初めてハローワークに行く際に、履歴書を持参した方が良いのか迷う方は多いです。
実は、ハローワークは求人紹介だけでなく、履歴書の添削支援も行っているので用意することをおすすめします。
そこで、今回の記事では、ハローワークに持参する履歴書の準備や作成方法を解説していきます。
就職活動を進めるうえで、ハローワークの利用を検討している方や、履歴書の書き方が分からない方はぜひ参考にしてください。
目次
ハローワークで履歴書は必要
結論から伝えると、初めてハローワークに行くときは履歴書を持っていった方がよいです。
ハローワークを利用するためには登録が必要なのですが、登録書類には学歴欄があるため、履歴書が手元にあればそれを見ながら記入できます。
また、登録した後は、窓口の担当者と直接求職相談ができるので、履歴書の内容を参考にしながら会話した方がやり取りがスムーズになるでしょう。
とはいえ、ハローワークに履歴書を持って行っても、そのまま企業に提出する可能性は低いです。最初のうちは、証明写真の正しいサイズや貼り方、服装などのアドバイスを受けたり、基本的な作成方法を教えてもらったりします。
そうすることで、本番向けの質の高い履歴書にしていくのです。
ハローワークの履歴書をダウンロードする方法
履歴書は書店やコンビニで購入することもできますが、ハローワークの次のページから無料でダウンロードできます。
▼ハローワークインターネットサービス
https://www.hellowork.go.jp/member/career_doc01.html
遷移先のページをスクロールすると「応募書類の作り方 パンフレット」があります。
そこにある「JIS規格履歴書様式例」からPDF版(A3、A3分割)とExcel版(A3、A3分割)の4種類のフォーマットの履歴書をダウンロードすることができます。
A3分割とは、A3版のものをA4、2枚に分割したものになります。
Excel版はダウンロードした後、学歴や職歴などをパソコン上で入力することができます。そのあとでプリンターで印刷すれば完成です。
一方、PDF版は手書き用の履歴書になります。
ダウンロードしてプリンターで印刷したあと、手書きで学歴や職歴などを記入します。
そのため、記載ミスなど内容を間違ってしまったときは、再度プリンタで印刷し、最初から書き直す必要があります。
Excel版の方が書き直す手間を省くことができるというメリットがありますが、手書きで履歴書を提出しなければならないケースはPDF版を何枚か印刷しておくことをおすすめします。
ハローワークで履歴書を印刷することは可能?
ダウンロードした履歴書は自宅にプリンターがあれば家で印刷できます。
プリンターを持っていない方はUSBメモリーにデータを移してコンビニで印刷することができますし、スマホでダウンロードした場合は、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートなど大手コンビニチェーン店でアプリを使って印刷することも可能です。
もし、自宅にパソコンもプリンターもない、身近にコンビニもない、といった方はハローワークで直接履歴書を準備しましょう。
ハローワークには誰でも無料で利用できるパソコンが設置されているので、パソコンを使って履歴書の作成や印刷も可能です。
ハローワークでパソコンを使用したい際には、ハローワーク内に設置されている「応募書類作成コーナー」や、一部のハローワークに併設されている「ジョブカフェ」などを利用しましょう。応募書類作成コーナーのパソコンは予約制の場合もあるので、出かける前に確認しておくと確実ですよ。
ハローワークで履歴書を作成する方法
前述した通り、ハローワークでは応募書類作成用のパソコンを借りて履歴書や職務経歴書を作成できます。
パソコンを持っていない人は、窓口で「ハローワークのパソコンで履歴書を作成したい」と相談してみましょう。
なお、履歴書や職務経歴書は手書きしても問題ないので、印刷をしてその場で記載することもできます。
ただし、作成に時間がかかってしまうだけでなく、応募する企業に「Excelを扱えるパソコンスキルがないのでは」と解釈されることがあります。
IT企業やシステムエンジニアのようなパソコンスキルを要求される職種の場合、パソコンで作成した履歴書のほうがよいです。
パソコンであれば字に自信がない人も整った書類を作ることが可能です。
すでにUSBメモリーやスマホのアプリで履歴書のデータを持っている場合は、ハローワークに持参すれば印刷してもらえます。
ただし、データを持ち込みできないハローワークもあるので、窓口に問い合わせてくださいね。
ハローワークに提出する履歴書の作成方法
履歴書のダウンロードや印刷ができたら、いよいよ作成です。ここからは一般的な履歴書の作成方法について説明していきます。
履歴書の書き方見本と基本的なルール
履歴書は応募企業への最初のアプローチとなる大切な書類です。
1枚の中にいかにあなたのスキルや実績、魅力を伝えられるかが次の選考の鍵となるので、誤植や抜け漏れがないように、よく注意して作成しましょう。
ハローワークの担当者に添削してもらえるとはいえ、油断は禁物です。
履歴書見本
項目別の基本的なルール
続いては、「日付・氏名・写真」「住所・連絡先」「学歴・職歴」「免許・資格」「志望動機」「趣味・特技」「本人希望記入欄」など、履歴書の基本的な項目別の書き方をまとめました。
どれも大切なことなので、しっかりおさえておきましょう。
1.日付
- 提出日か前日の日付を記載。
- 郵送の場合は投函日を記載。
- 面接に持っていく場合は当日の日付を記載。
- 履歴書全体で西暦か元号表記を統一。
2.写真
- サイズは横2.4〜3cm、縦3.6〜4cm。
- 3ヶ月月以内に撮影したもの。
- カラーで正面を向き、胸から上が写っているもの。
- 歯は見せないこと。
- 服装は清潔感のあるもので露出は控えめにする。
- 書き損じることもあるので写真は最後に貼る。
- 写真の裏には名前を記入。
3.氏名
- 姓と名の相田はスペースを空ける。
- ふりがなは履歴書の書き方に合わせる。
※「ふりがな」はひらがな、「フリガナ」はカタカナで記入するのが基本的ルールです。
4.年齢
- 履歴書送付時の年齢を記入。
5.住所
- 都道府県、郵便番号、マンション名は省略せずに記載。
※「連絡先」欄は現住所と異なる場合のみ記入。
6.電話番号
- 自宅に固定電話がない場合は携帯電話を記載。
※日中連絡がつきやすい番号を記入してください。
7.メールアドレス
- 会社用アドレスは使用しないこと。
- 携帯アドレスを記入しない場合はフリーアドレスを取得して記入する。
8.学歴
- 履歴書全体で西暦か元号(平成・昭和など)表記かを統一。
- 高校、専門学校などから記入。
- 学部・学科・コース名などを記入。
- 応募職種で生かせる専攻・研究テーマを記入。
- 学校名は省略せずに正式名称で記入。
※「高校」ではなく「高等学校」と書く。
9.職歴
- 履歴書全体で西暦か元号(平成・昭和など)表記かを統一。
- 時系列に記入。
- 会社名は省略せずに正式名称で記入。
※前株か後株かも注意です。よく確認しましょう。
- 会社名の横に業界・業種・従業員数を記載。
- 職務内容を簡単に記載。
- 異動などで部署が変わっている場合も部署名・異動年月を記入。
- 企業の合併・買収などで社名が変わった場合は、〇〇株式会社(現△△株式会社)と記入。
- 現職の企業の退職日が決まっている場合は「令和4年3月株式会社〇〇〇〇を退職予定」と記入。
- 最終行に「現在に至る」と記入。
- 下の行に右寄せで「以上」と記入。
※職歴が多くて履歴書におさまらない場合は「詳細は職務経歴書記入」と記載。
10.免許・資格
- 免許を最初に記載し、次に資格を記入。
- 履歴書全体で西暦か元号(平成・昭和など)表記かを統一。
- 免許・資格は正式名称で記入。
<免許・資格の記入例> 自動車免許:普通自動車第一種運転免許(AT限定) 英検:実用英語技能検定○級 漢検:日本漢字能力検定 宅建:宅地建物取引士 日商簿記:日商簿記検定試験〇級、日本商工会議所簿記検定試験〇級 FP:〇級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
※これから取得予定の資格、取得時から資格の名称が変わっている場合も正しく記載しましょう。
<自動車運転免許の取得日・種類の確認方法と正式名称> 1.取得日 運転免許証の左下に記載されています。取得日の記載は「二・小・原」(二輪・小型特殊自動車・原付)、「他」(一種二輪以外)、「二種」でそれぞれ1つずつしかありません。同じ種類で複数の免許がある場合は運転免許証だけでは判別できないので、「運転免許経歴証明書」(運転免許試験場、警察署などに入っている運転免許センターで発行)を取得して確認しましょう。なお「交付」に書かれている日付は、運転免許証が発行された日付です。再交付や更新した日付である場合もあるため、取得日とは限りません。 2.免許証の種類を確認 運転免許証の「種類」の欄に略称で記載されています。各略称の正式名称は次の通りです。 大型:大型自動車免許 中型:中型自動車免許 準中型:準中型自動車免許 普通:普通自動車免許 大特:大型特殊自動車免許 大自二:大型自動二輪車免許 普自二:普通自動二輪車免許 小特:小型特殊自動車免許 原付:原動機付自転車免許 け引:牽(けん)引免許 大二:大型自動車第二種免許 中二:中型自動車第二種免許 普二:普通自動車第二種免許 大特二:大型特殊自動車第二種免許 け引二:牽(けん)引第二種免許 |
11.志望動機
実績や経験にもとづいた志望動機を記入しましょう。
ポイントは次の通りです。
- 応募企業が求める人材にマッチした書き方になっているか。
- 職務経歴書と矛盾はないか。
- 競合他社ではなく応募先だからこそ入社したい熱意が伝わる内容になっているか。
- 入社後の具体的なキャリアやビジョンが具体的に記載されているか。
12.趣味・特技
- 興味があるものでもいいので、空欄にはしないこと。
- 趣味が多い場合は面接で話題にあがっても良い内容を選んで記載。
13.本人希望欄
- 待遇面については「貴社規定でお願いいたします」と記入。
- 企業が複数職種を募集している場合は希望職種を記載。
14.通勤時間
- 一般的に通常60分〜90分以内が通勤圏内。
- 引越の予定がある場合は「内定後速やかに転居可能」など意欲を示す。
15.配偶者の有無
- 家族手当など待遇面が配慮されるケースもあるので正直に記入。
16.健康状態欄
- 健康であれば「良好」と記載。
※持病があっても業務に支障がなければ「良好」と書いてOK
- 通院などで公休日以外に休みや早退が発生する場合は頻度や程度を明記。
ハローワークで履歴書を添削してもらおう
ハローワークでは履歴書の添削をしてもらえます。
履歴書以外だけでなく、職務経歴書など応募書類全般の添削や相談もできるので、思わぬミスに気がついたり、第三者の視点から意見をもらえたりなど、メリットは大きいです。
また、ハローワークの相談員は多くの求職者の対応をしており、履歴書の添削経験が豊富なので客観的なアドバイスをもらえます。
この貴重な支援を活用しない手はありませんよね。
ただし、添削を受けられるのは応募する企業の紹介状を発行してもらってからです。
あくまでも応募先が決まってからになるので、まずは応募したい求人を見つけ、紹介状を発行してもらいましょう。
ハローワークで履歴書を郵送する流れ
相談員から紹介状を発行してもらい、履歴書などの応募書類が完成したら企業に郵送します。紹介状に期限はありませんが、発行日から提出までの期間が空くと企業に就職意志が弱いと思われる、応募の枠が埋まってしまう、などのデメリットがあります。
そのため、紹介状を受け取ったら1週間以内には郵送しましょう。
まとめ|履歴書はハローワークのサービスを活用しよう
今回の記事では、ハローワークで履歴書を印刷、作成する方法にくわえて基本的な書き方を解説してきました。
ハローワークで履歴書の添削や書き方セミナーなどが実施されていることを知らない方も多いでしょう。
セミナーは受講すると求職活動実績になるので、失業保険を受給している方は、参加することをおすすめします。
また、ハローワークの相談員は様々な世代の求職者を見てきているため、履歴書の添削も個人のスキルや実績、応募先にマッチした内容かどうかしっかりチェックしてくれます。
これからハローワークに行こうと思っている方は、ぜひ履歴書を用意して支援を受けてくださいね。
あなたの就職活動が成功することを応援しています。
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