就職活動や転職活動、アルバイトなどの面接にピアスを付けて行ってよいのか悩む人は多いのではないでしょうか？ピアスの有無だけでなく、ピアス跡も選考を不利に進めてしまうのではないかと不安になる人もいるでしょう。この記事ではピアス（跡）が面接官に与える印象と、面接にピアスを付けていって良いのかどうかについて解説しています。記事の後半では業種によるピアスの印象の違いについて解説しているのでピアスを付けて面接を受けようか迷っている方はぜひ参考にしてください。
目次
就活・転職活動の面接でピアスはNG
就活・転職活動の面接でピアス着用は避けた方が無難です。アルバイトの面接でも基本的には避けた方が良いです。特に信頼感が重要となる業種や顧客の口に入ってしまうかもしれない飲食業では身だしなみのルールが厳しく、ピアスをしていくと業界研究が甘いと落とされてしまう場合が多いです。
ピアスに良い印象を持たない人もいる
近年、多様な働き方が認められてきたものの、ピアスに良い印象を持たない人は一定数います。特に年代の高い男性はピアスが身近ではないので、理解を得られないケースが多いです。また公務員、金融業界などの、特に信用問題が発生しやすい職業では「不真面目」「マナーを知らなさそう」という偏見を持たれてしまうかもしれません。
ギリギリ認められるピアスのデザイン
女性で転職する場合は、シルバーやパールの一粒のものであれば認められるケースがあります。またアルバイトの面接でも小さく派手なデザインでなければピアス着用が認められる場合もあります。
ピアスに関するよくある質問
ここからは面接とピアスに関わるよくある質問について回答・解説をしていきます。
ピアス跡は不利になる？
基本的に穴の大きさが1mm程度の小さいものであれば、面接官の目に止まることはありません。特に女性は髪の毛で隠れることも多く、気付かれることはほとんどありません。ただあまりにもピアス跡が大きい場合は証明写真の時点でバレてしまう可能性があります。また直接対面した時にもバレてしまう可能性があり、快く思わない人もいるので注意しましょう。
複数個穴が空いていたり、耳たぶが弛んでしまうくらいの大きな穴は企業の面接官からの印象が悪くなる可能性があるので、これからさらにピアスを空けようか悩んでいる方は検討しましょう。
口や鼻のピアスは外した方がいい？
耳のピアス同様、口や鼻のピアスは外しておく方が無難です。また舌や体など、ある条件下でないと見えないようなピアスも外しておいた方が良いでしょう。一般的に耳のピアスは容認されていますが、企業の社員に威圧感を与えてしまう口、鼻、舌、体のピアスは外した方が印象が良くなります。
私服面接でピアスはNG？
私服面接の場合のピアス着用はケースバイケースです。私服面接では応募者の個性、センス、一般常識を測る思惑が企業側にあるため、普段通りピアスをしていった方があなたらしさが伝わります。特にアパレル業界はスタッフであるあなたがおしゃれに気を遣うことを求められるので、ピアスを付けていっても問題ないでしょう。その際はワントーンで奇抜すぎないものを選ぶのがおすすめです。
反対に金融業界や塾講師などの信頼が武器となる職業での面接はピアスの着用を避けた方が無難です。オフィスカジュアルが認められていても、女性社員がピアスを着用していないようであれば着用は避けた方が無難です。
アルバイトの面接でピアスはNG？
アルバイトの面接ではピアスの着用が認められているのでしょうか？もし面接に受かりたい場合はピアスを外していった方が無難です。アルバイトといえど仕事は仕事なので、就活、転職活動の面接と同様、ピアスを外していった方が誠実さを損ないません。
アクセサリーはどこまでOK？
ピアスに限らずアクセサリーはその人をより魅力的に見せたり、ゲン担ぎになったり、気分を上げてくれたりするアイテムです。日常生活の一部になっているのであれば、できるだけ面接にも着用していきたいですよね。そこでどの範囲までのアクセサリーが面接に付けていくことが可能なのか解説していきます。
指輪は結婚指輪のみOK
指輪は結婚指輪のみ着用可能です。シンプルな婚約指輪であれば着用可能ですが、あまりにも煌びやかなデザインの結婚指輪は面接の場に不適切なので、その場合は外していくことをおすすめします。男女関わらずファッションリングは面接官からの印象を悪くしてしまうので着用は避けましょう。
ブレスレットはNG
ブレスレットは面接の場ではNGです。どんなにシンプルなデザインでも着用を避けた方が無難です。もしもゲン担ぎとしてブレスレットを腕にしたい場合は、着用はせず当日面接に持っていくカバンに入れておくのがおすすめです。
腕時計はむしろ着用するべき
腕時計の着用は時間意識のあるビジネスパーソンであることをイメージさせ、面接官からの評価が高くなる場合があります。携帯電話のバッテリーが尽きてしまって時間を確認できない場合や、面接で急に筆記試験や適性検査があった際は携帯電話を見ることができないので、腕時計がないと時間配分ができないというケースにも対応できます。さらに役職に立候補する自主性と、各応募者が自分の役割を全うしているかが評価されるグループワーク（グループディスカッション）では、腕時計をしていないとタイムキーパーの役職へ立候補することができません。
面接で腕時計を着用すると良いことづくめなのでぜひ着用していきましょう。
ヘアアクササリーは避けた方が無難
面接では黒や茶色など、各々の髪色に合ったヘアゴムで縛りシンプルなヘアピンでとめるのが一般的です。髪が長くてヘアゴムで縛ってもまとまらない場合は、ヘアピンを使ってお団子状にしてまとまるとスッキリします。なお、シュシュはどんなに地味な色を選んでもカジュアルな印象を与えてしまうため、着用は避けた方が良いです。
面接にふさわしい腕時計の選び方
大前提として地味なデザインのアナログ時計を選ぶのが鉄則です。派手なデザインやデジタルの腕時計はカジュアルな印象が強く、面接には適していません。またハイブランドやスポーツウォッチも面接向きとは言えないタイプの腕時計なので着用は避けましょう。文字盤の色は白で、ベルトの色は黒、銀、ベージュなどの色が適切です。ベルトの素材は革か金属を選ぶとビジネスシーンにマッチします。
ピアスが外せない時の対処法
耳にピアス穴を空けてから最低でも1ヶ月以上はピアスを付けたままにして安定させる時期が必要です。耳にピアスを空けた後の安定期間と面接のタイミングが被ってしまうと、ピアスは外せないし面接官からの評価は下がってしまうし、どうすれば良いかわからなくなってしまいますよね。
そういった場合の対処法を解説していきます。
透明なピアスをつける
1つ目の対策方法は透明なピアスを付けることです。透明なので至近距離で耳たぶを凝視されなければ、基本的に気付かれません。ピアス穴を空けてからずっと同じピアスを付ける必要はないので安定期の保持の役割も果たせます。ただピアスを付けていることに変わりはないので、面接官からピアスに関して質問があった場合は正直に着用していると答えましょう。
肌色のテープを貼る
2つ目の対策方法は肌色のテープでピアスの存在を隠すことです。絆創膏や医療用テープで耳のピアス穴を隠し、肌の色そっくりに見せるのです。人によって耳たぶのサイズは異なるので適切なサイズにカットして使いましょう。もしもテープの存在に気付かれたら「耳を怪我してしまいまして」などの理由を述べましょう。
ピアス跡なら化粧品で隠せる
もしも数mmのピアス跡が心配であれば、コンシーラーやファンデーションなどの化粧品を使ってピアス穴を隠すことができます。自分の肌に合った色を選びましょう。耳たぶから白い不織布マスクへ色が付いてしまったり、スーツの肩の部分に付いてしまう可能性もあるので、定期的に状況を確認することをおすすめします。
ピアスOKな業種を選ぶ
数ある仕事の中で、ピアスの着用が認められる職業があります。それがアクセサリーや衣類などのアパレル系の仕事です。各ブランドのイメージを保つためにも、スタッフは身だしなみに気を遣う必要があるため、ピアスが認められるケースが多いのです。ただ面接の場でそれが許可されるかどうかはそれぞれの社風によるので、もし心配であればピアスは外しておくのが無難です。
ピアスの着用を避けた方がいい職業
ピアスの着用を絶対に避けなければいけないのが、公務員や金融関係、教育関係の仕事です。いわゆるお堅いイメージのある職業で、これらの職業は顧客からの信頼があってこそ成り立つ職業なので、面接にピアスをしていくと「TPOを考えられていない」とマイナスの評価を受ける可能性があります。これらの職業の面接に行く際は、いつも以上に身だしなみに注意して誠実さをアピールできるようにしておきましょう。
面接官に外せない理由を話す
透明のピアスも肌色のテープも用意できず、面接でピアスに関して聞かれた場合は正直に答えましょう。「ピアスの安定期のため外せない」という理由を答えると「事前に調べなかったんですか」と聞かれるでしょう。その場合は「私が想定していたよりも皮膚が柔らかく、中々安定しませんでした
「面接のために自分の好きなことを我慢して、自分らしさを失うくらいであれば、ピアスをしているありのままの自分を受け入れてくれる企業と出会いたいと思い就職活動をしています」などの回答を事前に用意しておくのがおすすめです。
ピアスと就活のタイミング
上記で解説したように、最初にピアスを開ける場合は穴が定着するまでに時間がかかります。個人差はありますが、最低1ヶ月以上はピアスを付けて生活を送らなければなりません。面接の間だけピアスを外せないかと考える人もいますが、安定しないうちはピアス穴から出血してしまうためおすすめできません。そのために透明なピアス等で対策を練るのです。
できれば説明会からピアス着用を避けておくのがおすすめなので、大学生の場合、大学3年生の秋からはファーストピアスを空けない方が良いです。面接が終わり、早いうちに内定を獲得できればまたファーストピアスを空けられるようになるので、メリハリを付けて就職活動をしていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか？就活、転職、アルバイトなどの状況に関わらずピアスは外して面接を受けるのが一般的です。もしも安定期の関係でピアスが外せないのであれば透明なピアスに付け替えたり、肌色のテープ（絆創膏・医療用テープ）で対策ができます。
ピアス以外にもブレスレットや指輪といったアクセサリーは付けて行かない方が無難です。ただしビジネスシーンに適したシンプルなデザインの時計や、結婚指輪、落ち着いたデザインの婚約指輪であれば面接に付けていくことが可能です。
ピアスを付けても評価は変わらないという企業も一部ありますが、多くの会社は面接というかしこまった場にピアスを付けてくる応募者をマイナスに捉えているのが現状です。選考通過を第一に考えるのであればピアスを外して面接に向かうのがおすすめです。
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