「派遣社員はやめたほうがいい」「派遣社員はヤバい」など、世間は派遣社員に対してあまり良いイメージを持っていません。
では、なぜ派遣社員はあまり良いイメージを持たれていないのでしょうか。
派遣社員を漠然とやめたほうがよいと考えている人の中で、「周りの人がやめたほうがいいと言っているから」となんとなく悪いイメージを持っている人も多いことでしょう。
今回は、世間から評価されていない派遣社員の実態を詳しく解説していきます。
この記事を読むと以下のことが分かります。
・派遣社員とは
・派遣社員をやめたほうがいい理由
・派遣社員をおすすめできる人
・ダメな派遣社員の特徴
・優良な派遣会社の選び方
目次
【派遣社員の実態】派遣社員とは
派遣社員とは、派遣会社に登録をしている人が派遣会社ではない違う会社で働くことで、給料が支払われる働き方をしている人です。
派遣社員が給料を貰える仕組みは、以下のとおりです。
①派遣社員が派遣会社以外の会社に派遣される
②派遣社員が就業先の会社で働くことで賃金が発生
③発生した賃金は派遣元の会社に支払わられる
④そして、賃金から手数料を引いた差額を派遣社員が給料として受け取る
また、世間では正社員と比べられ「派遣社員はやめたほうがいい」と言われています。
そう言われる理由が沢山あるので、次で派遣社員が良く思われていない理由を詳しく解説します。
派遣社員として働くことを考えている人は、派遣社員の実態を理解した上で働くと、就職後に後悔しないことでしょう。
【派遣社員の実態】派遣社員はやめたほうがいい理由
こちらでは、世間から「派遣社員はやめたほうがいい」と言われている理由について詳しく解説していきます。
これらの理由を把握しておくと、派遣社員として働くことはどういうことなのかを理解することができるでしょう。
「派遣社員はやめたほうがいい」と言われている理由は、以下のとおりです。
・仕事に責任感が持てない
・雇用が安定していない
・正社員よりも給料が少ない傾向がある
・福利厚生が少ない
・車や家のローン審査が通らない
・交通費などの必要経費が自己負担の可能性がある
・勤怠の報告は派遣元と派遣先の両方に行う
仕事に責任感が持てない
派遣社員は、学生でもできるような責任感がない仕事を任せられる傾向があります。
そのため、長く勤めていたとしても、「仕事に責任感を持てない」と感じることでしょう。
雇用が安定していない
派遣社員の特徴として、雇用が安定していないことが挙げられます。
なぜなら、派遣社員は正社員と違い「労働者派遣法」によって最大3年間の契約期間が定められているからです。
そのため、長く働きたいと感じた仕事であっても、途中で派遣社員として契約が終了してしまいます。
正社員よりも給料が少ない傾向がある
派遣社員は、正社員よりも給料が少ない傾向があります。
なぜなら、派遣会社によって働いた賃金分から手数料を引かれてしまうからです。
先ほどもお伝えしたように、派遣会社は自分たちの収益を差し引いたうえで派遣社員に給料を渡しているので、その分貰える給料が下がってしまいます。
福利厚生が少ない
福利厚生が少ないことも、「派遣社員はやめたほうがいい」と言われる1つの理由です。
多くの企業では、派遣社員は働いた対価として賃金が支払われるだけの雇用契約となっています。
なので、正社員だと貰えるような「住宅手当」「退職手当」「役職手当」などの法定外福利厚生を受け取ることができないケースが多いです。
ただ、「健康保険」「厚生年金保険」などの法定福利厚生は、労働条件に当てはまれば誰でも受けられるので安心してください。
車や家のローン審査が通らない
派遣社員は、有期雇用契約なので雇用が安定していません。
車や家などの高額なローンを組む際の審査には大きく影響してしまうでしょう。
なので、派遣社員は結婚を考えた際に子供を作ってマイホームなどの暮らしをすることは、世間では難しいと考えられています。
交通費などの必要経費が自己負担の可能性がある
派遣会社によっては、「交通費」など仕事に対して必要な経費が自己負担になるところがあります。
なので、就業先が遠い場合は、交通費分が無駄な出費となるでしょう。。
派遣会社を選ぶ際には、交通費は自己負担ではないところを選ぶことをおすすめします。
勤怠の報告は派遣元と派遣先の両方に行う
派遣社員の勤怠報告は、ほとんどの場合で派遣元の会社と就業先の会社の2社に報告する必要があります。
また、それぞれの勤怠時間にズレが生じると修正作業をしなければなりません。
ズレが生じてしまうと会社によっては、反省文を書かされる場合もあります。
そのため、とてもめんどくさいと感じる人も中にはいるでしょう。
【派遣社員の実態】クビにされやすいダメな派遣社員の特徴
派遣社員が世間から悪い印象を持たれている原因の一つとして、「一緒に働いている派遣社員が良くないと感じるから」というのもあります。
なので、こちらでは就業先の社員から嫌われてしまうダメな派遣社員の特徴を紹介します。
ダメな派遣社員の特徴は、以下のとおりです。
・指示を聞かない派遣社員
・自発的に行動しない派遣社員
・立場をわきまえない派遣社員
・社会人マナーがない派遣社員
指示を聞かない派遣社員
仕事場において指示を聞かない派遣社員は、常勤の社員から「ダメな派遣社員」と思われてしまうでしょう。
そう思われてしまうと、就業先の会社から仕事の適性がないと判断されてしまい派遣切りされてしまいます。
なので、就業先のルールや社員の指示は聞くようにしましょう。
自発的に行動しない派遣社員
派遣社員だからといって、指示を待っているだけの人は就業先の社員から嫌われてしまうでしょう。
派遣社員は、ある程度仕事に対する能動的な動きが求められます。
なので、労働契約している業務内容の範囲内で、自分がしなければならない仕事には、率先して行うように心掛けましょう。
立場をわきまえない派遣社員
派遣社員の立場をわきまえない人も、就業先の社員から嫌われてしまう派遣社員です。
例えば、正社員として働いている人のほうが年下など、たとえスキルや経験が下だったとしても見下すようなことをしてはいけません。
派遣社員として、そこの就業先で働かせてもらっていることを自覚しましょう。
しかし、逆に正社員から見下されているなど、就業先社員からの態度が明らかに悪い場合は、派遣元に相談すると良いです。
社会人マナーがない派遣社員
社会人としてのマナーが足りない派遣社員も嫌われてしまう社員の特徴です。
例えば、挨拶だったり謙虚さだったりと一般的なマナーを心掛けること必要となるでしょう。
社会人としてのマナーが足りていないと判断されてしまった場合は、就業先から「派遣社員を変えて欲しい」と派遣元の担当に依頼されてしまいます。
【派遣社員の実態】派遣社員がおすすめできる人
派遣社員として働くことは、必ずしも悪いことではありません。
派遣社員の中には、正社員として働くことを辞めて派遣社員として働いている人もいます。
こちらでは、派遣社員として働くことをおすすめできる人の特徴を紹介します。
派遣社員がおすすめできる人は、以下のとおりです。
・自由な時間で働きたい人
・責任感がなく簡単な仕事をしたい人
・すぐに働きたい人
・職場を簡単に変えることができる
・業界の経験者で正社員よりも稼ぎたい人
自由な時間で働きたい人
自由な時間で働きたいと考えている人は、派遣社員として働くことをおすすめできる人と言えるでしょう。
なぜなら、正社員として雇用された場合、原則はフルタイム勤務の扱いとなってしまうので、自分の時間が縛られてしまうからです。
自由な時間で働きたいと考えている人は、あえて派遣社員として家事や育児の隙間時間でお金を稼いでいることでしょう。
責任感がなく簡単な仕事をしたい人
派遣社員をおすすめできる人は、正社員で責任感のある仕事をするのに疲れてしまった人です。
そんな人は、派遣社員として責任感の少ない簡単な仕事をするのが良いでしょう。
すぐに働きたい人
すぐに働きたいと考えている人にも、派遣社員はおすすめできる雇用形態と言えます。
正社員や契約社員の場合は、働き始めるまでに数回の面接があることが多いです。
そのため、雇用契約を結ぶまでに長ければ数か月間の期間が必要となることがあります。
しかし、派遣社員であれば、就業先の担当と簡単な「顔合わせ」をすることで、すぐに働くことができます。
なので、すぐに働きたいと考えている人は、派遣社員として働く人もいるでしょう。
職場を簡単に変えることができる
働く先の人間関係や職場の雰囲気が自分に合わないことがとても不安に感じる人は、派遣社員は向いているかもしれません。
なぜなら、派遣社員は職場を正社員と比べると簡単に変えることができるからです。
就業先の会社を変えたいと思っても派遣会社は変える必要はなく、就業先の会社だけ変えることができるのは、派遣社員のメリットと言えるでしょう。
業界の経験者で正社員よりも稼ぎたい人
派遣社員によっては、正社員よりも稼げることがあります。
稀なケースですが、派遣社員が業界の経験者で優秀な人材であれば、就業先の会社で働いている正社員よりも多くの給料を支給してくれることでしょう。
就業先の会社は、短期的に実績をあげたい場合に高い報酬を払って、優秀な人に働いてもらいたいと考えることがあるからです。
【派遣社員の実態】派遣会社の選び方
派遣社員が世間から良くないイメージで見られている理由を知ったとしても、派遣社員で働く価値を見つけることができたら、まずは働きたいと思える派遣会社を見つけることから始めましょう。
そのために、こちらでは良質な派遣会社を見極めるための選び方を紹介します。
良質な派遣会社の選び方は、こちらです。
・取引先が専門性の高い業界の派遣会社
・募集内容に「長期」と書いてある派遣会社
・時給が高い派遣会社
取引先が専門性の高い業界の派遣会社
派遣会社を選ぶ際に、取引先が専門性の高い業界であれば良質な派遣会社である可能性が高いと言えます。
なぜなら、専門性が高い業界ほど派遣社員には長く働いてもらいたいと考えているからです。
例えば、経理・医療・研究など何らかの専門的な資格を取得している人が多く働いている派遣会社が当てはまります。
就業先の会社でも派遣社員の条件として「○○資格を所有している人」と明記していることが多く、集まる人材も少ないことも理由の1つです。
募集内容に「長期」と書いてある派遣会社
派遣会社の募集要項に「長期」と記載されている会社も良心的な派遣会社と言えるでしょう。
派遣会社によっては、派遣社員を使い捨ての駒としか思っていない会社もあります。
そう思っている会社は、一日などの短期間の就業先を紹介している会社が多いため、長期間の契約を前提としている派遣会社は派遣社員を大切にする傾向があると言えます。
なので、良心的な派遣社員として働きたいと考えているのであれば、「長期」と記載されている派遣会社を選ぶようにしましょう。
時給が高い派遣会社
派遣社員として働く場合は、短期間での労働契約となることが多いため、自分がやりたい職種で給料の高い派遣会社を選ぶようにしましょう。
就業先が同じでも、派遣会社によって給料が大きく異なります。
そのため、給料が高い派遣会社の方がモチベーションは上がります。
派遣社員の実態についてのまとめ
今回は、派遣社員の実態についてまとめました。
派遣社員は、世間からはあまり良いイメージを持たれていません。
・仕事に責任感が持てない
・雇用が安定していない
・正社員よりも給料が少ない傾向がある
・福利厚生が少ない
・車や家のローン審査が通らない
・交通費などの必要経費が自己負担の可能性がある
・勤怠の報告は派遣元と派遣先の両方に行う
上記の理由から派遣社員のイメ―ジは悪くみられがちです。
しかし、あえて派遣社員として働いている人も中にはいます。
なので、正社員よりも派遣社員として働くことにメリットがある人は、世間体を気にせずに派遣社員として働くのが良いでしょう。
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