自分の将来をふと考えたとき、「このままでいいのかな」「何か新しいことを始めたいな」と、思うことがありますよね。
特に女性は、結婚や出産・育児で自分の自由な時間がなくなる可能性を考えた時、「新しいことに挑戦するなら今かもしれない」なんて思うことも。
そんなとき、初めて「転職」という選択肢が頭をよぎる方もいるかもしれません。
そこで今回の記事では、「新しいことに挑戦したい」をテーマに、転職することへのメリットとデメリット、転職に成功する秘訣や面接時の回答例をご紹介していきます。
あなたの前向きな気持ちを活かすためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
転職理由で「新しいことに挑戦したい」という人が気をつけること
さっそくですが、「新しいことに挑戦したい」が転職理由の場合、気をつけなくてはならないことがあります。
それは、企業はあなたの夢や希望を叶えるために存在しているわけではない、ということです。中途採用を行っている企業は、言わずもがな人材不足や事業拡大に貢献できる「即戦力」を求めています。
社員1名の採用活動に大きなコストをかけて、企業の発展と存続に力を入れているのです。
もちろん、生きていく上で新しいことに挑戦したいという気持ちはとても大切です。
しかし、自分の気持ちだけをアピールしても、実のところ企業には何のメリットもないのです。新しいことに挑戦するというのは、ゼロからのスタートであり、新卒と同じです。
中途採用する人材に対して、新卒同様の時間とコストをかけて研修や教育を行う企業は少ないでしょう。そのため、転職理由が「新しいことに挑戦したい」だけでは企業のとってあありメリットがないことを覚えておいてください。
転職理由で「新しいことに挑戦したい」は言い換えよう
「新しいことに挑戦したい」が企業に良い印象を与えない場合、「いったいどうしたらいいの?」と悩んでしまいますよね。
答えは簡単で、「新しいことに挑戦したい」という転職理由を言い換えれば良いのです。
面接官が知りたいことは「入社後、具体的にどのような活躍がイメージできるか」です。
異なる業種や分野からの転職であれば、採用担当の人は「未経験なのになぜウチを希望したのだろう」と思います。
それに対して、漠然と「新しいことに挑戦したいから」では前向きさは伝わるかもしれませんが、いまいち具体的な説得力がありません。
たとえば、「私は今までの事務職で培ったExcelや関数計算のスキルを活かし、貴社のマーケティング部門で具体的なデータ解析・分析業務に貢献したい。」などです。
いかがでしょうか。
ただ「新しいことに挑戦したい」というだけでなく、企業が募集している求人内容に照らし合わせたことによって、自分主体から企業主体な言い回しになっていると思いませんか?
このように、「新しいことに挑戦したい」は言い換えることで、企業のメリットになることをアピールできるようになるのです。
転職理由で「新しいことに挑戦したい」という人のメリットとデメリット
転職理由が、新たな業界や業種をめざすなどの「新しいことに挑戦したい」ということは、いわゆる「キャリアチェンジ」です。
筆者も転職を通して、IT企業の営業事務から広告代理店でメディア戦略を担う職種にキャリアチェンジしました。
「活躍の幅が広がった」「たくさんの人と関わることができた」などと前向きな気持ちで仕事に向かう日もあれば、「職場が合わない」「もっと楽しい仕事がしたい」という気持ちになったこともあります。
そのように、「新しいことに挑戦したい」という思いから成功している方も挫折している人もたくさんいます。
続いては、転職で新しいことに挑戦することによるメリットとデメリットをまとめました。
メリット
まずは、転職で新しいことに挑戦することによるメリットを紹介していきます。
新しい職種につける
未経験の業界や職種に挑戦することで、新しいスキルを取得することができます。
もし、あなたに向いている仕事につくことができれば、やりがいを持って毎日働くことができますよね。また、向いている仕事であれば楽しいだけでなく、成果も出しやすく、モチベーション高く仕事を遂行することができるでしょう。
1日の大半を仕事で過ごすわけですから、やりがいのある充実した仕事につくことができれば、あなたの毎日も明るくなりますよね。
新たな人脈ができる
新しい企業への入社というだけで新しい出会いはあるのですが、さらに、新しい業界・業種に飛び込むことは、今までとは違った人脈が広がるでしょう。
たとえば、あなたが今まで女性ばかりの部署で事務をしていたとしましょう。
次の会社がベンチャー企業だった場合、年齢層や男女比が変わることはよくあることです。社内イベントがあったり雰囲気が違ったりするだけでなく、取引先との忘年会・新年会にも誘ってくれるような風潮もあるかもしれません。
新しいことに挑戦しなければ出会えなかった人たちとの出会いも、大きなメリットといえます。
キャリアアップがめざせる
あなたが20代であれば、ポテンシャルを見込まれ、新たな職種にチャレンジすること自体がキャリアアップになります。30代であれば、長きの社会人経験を新たな企業に還元・貢献することがキャリアアップにつながります。
いずれにせよ、あなたがなりたい自分を今の職場でかなえられない、と判断して転職することを決めたのであれば、キャリアプランを明確にして面接に臨みましょう。
冒頭でお伝えした通り、「新しいことに挑戦したい」だけでは企業へのアピールとしては弱いです。そのため、キャリアプランを明確にし、自分の経験や実績がどう企業に貢献できるかを伝えましょう。
そうすることで、面接官に活躍する姿をイメージさせるだけでなく、キャリアアップを見通した会話ができるようになります。
デメリット
続いて、転職で新しいことに挑戦することによるデメリットを解説していきます。
イチから学び直さなくてはならない
未経験の業界や職種への転職者は、企業にとって新人です。新卒から同じ職場にいる人材に比べてスキルでは遅れをとっています。そのため、専門的なスキルや知識はイチから学び直さなくてはなりません。今までこなせていた業務よりもはるかに負荷は大きくなります。
新しい職場で自走するようになるまでは、かなりの努力が必要になることを覚悟しておかなくてはなりません。
収入が下がる
今までの経験や成果が直結するような職種への転職は即戦力になりますが、未経験の業界や職種に転職する場合は年収が下がるケースがほとんどです。
年収アップは難しいため、あなたの生活維持費や貯金額と照合し、どのくらいの年収ダウンなら妥協できるか決めておく必要があります。
もっとも、年収アップにこだわりすぎると転職活動は失敗しやすいという傾向もあります。年収を目的とした会社選びをしたことと、残業時間が多すぎるブラック企業だったなどの情報も見聞きしますので、「新しいことに挑戦したい」という転職理由がブレないよう、意志をしっかりもちましょう。
年下の上司や先輩ができる
企業には年がら年中、様々な年齢の人が中途社員として入社してきます。
あなたが入社した企業でも、年下の上司や先輩ができてしまうことは大いにありえます。社会人としてのキャリアはあっても同じ会社内では…ということにストレスを感じるようであれば、今の会社でのキャリアや地位を守った方が良いかもしれません。
学生時代をくわえて社会に出てからも年功序列を意識して過ごしてきた方は、常に年齢差を意識しがちです。
しかし、新たな企業でゼロからスタートするのであれば、初心に返って年下上司・年下先輩との人間関係を構築していくことは避けられません。
転職理由で「新しいことに挑戦したい」という人が好印象を与える回答例
ここからは具体的に、「新しいことに挑戦したい」の回答例をご紹介していきます。
良い回答例にいえることは以下の点です。
- 転職理由が前向きであること
- 今までの経験や実績をどのように活かしていきたいかが具体的
- 企業研究をしっかり行っていること
回答例|営業アシスタントから総務部門への挑戦
現職では不動産の代理店営業を3年続けておりました。常にユーザー目線に立って、良い物件を紹介する機会を大切にし、成約をゴールに業務についており、やりがいも感じておりました。
一方、不動産業界は多くの契約書の締結や審査業務がアナログで行われ、非常に時間とコストがかかるという課題も目の当たりにしてきました。
そのため、事務作業の生産性と効率化をかなえるため、在職中にあえて営業アシスタントにジョブチェンジを行い、電子サイン化や審査業務のオンライン化を実現してきました。
業務フローの見直し・改善への提案力と策定・実行力が私の強みであることから、御社の総務部門に採用されたあかつきには、業務工数の削減と効率化をKPIとし、貢献していきたいと考えております。
回答例|オペレーション担当から企画部門への挑戦
御社を希望した理由は、「デジタル広告×シニア層」という高齢化社会にマッチしたサービスを展開しているためです。
高齢化が進む中、シニア層のスマホやインターネット利用率は毎年上昇傾向にあります。御社はそのような社会の中で先駆けたインターネット広告のサービスを開発・展開しているため興味を持ちました。
採用頂いたあかつきには、私が現職で培った広告のオペレーション業務やデータ作成スキルをもとに、どんなメディアと相性がいいのかの分析業務や企画提案に挑戦していきたいです。
「デジタルで人を幸せにする仕事がしたい」という気持ちで仕事をしていた私にとって、御社なら今後より増えていくであろう多くのシニアの暮らしを支える仕事ができると思い、応募致しました。
転職理由で「新しいことに挑戦したい」という人の回答NG例
続いて、「新しいことに挑戦したい」の回答のNG例をみていきましょう。
NGな回答例にいえることは以下の通りです。
- 転職理由がネガティブな動機
- 前職の人間関係や待遇への愚痴
- 自分だけの理由で応募先企業にメリットがない
NG例|上司や残業時間への不満が転職理由になってる
現在はIT企業で営業事務をしています。毎日、上司や先輩から「今日中に資料作って」と依頼を受けることが多く、あまり感謝もされずに、何のために働いているのかわからなくなり転職を決めました。御社の「残業なし」という風潮に魅力を感じて、応募致しました。
NG例|現職の愚痴が目立つ
現在の会社では雑用ばかりやらされている感じがあり、やりがいを感じることができません。もっと自分の能力を活かしたいと思い、御社に転職したいと思いました。
転職理由が「新しいことに挑戦」の人は転職エージェントに相談してみよう
今回の記事では、転職理由で新しいことに挑戦したいという方向けに、思いの伝え方や注意点を解説してきました。
新しいことに挑戦するために転職するということは、あなたにとって「未知の業界・職種」に飛び込むことになります。
メリットとデメリットをよくみて慎重に判断することも大切ですが、希望する業界や職務内容の情報収集も必要です。
なぜなら、企業は、あなたの挑戦を叶えるためではなく、企業の発展と存続のために中途採用を行っているのです。
そのため、インターネットでやセミナーなどで応募する業界や企業への理解を含め、自分のやりたいこととマッチしているかを見極める必要があります。
一人で進めることが大変な方、不安のある方は、ぜひ転職エージェントを活用してください。
転職エージェントは、求職者が希望する業界・職種の情報だけでなく、キャリアチェンジについての相談にも乗ってくれます。
未経験で新しいことに挑戦した人の成功実績も豊富なため、ひとりひとりに合ったアドバイスやサポートをしてくれますよ。
新しいことに挑戦するために転職をするなら、成功のポイントと事前にできる準備を知り、転職のプロの力を借りて成功をつかんでくださいね。新しいことへの挑戦は、新しいあなたの魅力を引き出してくれますよ。
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