転職活動で必ず提出する必要がある履歴書ですが、一般的な大きさはA3サイズ(横297mm×縦420mm)を半分に折ったA4サイズ(横210mm×縦297mm)です。しかし、A4サイズ2枚で提出しても選考に影響はないのでしょうか。履歴書に書く内容は変わらないし、見開きになっていなくてもいいのでは?と思うかもしれません。しかし、そういった履歴書の枚数やサイズの知識がなく、知らないうちに採用担当者にマイナスな印象を持たれたくないですよね。
そこで、この記事では履歴書の枚数やサイズについてご説明したいと思います。「A4サイズ2枚の履歴書でも提出しても選考に影響しないのか」や「A4サイズ2枚の履歴書を提出する際の注意すべきポイント」などを解説しますので、これから履歴書を書く人はぜひ参考にしてください。
目次
履歴書はA4サイズ2枚で提出しても選考に影響しないのか?
コンビニエンスストアや100円均一ショップなどで売っている履歴書はA3サイズを半分に折ったA4サイズが一般的です。転職活動にあてるコスト削減のためにWEBサイトからダウンロードした履歴書のテンプレートを自宅のプリンターで印刷する人もいらっしゃいます。しかし、家庭用プリンターではA4サイズが最大でA3サイズを印刷することができません。その場合、A4サイズを2枚印刷して企業に提出しましょう。A3サイズの見開き印刷が一般的なので、A4サイズ2枚で提出して選考に影響しないのか気になるところですよね。魅力的な内容を書いているのに履歴書のサイズで、採用担当者にマイナスな印象を持たれたくないとみなさん、思うでしょう。
結論から言いますと、履歴書をA4サイズ2枚で提出しても、選考に影響しません!採用担当者は特に履歴書が2枚になったからといって不採用になんてしません。気にしていないのです。しかし、履歴書をA4サイズ2枚にする場合でも注意すべきポイントがいくつかあります。この後、ご説明していきたいと思いますが、以下のことに気をつけて作成しないと、採用担当者にマイナスな印象を持たれてしまいます。最悪の場合、不採用になる可能性もあるので、注意しましょう。
履歴書をA4サイズ2枚で提出する際の注意すべきポイントをご紹介!
履歴書をA4サイズ2枚に分けて企業に提出する際の注意すべきポイントがいくつかございますので、1つずつご説明していきたいと思います。
ホッチキスではなく、クリップを使用すること
最も注意すべきポイントはホッチキスを使わないことです。履歴書を見開きA3サイズで印刷が出来なかった場合、片面印刷でA4サイズ2枚にしても構いません。しかしその場合、2枚になった履歴書はホッチキスではなく、クリップで留めましょう。履歴書は面接時の資料の1つとして、企業がコピーをする場合がほとんどです。ホッチキスで留めていると、コピーをする際に外さないといけません。外すのに手間がかかってしまいます。クリップで留めた履歴書を、クリアファイルに入れて提出すると親切な印象を与えることができます。小さな気配りが入社後の働くイメージに繋がるかもしれません。細かいことですが、面接官に少しでも手間をかけさせないような配慮を行っておきましょう。
またクリップを留める場所は左上で、カラフルなクリップは避けましょう。オーソドックスな銀色のゼムクリップで留めましょう。
用紙にページ番号を振る
2枚になった履歴書には下部にページ番号を振っておきましょう。手渡しで提出するにしろ、郵送で提出するにしろ、転職活動の場合、履歴書だけでなく「職務経歴書」や「添え状」など他の書類を一緒に封筒に入れることが多いと思います。クリップで留めていてもコピーする際や何らかの管理の途中で書類が紛れてしまうことがあるかもしれません。そういった時に「1/2」「2/2」」と履歴書にページ番号を書いていると、「何枚あるうちの何番目なのか」がすぐに順番が分かり、まとめやすくなります。手間になる作業ではありませんし、ページ番号を振っていると採用担当者に親切な印象を与えることができます。
添え状は「2枚」ではなく「1通」と記載する
添え状とは、「誰が何を送ったのか」「どんな書類が何枚入っているのか」をわかりやすく示す書類です。添え状の添付は必須ではありませんが、書類を企業へ郵送する際に同封することが社会人としてのマナーとなっています。
添え状に書類の枚数を記載する場合は、履歴書「2枚」ではなく「1通」と記載しましょう。「枚」は文字通り紙の枚数を数える際に用いる言葉なので「2枚」と書いても間違っていません。しかし、「通」は1つのまとまりの文書を数える際に用いる言葉です。そのため、2枚で1つの履歴書であるのならば、この場合「1通」と記載する方がいいでしょう。
2枚とも同じサイズの紙にする
履歴書を2枚に分けても選考に影響はないと述べましたが、2枚の紙の大きさは揃えましょう。1枚がA4サイズ、もう1枚がB5サイズなんてならないようにしましょう。
2枚目にも名前を書く
1枚目の履歴書の履歴書には氏名や証明写真、住所を記入していますが、2枚目には氏名欄がありません。クリップで留めたり、ページ番号を振ったりしますが、企業が取り扱った際にバラバラになってしまう可能性もあります。2枚目の履歴書に名前を書いていないと誰の履歴書なのか分からなくなります。そのような事態に備えて、2枚目の履歴書にもきちんと名前を書いておきましょう。
封筒に入れる際に順番を間違えないようにする
履歴書を2枚に分けて企業に提出しても構いませんが、封筒に入れる際に1枚目と2枚目の順番を間違えて入れないようにしましょう。間違えて2枚目の履歴書を最初に入れてしまうと、採用担当者は資格や自己アピール欄を最初に目にすることになります。氏名や証明写真、住所を書いているページが1番目になるので、封筒に入れる際にもう一度確認しましょう。
【履歴書はA4サイズ2枚でもOK】そもそもなぜA4やB5があるの?
なぜA4やB5など2種類あるのでしょうか。
紙の規格の歴史と関係している
そもそも1980年代まで履歴書のサイズはB5サイズが一般的だったそうです。時代は遡り、江戸時代の話になりますが、B5やB4サイズなどの「B判」は、徳川将軍家と御三家などの江戸幕府の御用紙として用いられた美濃紙をルーツとする、日本国内特有の規格サイズです。一方、A4やA3などの「A判」は、19世紀末に提案された現在の国際規格サイズです。
日本では、その後、明治・大正・昭和とB判基準は継続され、官公庁の書類はB判であり、多くのビジネスで使われる書類もB判でした。しかし、1990年代に入りグローバル化が進むようになり、行政文書が国際規格であるA判へ統一されるようになりました。徐々に企業や学校など一般の書類もA判化が進み、ビジネス文書もほとんどA判が主流となりました。
このような歴史の流れがあり、最初はB判しかなかった履歴書にも国際規格のA判サイズが登場し、B判とA判が同時に使用されるようになったのです。
【履歴書はA4サイズ2枚でもOK】どのサイズが基本?
履歴書のサイズはA4それともB5、どちらのサイズを選ぶのが好ましいのでしょうか。
A4サイズとB5サイズどちらでもいい!
基本的には、A4・B5どちらのサイズで履歴書を作っても、選考の評価に影響しません。
どちらかと言うと『A4サイズ』の方が好ましい〇
結論から言うと、履歴書はA3サイズで半分に折って、A4サイズになる形が基本です。なので履歴書を印刷する場合は、A3サイズの見開き印刷が最適です。履歴書だけでなく職務経歴書や添え状など他に提出する書類があると思います。それらのビジネス文書はA4サイズが主流であり、全ての書類のサイズが統一されている方が、企業側も扱いやすいので履歴書もA4サイズの方が好ましいです。
企業が履歴書のサイズを指定している場合は従う
企業が履歴書のサイズ指定をしている場合は、指定に従ったサイズの履歴書を選びましょう。企業のホームページや募集要項に書かれていますので、指定されたサイズを間違えて用意しないように注意が必要です。
【履歴書はA4サイズ2枚でもOK】A4サイズ・B5サイズそれぞれのメリット
続いて、A4サイズとB5サイズのそれぞれのメリットをご紹介していきたいと思います。このメリットや自分の書く内容を考えて、どちらのサイズを選ぶべきか参考にしてください。
A4サイズの履歴書のメリット
A4サイズはB5サイズに比べて紙が大きいので、そのため記入スペースが広くなります。記入スペースが広いということは、記入できる情報量が多くなるということです。学歴や職歴の欄に書く事が多い人や、志望動機・自己PRなどをたくさん書きたい人は、A4サイズの履歴書をオススメします。
新卒で就職活動をしている場合は、自己PRや志望動機の欄をしっかり埋めてアピールすることが大切です。なので、履歴書のサイズ指定がないのであれば、記入スペースが多くあるA4サイズの履歴書を選びましょう。
また、ビジネス文書のほとんどはA4サイズです。なので他にも提出書類がある場合は、A4サイズの履歴書を選んで、合わせた方がいいでしょう。
B5サイズの履歴書のメリット
B5サイズはA4よりも一回り小さいため、記入スペースが少ないですが、バランスが取れてまとまった履歴書に見えます。A4サイズとは逆に、学歴や職歴の欄に書く事があまりない人や、志望動機・自己PRなどをシンプルに書きたい人は、B5サイズの履歴書をオススメします。
A4サイズを選んで空白が目立ってしまうのであれば、B5サイズを選び自分なりに調整して空白をしっかりと埋めた方がいいでしょう。
【履歴書はA4サイズ2枚でもOK】履歴書をコピーする場合
インク汚れや文字のかすれがあるか確認する
自宅やコンビニエンスストアで履歴書の印刷が完了したら、まずはインク汚れや文字のかすれがあるか細かくチェックしましょう。履歴書はキレイで読みやすい形で提出するのが基本です。インク汚れがあったり、文字がかすれていると、読みにくくなりマイナスな印象を与えてしまいます。「インク汚れがなく、キレイか」「文字のかすれがなく、読みやすいか」を必ず確認しましょう。
光沢紙はNG!
履歴書に光沢紙はNGです。光沢紙はパンフレットなどを印刷する場合に使う紙のことで、履歴書を印刷する紙ではありません。履歴書を光沢紙で印刷してしまうと「常識のない人だ」とマイナスな印象を与えてしまいます。
縮小印刷はダメ!
注意すべきポイントは見開きA4・B5サイズで縮小印刷をしないことです。縮小印刷をすると文字が小さくなり読みにくくなってしまいます。履歴書が読みにくいと、それだけでマイナスな印象を与えてしまう場合もありますし、採用担当者にしっかりと読んでもらえないかもしれません。また、証明写真のサイズが合わなくなるので、きちんとA3サイズで印刷しましょう。
両面印刷は避ける!
印刷料金の削減や、見開きタイプに近づけるために両面印刷をしようと思うかもしれませんが、両面印刷は避けましょう。
なぜかというと、両面印刷すると裏面の文字が透けてしまい、読みにくくなる可能性があるからです。また面接官が履歴書を読む際に、裏表を何度もひっくり返さなければいけなく、余計な手間がかかり、マイナスな印象を与えてしまいます。なので、両面印刷はせず、片面印刷をし、用紙を2枚に分けましょう。
まとめ
今回は、履歴書の枚数やサイズについてご説明しましたが、いかがでしたでしょうか。
履歴書がA4サイズ2枚になっても選考に影響しないことがわかりました。しかし、注意すべきポイントがいくつかあり、気をつけないとマイナスな印象を持たれてしまう可能性もあります。きちんとマナーを守って履歴書を提出しましょう。
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