百均の履歴書でも問題ない？選び方や書く際の注意点を解説

DAISO、Seria、CanDoなど、たくさんの百円均一が増えた昨今。便利商品だけでなく、請求書や履歴書などといったビジネスシーンでは欠かせない書類も多数取り扱っています。ただ、ひとつ気になる点として、「百均で販売する履歴書は使用しても問題ないのか」といった疑問を抱く方も多いでしょう。本記事では、百均の履歴書の使用に関する解説と選び方についてご紹介します。また、履歴書作成において気になる疑問についても解説していますから、履歴書作りの参考資料のひとつとしてお役立てください。

百均の履歴書は採否に影響しない？

百均でも簡単に手に入れられる履歴書。価格も110円で購入できることから、安価すぎて不安を感じたり、履歴書としてふさわしいのか疑問に感じたりする方も多いはず。百均で販売する履歴書は採否に影響は出るのでしょうか。

問題なく使用可能

履歴書で重要なことはその中身です。内容が充実していて、応募者の意思や熱意、経験などが細かく書かれていれば、どんな履歴書を使用しても問題ありません。履歴書は転職活動・就職活動をするうえで何枚も必要になる書類ですから、出費を抑えたい方には百均の履歴書が最適と言えるでしょう。

指定がある場合は指示に従って用意しよう

ただし、応募予定の企業から履歴書の指定がある場合は指定に従った履歴書を用意する必要があります。指示に従わなかった場合は「内容をしっかり把握していない」「しっかりと話を聞いていない」といった人柄が判断されかねませんから、企業側の意向に沿った履歴書を使用しましょう。

百均にある履歴書の種類

百均で取り扱う履歴書は、従来同様4つの種類があります。出費を抑えたく百均の履歴書を検討中の方や、百均で取り扱う履歴書の種類を知りたい方は、各項目をしっかりチェックしておきましょう。

JIS規格

一般的な履歴書として使うことの多いJIS規格の履歴書も百均で購入可能です。履歴書の基準フォーマットであるため、使ったことのある方が最も多い履歴書と言えるでしょう。学歴や職歴欄が多く、社会人経験の少ない新卒の方の場合は、アピール項目が少ないため、やや不向きと言えるでしょう。どちらかというと、社会人経験が豊富な方の履歴書と考えられます。

一般的な履歴書

国内で一般的とされているのがコンビニなどでも販売している履歴書です。新卒入社の方や、転職活動を進める社会人の方でも問題なく書ける内容になっています。「得意科目」「長所・短所」「特技」などといった項目もあるため、自分を最大限アピールしたいと考える方は、一般的な履歴書を選ぶと良いでしょう。

アルバイト・パートタイマー用

百均ではアルバイト・パートタイマー用の履歴書も取り扱っています。希望勤務日数・希望勤務時間を書ける履歴書であるため、書類に目を通した時点で応募者の意向が伝えられます。新卒入社を希望する方は充実性のある内容を書くことが困難であるため、一般的な履歴書を使用しましょう。

転職活動用

百均では転職活動用の履歴書も取り扱っています。転職活動用の履歴書には、職務経歴書・会社訪問カードが合わせて揃えられるため、出費を抑えて必要なものを手にすることができます。職歴や自己PR項目の枠が大きいため、これまでの経験やキャリアをアピールし、企業に入社したい熱意を伝えたい方には最適です。

百均の履歴書から自分に合うものを選ぶポイント

4種類と多くの履歴書を取り扱う百均。しかし、自分に合った履歴書を選ぶためにはどのようなポイントを意識することが大切なのでしょうか。大きく分けて2つのポイントについて解説します。

書くことの多い場合は項目の多いタイプを選ぶ

職歴や経歴、アピールしたい項目などが複数ある場合は一般的な履歴書を選ぶと良いでしょう。ほかの履歴書の場合、アピールできる項目が少なく、社会人経験の長い方ではやや情報量が不足する可能性があります。

書きやすいサイズを選ぶ

自身の目的に合わない履歴書を選んでしまうと、空欄が多くなったり、書くことが少なく、内容が薄い履歴書となったりする可能性があります。そういったことになれば、採用が決まっていた企業であっても、内容の薄さによって不採用となりかねません。まずはどういった履歴書を作成できるかをついて考えたうえで、履歴書の種類を選ぶことが大切です。「このタイプならしっかり埋めることができそう」と感じた履歴書を選び、充実した内容を書き進めていきましょう。

百均の履歴書でもきれいに仕上げる3つのコツ

百均の履歴書であっても、通常の履歴書とは相違なくきれいに仕上げられます。ここでは、百均・通常の履歴書問わず、きれいに仕上げるためのコツについてご紹介します。

消せるボールペンは使用しない

最近多くの人が使うことの多いフリクションボールなどの消せるボールペン。手帳やメモ帳など、多くのシーンで活用する方も多いのではないでしょうか。しかし、履歴書や職務経歴書など、ビジネスシーンに使用する書類に使用するのは控えましょう。その理由は、誰でも消すことのできるインクだからこそ、経歴詐称や加工・修正などが可能であるためです。使いやすいボールペンだから使ったという理由だけでは済まされない大事を招く可能性がありますから、使用は避けましょう。また、消せるボールペンのインクは摩擦によって無色になる特徴を持ったインクです。書き進めていくなかで手の甲がこすれてしまえば、せっかく書いた履歴書も文字が薄くなってしまう可能性があります。また、水濡れにも弱い性質があるため、万が一の天候不良によって、履歴書の内容が全部消えてしまう可能性も考えられます。ビジネスシーンで提出不可欠な履歴書・職務経歴書などにはデメリットしかないので、できる限り通常のボールペンを使用しましょう。なかでもおすすめのボールペンはゲルインクタイプの0.5mm～o.7mmです。インクの量がちょうど良いため、なめらかな書き味が印象的。さらに、水濡れやにじみなどにも強いといった特徴がありますから、ゲルインクタイプのボールペンを取り入れましょう。

書き間違えたら最初から書き直す

履歴書を作成するなかで避けられないのがヒューマンエラーによる書き間違いです。履歴書や職務経歴書など、ビジネスシーンで使う書類では、書き間違いに気付いた段階で、最初から書きなおすことが重要です。なぜなら、書き間違えたという自分のヒューマンエラーを、採用を願う企業にわざわざ見せる必要はないからです。書き間違いが重なりいくつもの修正箇所があれば、「どうして書き直さないのだろう」「手抜き感がある」「業務でも手抜きをしながら進めそうだ」と、ネガティブなイメージを与えかねません。働きたいと思う企業を見つけ、企業リサーチや自己分析などをしっかりと行ったのに、わざわざデメリットがありそうな履歴書を提出する必要はないと言えるでしょう。そういった意味でも、多少面倒でも、書き間違いに気付いた場合は、最初から書きなおすよう努めましょう。また、書き直しを防ぎたい場合は、履歴書に下書きを施しましょう。下書きを取り入れるだけで、書き間違いを防ぎ、より具体的な内容を盛り込んだうえで清書ができます。

やむを得ない場合は「二重線」「訂正印」で修正を

企業から配布された履歴書類やエントリーシートなどに書き間違いが生じた場合は、勝手に訂正するのではなく、まずは採用担当者などへ問い合わせをし、どういった訂正方法がふさわしいかを質問することが大切です。勝手に修正してしまえば、「上司の判断まで待てなさそう」「自分勝手に仕事を進めてしまいそう」「協調性がない」と判断しかねません。そうならないためにも、書き間違いに気付いた場合は、速やかに採用担当者に質問し、適切な判断を求めましょう。どのような訂正方法でも問題ないと言われた場合は、公的文書同様、二重線に訂正印をつけて修正し、その上、または付近に正しい情報を書き加えてください。

印鑑は必ず朱肉を使う

履歴書には印鑑を押す部分があるタイプもあります。印鑑を押す場合は必ず朱肉を使って判を押しましょう。また、訂正印であっても朱肉を用いて判を押すことが大切です。印鑑、または訂正印を押す場合は、必ず下に捺印マットを敷き、その上から認め印を押すことがポイントです。

パソコンで作成してトレースする

文字がどうしてもうまく書けない場合や、バランスよく書けない場合は、やや手間は掛かりますが、パソコンで作成したものをプリンターで印刷し、提出する履歴書にトレースするといった方法もおすすめです。パソコンで履歴書を作成する場合は、提出・非提出であっても明朝体を選んで作成します。そうすることで、きれいな文字が書けるだけでなく、バランスの整った履歴書に仕上がります。

履歴書における注意点

履歴書を作成するにあたって実は注意点もいくつか存在します。百均の履歴書に限らず、履歴書の作成において重要な項目ですから、今後の参考資料として活用してください。

コピーをして使い回すことはしない

百均やコンビニ、文具店で購入した履歴書や職務経歴書を、コンビニや自宅のプリンターを使ってコピーし使い回すことはしないようにしましょう。なぜなら、いずれの書類も自分の経歴や資格などを示す公的文書だからです。書き間違いから複数の履歴書・職務経歴書が必要になった場合であっても、必ず新しい物を購入して書きなおすことが重要です。出費を抑えたい場合は、

• 百均の履歴書や職務経歴書を複数購入する
• 下書きをする
• パソコンで作成した履歴書のフォーマットをトレースし、書き間違いを防ぐ

といった方法を取り入れましょう。

修正テープ・修正ペンの使用は厳禁

書き間違いに気付いても、修正ペンや修正テープを使って書きなおすことはやめましょう。なぜなら履歴書や職務経歴書はあなたのこれまでの経験や資格を示す公的文書であるため、修正ペンや修正テープの使用が認められていないからです。修正ペンや修正テープを使用した書類は、見た目がどうしてもだらしなく見えてしまったり、最悪の場合、経歴詐称を疑われたりする原因となります。ビジネスシーンで使用する書類ではこれらのアイテムは厳禁ですから、使用は避けてください。

月日は統一性を保つ

履歴書や職務経歴書などを提出する場合は、どの書類の月日にも統一性をもたせることがたいせつです。履歴書では西暦で日付が記載されているのに、職務経歴書では和暦で作成されていれば、それは書き間違いと判断されてしまいます。また、このような表記揺れは「細かい部分でミスを起こしてしまう人」といったネガティブな印象を与えかねません。応募書類は必ず統一性を保った日付を用いて作成するよう意識しましょう。

まとめ

本記事を通じて、百均の履歴書であっても問題なく使用可能であることが理解できたかと思います。数多くの百均でも4種類の履歴書を取り扱っていますから、ご自身のこれまでの経歴や職種、状況に合わせて選びましょう。「どんな履歴書も同じ」といったイメージで履歴書を適当に選んでしまえば、書ける項目が少なかったり、逆に多かったりなど、充実した内容を盛り込むことが難しくなってしまいます。自身をしっかりアピールするためにも、応募企業や応募するあなたにふさわしいタイプを選び、的確に埋めていくよう努めましょう。また、

1. 必ず下書きをする
2. ゲルインクタイプのボールペンを選ぶ
3. コピーした書類を使い回さない
4. 修正ペンや修正テープは使用しない
5. 各項目には具体性を取り入れて内容を充実させる

といった点に留意して、採用担当者の目を引く履歴書を作成しましょう。

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