転職活動では、採用担当者や企業との面接を行い、履歴書などの応募書類では知ることのできない応募者の性格・適応力・対応力を判断します。そのため、あらかじめ用意していた質問ではなく、突拍子もない質問を投げかけられることも少なくありません。突拍子もない質問のひとつとして、「あなたを動物に例えると?」といった質問が挙げられます。なぜ動物に例えた自分をわざわざ企業面接で問うのでしょうか?本記事ではその理由と具体的な回答例について動物別にご紹介します。
目次
面接の際、採用担当者が「動物に例えると?」と聞く理由
企業や採用担当者が応募者に「動物に例えると?」と問う理由は、以下の2点が挙げられます。
・客観的に自分を見られているかを把握するため ・面接にリラックスして受けてもらうため |
客観的に自分を見られているかを把握するため
「動物に例えると?」といった突拍子もない採用担当者からの質問ですが、実はこの質問によって応募者が自分自身をどのように捉えているかを探る意味があります。要約すると、「客観的に自分を見ることができているか」ということ。動物に例えた場合の自分を回答する際、つい「自分はこういった性格があり、このようなところもあって、またこういう性格も自負しているのでイヌだと思っています」などと、まとまりのない理由を続けて回答しがちです。しかし、自分を客観的に見られていれば比較的簡素にまとめられる質問です。たとえば、自分をイヌだと理解していて、また自分を客観的に見られている場合はこのように回答します。
私自身を動物に例えるとイヌです。 なぜなら、「人当たりが良い」「親しみやすい」「愛嬌がある」など、同世代、年上などを問わず、幅広い世代から言われることが多いからです。 また、自分自身でも信用した人には心を開きやすく、上司とも信頼関係を築きたいと考える性格だと自負しています。 そのため、自分の性格を動物に例えると、イヌだと考えています。 |
このように、他人からの自分への評価+自分による自分への評価を取り入れることで、説得力が増し、また自分で自分をどのように見られているかを細かく回答できます。
面接をリラックスして受けてもらうため
面接といっても、ビジネスシーンの延長であり、面接で判断された評価が今後を左右すると言っても過言ではありません。そのため、極度の緊張からうまく受け答えができなかった場合には、しっかりとしたアピールができないまま面接が終わってしまいます。そうならないためにも、また、採用担当者側が応募者の魅力や性格、特徴をしっかりと判断するためにも、リラックスできるような質問を投げかけ、応募者の緊張をほぐすといった目的もあります。
動物に例えた場合の性格別回答例11選
ここからは面接で「動物に例えると?」と問われた際の回答例を15種類ご紹介します。動物それぞれの特徴や性格に合わせて、自分とマッチ性の高いタイプを答えられるかがポイントになりますから、今後の面接における参考資料のひとつとして役立ててください。
イヌ
イヌには以下のような特徴があります。
- 素直
- 人懐こい
- 忠実
- 真面目
- 穏やか
- 安心感
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるとイヌです。 なぜならイヌのように人懐こい性格が多くの人に定評があるからです。 前職でも上司や上層部の社員から非常に可愛がってもらった機会があり、多くの業務を教えてもらうことが多々あったからです。 また、納期前提出にも心掛けていることから、真面目さにも定評があります。 そのため、自分ではイヌに似ていると自負しています。 |
ネコ
ネコには以下のような特徴があります。
- 芯がある
- マイペース
- 客観的
- 冷静
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならネコです。 なぜならプレゼンやミーティングの際、周囲が熱を上げて話し合っていても、冷静な対応ができ、周囲をまとめた実績があるからです。 そのような冷静さが評価され、前職ではチームリーダーを任されたこともあります。 どんなときでも慌てず、今解決すべきこと、今遂行すべきことにフォーカスして対応できる冷静さを自負し、自分はネコだと捉えています。 |
ペンギン
ペンギンには以下のような特徴があります。
- 行動力
- 協調性
- 俊敏
- 穏やか
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私と動物に例えるならペンギンです。 なぜならペンギンは集団生活を主としていることから、協調性を大切にしながら、子育て、狩猟といった自分のポジションをどんなときも冷静に受け止め、行動できるからです。 それらは自分自身にも当てはまると感じています。 なぜなら、私は業務遂行には職場のチームワークが成立していなければ困難だと感じているからです。 職場のチームワークがうまく取れていなければ、それぞれがそれぞれのポジションを理解せず、業務が遂行できませんそのためにも、自分は何をすべきなのかをしっかりと考え、行動できるペンギンに、似ているのではないかと感じています。 |
トリ
トリには以下のような特徴があります。
- 俯瞰で見られる
- 狙いを定める
- 的確に攻める
- 冷静
- 行動力
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならトリです。 なぜなら状況を俯瞰で捉えることができ、自分のポジションを忘れずに行動することができるからです。 業務が忙しくなったり、上司から注意されたりしたときなど、つい冷静さを失いがちなタイミングであっても、自分のポジションを忘れず、業務に対していつれも冷静かつ俯瞰で見ることを忘れない性格は、トリと似ているのではないかと考えています。 |
ウマ
ウマには以下のような特徴があります。
- 社交性
- 忠実
- 真面目
- 穏やか
- 安心感
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならウマです。 なぜならウマは社交性の高い動物として定評があり、自分にも近しい点があると感じているからです。 私はフットワークが軽く、どんな人とも仲良くなれる特徴があります。 多くの顧客との関係性を大切にし、そのうえで新商品を提供・紹介・契約へ至るためには、社交性が重要だと考えます。 そのため、御社には社交性の高い人材が必要不可欠であり、まさしく自分にマッチしているのではないかと思い志望に至りました。 |
キリン
キリンには以下のような特徴があります。
- 穏やか
- 安心感
- 幅広い視野
- 瞬発力
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならキリンです。 なぜならキリンには長い首があり、広い視野を持って敵の存在を確認することが可能だからです。 広い視野を持つということは、業務にも同じようなことが言えると思っています。 固執した考え方では従来の、または他企業と類似した商品開発に至ってしまいます。 しかし、幅広い視野を持つことで、新しい商品を開発し、それぞれのメリットやデメリットを把握・解説・改善できます。 私は前職でも商品開発部として●年勤め、●点の商品を開発して参りました。 どこにもない商品を開発するために、日常生活から常にヒントを探していました。 このように、どこにでもヒントは隠れていることを実感できたのは、広い視野を持っているからだと自負しています。 そのため、自分はキリンに似ていると考えています。 |
フクロウ
フクロウには以下のような特徴があります。
- 真面目
- 穏やか
- 夜行性
- 幅広い視野
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならフクロウです。 なぜなら、幅広い視野を持って、真夜中でも狩猟をしたり、巣穴に近寄る動物を撃退したりするからです。 私自身、広い視野はどのシーンでも重要だと考えています。 広い視野を持つことで、多くの人からのアドバイスを素直に取り入れられ、毎日学びにつながると考えているからです。 ほかにも、つい、気になることがあれば夜中であろうと調べたり仕事に取り掛かったりなど、夜行性な性格でもあることから、私はフクロウに似ていると考えています。 |
イノシシ
イノシシには以下のような特徴があります。
- 猪突猛進
- 人懐こい
- 向上心
- 努力を怠らない
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならイノシシです。 なぜなら、思い立ったが吉日という座右の銘が大好きであり、心に刻んでいるからです。 猪突猛進と聞くと、どこか乱暴なイメージがありますが、思い立ったが吉日に言い換えれば、突拍子もない出来事やインスピレーションでも、その瞬間に行動することで大きく花開く可能性があるとも捉えられるからです。 柔軟に対応することを意識し、どんなときでもヒントが転がっていると考えれば、充実した日々を送ることができますそういった考えがイノシシと似ていると考えています。 |
ワニ
ワニには以下のような特徴があります。
- 継続力
- 努力を怠らない
- 真面目
- 獰猛さ
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならワニです。 なぜならどれだけ大きな動物でも、一度噛んだら離さない獰猛さと、かみ続けられる力、継続力を兼ね備えているからです。 業務遂行において、ときに考慮しなければならないリスクがあります。 リスクを恐れていては何も踏み出せず、生み出せないと考えています。 ワニも同じように、大きな動物、または獰猛な動物であっても、恐れず噛みつく勇気や獰猛さがあります。 そういった意味でも、日頃からリスクを問わず新商品を開発し、失敗しても改善を図り新しい商品を開発・展開する私の性格は、ワニと類似していると考えています。 |
ウサギ
ウサギには以下のような特徴があります。
- 判断力
- 行動力
- 継続力
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならウサギです。 ウサギはかわいらしい姿からは想像が付かないほど生存本能が高いといった特徴があります。 大型動物から狙われやすいといった理由から、生きるための能力が高いと言われています。 そういった理由から、競合商品が多い中でも多くのお客様に選ばれる商品を開発・展開するためには、周囲をしっかりと見渡し、冷静に対応する能力が必要不可欠です。 私には周囲を冷静に受け止める状況把握能力と行動力があると自負しています。 それらを活かし、御社に貢献できると考え、ウサギに似ていると考えています。 |
ゾウ
ゾウには以下のような特徴があります。
- 協調性
- 豊かな母性
- 忠実
- 真面目
- 穏やか
- 力強さ
これらの特徴を自分に当てはまると感じた場合は、以下のような回答を用いると良いでしょう。
私を動物に例えるならゾウです。 なぜならゾウには力強さだけでなく、集団生活をすることから、協調性があると判断できるからです。 私自身、チームリーダーを任されたことがあり、業務遂行に関しては協調性が非常に大切であることを実感しました。 また、それらの機会で協調性が重要であることを認識し、改善したことで、納品期限よりも早く提出できることも多く、協調性が生み出す成果は企業にとって大いに役立つと考えています。 そのため、ゾウのように協調性を重んじる性格が、私に似ているのではないかと判断しています。 |
まとめ
本記事では面接時に「動物に例えるなら?」と採用担当者が応募者に問う理由と、11種類の動物に例えた場合の例文についてご紹介しました。突拍子もない質問のひとつであることから、回答例を事前に用意していなければ、すぐには回答しにくい質問だと言えるでしょう。面接というビジネスシーンで、自分の特徴や魅力を最大限アピールできるよう、本記事の回答例を参考にしていただければと思います。
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