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自己憐憫(じこれんびん)の意味と原因|克服方法を解説

自己憐憫という言葉をご存知でしょうか?「じこれんびん」と読み、中々見聞きすることのない言葉ですよね。この記事では、自己憐憫の意味と、自己憐憫の状態に陥る原因を解説していきます。記事の後半では、自己憐憫を克服する方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

自己憐憫(じこれんびん)の意味と原因

まずは、自己憐憫とは、どのような状態なのか。どうしてその状態に陥ってしまうのかを解説します。

自分をかわいそうだと思うこと

自己憐憫とは、「自分を哀れだ、かわいそうだ」と思うことです。憐憫の「憐」「憫」は、悲しむ・哀れむといった意味を持っている単語です。普段の生活では、中々見聞きしない言葉ですが、小説や映画などのメディアで登場する機会があります。

「彼はストレスが溜まると自己憐憫に浸ってしまう」「自己憐憫に溺れてしまい、迷惑をかけた」といった、状態を示す際に使用されます。

構って欲しがる人も該当する

「かまちょ」「かまってちゃん」といった、誰かに構って欲しくて仕方がない人も、自己憐憫の状態にある、といえるでしょう。「どうせ俺(私)なんて」「消えたい」「どうなってもいい」といったネガティブなワードを発することで、周囲の人間の注目を集めて、心配してくれるのを待つという特徴があります。自己憐憫は、悲劇の主人公とも例えられるように、かわいそうな自分を誰かなぐさめて、といったニュアンスで使われることもあります。

自己憐憫が与える影響

厳しいようですが、自己憐憫は自分含め、周囲の人間にマイナスな影響しか与えません。自分の周りから人が離れていく可能性も十分あるため、注意が必要です。

まず、自己憐憫の状態が続くと、最初は心配で構っていた周囲の人間が、次第に愛想をつかして自分から離れてしまいます。よほど大切な人でなければ、自分はかわいそうな人間だから構って欲しい、かわいそうに思って言葉をかけてほしいという心理状態の人と長い付き合いはしたくないですよね。自己憐憫がひどくなると他社に関心がなく、自分しか見ていないため視野が狭く、言動が次第に自己中心的になり、ますます人が離れていきますが、それすら気がつかない可能性もあります。

本来「自信」というのは、成功体験か、相当量の努力からしか生まれません。しかし自己憐憫に陥っている人は、自分が持っていない自信を、他者から同情してもらい、認めてもらうことで「自信」を得ようとします。努力をしなくても、自分が哀れだと振る舞うことで簡単に「あなたは悪くない」と他者から認めてもらえるため、その快感から簡単には抜け出せなくなるのです。そうなってしまったら上述の通り、視野が狭まり自己中心的になって人が離れていく原因になります。

自己憐憫の類義語

自己犠牲や被害妄想、上述したように、「悲劇のヒロイン」といった言葉が類義語といえるでしょう。自分をダメな存在だと思い込んだり、不幸な自分を誰かに慰めて欲しい時に使われます。

自己嫌悪という言葉は自分を嫌うニュアンスを持ちますが、自己憐憫は、自分を甘やかしてほしい、注目してほしいといった意味合いが込められているため、厳密には類義語とはいえません。

自己憐憫の原因

自己憐憫に陥る人は、生まれながらにその状態というわけではなく、成長課程で自己憐憫になりがちな性格になることが多いです。幼少期の家庭環境や過去の出来事・トラウマが要因となって、自己憐憫に陥りやすくなります。

幼少期の体験

幼少期に親・家族から愛情を注がれなかった、否定され続けた方は、自分に自信が持てず、「自分には価値がない」「いてもいなくても変わらない」という考え方が染み付く場合があります。また、甘やかされすぎても、ふとした弾みで心に大きな傷を負ってしまうと、自信を喪失して自己憐憫に陥ることがあるため、注意が必要です。

自己肯定感が低く自信がない

物事を悲観的(ネガティブ)に考えてしまう方は、自己憐憫に陥ることがあります。ポジティブに物事を考えられる方は、自分をかわいそうだと思い込むことはありません。自分に自信があるため、自分を認めてあげられるからです。嫌なことがあってもすぐに切り替えられます。しかし、ネガティブな考え方をしてしまう方は、上手くいかなかったことを全て自分のせいだと思い込み、そこに自己憐憫の要素が加わると、あんなに頑張ったのに結果が出なかった私はかわいそうだと思い込んでしまうのです。根底には、自分はかわいそうだという気持ちが強くいすわっているため、指摘されない限り、自己憐憫から抜け出せないのが特徴です。

肉体的・精神的な疲れが溜まっている

仕事やプライベートが上手くいかず、肉体的に、精神的に疲れている方は、中々ポジティブな思考ができなくなります。普段は気丈にふるまっている元気な方でも、ふとした瞬間に、自分はこんなに頑張っているのに、という気持ちが芽生えたら自己憐憫に陥っている可能性があります。

周囲の人との関係構築がうまくいっていない

周囲との人間関係が上手くいっておらず、頼れる人がいないと自分を守るために、自分はかわいそうな人間だと思い込むことがあります。この場合、人間関係が改善されなければ、自己憐憫の状態が改善される見込みは薄いので注意が必要です。

自己憐憫に陥る原因となりやすい人の特徴

自己憐憫に陥る原因は、人それぞれですが、総じて自己憐憫になりやすい人の特徴があります。自分や身の回りの方で、当てはまる方がいるかどうかチェックしてみましょう。

ナルシスト気質

ナルシストな気質がある方は、自己憐憫に陥りやすいです。どちらも自分が好きで、自己陶酔しがちという共通点があります。ナルシストは自分のことが大好きで自信がたっぷりという特徴があり、自己憐憫は自分はなんてかわいそうな人間なんだという本心があります。相反するようなニュアンスに思えますが、自分は特別で、甘やかされたいという気持ちが共通しています。

精神的に不安定な人

精神的に不安定な方、いわゆる「メンヘラ」に該当する方は、心が折れやすく、ネガティブに物事を捉える性質を持つため、自己憐憫と共通する部分があります。少しでも自分に不幸なことがあったり、難しい問題が立ちはだかると、自分の心を守るために自分はかわいそうだと思い込む癖がついている場合、自己憐憫に陥っているといえるでしょう。

注目されないと気が済まない人

周りから注目されたい、同情してほしいという気持ちが強い方は、自己憐憫になりやすいタイプです。承認欲求が強く、他者から認めてもらうことで、自分を保とうとするため、心理状況としては危ない状態です。特に、構ってほしいからと過激な発言や行動を繰り返してしまうと、自分や他者の人命にまで影響が出ることがあるため、注意が必要です。

自己憐憫に陥っている人との向き合い方

自己憐憫に囚われている方と話していると、言葉を選ぶ必要があり、神経がすり減るような感覚になる場合があります。適度な距離感と接し方を知っておかないと、自分のエネルギーを激しく消耗してしまうので、ここで確認しておきましょう。

聞き手に徹して適度に肯定する

自己憐憫に陥っている方は、自分の話を聞いて同情して欲しい、肯定して欲しいという気持ちが強いです。反対や、アドバイスをしてしまうと、機嫌が悪くなったり、承認欲求が強まり、かわいそうアピールが増してしまいます。まずは、相手の話を聞いて共感してあげましょう。大袈裟な反応をしてしまうと、より相手が自己憐憫に浸ってしまうため、あくまで自然体でいることが重要です。自己憐憫に浸っている方が欲しいのは、助言ではなく同情です。変にアドバイスをしても聞き耳を持ってくれず、とにかく自分を慰めてほしいという方向に持っていかれる可能性があるため、そっと共感するようにしましょう。

相手の領域に踏み込みすぎない

自己憐憫の方を相手にする際、共感しすぎて自分も自己憐憫に囚われないように注意しなければなりません。いわゆる「ミイラ取りがミイラになる」状態です。共感する力が高い方は、特に気をつけましょう。

また、自己憐憫に陥っている人の話を聞いているうちに、依存関係が構築される可能性もあります。適度な距離を保たないと、この先ずっと話を聞かなくてはいけなくなるため、踏み込みすぎにはくれぐれも注意しましょう。

質問をしてあげると抜け出すきっかけになる

自己憐憫に陥っている方は、自分が自己憐憫という状態に陥っている自覚がないため、自力で改善するのは難しいです。かといって他者からの指摘は受け入れない傾向があるので、自分で気付く方向に誘導する必要があります。

相手が心理状況を整理しやすいように、「どうすれば良いと思う?」「どうなっているのが理想?」といった質問を投げかけてあげると、”気づき”に繋がります。

自己憐憫を克服する方法

ここでは、自己憐憫を克服するためにできることを解説します。この記事を見て、自分は自己憐憫なのかもしれないと思った方は、ぜひ参考にしてください。

改善するためには長期的に向き合わなければならない

自己憐憫は、これまでの人生の経験が積み重なって生まれた考え方なので、すぐに改善することは難しいです。苦しいことがあっても、自己憐憫に浸ることで簡単に逃げられるため、根本的な意識改革が重要なのです。ふとした拍子に状況が元通りになることもあるため、長期的に向き合う必要があります。

物事を多角的に捉える

まずは、物事をネガティブに捉えて自分の世界に閉じこもることを止める努力から始めてみましょう。物事を多角的に捉えてポジティブに考えるのです。例えば、仕事でミスをした際に、「ミスをしてしまった。自分はなんてダメな人間なんだ。慰めて欲しい」という思考に直結するのではなく、「最終的にはミスをしてしまったが、過程は上手くいっていた。次は上手くいくだろう。」とポジティブに変換してみましょう。

ストレスを発散する

ストレスを溜め込んでネガティブになっている、心理状況が不安定だという方は、運動や、趣味でストレスを発散してみるのがおすすめです。自己憐憫に陥ると少しのミスで、とことん落ち込んでしまうので、自信を無くして、自分の世界に閉じこもるという負のスパイラルから抜け出すために、ストレスへの対処法を日々考えておきましょう。

謙虚に感謝することを覚える

自己憐憫に陥っていると、視野が狭まり、周囲の人間が、どれだけ自分に対して気を遣ってくれているのかが気付きにくくなります。一歩引いて、身の回りの人が、どれだけ手を差し伸べてくれているのだろうと俯瞰してみましょう。謙虚な気持ちで感謝できると、意識が自分ではなく、他者に向いて視野が広がります。

まとめ

自己憐憫とは、自分を哀れむ、悲しそうだと思い込む状態のことです。自己憐憫に陥ると自分や周囲の人間にマイナスの影響を与えてしまうため、注意が必要な心理状況です。自己憐憫に一度陥ると、自力で改善するのは難しいので、他者からの援助が重要になってきます。適度な距離感を保つことで、依存関係になることや、自分までも自己憐憫に陥ることを防げます。共感と質問によって、相手が自分で心理状況の異変に気付き、ポジティブな方向へ変わるのを期待しましょう。

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