あなたの周りには、相手を徹底的に追いつめる「理詰めをする人」はいませんか?
もしくは、あなたが理詰めタイプではありませんか?
理詰めをする人とは、相手に有無を言わさずやりこむことで、「勝った」と満足するタイプの人のこと。
たとえば
「どうして?」「理由は?」「で、何が言いたいの?」などと言葉で追い込んでいくケースが多いです。
無意識にやってしまう人も少なくありません。
今回の記事では、理詰めしてしまう人の特徴とはどのようなものがあるのかを詳しく見ていきます。
「自分も理詰めしてしまうタイプかもしれない」
「周りにこういう人いるな…」
とあてはまるものがないか、チェックしながら読み進めていくとよいでしょう。
また、理詰めする人との付き合い方も紹介していくので、周囲に理詰めタイプがいて困っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
理詰めとは?
理詰めの意味は「思考や議論などを論理・理屈で押し通すこと」です。
ここでいう「論理」とは考え方や議論の筋道をさし、理屈とは「物事の筋道にこじつた理由」のこと。
理詰めの読み方は「りづめ」で、ネガティブなニュアンスの表現でよく用いられます。
とはいえ、「論理」「理屈」といった言葉で構成されていることから、少なからずインテリジェンスな印象を受けるかもしれません。
たとえば、ディベートやディスカッションが得意な人は常に理論的に物事を発言します、仕事ができる方も論理的思考に基づいたアクションを起こします。
とはいえ、理詰めはやや強引に筋道を押し通すというニュアンスを含んでいるため、ややネガティブな印象が持たれやすいです。
使うときは相手に不快な思いをさせないよう、配慮と注意が必要であることを覚えておくとよいでしょう。
理詰めに近しい言葉
理詰めと似たような言葉もあります。
1つ目は「論理的」です。こちらは理詰めのようにネガティブなニュアンスは含まず、悪い意味ではありません。
2つ目はロジカルハラスメント、「ロジハラ」と略されることが多いです。
こちらは理詰めのようにマイナスな印象を持つ言葉になります。
それでは、これらの言葉の意味を解説していきますので、理解を深めていきましょう。
論理的
「論理的」とは「きちんと筋道を立てて考えるさま」という意味です。
「論理」という言葉は「考えや議論などを進めていく筋道」のことを指します。
そのため、「論理的」とは物事を考えるうえで適切なステップが踏まれている状態を表す言葉です。
「論理的」の類義語や言い換え表現には次のようなものがあります。
- 科学的
- 実証的
- 効率的
- 合理的
「論理的」という言葉の「物事が筋道だっているさま」という意味に対応するのが「科学的」や「実証的」です。また「やり方などに無駄がないさま」という意味に対応するのが「効率的」や「合理的」です。微妙にニュアンスが異なるので、これを機に覚えておくとよいでしょう。
ロジカルハラスメント(ロジハラ)
ハラスメント(Harassment)は、職場や学校、家庭など様々な場面で発生する「いじめや嫌がらせ」を意味します。
たとえば、性的嫌がらせを指す「セクハラ」、職場での地位の優位性を利用した「パワハラ」は近年問題視される減少としてよく耳にするはずです。
ここで紹介する「ロジハラ」は、ロジカルハラスメントを略した言葉。
正論で相手を論破し、やりこんでいくというハラスメントです。
正しい意見なのですが、結果的に相手に嫌な思いをさせる特徴があり、理詰めと同じようにネガティブな意味合いで使われやすいです。
とはいえ、「正しい考え方を伝えているのに、それを悪いことと捉えるのはおかしい」という意見があるのも事実。
ミスをしないように、相手の利益となるように、といった思いでアドバイスをしているのに、ハラスメント扱いをするのはやめてほしいと感じる方も一定数いるようです。
ロジカルであること自体は悪いことではありません。
「ハラスメント」と解釈されてしまう方は、伝え方に問題があるのかもしれませんね。
理詰めな人の7つの特徴
ここからは理詰めしてしまう人の特徴について紹介していきます。
1.正論を振りかざす
理詰めタイプの人はとにかく正論を振りかざします。
なぜなら、自分の考え方は論理的で正しいと思っているからです。
そのため、常に正論を述べている人は理詰めタイプといえるでしょう。
一方で、自分独自の考えを展開している場合もあるので、理詰めな人が必ずしも正しいわけではありません。
2.白黒はっきりさせたがる
理詰めな人は何事も論理的に考えるため、曲がったこと、中途半端なことを嫌う傾向があります。
しかし、社会に出れば物事や考え方には曖昧さも大切になってくる場面は多いです。
そのため、すべて白黒つけて物ごとを進めるのは難しいことも多々出てきます。
正解が一つであることの方が少ないともいえます。
それでも、理詰めな人は白黒はっきりさせたい気持ちが強いため、相手を追い詰めてしまうことが多いです。
きちんと自分が納得するまで物事を追求できることは長所ともいえるのですが、相手の感情を考えずに追い詰めてしまう危険性も潜んでいます。
3.優越感に浸りたい
理詰めな人はプライドが高く、常に相手より優位に立っていたいと思っています。
そのため、自分の考えや主張で相手を納得させることで、優越感に浸ろうとしているのです。
「いつも自分の考えが正しい」
「自分は間違っていない」
などと考えやすく、周りを言い負かすことで満足感を得ている特徴があります。
たとえば、家庭内の役割分担について話し合っているときに、
「俺の方が稼いでるんだから、家事は全部そっちがやるべきだよね?」
と相手を言い負かそうとする発言をする夫などが当てはまります。
モラハラ夫ともよくいわれたりします。
4.反論を嫌がる
論理・理屈によって相手を納得させ、相手より優位に立とうとする心理が理詰めタイプの特徴。
常に相手より優位に立ちたい、というマウンティング気質であるため、基本的には反論を恐れています。
なぜなら、反論されるということは、自分の考えや理論が正しくなかった、ということになるためです。
自分の中では、筋が通っていて正しい結論でも、相手によって納得する前提や条件が違うこともよくあります。そのため、誰にとっても正しい結論であるとは限りません。
しかしながら、理詰めな人は自分が常に正しいと思ってしまう傾向があります。
5.実はメンタルが弱い
理詰めな人は、実はメンタルが弱いタイプが多いのです。
感情的な弱さを隠したいがために、理屈でカバーしようとするタイプが当てはまります。
たとえば、仕事で失敗をした際に、弱さを悟られたくないために「前任の確認不足だった」など言い訳や理屈で取り繕うとします。
ほかにも、人前で話すのが苦手な場合、「今日は自分の得意なテーマではないから緊張した」と毎回言い訳を言っていたとします。
この場合は「得意なテーマではなかった」という理屈を言い訳にして、メンタルの弱さを隠していることになります。
6.相手の気持ちを考えない
相手の気持ちを考えずに横柄な態度になりがちなのも、理詰めな人によくみられる傾向です。
なぜなら、理論的に物事をみることができるため、自らを頭が良いと考え、他人を侮っているからです。
せっかく賢い考え方ができるのに、横柄な態度を取っているのはもったいないですよね。
7.常に上から目線
理詰めの人は常に上から目線で、周囲を見下す傾向があります。
なぜなら、理詰めの人は間違ったことが許せないため、それができない人のことをどうしても低レベルに感じてしまうからです。
そのため、理屈では測れない生き方をしている人のことを「自分のレベルにはあわない」と勝手に見下しがち。
自分の方が上だと認識しているので、相手にすごいところがあっても認めたくないという心理も働きやすいという特徴もあります。
理詰めな人との付き合い方
理詰めな人は、論理や理屈によって相手を納得させ、相手より優位に立とうとする心理が隠されています。
では、理詰めな人とはどのように付き合うのがよいのか悩みますよね。
おすすめの方法をお伝えしていくので、参考にしてみてください。
少しでもあなたの気持ちが楽になるヒントが隠されているかもしれません。
1.挑発に乗らない
理詰めな人の過度な正論は挑発に感じることもあります。
挑発という言い方は少し大げさかもしれませんが、相手の言葉の端々に「言い負かそう」とする、こちら側の感情を逆なでするような悪意を感じることもないとは言えません。
そんなときは、「取り合わない」という態度を取ることが大切。
もちろん、頭ではわかっていても気持ちは割り切れません。ついカチンときて「どういう意味ですか?」と反論してしまい、相手の反応によってはさらに怒りが込み上げてくることもあります。
理詰めな人から悪意のこもった言葉を投げかけられたときは、すぐに反応しないことです。カチンと来るのは一瞬のことですから、これを心がけ、一瞬を無言でやり過ごしましょう。
最初の怒りを抑えたことで、若干ではあるものの精神的な余裕が生まれますよ。
2.適当に聞き流す
理詰めの人とのコミュニケーション時には、全てを真に受けないようにしましょう。
時には話を適当に聞き流す事も大切です。
理詰めの人の話を一つ一つ受け止めていては、あなたにとって大きなストレスになります。
理詰めの人の話を聞くときは、相手の「理解させたい」「納得させたい」という気持ちを受け止め、大切な話だけをきちんと聞けば十分。
それだけで理詰めな人の「聞いてほしい欲求」は満たされます。
全てを真剣に聞いていては精神的にストレスになるので、重要な話だけ聞いて、後は適当に聞き流す。
このような付き合い方も時には大事ですよ。
3.相手にあわせる
「言う通りだね」「確かにそうだね」と、理詰めをしてくる人にあわせるのもおすすめ。
たとえば、相づちを打つなど反対意見を示さない態度で過ごすなどです。
下手に反論すると理詰めタイプはヒートアップして、話が長くなってしまいます。
たとえ相手が上司であっても
「わかりました」「勉強になります」「おっしゃる通りです」など、全て相づちを打ってあわせておけば、上司の話もそこそこに切りあがるでしょう。
4.折り合いをつける
あなたがどうしても納得がいかず、理詰めな人に反論するのもいいですが、どこかで折り合いをつけましょう。
ある程度口論して意見をぶつけ合ったのであれば、相手の意見について理解する事も大切です。
理詰めな人との関係も所詮他人同士であるため、意見がすべて一致する事はありません。
長く付き合っていくためには、うまく折り合いをつける必要があります。
基本的に理詰めの人は折れることはないので、あなたから口論を終わらせるのが得策です。
5.感情的にならない
正論だけでは人は生きていけません。
それでも、理詰めの人というのは自分の考えを譲らない頑固な一面を持っています。
正論で言い負かそうとしてくる理詰めな人に対抗するのはとても難しいことです。
そのため、理詰めの人とコミュニケーションをとるときは、感情的にならないよう心がけましょう。
相手はあなたが折れるのを待っています。
理詰めで物事を語る人の多くは、感情的になった相手を正論で論破することで満足感を得ます。
理詰めの人と付き合うには感情的にならないことを念頭に置いておきましょう。
まとめ|理詰めな人とは折り合いをつけて付き合おう
今回の記事では、理詰めな人の特徴や付き合い方についてお伝えしてきました。
論理的であることは決して悪いことではありません。
「相手に伝わりやすい」「冷静に正しい判断ができる」という側面では、ビジネスにおいて必要とされることも多いです。
しかしながら、それを相手に押し付けてはいけません。
もし、今回の記事を読んで、「自分にも理詰めなところがあるかも」と思い当たる節がある場合は注意が必要です。
相手の感情を考えず、白黒つけようと相手を追い詰めたりしてしまっている可能性があります。
一方、あなたの周りにいる理詰めな人と付き合うには、次のことを心がけてください。
- 相手の挑発に乗らないこと
- 適当に聞き流すこと
- 相手の話にあわせる
- 感情的にならない
社会で生きるうえで、自分と考えや意見が合う人ばかりではありません。
中には正論ばかり振りかざし、あなたを言い負かそうとする理詰めタイプの人もいます。
少しでもストレスをためないよう、折り合いをつけて付き合うすべも身に着けられるといいですね。
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