企業から「私服でお越しください。」と面接時の服装を指定される場合があります。
「リクルートスーツだったら服装に迷うことなく、面接対策の時間に割くことができるのに…私服ってどんな服を着ていけばいいの?」「私服で評価が変わることがことがあるの?」と疑問に思う人は少なくありません。
そこでこの記事では、季節別の男女オフィスカジュアルをご紹介すると共に、企業が面接で私服を指定してくる意図や面接にNGな服装、注意すべき点などもお教えしていきたいと思います。この記事を読んで、私服面接対策をしておきましょう!
目次
そもそも企業はなぜ面接で【私服】を指定してくるのか?
企業はなぜ面接で【私服】を指定してくるのでしょうか。企業が面接で私服を指定する意図を5点ご説明したいと思います。
自由な職場・社風であることをアピール
IT企業、広告・出版業などクリエイティブな仕事に携わる業界や一般事務は内勤の仕事がメインとなるため、私服勤務の企業がほとんどです。なので、スーツに縛られない自由な職場や社風であることをアピールするために、面接で私服を指定するということです。
リラックスして面接に臨んで欲しい
面接のかしこまった雰囲気にどんなに面接慣れをしている人でも緊張してしまいます。そこで私服で面接を行うことによって、「少しでもリラックスしてあなた本来のパフォーマンスを発揮して面接に臨んで欲しい」という企業側のあなたへの配慮として私服を指定するということです。
TPOをわきまえているか
面接にふさわしい服装を選ぶ一般常識があるかどうかを確かめるために、あえて私服を指定する場合もあります。時と場合に合わせた服装ができるかどうかを見られています。
個性や人柄を見て社風に合っているか確認するため
私服を指定することによってその人の個性や人柄を確認している場合があります。周囲から浮く服装ではないか、協調性がありそうな服装かどうか、社風と合っているかどうかを見極めています。明らかに社風と異なるタイプの服装の場合は「うちの会社に合わないかも…」と、判断されてしまう可能性があるので、事前に面接を受ける会社のHPなどを見て確認しときましょう。
メールの文言で面接の服装が異なる!?私服かスーツの判断方法
メールの文面で私服で面接するのかスーツで面接するのか服装が異なります。
もう1度メールを確認しましょう。
「私服で」
メールで「私服」を指定されているのであれば、言うまでもなく私服でいきましょう。スーツは私服ではないので不適切です。
「あなたらしい服装で」
あなたらしさのある服装で大丈夫ですが、TPOをわきまえてジーンズや露出が多い服は、避けましょう。スーツでもいいですが、面接官になぜスーツが『あなたらしい』のか質問された時にきちんと答えられるようにしときましょう。
「普段の服装で」
普段の服装も「あなたらしい服装」と同じで、私服で行きましょう。
「カジュアルな服装で」
文字通りカジュアルな私服で構わないのですが、遊びにいくわけではなく、面接を受けに行くのでTPOをわきまえましょう。
「私服可」
「私服可」は私服でもいいっという意味ですので、逆を言えば「スーツでもいい」ということです。私服でどんな服を着ていいのか分からないと迷い時間がかかるのであれば、「私服可」はスーツでも構いませんので、スーツにしてはいかがでしょうか。
「服装自由」
自由と書かれていますので、私服でもスーツでもどちらでも良いということです。この場合、スーツは失礼にあたりませんので、スーツを着ていくのが無難だと言えます。
服装についての表記なし
スーツを着ていきましょう。服装についての表記がないので、私服でもあながち間違いではないですが、この場合、企業は面接ではスーツが基本だと考えていることが多いです。
「私服」とはどんな服が無難なの?
先ほど述べたように「私服でお越しください。」と面接時の服装を指定された場合は私服でいきましょう。しかし、普段着でいいと思ったら大間違いです。遊びにいくわけではないので派手な服装はやめましょう。面接というかしこまった場へ行くのでオフィスカジュアルな格好が適切であると言えます。
オフィスカジュアルとは、ビジネスシーンにふさわしいスーツを少し崩した服装です。これといった明確な定義がないので、どこまで着崩していいかという線引きは企業によって異なります。スーツほどカチッと正装をしなくてもいいですが、きちんとした清潔感のあるシンプルな服装などが面接というかしこまった場にふさわしいでしょう。
【季節別】「男性」のオフィスカジュアル
季節別のオフィスカジュアルをご紹介したいと思います。
【春秋編】オフィスカジュアル
<ジャケット>
黒、紺、こげ茶、グレー、ベージュ、カーキなどの落ち着きのある色で無地のものを着用しましょう。
<トップス>
襟付きのワイシャツを着用しましょう。ストライプや少し柄のあるシャツでも可能ですが、シンプルな無地などが一番無難です。色は白・ブルー・グレーなどの明るめ色にしましょう。ネクタイは不要ですが、シャツの裾はズボンに入れましょう。
<ベルト>
基本は靴と同じ色のものにしましょう。
シンプルなデザインで黒や濃い茶色などが無難です。
<ズボン>
無地のチノパンまたはスラックスにしましょう。色はジャケットやシャツとのバランスを考えた紺やグレー、ベージュなど落ち着いた色にしましょう。
<靴下>
ズボンの裾から肌が見えないよう丈の長い靴下で、黒・紺・グレーなどの暗い色の無地にしましょう。
<靴>
紐付きで、色は黒か濃い茶色の革靴にしましょう。ローファーはNGではありませんが、少しカジュアルな印象があるので革靴が無難です。
【夏編】オフィスカジュアル
<ジャケット>
面接という場ですので夏場でもジャケットは必要です。夏用の薄いジャケットを用意しときましょう。
<トップス>
クールビズでポロシャツでもOKという企業もありますが、就活の面接にはカジュアルすぎる印象になるので無難にシャツとジャケットにしましょう。
【冬編】オフィスカジュアル
<アウターコート>
面接というかしこまった場にはステンカラーコートやトレンチコートが良いでしょう。防風防塵用のツルツルした素材なので、本格的な寒さの場合はメルトンやウールなどの素材を使ったチェスターコートやピーコート・ダッフルコートがあります。コートの色は黒や紺、ベージュなどビジネスマンらしい落ち着いた色にしましょう。ウエストが絞り過ぎていたり、肩幅が大き過ぎないスマートなシルエットのコートがオススメです。
<トップス>
春秋同様にネクタイは不要ですが、襟付きのワイシャツを着用します。真冬の寒い日であれば、ワイシャツの上にセーターまたはカーディガンを羽織りましょう。セーターやカーディガンの色も無地の黒や紺、グレーなどの落ち着いた色合いがオススメです。
【季節別】「女性」のオフィスカジュアル
【春秋編】オフィスカジュアル
<ジャケットまたはカーディガン>
無地が基本で、色は紺や黒など落ち着いたものにしましょう。飾りや柄がいけないというわけではありませんが、無地の方がコーディネートしやすく、落ち着いた印象を与えやすいため、無地のジャケットやカーディガンがオススメです。
<トップス>
ブラウスやカットソーが好ましいです。パステルカラーなど明るく落ち着いた色は顔を明るく見せてくれます。襟はなくても大丈夫です。
<スカートまたはパンツ>
女性のオフィスカジュアルは、スカートでもパンツでもどちらでも構いません。スカートは上品で優しい、落ち着いた印象を与えることができます。パンツは活発な印象を与えることができます。
スカートはタイトスカートやフレアースカートが好ましく、長さはひざ丈かひざが隠れる長さのものを着用しましょう。 「座った時に膝上5cm」までが目安と言われています。
パンツの場合はベルトを着用しましょう。スカートやパンツどちらの場合もシンプルなデザインで黒、グレー、紺、ベージュなど落ち着いた色のものにしましょう。
<ストッキング>
スカート・パンツに関わらず素足は避け、肌の色に合ったストッキングを履きましょう。
<靴>
紺や黒、ベージュなど落ち着いた色のパンプスを履きましょう。ヒールは3~5センチ程度がちょうど良いです。
【夏編】オフィスカジュアル
<ジャケット>
暑さに我慢出来そうならば、薄いテーラードジャケットを羽織りましょう。
<トップス>
暑いが故に薄いブラウスや袖が短くなってしまったり、夏場は肌の露出に気をつけましょう。
<ストッキング>
暑いですが夏でも、ストッキングを履きましょう。
【冬編】オフィスカジュアル
<アウターコート>
シンプルきれいめなトレンチコートやチェスターコートはスタイリッシュに着こなすことができます。ウール素材の暖かいダッフルコートやフェミニンな雰囲気のノーカラーコートもオススメです。
<ストッキング>
冬で寒いですが、黒色のタイツを履かず、肌の色に合ったストッキングを履きましょう。
面接の服装で私服を指定された際の注意すべき点
私服オフィスカジュアルでも注意すべき点が3点ありますので、ご説明したいと思います。
スーツで行くのはNG
「私服でお越しください。」と言われているのに、私服で行くのをためらってスーツで行こうとする人もいるでしょう。そうすると、「指示が聞けない人間」「臨機応変に対応できない人間」だとマイナス評価にも繋がってしまいます。なのでスーツで行くのは避けましょう。
NGな服装
面接の際のオフィスカジュアルとは、お洒落よりも清潔感のある服装です。自分の好きな服を着るよりも、ビジネスシーンに適した服装かどうかということを考えましょう。
NGな服装は以下の通りです。
【カジュアルな服装】
・Tシャツ
・ジーンズなどデニム素材
・ ハーフパンツ
・スウェット
・タイトすぎるまたは、ゆったりしすぎてるズボン
・バックルが大きい、派手なベルト
【露出度の高い服装】
・ミニスカート
・ ショートパンツ
・オフショルダー
・ノースリーブ
【ビジネスシーンにふさわしくない靴】
・スニーカー
・ビーチサンダル
・ブーツ
・ピンヒール
・ミュール(かかとの後ろの覆いがなく、突っ掛けて履くもの)
・オープントゥ(つま先があいているもの)
・つま先が極端に尖っている靴
・装飾が奇抜な靴
女性はトップスの素材や色にも気を付けよう
特に女性の場合、薄手の素材や淡色のトップスだと下着が透けてしまう可能性があるので、夏場は注意しましょう。
また女性に関わらず、男性も明るい原色のトップスは派手な印象を与えてしまうので避けましょう。男性は黒、グレー、紺、ベージュなど落ち着いた色で、女性は白、ベージュ、薄いピンクなど爽やかなパステルカラーにしましょう。
まとめ
今回は季節別の男女オフィスカジュアルや企業が面接で私服を指定する意図や面接にNGな服装、注意すべき点などご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。オフィスカジュアルの服は入社後も着る事が出来ますので、企業から面接時は「私服でお越しください。」と言われた時のために何着か買っておいてもいいでしょう。
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