就職活動や、転職活動の応募で必要になる履歴書には、電話番号の記入欄があります。フォーマットによっては、固定電話、携帯電話、FAXといった記入箇所があり、全て埋めなければならないのか、一部だけ埋めれば良いのか、どうすべきかわからないケースが起こりがちです。
この記事では、履歴書の電話番号の書き方を解説します。その他の基本情報の書き方や、実際に電話がかかってきた際の対応についても解説しているので、就活中、転職活動中の方はぜひ参考にしてください。
目次
履歴書の電話番号の書き方
履歴書に電話番号を記入する際、押さえておくポイントは、繋がりやすい番号を書く、ハイフンで繋ぐの2点です。
固定電話と携帯電話、どちらを書く?</h3>
一般的な履歴書には、固定電話と携帯電話を書く欄があります。どちらも所有している場合は、どちらの番号も書いておくのが最適です。固定電話には市外局番があるため、信用性の向上に役立つ要素です。ただ、携帯電話が普及した現代の日本では、携帯電話の番号だけ書けば十分という見方もあるので、必ずしも固定電話を用意しなければならないわけではありません。
あくまで、携帯電話番号に加えて固定電話の番号も記入しておくと、応募者と企業が連絡を取りやすくなるという理由なので、面倒に思わず記入しておきましょう。
もしも固定電話を持っていない場合は、固定電話の番号記入欄に「なし」と記入しておきましょう。
記入欄が1つしかない場合は、繋がりやすい番号を書く
履歴書の電話番号記入欄が、固定電話・携帯電話に分かれておらず、1つしかない場合は、繋がりやすい電話番号を書いておきましょう。基本的には携帯電話の番号で問題ありません。
すぐに出られるようにしておくのがポイント
そもそも、なぜ履歴書に電話番号を書くのか考えたことはありますか?理由はとても簡単で、合格の連絡や、次回選考の案内をする際に使うからです。
だからこそ電話番号の記入欄には、つながりやすい電話番号を書く必要があるのです。企業から電話がかかってきたら、すぐに出れるようにしておきましょう。
もし電話に出られなかったら
学校や仕事の関係で電話に出られないこともあります。その場合は、企業の営業時間内にかけなおしましょう。おすすめは10時〜12時と14時〜16時です。
9時前後は始業の作業で忙しく、会社によっては10時出社の場合もあります。12時になると昼休憩が始まり、デスクから離れて電話対応が難しくなるため、12時〜14時の間は折り返し電話は避けましょう。そして16時を過ぎると就業時間が近づき、また電話に出づらい時間帯がきます。
知らない電話番号からの着信だからといって放置していると、企業からの選考連絡だったというケースがあるため、必ず応募先企業の電話番号を登録しておきましょう。
【転職】社用の番号は書かない
新卒就活中の方は関係ありませんが、働きながら転職活動をしている方は、社用携帯の番号を履歴書に書かないよう注意しましょう。会社が支給する携帯は、あくまで本業の業務を円滑に進めるために用意されたものです。
退職したら返却しなければならないため、タイミングによっては、企業と連絡が取れなくなることがあります。例えば2月末に社用の携帯電話を記入した番号履歴書を送り、3月に退職と面接を並行して行った場合、端末の返却後に連絡が取れなくなります。日中に連絡が取りやすいとはいえ、会社から貸与された携帯番号を書くのはやめましょう。
電話番号はハイフンで繋げる
電話番号の記入欄にかっこがなく、白抜きである場合は、電話番号にハイフンをつけましょう。これは携帯電話でも固定電話でも共通です。ハイフンをつけることで携帯電話か固定電話か区別しやすくなります。携帯電話の場合は090-1111-2222、固定電話の場合は03-1111-2222と記入します。
()かっこには何を書く?
履歴書のフォーマットによっては、電話番号の記入欄にかっこが用意されていることがあります。かっこの位置によって書き方が変わってくるので注意しなければなりません。
まずかっこが左端、つまり先頭に置かれている場合は、固定電話の市外局番、携帯電話の最初の3桁を記入します。真ん中と右端にくる番号はハイフンで繋ぐようにしましょう。
先頭に置かれるかっこには省略の意味があります。市内から固定電話へかける際は、市外局番が不要です。そのため、市外局番を省略しても電話をかけられるという意味でかっこが使われるのです。
▼記入例
固定電話の場合 (03)1111-2222
携帯電話の場合 (090)1111-2222
電話番号記入欄の中央にかっこが置かれている場合は、電話番号を区切るために置かれています。かっこで番号を区切るため、このときはハイフンで区切る必要はありません。
▼記入例
固定電話の場合 03(1111)2222
携帯電話の場合 090(1111)2222
固定電話がないときの書き方
固定電話と携帯電話の両方の記入欄があり、固定電話を持っていない場合は、固定電話の記入欄に「なし」と記入しましょう。固定電話がなくても、選考が不利になることはありません。
FAX記入欄がある場合
履歴書のフォーマットによってはFAX番号の記入欄もあります。FAXを持っている方は番号を、持っていない方は「なし」と記入しておきましょう。記入欄の中が白塗りであればハイフンで繋ぎ、かっこがある場合は、位置によって市外局番の省略か、区分けのためか判断して記入します。
ただし、番号を記入する際、固定電話とFAX番号が同じだからといって同上と書くのはNGです。FAXの記入欄がある場合は、固定電話と携帯電話の記入欄が別々で設けられていることがほとんどです。同上と書いてしまうと、どの番号と同じなのかわからなくなってしまうため、番号を書きましょう。
こちらも固定電話同様、持っていないからといって選考が不利になるわけではありません。
履歴書に電話番号を書くときの疑問集
ここでは、履歴書に電話番号を書く際によくある疑問を解説します。
緊急連絡先には誰の番号を書く?
フォーマットによっては、履歴書に緊急連絡先の記入欄が用意されていることがあります。有事の際に連絡が取れるよう、電話番号、住所を予備で控えておくのです。ほとんどの場合実家の連絡先を書くことになりますが、応募者が実家暮らしか、それ以外かで記入内容が変わります。
実家暮らしの場合
緊急連絡先には、ほとんどの場合、実家の住所と固定電話、親族の携帯電話番号を書くことになります。
実家暮らしの場合で緊急連絡先が同じなのであれば、住所欄に同上と書いて問題ありません。すでに自宅住所の記入欄に、ふりがなを書いているはずなので、緊急連絡先にふりがなは不要です。
電話番号を記入する際は、これまで説明してきたように、かっこの位置に注意し、白塗りの場合はハイフンを必ず付けましょう。記入欄が1つしかない場合は、固定電話と携帯電話、繋がりやすい方を書きます。
携帯番号を書く際は、なるべく族柄もあわせて記載するようにしましょう。電話番号の右横にかっこがきで良いです。例えば、緊急連絡先に母親の携帯番号を記入する際は、下記のように記入します。
▼記入例
090-1111-2222(母)
書かないのはNG
履歴書の緊急連絡先記入欄をよく見てみると、「現住所以外に連絡を希望する場合のみ記入」と書かれている場合があります。緊急連絡先は実家だから書かなくていいと判断して空白で提出すると、履歴書を受け取った人事からすれば、書き忘れを疑ってしまいます。空欄のままにしておかず、同上と書くようにしましょう。
実家以外の場合
実家以外の場合は、緊急連絡先の住所と電話番号を正しく書きましょう。緊急連絡先の住所、ふりがな、電話番号を書くことになります。「ふりがな」と書かれていたらひらがなで、「フリガナ」と書かれていたらカタカナで書きましょう。
夫婦で2人暮らしをしていて、配偶者を緊急連絡先にする場合は、住所は同上にして、電話番号に配偶者の番号を書きましょう。
「方」には何を書く?
履歴書の緊急連絡先記入欄に、「方」と書かれている場合があります。何を書けば良いかわからない方は多いですが、こちらは緊急連絡先を、自分以外の苗字の方が表札になっている住所にする場合に書くものです。例えば鈴木さんが結婚して苗字が変わって田中さんになったとします。実家は鈴木のままなので、緊急連絡先には「鈴木方」という風に書きます。
この「方」は何のために書くかというと、自分以外の苗字が書かれた表札の家に郵便物を届けるためです。また、緊急連絡先に企業が電話をかける時、違う苗字でも、正しく要件を伝えるために書きます。
現職が忙しく電話に出られない場合は?
在職中に転職活動をする方は、日中に電話に出られない場面が多くあります。繋がりやすい電話番号を書いたとはいえ、仕事で電話に出られない場合は、本人希望欄(自由記入欄)に、その旨を記入しておきましょう。電話が繋がりやすい時間帯を書いておくと、なおよしです。
▼書き方の例
就業中につき、月曜〜金曜の10時〜19時は電話に出ることができません。
平日13時〜14時であれば電話に出ることができます。
本人希望欄は、そのほかにも希望勤務地や給与に関する希望、応募職種といったさまざまな項目を記入するところなので、混ざらないよう行間を空けるよう意識しましょう。
メールアドレスの書き方
履歴書を記入する際、電話番号と同様に書き方に困るのがメールアドレスです。docomoやau、SoftBankのようなキャリアメールを記入すれば良いのか、Gmailアドレスを記入すれば良いのか悩む方は多いのではないでしょうか?
ここでは、履歴書にメールアドレスを書く際の注意点を解説します。
新卒就活にふさわしいメールアドレス
現在大学生で、これから就職活動用の履歴書を書く際は、学校のメールアドレスが最適です。企業の採用担当からすれば、所属大学が一目でわかり、安心材料になります。
ただ、大学のメールアドレスをスマホでしか見られないといった場合には、Gmail、Yahooメールのようなフリーメールを活用しましょう。
卒業してからの就活・転職にふさわしいメールアドレス
すでに学校を卒業している方が就活をする、転職をするといった場合には、GmailやYahooメールで構いません。かつてはビジネス向きではないと言われていましたが、現在はそこまで気にする企業は少なくなっています。
在職中の会社メールアドレスはNG
在職しながら転職活動を行う方は、会社のアドレスを使わないよう注意しましょう。いくら連絡が取りやすいとはいえ、会社が業務を円滑に進めるために用意したメールアドレスです。社会人としての常識を疑われてしまうので、避けましょう。また、会社を退職した場合、そのメールアドレスは使えなくなるため、応募先企業からの連絡が見れなくなってしまいます。
不適切なメールアドレスに注意
社会人にふさわしくない、自分の趣味・プライベートを前面に押し出したものや、意味のない文字列が羅列されているメールアドレスは避けましょう。例えば下記のようなメールアドレスです。
▼ふさわしくないメールアドレスの例
skfvuhnrebsj@gmail.com
dogcatdaisuki@yahoo.co.jp
混同しないようにはっきり書く
メールアドレスは狭い欄に書くことになるため、長い場合は小さな文字で書く必要があります。ですが、ハイフンとアンダーバー、数字の1とアルファベット小文字のLは間違えやすいため、ブロック体ではっきり書くのが重要です。
まとめ
履歴書に書く電話番号は、用意されている記入欄によって書き方が異なります。固定電話と携帯電話番号を記入する欄がそれぞれあれば、2つとも書きましょう。固定電話がない場合は、「なし」と書くことで、採用担当者に書き漏れと捉えられることがなくなります。
もし、記入欄が1つしかない場合は、繋がりやすい電話番号を書きましょう。携帯電話番号を記入したものの、電話に出られる時間が限られる際は、本人希望欄(自由記入欄)に繋がりやすい時間を書いておくのがおすすめです。
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