加した要因は、2020年に新型コロナウイルスの影響で求人をストップしていた会社が新卒採用や中途採用の活動を再開したことが考えられます。
2021年 | 2020年 | |
24歳以下 | 9.2% | 9.4% |
25~29歳 | 40.5% | 38.8% |
30~34歳 | 23.3% | 23.4% |
35~39歳 | 12.5% | 12.8% |
40歳以上 | 14.6% | 15.5% |
【参考】DODA:転職成功者の平均年齢調査
https://doda.jp/guide/age/#movingPosition09
31歳女性が転職した理由
厚生労働省が発表している令和3年の上半期雇用動向調査結果の概要で『31歳女性が前職の会社を辞めた理由』が数値化されていました。主な理由は以下の通りです。
34%の「その他個人的な理由」が圧倒的に多く、その次に9.7%の「給料等収入が少なかった」、8.9%の「労働時間、休日等の労働条件が悪かった」「出産・育児」が上位でした。
*仕事の内容に興味を持てなかった:3.6%
*能力・個性・資格を生かせなかった:3%
*職場の人間関係が好ましくなかった:8.3%
*会社の将来が不安だった:3.3%
*給料等収入が少なかった:9.7%
*労働時間、休日等の労働条件が悪かった:8.9%
*結婚:1.8%
*出産・育児 :8.9%
*介護・看護:0.0%
*その他の個人的理由:34%
*その他の理由
→定年・契約期間の満了:5.3%
→会社都合:5.8%
→その他の理由(出向等を含む):7%
30代後半の転職成功者の賃金の変化
また35〜39歳の転職成功者の転職後の賃金の変化についても見ていきましょう。
2021年上半期と2020年上半期の1年間で増減の差はありますが、毎年「増加」または「変わらない」の方が多いので、賃金面では安心と言えるでしょう。
1割以上の増加 | 1割未満の増加 | 変わらない | 1割未満の減少 | 1割以上の減少 | |
2021年上半期 | 33.6% | 8.3% | 24.4% | 11.7% | 20.8% |
2020年上半期 | 27.7% | 10.4% | 26.1% | 11.4% | 24% |
【参考】厚生労働省:令和3年上半期雇用動向調査結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/doukou/22-1/dl/kekka_gaiyo-04.pdf
31歳女性が転職する前に準備しておくこと
自己分析や会社の情報収集を徹底的に行う
転職活動を始める前に自己分析や希望する会社の情報収集を徹底的に行いましょう。自己分析や会社の情報について徹底せずに転職活動をして、入社してしまうと入社後にミスマッチが生じます。
特に31歳になると「自分の経験から得たスキルは何か」「自分はそれをどう活かせることができるか」などの自己分析をしっかり行うことが可能です。希望する会社が求める人物像に合わせたスキルや実績をアピールすることもできます。
また、転職に失敗しないためには希望する会社の情報収集は必ず必要です。ほとんどの会社で採用面接で「たくさんの会社がある中でなぜ当社を選んだのか」という質問をしてきます。きちんと答えることができるように会社のことをしっかり理解しておきましょう。
あまり会社の情報収集をせずに給与や待遇が良いからといって転職してしまうと、労働環境が悪く、残業続きで精神的にやられる可能性があります。何度も転職ができる20代と異なり、転職成功率が低い31歳は、きちんと会社の情報収集を徹底する必要があります。
一貫したキャリアプランを立てる
転職活動を始める前に一貫したキャリアプランを立てましょう。将来的に自分はどんな会社で、どんなや仕事がしたいか、なぜその仕事がしたいのかを明確にしていると、転職に成功しやすいです。なぜかというと、一貫したキャリアプランがあると、もし何度も転職していても、その転職理由を具体的に自信を持って伝えることができるからです。
「なんとなく転職したい」と思っており、とりあえず今の会社より給与が高いからという理由で転職先を決める人が多くいます。そうすると、労働環境が悪く、残業続きで精神的に疲れてしまう可能性があります。一貫したキャリアプランやビジョンを持つことは、正しい職場選びをするためでもあります。今一度、自分が考えているキャリアプランやビジョンは何なのかを再認識し、転職活動で具体的に説明できるようにしておきましょう。
事前に家族やパートナーに相談する
31歳といえば、結婚をして子どもがいる人や結婚を考えているパートナーがいる人もいるでしょう。また両親も若くなく、家族のサポートが必要になってきます。
転職活動を始める前に「家族やパートナーに相談する」ということは非常に重要です。子どもがいる場合は養っていかないといけませんし、結婚を考えている場合はこれから生活を共にするので、事後報告はトラブルの原因になります。転職を考えている初期段階から、自分の将来やキャリアプランについて家族やパートナーにきちんと相談しておきましょう。
【31歳女性の転職】「結婚→転職」or「転職→結婚」
31歳の女性というと、「結婚」を考える年齢ですよね。また仕事に関してもキャリアアップをしたいと考える年齢です。「結婚」と「仕事」は分けて考えることができない人生においてとても重要なことです。今は結婚・出産をする予定がない方も、今後のライフプランを考えながら転職活動をしなければいけません。
給与やキャリアアップを理由に転職をするのか、今後のライフイベントを考えて産休・育休などの福利厚生で転職活動をするのかなどいろんな選択肢があります。
また「結婚してから転職する」か「転職してから結婚する」かどちらを先にすべきか迷う人もいるでしょう。結論から言うと「転職してから結婚する」方がオススメします。転職直後は新しい職場で慣れず、バタバタすると思います。少し仕事にも慣れ落ち着いてから結婚するのが良いでしょう。
反対に「結婚してから転職する」と、いつ妊娠・出産するか分からないからです。子どもを産むことは計画的に行うことができません。「せっかく採用してすぐに産休・育休を取得されると困る」というのが企業の本音です。既婚者の場合、採用されにくい可能性が高いのが現実です。
しかし、既婚者でも全ての女性が妊娠・出産を望むとは限りません。「結婚しても妊娠・出産を考えていない女性もいます。その場合は結婚を先にしても良いでしょう。転職した後に産休・育休を取得する予定がないので、プライベートが落ち着き生活の基盤ができてから転職活動をしても問題ないです。
【31歳女性】転職した方がいいケース
結婚前
先ほど述べたように既婚者の場合、採用されにくい可能性が高いです。なので、結婚する前に転職をすることをオススメします。
未婚か既婚かは、面接で直接聞かなくても、履歴書の未婚・既婚欄で確認しています。似ている経歴や実績・スキルを持っている未婚者と既婚者では、未婚者の方が採用される確率が高いのです。
いつか職種変更したいと考えている
いつか職を変えたいなっと思っている人は1日でも早く転職活動をしましょう。そんな急ぐ理由は20代より30代は求人の数が少ないからです。企業の多くは素直さや吸収力を兼ね備えている若手の人材を求めています。20代はポテンシャル採用ですが、30歳を超えると年齢で書類選考すら通らない可能性が高くなります。「35歳転職限界説」があるように30代後半になると転職はもっと厳しくなるので、今のうちに転職活動を行いましょう。
キャリアアップしたい思いがある
キャリアアップをするためには、「現在勤務している会社にとどまる」か「転職をする」かの2パターンがあります。しかし、現在の職場でなかなか女性の昇格が厳しそうであれば、転職によってキャリアアップをすることをオススメします。
「女性の職業生活における推進に関わる法律(女性活躍推進法)」が2016年に施行されたことにより、女性が社会的に働きやすく、昇格しやすい環境作りが推進されています。
転職しない方がいいケース
1年以内に妊娠・出産する予定がある
すでに妊娠している人や妊活中の人は転職をしない方がいいでしょう。労働基準法が定める産休は「産前休業(出産予定日の6週間前)と産後休業(出産の翌日から8週間)のこと」で、雇用期間や形態に関係なく誰でも取得可能です。しかし育休は「1年間の育児休業のこと」で保育園が見つからない場合は最長2年取得可能です。しかし、取得には条件があり「同一の事業主に引き続き1年以上雇用されていること」と定められています。つまり、転職して1年以内は産休は取得できますが、育休は取得できないということです。
妊娠をすると、定期健診やつわりなどの体調不良で休むことがあるでしょう。現在、妊娠をしていない人でも妊娠する可能性がある場合は転職をせずに、できるだけ休みを取りやすく慣れている職場で勤務した方が心身ともに良いと思います。
なんとなく転職活動をしている
31歳女性の転職しない方がいいケースは、特にこれといった理由がなく転職活動をしていることです。「将来こういう事をしたい!」などの明確な将来のビジョンやキャリアプランを立てずに転職活動をしていることは要注意です。
何度も述べていますが、「とりあえず今の会社より給与が高いから。」という理由で転職先を決めて入社してしまうと、労働環境が悪く残業続きで精神的に疲れてしまう可能性が多いにあります。正しい職場選びをするためにもきちんとした転職理由を考える必要があります。今一度、自分が考えているキャリアプランやビジョンは何なのかを再認識し、転職活動で具体的に説明できるようにしておきましょう。
まとめ
今回は、31歳女性の転職についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
年齢的にも「結婚をしてから転職する」か「転職をしてから結婚する」か迷う女性が多く、転職をする時期は結婚より前ということがわかりました。結婚をしてから転職活動をすると採用されにくい可能性が高く、また「35歳転職限界説」があることもわかりました。まだ未婚の女性やキャリアアップを目指している31歳の方は早い内に行動しましょう。
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