履歴書に記入すれば、自分の魅力を最大限アピールできる「ボランティア活動」。しかし、履歴書自体にはボランティア経験を記入する項目が決まってなく、どこに記入すれば良いのかわからない、といった方も少なくないでしょう。本記事では、これまでボランティア活動を行ってきた方が履歴書に記入する際、どの項目に記入すれば良いのかその方法と、履歴書に記入することで魅力につながるボランティア活動の内容、記入における注意点についてご紹介します。
目次
履歴書に記入するべき「ボランティア」とは
これまでいくつかのボランティア活動をしてきた方の場合、どのような内容を記入するべきか迷ってしまう方もいるでしょう。また、1つのボランティア経験を、一定して記入しても良いのかどうか、不透明に感じる方も多いはずです。履歴書に記入すべきボランティア活動としてふさわしい内容には、以下のポイントを熟考する必要があります。
・応募者の人柄や備わっている能力が分かるもの ・書くべきボランティア内容を見極める |
応募者の人柄や備わっている能力が分かるもの
ボランティア活動と一口に言っても、内容は実にさまざま。被災地のがれき撤去作業や被災者のサポート、発展途上国の生活支援や語学教育に携わるもの、障がい児施設でのサポートや介護施設などでのサポートなどたくさんの種類があります。そのなかでも、履歴書に記入すべきボランティア活動として最適なものとしては、応募者の人柄や備わっている能力が履歴書内からくみ取れるものを選びましょう。それらを熟考することで、採用担当者側も
- 企業にとってふさわしい人材であるか
- 即戦力となるか
- 企業の作業内容にマッチしているか
などが判断しやすい内容となります。
書くべきボランティア内容を見極める
履歴書に記入すべきボランティア活動であるか、しっかりと見極めることも重要です。
工夫・プロセスが魅力的に伝わるものか
応募者の工夫やボランティア活動で得たもの・こと、さらにその結果に至るまでのプロセスが具体的に説明できる内容であれば履歴書に記入すべきです。「私には●●といった工夫ができる」「私には●●といった結果がある。それらを得るためには、こういったプロセスがあった」などを細かく記入することができれば、あなたのアピールがより強みとなり、採用担当者の興味を引き出す内容に仕上がります。
個人<集団で行った内容だとなお良い
ボランティア活動といっても、個人で実行する内容か、または集団で実行する内容など2種類のパターンがあります。地域のゴミ拾いであれば個人で拾い集め、収拾所などに運ぶことが一般的です。しかし、被災地のがれき撤去作業や被災者のサポートであれば、集団で活動することが一般的。企業は集団でひとつの結果を出すことが多く、また、働くうえでも先輩や上司、その他の部署の人達とも円滑なコミュニケーションを図りながら勤める必要があります。そういった意味でも、集団で行ったボランティア活動を優先的に記入すべきと言えるでしょう。
ボランティア経験から採用担当者が感じること
ボランティア活動を記入した履歴書を通じて、採用担当者はどのような印象を持つのでしょうか。以下の3項目をポイントとして事前に把握しておくことで、履歴書に記入すべきボランティア活動が選びやすくなります。
・人柄、性格 ・企画力、分析力 ・社会情勢への興味、理解力 |
人柄・性格
ボランティア活動の経験を通じて、採用担当者が感じること。それは第一に応募者の人柄や性格です。ボランティアという言葉について調べてみると
ボランティア 自主的に社会事業などに参加し、無償の奉仕活動をする人。 引用:weblio辞書 |
と書かれています。応募者が自主的にボランティア活動に取り組もうと考えた理由から、その人柄や性格を把握できるのです。つまり、応募者が被災地に向かい被災者をサポートしたボランティア活動であれば、
- 使命感のある人
- 責任感のある人
- 他人を思いやれる性格
といった中身を知ることができます。このように、ボランティア活動を記入する場合は、自分自身の性格や人柄がアピールできる内容を選びましょう。
企画力・分析力
採用担当者は、ボランティア経験から「応募者がそれらの内容をどのように受け止め、分析し、どのように伝えられるか」について知りたいと考えています。想定可能な内容だけを伝えてしまえば「ボランティア活動を経て感じたことや工夫したことはないのか……」と、採用担当者も愕然としてしまうでしょう。そうならないためにも、ボランティア経験を経て
- どのような結果・学び・発見があったか
- それらはどのような活動から得たのか
- 活動内容に工夫は取り入れたのか
といった、ボランティア経験に対する分析力やそれらをスマートに伝える企画力が重要です。履歴書に記入する際は、上記の3点を分析しながら記入するよう努めましょう。
社会情勢への興味・理解力
ボランティア活動の経験では、社会的風潮、または社会情勢への興味や理解力も判断材料として含まれています。ボランティア活動に取り組むうえでは、社会情勢をある程度把握していなければ実行に移すことができません。日頃頻繁に取り入れられるニュース内容から、応募者が心を動かされなければボランティア活動には至らないからです。ボランティア活動といった経験が社会的風潮、社会情勢に対する理解力が身についていることが理解できる内容を記入することが大切です。
ボランティア経験を書くべき項目
これまで経験してきたボランティア活動を、記入するべき項目には以下の3つがあります。
・自己PR ・欄課外活動欄 ・趣味、特技欄 |
企業の求める人材が把握できている場合や、ボランティア経験をしっかりと分析でき、あなたの人柄や性格をアピールできる内容であると考えられる場合や自己PR欄に記入しましょう。対して、自己PR欄には他のことを記入しアピールにつなげたい、しかしながらボランティア経験についても知ってもらいたいと考える場合は課外活動欄に記入しましょう。さらに、各項目は埋まったものの、これまで行ってきたボランティア活動についてもあわせてアピールしたい場合は趣味・特技欄に記入すると良いでしょう。
履歴書にボランティア経験を書く前の注意点
ボランティア活動の経験を履歴書に記入する場合、7つの項目に注意することが大切です。なぜなら、ボランティア活動の実績だけが一人歩きし、あなたの人柄や性格がうまく伝えられなかったり、企業とのミスマッチ感が生じてしまったりする可能性があるからです。ボランティア活動を記入する場合は以下の項目に留意しましょう。
・ボランティア精神の強調 ・他応募者との差別化 ・自分の魅力=ボランティア経験なのか課程を紹介しにくい内容は避ける ・ボランティア経験の保有数を羅列しない ・誰でも経験したことのあるような内容は書かない ・ボランティア経験と仕事は別物と考える |
ボランティア精神の強調
ボランティア活動を意識した自己PRにしようとすると、どうしても自己犠牲色が強まりがち。確かに、ボランティア活動は自主的な活動ではあるものの、自己犠牲色が強まるのは避けたいところ。自己犠牲色が強いと、働く姿勢を不安視する採用担当者も少なくありません。人柄や性格を知ってもらえるような内容にすること、そしてボランティア精神ではなく、ボランティア活動で得たものやこと、学んだことや取り組んだことなどを記入しましょう。
他応募者との差別化
他多くの応募者との差別化を意識した内容かを確認しましょう。差別化を図るためには、
- 具体性を取り入れながら自分の人柄や性格をアピールできているか
- 簡潔にまとめられているか
- 自分自身やこれまでの経験を客観的に見つめられているか
といった3つのポイントを留意することが大切です。ボランティア経験だけを羅列して記入するのではなく、あなたの人柄や性格を判断しやすい内容に仕上げましょう。
自分の魅力=ボランティア経験なのか
人柄や性格、経験してきたことや魅力については、なにもボランティア活動だけが伝えられる項目であるとは限りません。資格欄、自己PR欄、職歴などからでも応募者それぞれの魅力を伝えることは可能です。応募したい企業に対して、アピールすべき内容がボランティア活動以外にある場合は、無理に記入する必要はありません。
説明しにくい内容は避ける
ボランティア活動といっても、文章・口頭でも説明しにくい活動内容のものは避けましょう。また、献血、ゴミ拾い、地域活動などもエピソードが薄いと判断されやすく、避けるべきと考えられます。履歴書に記入するボランティア活動としては、活動に至るきっかけや過程などを説明しやすく、さらに応募者の人柄や性格がわかるものを選びましょう。
ボランティア経験の保有数を羅列しない
採用担当者が知りたい点。それは、ボランティア活動の経験・有無ではなく、ボランティア活動を通してあなたが得たもの・こと・気付き・学びなどです。ボランティア活動を経て、
- どのように成長したと感じているか
- 感じた・得たことを活動後も活かしているか
です。そのため、ボランティア経験が多いからと言って羅列するだけでは意味を成しません。また、ボランティア経験が少ないからと言って不利というわけでもありません。ボランティア活動という自主的な経験が今現在のあなたにどう活きているかを分析・企画できるかが重要です。
誰でも経験したことのある内容は書かない
誰でも経験したことのあるボランティア活動は履歴書に記入する必要はありません。採用担当者に直接問われた場合は口頭で答えるだけで十分です。誰でも経験したことのある内容を履歴書に記入すると、どうしても鼻につく内容に仕上がったり、「誰でも経験したことのあることを自慢気に話してしまうのか……」と残念な印象を与えたりしかねません。また、他応募者との差別化もしにくいといったデメリットもあります。あくまでもあなたらしいボランティア活動の内容を記入することが大切です。
ボランティア経験と仕事は別物
ボランティア活動をアピールする際に忘れてはならないこと、それはボランティア活動と仕事は別物という意識です。ボランティア活動に専念するあまり、仕事に支障をきたす可能性があれば、採用はほど遠くなってしまうでしょう。自主的に活動するボランティア活動は、確かに多くの人を救い、社会を助けることにつながります。ただし、そちらにばかり意識が向いているような履歴書の内容であれば、採用担当者も「仕事を休む可能性がある」と判断してしまうでしょう。どれだけボランティア活動に生きがいを感じても、仕事が決まれば仕事に本腰を入れることを断言できる芯の強さをアピールしなければなりません。
まとめ
履歴書に記入するボランティア活動の内容には、応募者の人柄・性格が伝わる内容がベストです。履歴書にはさまざまな記入項目がありますが、人柄や性格が伝わるものは少ないと考えられます。そういった限られた項目のなかで、あなたなりの魅力が伝わるのであれば、ボランティア活動の内容から、採用担当者の興味を引き出すことができます。ただし、他にもアピールできる内容があったり、自負している魅力などがあったりする場合は、ボランティア活動の内容を記入する必要はありません。あなたという一人の人間の魅力・経歴・経験・人柄などをしっかりと伝えられる履歴書にすることが大切です。ボランティア活動の書き方に悩む前に、まずはあなたの人柄や性格が最も伝わる内容は他にないかを熟考しましょう。また、ボランティア活動を記入する場合は、単に経験してきた内容を羅列するのではなく、分析力・企画力を意識した内容に努めることがポイントです。ボランティア活動の経験を履歴書に記入する際は、本記事を活用して、注意点に留意したうえで作成しましょう。
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