履歴書を書く前に要確認！学校名が変更している場合の対処法

市町村の合併や学校の統合などから、卒業校の改名やなくなっているケースも少なくない昨今。履歴書を作成する際に母校が改名・閉校している場合はどのような方法をもって対応すべきかご存じですか？本記事では卒業校の改名・閉校における対処法と、中退・退学による履歴書の書き方、履歴書を作成するうえで注意すべき点についてまとめて解説します。これから履歴書を作成する方も、履歴書の作成をはじめて行う方も、参考資料の一つとして本記事をお役立てください。

学校名が変更している場合の履歴書の書き方はどうなる？

履歴書には卒業校から記入しなければなりません。一般的には義務教育を終えた中学卒業から記入しますが、万が一市区町村の合併や少子化に伴う学校の合併などにより、学校名が変更、または閉校している場合はどのように対処すると良いのでしょうか。

正しい学校名を調べて記入する

履歴書を作成する際、あらかじめ卒業校名の変更、または閉校していないかを調べて見ましょう。万が一学校名が変更している場合は、新しい名前を記載する必要があります。では、卒業後に学校名が変更になった場合と在学中に学校名が変更になった場合の2パターンの書き方についてご紹介します。

卒業後に学校名が変更になった場合

卒業後に学校名が変更になった場合は以下のように記入しましょう。

変更した学校の新旧を記入すれば学校名が変更になった経緯を履歴書内で知ってもらうことが可能です。

在学中に変更になった場合

在学中に学校名が変更になった場合は以下のように記入しましょう。

市町村に合併があった場合

市区町村の合併によって学校名に変更があった場合も、上記のように「()」で補足情報を記入します。

卒業後に学校名が変更になった場合

在学中に変更になった場合

企業名も道理は同じ

学歴だけに留まらず、企業名が変更になった場合も同様に記入しましょう。

閉校した場合は旧校名を記入する

卒業校が閉校・廃校した場合は卒業した当時の学校名を記入しましょう。閉校・廃校どちらの場合でも、一般的に市区町村の学校で業務引継を行っています。卒業校について詳しい情報を知りたい場合は、卒業校のある市区町村内の教育委員会に問い合わせてみましょう。

学校が合併した場合の卒業証明書の取り寄せ方法

高等学校などが学校名に変更があったり、閉校・廃校になったりした場合は、閉校した場合と同様、引き継ぎした学校を調べ、卒業証明書の取り寄せを行いましょう。弾き就いた学校を調べられなくても、卒業校のある市区町村内の教育委員会に問い合わせることで回答を得ることができます。

卒業証明書の取り寄せ方法

卒業証明書の取り寄せ方法は以下の通りです。

また、卒業証明書が必要な本人に代わって、代理発行を行う場合は以下が必要になります。

いずれにしても発行までは1週間〜10日ほど掛かる可能性がありますから、大至急必要な場合は返送用切手(速達料金)、封筒を同封して受付に渡すと良いでしょう。郵送で申請した場合も同様に、返送用封筒などを同封することで最短期間での取得が可能になります。

中退・留学した場合の書き方

履歴書を記入する際、病気やあらゆる理由から休校していた場合や、退学、転校したケースもあります。そのような場合の履歴書の書き方についてご紹介します。

転校した場合

転校した場合の履歴書の書き方は以下の通りです。

編入した場合

編有した場合の履歴書の書き方は以下の通りです。専門学校などを卒業し、大学の編入試験を受けて大学3年次に入学する場合は「編入」と記入しましょう。

留学した場合

履歴書の学歴欄に留学したことを書く場合は、1年以上の経験のみです。3ヵ月や半年といった短期留学であれば学歴欄に記入する必要はありません。その場合は、別途趣味・特技欄などを使って得たことと合わせて記入しましょう。

休学した場合

休学した経験がある場合は、企業にとってマイナスな印象を与えないよう、理由と合わせて記入しましょう。

休学を記入した行の下に1行用いて具体的な理由を明記しましょう。

中退した場合

中退した場合は事実に基づいて記入しなければ経歴詐称となります。必ず正確な情報を記入しましょう。

家族の看病やご自身の病気が理由である場合は具体的な理由を記入しましょう。ただし、人間関係など、ひと言で伝えきれない理由の場合は特に記入する必要はありません。ただし、具体的に何があったのか採用担当者に問われる可能性を考慮し、あらかじめ答えられるように準備しておくことが重要です。

学歴はいつから書けば良い？

履歴書と一口に言っても、応募職種などによって書き方が異なることをご存じですか？ここでは応募する職種によって異なる学歴の書き方についてご紹介します。

新卒・アルバイト・パートタイマーの場合

新卒やアルバイト、パートタイマーとして働く場合の履歴書の学歴欄は、義務教育を終了した中学校卒業から記入しましょう。義務教育であるため、中学校の入学について記入する必要はありません。

転職活動の場合

転職活動における履歴書の学歴では、新卒やアルバイト、パートタイマーのといった状態よりも記入すべき職歴が多いことから、高校卒業から記入することがマストです。ただし、中卒で働きはじめた場合は中学校卒業から記入しましょう。

履歴書における注意点

履歴書をこれから作成する方や、はじめて履歴書を作成する新卒者の方へ、ここでは履歴書の書き方における注意点についてご紹介します。採用担当者の目を引く履歴書が作成できるよう、各項目をしっかりチェックし活用しましょう。

必ず下書きをする

どれだけ面倒であっても、必ず下書きを行うようにしましょう。履歴書は応募者を最大限アピールするための公的文書です。そういった理由から、訂正印や修正テープなどを使った訂正箇所が複数ある履歴書を提出することは避けましょう。修正テープや修正ペンを使用して訂正することは、ビジネスシーンや公的文書では厳禁です。書き間違いに気付いた場合は必ず最初から作成し直しましょう。作成し直すことが面倒な場合は、必ず下書きをする、またはパソコンなどで作成した履歴書をトレースし、完璧な仕上がりとなる工夫を取り入れましょう。

和暦・西暦はどちらでも問題ない

履歴書や職務経歴書における年号は和暦・西暦どちらも問題なく使用可能です。ただし、一度西暦で記入した場合は全ての書類に西暦で年号を記入します。和暦を使用した場合も同様です。年号に統一性がない場合、応募者のケアレスミスが疑われる原因となり、些細なことからマイナスな印象を与えかねません。わざわざ自分の魅力を半減させるような履歴書を提出する必要はありませんから、年号は必ず統一して記入しましょう。

アラビア数字で書く

履歴書を作成する場合は必ずアラビア数字で記入しましょう。ただし、学校名や企業名に漢数字がある場合は正式名称通りに記入して問題ありません。

「〃(繰り返し記号)」を使わない

住所や電話番号、学校名や企業名を記入する際、「〃(繰り返し記号)」を使って略してしまう方も少なくありません。履歴書は公的文書と見なされますから、面倒であっても必ず正式な住所、電話番号、学校名や企業名を記入しましょう。

学校名は省略しない

学校名が長く、枠内に収まらないと感じ、勝手に略して記入することはやめましょう。文字サイズを工夫し、下書きをしたうえで正しい正式名称を記入しましょう。枠内にどうしても収まらない場合は、パソコンを使って枠内に収まる文字サイズで学校名を印刷し、履歴書にトレースすると失敗回数を減らしてきれいに書けます。

学歴・職歴は正確に

学歴や職歴については必ず正確な情報を記入しましょう。入学・卒業時期が異なってしまったとしても、場合によっては経歴詐称としてしかるべき対応を取らざるを得ない可能性があります。入社後に経歴詐称とみなされれば、最悪の場合退社しなければならない場合も考えられます。たとえ些細なミスであったとしても、本当の経歴が発覚することを恐れ、入社後も穏やかな気持ちで働くことができません。自分らしく快適に働くためにも、正確な学歴・経歴を記入しましょう。

まとめ

履歴書を作成するうえで事前に確認しておくべき学校名。あなたの知らないうちに市区町村が合併して学校名が変更していたり、閉校・廃校になったりする可能性も少なくありません。少子化が進む昨今では非常に多いことですから、卒業してから長期間経過している場合は、必ずネット検索をして現在も存続しているかを確認しましょう。また、履歴書の書き方や注意点などについてもご紹介しました。今まさに履歴書を作成しようと考えている方、または人生ではじめて履歴書を作成する方にとって、重要な項目をまとめていますから、各項目にしっかり目を通してから作成していただければと思います。素敵な履歴書に仕上がり、採用を無事掴めるよう祈っています。

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