近年発展が目まぐるしいIT系の仕事にはどのようなものがあるのでしょうか?実は身の回りのものにIT技術は使われており、意外と身近にあるのです。この記事では、IT系の仕事の種類とさまざまなエンジニア、エンジニアの将来性について解説します。
IT業界に就職・転職を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
IT系の仕事とはどんなもの?
ITとはInformation Technologyの略称で、情報技術のことを指します。コンピューターやインターネットを利用して行う作業で、それらが発展した1990年代以降目まぐるしい発展を遂げています。我々が何気なく利用しているメールサービスやSNSといったアプリケーションを作るのは、ITの仕事ですし、交通機関を利用する際に用いる交通系ICカードを読み取る仕組みは、IT技術で作られています。
様々な業界で情報技術を扱う
IT技術は身近に溢れています。上述した交通系ICカードもそうですが、クレジットカードを使ったオンライン決済システムや電子マネー、自動車のナビゲーション機能など、至るところにIT技術が使われています。従来は金融業界や運輸業界、食品業界、建設業界といった業界が点と線で繋がる世界でしたが、今やITという広い海に各業界が浮くような縮図となっており、どの業界でもIT技術が使われているのです。
ソフトウェア業界
最も多くIT技術が使われるのはソフトウェア業界です。そもそも、ハードウェアとソフトウェアの違いですが、簡単に言えば我々が触って操作するデバイスがハードウェアで、ハードウェアの中で動くシステムがソフトウェアになります。ハードウェアはソフトウェアがなければ何も出来ませんし、ソフトウェアはハードウェアがなければ認知・操作することができません。
例えばパソコンやタブレット、携帯電話のようなデバイスは、ハードウェアに分類されます。一方、メールアプリや通話アプリ、SNSアプリ、ゲームといったものはソフトウェアに分類されます。
電話アプリやSNSアプリといったソフトウェアがなければハードウェアは何もできません。反対にハードウェアがなければソフトウェアは動かないのです。
ハードウェアは工業の分野で、ソフトウェアがITの分野になります。
IT系と呼ばれる仕事の大部分がソフトウェア業界に含まれます。ソフトウェア業界は、いくつかの工程に分かれており、企業やプロジェクトによってどの工程に参画できるか変わってくるので注意が必要です。
主に、上流工程(要求分析、要件定義、外部設計)と下流工程(内部設計、実装、テスト、保守・運用)といった工程に分かれます。システムエンジニアと呼ばれる人たちは上流工程を、プログラマーは下流工程を主に担当します。
金融業界
金融業界では、IT技術が多く使われています。ATMでキャッシュカードを使えばいつでもどこでもお金を引き出せますし、振り込みもできます。また、オンラインショップで物を買うときはデビットカードやクレジットカードを登録すれば時間と場所を選ばず簡単に購入可能です。電子マネーやICカードなど、現金(キャッシュ)以外の支払い方法が豊富になってきた現在では、IT技術による業務効率化が金融業界で図られています。
流通業界
流通業界でもIT技術がふんだんに使われています。機械による自動化はもちろん、これまで電話でしか注文できなかったところを、WEBを使ってオンライン受注できるようにするなど、より利便性が高まっています。
さまざまなエンジニア
IT系で働くエンジニアには、さまざまな種類があります。ここでは、エンジニアの種類と特徴を解説します。
WEBエンジニア
WEBエンジニアは、私たちの身の回りに溢れているアプリケーションやWEBサイトの仕組みを構築するエンジニアです。いわゆるソフトウェアアプリケーションを開発するエンジニアで、WEBエンジニアは、フロントエンドエンジニアと、バックエンドエンジニアに分かれています。フロントエンジニアは、アプリの見た目に関する作業をするエンジニアで、自分の仕事内容が目に見えて反映されるため、未経験からでも始めやすいのが特徴です。一方のバックエンドエンジニアは、アプリが動く裏側の仕組みを担当するエンジニアです。サーバーエンジニアなど、ユーザーの目には直接見えない部分を仕事として扱います。より高度な専門性が必要ですが、フロントエンドエンジニアと比較すると給与、待遇は高くなります。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアは、文字通りサーバー構築・設計・運用をしていくエンジニアです。サーバーと聞いても概念的なことしか浮かばないかもしれませんが、現代におけるWEBシステムは、サーバーなしでは動かないほど重要な役割を持っています。サーバーは目には見えない受け手のシステムを指し、文字や画像などあらゆる情報を受け取るもののことです。
サーバーエンジニアは高度な専門性が必要で、ユーザーの目には見えない部分を仕事にするので、やりがいを感じにくい方も一定数います。しかし、給与・待遇は比較的良好で、サーバー構築に関する知識・技術を磨いておくと市場価値の高いIT人材に慣れるというメリットがあります。
データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、文字や画像といった情報を格納する箱(データベース)を構築・設計・運用を行うエンジニアです。情報社会となった現代で、データベースは欠かせない技術となっており、需要が高い仕事になります。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアは、さまざまなデバイスやプログラムをインターネットで繋ぐ仕事をします。どのような種類の回線をどのくらいの数用意するのかといったことを検討、構築していくため、ソフトウェア開発とはまた違った、通信そのものに関わる仕事です。
セキュリティエンジニア
セキュリティエンジニアとは、情報漏洩、外部からの攻撃に備えて、セキュリティ対策を施すエンジニアです。インターネットが発達し、WEB上のサービスにクレジットカードの情報や氏名、電話番号を登録する現代では、個人情報がお金になる時代です。セキュリティ対策は非常に重要な意味を持ちます。
セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、IT企業の営業のようなイメージを持つとわかりやすいです。エンジニアと名前がついていますが、実際は自社のシステムを売り込む営業(セールス)のような役割を持ちます。セールスエンジニアだけは、他のエンジニアと役割が大きく異なるため、選考の際は注意しましょう。
ITエンジニアの将来性
ここでは、ITエンジニアの将来性について解説します。就職・転職でIT系の仕事を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてください。
日本では将来的にIT人材が不足する見込み
少子化が進む日本では、将来的にIT人材が不足する見込みです。IT技術の発展は、今後もさらに続いていき、需要はあるが供給が追いつかないといったケースが予測されます。そういった意味では、IT業界は経験者も未経験者もチャンスが広がる業界です。
数年後も生き残るためには
IT業界で数年後も生き残るためには、コミュニケーション能力やマネジメント能力といった人間力が重要です。というのも、人工知能やロボットによって仕事が代替されていく中で、IT業界もその影響を受けるからです。簡単なコーディングやテスト、文章のチェックなどは自動でできるようになるため、ただ黙々とコーディング・テストをするだけでは生き残るのは難しいでしょう。スキルを磨き続けてスペシャリストになるか、マネジメント能力を磨いてシステムエンジニア・プロジェクトリーダー・マネージャーを目指すことになります。
ITエンジニアに向いている人材
ITエンジニアに向いている人材とは、どのような人なのでしょうか?ここでは、適性に関して解説します。
知識をアップデートできる人
IT業界は常に新しい技術が生まれる、発展性の高い業界です。今は最新の技術だとしても、数年後には過去の技術になってしまいます。コンピュータ言語はその例で、1960年代に使われていたCOBOLは段々と使われなくなっていきました。デバイスや通信も同様、ガラパゴス携帯からスマートフォン、3G回線、4G回線、5G回線と進化しているのです。知識をアップデートしなければあっという間に時代に追いつけなくなってしまいます。業務のためにプライベートの時間を使って、勉強の時間を取らなければなりません。
好奇心が旺盛な人
知的好奇心が旺盛で、最新の技術を学べる方はIT系の仕事に向いています。上述したように知識をアップデートできる方はiT業界で生き残る力を身につけられます。勉強を始める難易度が低く、アンテナを広げて最新の知識をキャッチしやすくなります。また、開発作業においてあらゆる可能性を考慮してテスト作業をするのはとても重要なことです。テストの観点は人間がプロジェクトごとに考えるため、「こうなったら結果はどうなるだろう」と可能性を広げられる好奇心の持ち主は重宝されます。
継続力のある人
継続力のある方はIT系の仕事に向いています。IT系は思ったよりも地味で継続力が必要な仕事です。ひたすらコーディングをしてバグ取りをする、この繰り返しになります。仕様書通りにならなければ設計者と打ち合わせも行わなければなりませんし、永遠にテスト作業ができるわけではなく、納期に間に合うようにあらゆる観点のテストを消化しなければなりません。
もしシステムのリリース後に不具合が発生すると、直るまで泊まり込みで作業することもあります。大規模なプロジェクトになると全体で半年かかることはザラにあるので、継続力がないと働きにくい仕事です。
コミュニケーション能力のある人
パソコンと向き合うイメージのあるIT系の仕事ですが、実際は人と話すことが多くなります。上流工程と下流工程で担当者が変わる場合は、特にコミュニケーションが重要で、認識がズレて完成系のプログラムが想定とは違った物を防ぐためにこまめなレビューが必要です。また、プロジェクトリーダーやマネージャーのような管理側になると、進捗管理が重要になるので、さらにコミュニケーションが重要になります。どれだけ作業を巻けば良いのか、納期を伸ばすなら何日必要かといったことを検討する必要があります。
前提として未経験でもなれる
専門学校や、学校で専攻していなければIT系の仕事には就けないと思われがちですが、未経験でもITエンジニアにはなれます。上述の通り、IT人材はますます不足するからです。大学を卒業してから社会人になってからITに触れても、学び続ける姿勢があれば十分活躍できます。
まとめ
IT技術は、さまざまな業界で用いられています。ITという大きな海の上に金融業界、流通業界といった各業界が浮かんでいるイメージです。ソフトウェア業界を中心に、身の回りのありとあらゆるものにIT技術が使われています。優れたITエンジニアになるためには、学び続ける姿勢と強調性が重要ですが、未経験からでも慣れるという特徴があります。IT人材の需要は今後増えていく見込みなので、就活・転職の際はぜひ検討しましょう。
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