手取り32万円で3人家族はきつい？手取り32万の生活レベルを公開！

「手取り32万円」を毎月もらえたとしたら、養える家族は何人なのか気になっている方もいるのではないでしょうか。

結論から言うと、2人までであれば、節約して養える生活レベルです。

今回は、そんな「手取り32万円」の生活レベルや給料事情について詳しく解説します。

また、日本人の平均給料や手取り額を上げるためにするべきことも併せて紹介しますので、是非参考にしてみてください。

この記事を読んで分かること

・「手取り32万円」生活レベル

・「手取り32万円」給料水準

・「手取り32万円」手取り額をあげるための方法

・日本人の平均給料

手取り32万円で3人家族はきつい？

まずは、「手取り32万円」で子供と配偶者を養えるかについて解説します。

結論から言うと、毎月節約すれば養える生活レベルです。

そのため、「手取り32万円」で3人暮らしを考えている方は、手取り額を上げると、より安心した3人暮らしの生活が送れるでしょう。

「手取り32万円」で家族3人暮らしの場合にかかる生活費は、このようになります。

上記の結果から、3人暮らしで生活すると、毎月の生活費はおよそ「29万円」だと想定されます。

したがって、「手取り32万円」だと、毎月の貯金が3万円前後になってしまうでしょう。

そのため、家電・家具の買い替えなど、一時的な出費が発生した場合の対応が難しいと感じてしまうかもしれません。

3人家族で暮らす場合は、世帯手取りで40万円ほどを目指すと、安心した生活が送れます。

【手取り32万円】生活レベルとは？

次に、3人よりも少ない人数で暮らした際の生活費を見ていきましょう。

「手取り32万円」であれば、3人未満の家族で暮らす場合は、問題なく生活できるレベルです。

ただ、将来的に3人以上で暮らしたいと考えている方は、2人暮らしのうちから手取り額を上げていく必要があります。

生活レベル：実家暮らしの場合

「手取り32万円」で実家暮らしの場合にかかる生活費を見ていきましょう。

「手取り32万円」で実家暮らしであれば、贅沢な生活ができるレベルです。

実家暮らしの場合、「家賃」「水道光熱費」がかからないため、毎月の出費は10万円以内でおさまるケースが大半でしょう。

したがって、「手取り32万円」で実家暮らしであれば、毎月20万円以上の貯金も可能だと言えます。

生活レベル：1人暮らしの場合

「手取り32万円」で1人暮らしの場合にかかる生活費を見ていきましょう。

「手取り32万円」で1人暮らしをした場合も、贅沢できる暮らしができます。

1人暮らしの想定生活費は毎月「18万円」ほどなので、「手取り32万円」であれば、毎月10万円以上の貯金が可能です。

したがって、病気や怪我で一時的な出費が発生した場合でも、問題なく対応できるでしょう。

生活レベル：2人暮らしの場合

「手取り32万円」で家族2人暮らしの場合にかかる生活費はこのようになります。

「手取り32万円」が2人暮らしを考えた場合は、節約しなくても生活できるレベルです。

2人暮らしの場合、毎月の出費はおよそ25万円と想定できるため、毎月5万円前後の貯金が可能だと言えます。

しかし、車やバイクを保有している場合は、維持費が毎月かかるため、貯金できる金額はさらに低くなってしまうでしょう。

【手取り32万円】月収はおよそ「41万円」

次に、「手取り32万円」の給料事情を見ていきましょう。

「手取り32万円」をもらうためには、およそ「41万円」の月収が必要となります。したがって、ボーナス無しで「年収492万円」が必要となるでしょう。

あなたの現在の年収と比べて、どのくらいの差があるのか確認しておくと、「手取り32万円」になるまでの具体的な目標金額が分かります。

月収から引かれるもの

毎月もらえる「手取り」は、「月収」や「総支給」からさまざまな項目が引かれた金額です。そのため、こちらでは「月収」から毎月引かれる給料項目について紹介します。

月収から引かれるもの

①：厚生年金

②：健康保険

③：雇用保険

④：所得税

⑤：住民税

⑥：介護保険

①：厚生年金

「厚生年金」は、毎月の給料から引かれる項目の1つです。「標準報酬月額等級」をベースとして、人によって引かれる金額は少し変わります。

「基本的に引かれる年金率は、18.3％です。出典：協会けんぽ」https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r2/ippan/r2030113tokyo.pdf

ただ、「厚生年金」は企業側が半分負担してくれるため、実際に支払う年金率は9.15%となります。

②：健康保険

「健康保険」は、あなたが病気や怪我で治療費がかかった際に、3割負担で受けられるために加入しています。

「健康保険」は年金などと同様に、加入が義務化されているため、自動的に給料から引かれます。

また、給料から引かれる保険料率は、会社が加入している健康保険組合によって変わるため、気になる方は一度確認してみましょう。

「協会けんぽの場合は、毎月9.87％を保険料として支払います。しかし、こちらも『厚生年金』同様、企業が半分負担してくれるため、あなたの給料から天引きされるのは4.93％です。出典：協会けんぽ」https://www.kyoukaikenpo.or.jp/~/media/Files/shared/hokenryouritu/r2/ippan/r2030113tokyo.pdf

③：雇用保険

「雇用保険」は、あなたが離職した際に、失業手当を受け取るために加入している保険です。

ですので、今の会社を解雇されてしまったり、諸事情で退職してしまったりした際は、ハローワークで失業申請を提出しましょう。

そうすることで、数十万円ほどの一時金が受け取れるかもしれません。

「雇用保険率は、農林水産、清酒製造、建設以外の一般事業であれば給料の0.3％です。

一方で、農林水産、清酒製造、建設であれば、給料の0.4％が天引きされます。出典：厚生労働省」

https://www.mhlw.go.jp/content/000921550.pdf

④：所得税

「所得税」は、累進課税制度によって収入が上がるほど、引かれる税金が高くなります。

所得税率は以下のとおりです。

「出典：国税庁」https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shotoku/2260.htm

「手取り32万円」であれば、1年間の手取り額は「384万円」ほどなので、所得税は「20％」引かれる計算になるでしょう。

⑤：住民税

「住民税」は、あなたの住んでいる地域に納める税金です。そのため、住んでいる地域によって納める金額が少し変わります。

また、「住民税」は前年の所得から計算されており、前年所得の10％分に、均等割という数千円の金額が上乗せされた金額を12カ月に分けて払う仕組みです。

会社によっては、給料から「住民税」が引かれないため、6月ごろになると自宅に納税通知書が送られてくることもあります。

⑥：介護保険

「介護保険」は、40歳以上になると払わなければならない保険料です。

「介護保険」を払うことで、介護サポートが必要となった際に、7割分のサポート費用が免除されます。

また、保険料率は「健康保険」同様に健康保険組合によって異なるため、覚えておきましょう。

「協会けんぽの場合は令和4年3月分から1.64％で、会社が半分負担してくれるため、あなたの負担額は0.82％です。出典：協会けんぽ」https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g3/cat330/1995-298/

【手取り32万円】手取り額を上げるためにするべきこと4選

将来的に3人家族以上で暮らしたいと考えている方は、今からでも手取り額を上げるために、行動していくことが大切です。

こちらでは、手取り額を上げるためにするべきことを4つ紹介します。こちらで紹介することを意識していくことで、手取り額を今よりも上げられるでしょう。

手取り額を上げるためにするべきこと

するべきこと①：転職エージェントに相談してみる

するべきこと②：会社で出世する

するべきこと③：自分のスキルアップに努める

するべきこと④：副業を始めて独立する

するべきこと①：転職エージェントに相談してみる

手取り額を上げたいと考えている方は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。

なぜなら、転職エージェントに相談することで、あなたの適切な市場価値を判断してくれ、今の給料が低いのか高いのか判断してくれるからです。

また、転職エージェントは、豊富な経験から取引先企業とは年収交渉ができる関係性が築けているため、年収アップの交渉を積極的にしてくれるでしょう。

するべきこと②：会社で出世する

今の会社に入社して1年以内なのであれば、会社で出世することを意識して仕事に励むと良いでしょう。

会社で出世することで、「役職手当」などの手当や基本給の額が上がるため、手取り額アップに大きく関係します。

そのためには、上司に好かれたり、自分から行動したりすることが大切です。

するべきこと③：自分のスキルアップに努める

自分のスキルアップを意識していくと、手取り額アップしやすくなるでしょう。

なぜなら、自分のスキルアップをすることで、周りとの差別化ができたり、リーダーなどのまとめ役に抜擢されたりするからです。

そうすることで、会社内で目立つ存在となり、昇格・昇進して手取り額が上がる可能性があるでしょう。

するべきこと④：副業を始めて独立する

副業を始めて、将来的に独立すると会社員時代よりも手取り額をアップできるかもしれません。

会社員として働いていると、どうしても手取り額に限界がきてしまいます。

そのため、フリーランスや起業など、独立することで、会社員時代の給料よりも高い収入が手に入る可能性はあります。

「手取り32万円は少ない？」日本人の平均手取り額とは

最後に、「手取り32万円」は、日本人の平均賃金と比べて、どのくらいのレベルなのか見ていきましょう。

「厚生労働省が実施した『一般労働者平均賃金』の結果によると、男性の平均月収は『33.7万円』、女性の平均月収は『25.3万円』という結果になりました。出典：厚生労働省https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2021/dl/01.pdf」

また、男女合わせた平均月給は『30.7万円』です。上記の調査結果から、手取り額を計算してみると以下のようになります。

したがって、「手取り32万円」を受け取っている方は、全体の平均よりも8万円ほど高い給料だと言えるでしょう。

「手取り32万円」についてのまとめ

今回は、「手取り32万円」の生活レベルや給料水準についてまとめました。

「手取り32万円」であれば、節約してギリギリ3人暮らしまで可能です。

そのため、「将来は、3人暮らしで余裕のある生活を送りたい」と考えている方や、「4人暮らしも視野に入れている」という方は、32万円以上の手取り額を目指していく必要があります。

今回紹介した「手取り額を上げるためにするべきこと」を意識して日々生活していると、4人家族以上の生活も実現できるかもしれません。

手取り額を上げるためにするべきこと

するべきこと①：転職エージェントに相談してみる

するべきこと②：会社で出世する

するべきこと③：自分のスキルアップに努める

するべきこと④：副業を始めて独立する