仕事中、思い通りに物事が進まなかったり、人間関係が円滑ではなかったりなど、さまざまな理由でイライラしてしまうことは多いですよね。
それが社会というもの、それも含めて仕事、という考えもあるかもしれません。
社会人として生きていく上では、イライラにどう対処するかが重要になります。
なぜなら、イライラを顔に出すのは、社会人として未熟であることをさらけ出していることと同じだからです。
それに、一日の大部分を占める仕事中ずっとイライラしているのは、心身に大きな負担にもなり、体調に影響を及ぼすこともあります。
そこで今回の記事では、なぜ仕事でイライラするのか、原因やイライラを解消するための方法を紹介していきます。
ぜひ参考にして、イライラする自分を客観的に見て、対処していけるようになりましょう。
目次
仕事でイライラする原因
仕事中、何にイライラしているのか、原因を深堀っていきます。
職場で常にイライラを抱えている方は、あてはまるものがないかチェックしてみてください。
仕事そのもの
仕事そのものにイライラする原因があれば、毎日辛いですよね。
たとえば、残業時間が膨大だったり、やりたかった業務内容ではなかったり、などがあげられます。
仕事の量が多くて毎日残業をしないといけない状態だったり、短時間で正確さとスピードを求められるような状況だったり、常にやることに追われていると精神的に余裕がなくなります。
責任感の強さから、どんな状況でも仕事をやりとげなければとプレッシャーを感じる方はストレスやイライラが蓄積されています。
また、やりたかった仕事とは違う内容の業務を任され、どんなに工夫してもやりがいを感じることができない場合も「何で自分はこんなことをやっているんだ」と、イライラが募る傾向にあります。
人間関係
嫌な上司がいたり、仕事ができない同僚や後輩などの存在もイライラポイントです。
終業時間間近に仕事を頼まれたり、上司がしたミスの尻ぬぐいをさせられたり、いきなり大変な仕事を振られたり、嫌味を言われたり、上司からのレスポンスが遅くて仕事が進まなかったり…。
あげたらキリがない嫌な上司あるあるですが、これらがあなたをイライラさせている原因になっていることは多いです。
ほかにも、何回教えてもミスが減らない、メールの返信が遅くて仕事が停滞したりする方が職場にいると、逆に仕事の手間が増えます。
そんな方に限って仕事に対するやる気が感じられなかったり、おしゃべりばかりしているということもあるあるです。
そんな姿を見て、自分にばかり負担がかかっていると感じ、イライラしてしまうこともあります。
また、愚痴の多い同僚も対応に困りますよね。
口を開けば愚痴ばかりという方の相手をしているうちに、同じようにイライラしてしまうのは多くの方が経験していることでしょう。
職場環境
デスク周りが整理整頓されていない、パソコンの調子が悪い、ネットが重い、といった職場環境もイライラする原因になりやすいです。
たとえば、机の上や周りがごちゃごちゃしていると気持ちはよくないですよね。
そのため、仕事になかなか集中できず、イライラしてしまいます。
また、最近はパソコンの性質やネット環境が整ってきたこともあり、パソコンの動作やネット接続が遅いとイライラしてしまいがち。
自分の心身状態
イライラの原因が、あなたの心身状態からきていることも多いです。
「そんなにストレスを感じている自覚はない」という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、無自覚のうちにさまざまなストレスが蓄積し、あなたのキャパシティを超えてしまっている可能性もあります。
また、仕事中にイライラしてしまう状態が続くのは、ストレスが原因だけではありません。
健康に何らかの問題が生じている可能性も考えられます。
たとえば、ホルモンバランスの崩れだったり、メンタルに支障がきたしていたりなど、何らかの疾患がイライラの原因になっていることもあるのです。
仕事でイライラすることのデメリット
仕事量が多いなどさまざまな理由で、ちょっとしたことでもイライラすることが増えてしまいます。とはいえ、イライラしていいことはありません。
仕事でイライラすることは、社会人としてデメリットが多いです。
ここでは主に3つのデメリットを紹介していきます。
1.集中力が奪われる
仕事でイライラすることのデメリットは、集中力や意欲が奪われてしまうことです。
なぜなら、イライラしていることに気が向きすぎてしまい、仕事そのものへの意欲がなくなり、面白みもなくなるからです。
また、集中力が散漫な状態だとミスも起こりやすくなります。
そんな状態の自分にさらにイライラしてしまうという、ネガティブスパイラルに陥る可能性も。
2.社会人として未熟だと思われる
イライラを顔や行動に出してしまう方は、いくら仕事ができても周囲からは敬遠されます。特に、ある程度社会人歴がある方や管理職のような上の立場の方がイライラを表に出すと、部下へのパワハラになるケースも。
そもそも社会人としてイライラを表に出すことは、自分の感情をコントロールできない未熟な人とみなされるので、仕事や人間関係に支障がでるでしょう。
3.心身に支障が及ぶ
ずっとイライラしていると呼吸が浅くなったり、胃腸の調子がおかしくなったり、暴飲暴食をしたりすることになる方も多いです。
その状態が続けば、心身に影響を及ぼす可能性があり、うつ病などの精神的な病に冒されてしまう危険性も。
そうなってしまうと、仕事だけでなく日常生活にも悪影響を及ぼすことになってしまいます。
仕事でイライラする解消法
誰だって仕事でイライラするのはやめたいと思っているでしょう。
でも、どうしたら良いのかわからず、またイライラするという悪循環にハマってしまっては意味がありません。
仕事でイライラする原因で説明したように、イライラの主な原因はストレスだと考えられます。
穏やかな気持ちを取り戻すためには、無理にイライラやストレスを我慢せず、適度に発散することが大切です。
ここからは仕事でイライラしたときの解消法をお伝えしていきます。
実践できそうなものから、ぜひ取り入れていってくださいね。
深呼吸する
深呼吸はいつでもどこでも行える簡単なイライラ解消法の一つです。
呼吸はあらゆるリラクゼーションの基本とされており、座ったり仰向けに寝転んだりして、楽な姿勢で目を軽く閉じて行うのがポイント。
ただ大きく息を吸ったり吐いたりするのではなく、腹式呼吸を行うのが重要。
腹式呼吸をする際は、息を全部吐き出すところから始めましょう。
吐き出しきったら、鼻からゆっくり息を吸います。息を吸うときにはお腹が膨らんでいるのを意識し、吐くときにはゆっくり体の力を抜いていきます。
何度か繰り返したら自然な呼吸に戻しましょう。
深呼吸する時間を意識してつくるだけで、自律神経を調節しリラックスできたり、全身の血液循環が良くなり首や肩の凝りにも効果的です。
(参考:腹式呼吸のメリット)
ストレッチをする
ストレッチも気持ちを落ち着けるのに有効な方法です。
たとえば、仕事中でも座ったまま両手を組み、上に伸ばして胸を張るいわゆる「伸び」などはすぐにできますよね。
常にデスクに向かって緊張状態になっている体を、リラックスさせることができます。
ほかにも、ゆっくりと首を回すのも首筋の血流が良くなり、脳に酸素を送りやすくなるため頭がスッキリする効果が期待できます。
また、ストレッチは、睡眠の質を高めることができるともいわれています。
人間は睡眠が深くなるにつれて体温が低くなっていきます。つまり、ストレッチによって体温を上げることで、睡眠前後の体温の落差が大きくなれば、より深い睡眠を取ることができるのです。
仕事中にパソコンと向き合っている方は、リラックスしている状態に思えてもブルーライトなどの影響で脳は刺激を受け続けている状態にあります。
このような状況では、神経が興奮したままで深い眠りにつくことができません。
寝る前にストレッチの時間を作ることによって、刺激からも解放されて心身ともにリラックスできるのです。
このように、仕事中や寝る前にできるストレッチを取り入れて、穏やかな心を取り戻しましょう。
(出典:もやもやストレスを吹き飛ばせ!3分でできるストレッチですっきり解消)
気分転換をする
オーソドックスでかつ有効なイライラ解消法は気分転換。
お茶やコーヒー、チョコレートなどを口にすることは、イライラをやわらげる効果が期待できます。
甘いものを食べたり飲んだりすることで、ホッとした経験がある方もいらっしゃいますよね。さらに、水分を多く摂ることで、自然とトイレに行く回数も多くなります。
一時的に仕事から離れる時間を持つことは、気持ちを落ち着かせるのに効果的。
気分転換のためトイレに行くなど、少し動くだけでも気分は変わりますよ。
他人に期待しない
上司や同僚に何か期待するほど上手くいかなかったり、実現しないとイライラしてしまいがちです。
そこで、他人に期待することをやめると、嫌な思いをすることが減り、楽になることが多くなります。
他人に期待しないので過度に相手のことを気にすることもなく、目の前の仕事に集中できるなど、気持ちに余裕も生まれるでしょう。
「うまくいけばラッキー」くらいの気持ちで過ごしたほうがイライラすることが減り、精神的にも楽になるでしょう。
また、人間はイライラするとどうしても相手を変えようとしてしまいがち。
人間関係では大前提、「人を変えることはできない」ということを覚えておきましょう。
自分ができることを他人にも期待してしまうと、できなかったときにイライラすることが増えてしまいます。
そのため、「この人はこういう人なんだな」と受け入れる姿勢でいることも、イライラしないためのコツです。
完璧主義をやめる
上司の決裁が遅くて仕事がすすまない、後輩のミスの尻拭いが多い、などの理由でイライラした場合は、完璧主義な可能性が高いです。
そのため、「うまくいかなくてもいっか」「そういうこともあるあるある」など、いい意味でゆるく考えるようにしてみましょう。
また、完璧主義な方は自分に厳しい傾向もあります。
そのため、できなかったことばかりに気を取られるのではなく、「今日できたことは何かな」と考え方を変えてみましょう。
マインドフルネスを取り入れる
イライラを取り除く方法として注目を集めているのが、マインドフルネスです。
マインドフルネスは、今の自分の感情をあるがまま受け入れてコントロールすること。
イライラやストレスと上手に付き合っていくメソッドで、グーグルも取り入れたストレスマネージメントなのです。
マインドフルネスな状態になる効果的な方法の一つが瞑想です。
目を閉じて呼吸に集中することで、感情を切り替えて、ネガティブな感情を上手にコントロールできるようになります。
怒りやイライラなど、自分の中に生まれた感情に対して良い悪いなどジャッジすることなく、ありのままに受け入れて上手に付き合っていきましょう。
たとえば、目をつぶって自分に「なんでそんなにイライラしているの?」と問いかけてください。
そうすると原因を客観的に見られるようになります。
そうすることで、意識は自然と外から内に向き、外から来たイライラの原因から意識が離れてイライラも解消する場合があります。
(参考:「マインドフルネス」とは?めい想の方法・効果と「呼吸のめい想」のやり方)
カウンセラーなどに相談する
仕事中に些細なことでもイライラする状態が続く場合には、専門家に相談するのも有効な方法です。
体や脳、心に何らかの病気があり、イライラの原因になっている可能性もあります。
イライラする気持ちが表に出てしまうと、職場の方ともギクシャクしてしまうこともあるでしょう。
「こんなにイライラが続くなんて何かおかしいのかもしれない…」と不安になったときは、医師やカウンセラーなどの専門家に相談するつもりで受診してみてください。
医師から診断を受けたり、治療を受けたりすることで、あなただけでなく、周囲の方も安心できるかもしれません。
まとめ
今回の記事では、仕事中にイライラする原因や対処法をお伝えしてきました。
イライラが続く場合、原因としてまず考えられるのはストレスです。
ほかにも、ホルモンバランスの乱れや心身に何らかの病気がある場合にも、イライラしやすくなります。
無理にイライラを抑え込もうとせず、意識して解消することを心掛けるようにしましょう。
それでも心身の不調が続いてしまう場合には、早めに専門家に相談してみてくださいね。
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