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中型免許は履歴書にどう記載する?中型免許を書く際の注意点を解説

マイクロバスやトラックの運転に必要な中型免許ですが、履歴書に書く際は、どのように記載すればよいのでしょうか?この記事では、中型免許をはじめ、免許や資格を書く際の注意点を解説します。現在就職活動中・転職活動中の方は、ぜひ参考にしてください。

目次

中型免許は履歴書にどう記載する?

中型免許とは、正式名称を「中型自動車第一種免許」「中型自動車第二種免許」とする自動車の運転免許です。車両総重量7.5t以上11t未満、最大積載量4.5t以上6.5t未満、乗車定員11人以上29人以下といった条件が指定されています。履歴書の免許・資格欄に記載するときは正式名称を書きましょう。

免許の種類によって異なる運転可能な条件

車両総重量最大積載量乗車定員
普通免許3.5t未満2t未満10人以下
準中型免許3.5t以上7.5t未満2t以上4.5t未満10人以下
中型免許7.5t以上11t未満4.5t以上6.5t未満11人以上29人以下
大型免許11t以上6.5t以上30人以上

免許には普通免許や準中型免許、中型免許、大型免許といったさまざまな種類があり、免許の種類によって運転できる車の条件が変わってきます。バス会社やトラックを使う運送会社へ応募する際は、中型免許の有無が重要になってきます。

平成19年以前に中型免許を取得した場合は要注意

平成19年6月1日以前に普通自動車免許を取得した方は、中型免許の一部車両を運転できるため、下記のように表記が変わります。平成19年6月2日に中型免許が新設され、運転できる車の条件が変わったからです。

普通第一種免許8t限定中型第一種免許
普通第二種免許8t限定中型第二種免許

8t限定を解除するには、限定解除試験に合格するか、中型よりも上位の中型第二種、大型第一種、第二種を取得する必要があります。

免許は正式名称で記載する

免許の略称免許の正式名称
普通普通自動車第一種免許
準中型準中型自動車第一種免許 
中型中型自動車第一種免許 
大型大型自動車第一種免許
大特大型特殊自動車免許
原付原動機付自転車免許
普自二普通自動二輪車免許
大自二大型自動二輪車免許
小特小型特殊自動車免許
普二普通自動車第二種免許
中二中型自動車第二種免許
大二大型自動車第二種免許
大特二大型特殊自動車第二種免許
牽引免許
引二牽引第二種免許

免許には、第一種と第二種を含めてさまざまな種類があり、どの免許証を持っていても、正式名称で書かなければなりません。もし複数の運転免許を所有していて、自分がどの種類を所持しているのかわからなくなってしまった場合は、免許証の番号の下にある、橙色の枠内に書いてあります。

所有している免許には略称が記載されており、持っていない免許にはハイフンが引かれてあります。

企業によっては、オートマチック(AT)とマニュアル(MT)を面接で問われる場合がありますが、履歴書では基本的に記載は不要です。

▼記入例

免許・資格
20108普通自動車第一種運転免許
20205中型自動車第一種免許

よくある免許・資格の正式名称

運転免許と同じく、英検や漢検、教員免許といった、資格・免許を記入する場合は、全て正式名称で書かなければなりません。ここでは、履歴書の免許・資格によく書かれる略称の正式名称を紹介します。

免許の略称免許の正式名称
英検実用英語技能検定〇級
漢検日本漢字能力検定〇級
TOEICTOEIC Listening&Reading Test 〇点
FP〇級ファイナンシャル・プランニング技能士 
簿記日本簿記検定〇級日本商工会議所簿記検定〇級
宅建宅地建物取引士
秘書検定秘書技能検定〇級
MOS WordMicrosoft Office Specialist  Word
MOS ExcelMicrosoft Office Specialist Excel
教員免許(幼稚園)幼稚園教諭(一種・二種・専修)免許状
教員免許(小学校)小学校教諭(一種・二種・専修)免許状
教員免許(中学校)中学校教諭(一種・二種・専修)免許状(教科)
教員免許(高等学校)高等学校教諭(一種・専修)免許状(教科)

履歴書に免許を書く際の注意点

ここでは、履歴書に免許・資格を書く際の注意点を解説します。せっかく選考が有利になる免許・資格を有していても、書き方に不備があると評価が落ちてしまうので、最後まで確認しておきましょう。

合格、取得を使い分ける

免許・資格の記入欄は、合格と取得を使い分ける必要があります。例えば英検や漢検のような合格証書がもらえるものは「合格」、運転免許のような免許証が発行されるものは「取得」といった使い分けをしましょう。

ペーパードライバーでも運転免許は書いて良い

ペーパードライバーでも、運転免許を持っていることには変わりないので記載して構いません。ただし、運転免許を持っていると書いた以上、採用担当者はあなたのことを該当する自動車を運転できる人材だと思って評価するため、採用された際に車を運転して行う業務を任される可能性があります。入社までに運転の練習をしておくのがおすすめです。

もしも、面接で直近の運転状況を質問された場合は、正直にペーパードライバーだと伝えましょう。ここで見栄を張ってしまうと、業務で困るのはあなた自身なうえ、営業車で事故を起こし、多くの方に迷惑をかけるかもしれません。

ペーパードライバーだと伝えるだけでは評価を落としかねないので、「しばらくの間ハンドルを握っていなかったので、運転感覚を取り戻すために最近、家族、友人に付き添ってもらい練習をしています」といった補足ができると、評価が大幅に下がる可能性はなくなるでしょう。

業務に関連する免許・資格を優先して書く

履歴書に記載できる免許・資格を複数所有している場合は、仕事に関係あるものを優先的に選びましょう。なるべく多く書けば評価が上がるわけではありません。

運送業であれば自動車の運転免許、不動産関係であれば宅建士といった、各業界の知識・技能を身につけていることがアピールにつながります。必死に免許・資格欄を埋めようとして、IT企業へ応募する際に世界遺産検定やハーブ検定のような免許・資格を記載すると、趣味のところに書くべきではないかと思われてしまいます。

勉強中の資格の書き方

実は、仕事に関連する免許・資格であれば、勉強中でも記載して構いません。応募企業の業界に関する知識を得ようとしているアピールができるため、採用担当者の評価を上げられます。ただ、実際に取り組んでいない内容を「勉強中」と記入してしまうと、虚偽の申告になり、バレた時に不採用

内定取り消しになってしまうので注意しましょう。

▼書き方の例

免許・資格
20207日本漢字能力検定2級
20214TOEIC Listening&Reading Test 〇点
秘書技能検定〇級の取得に向けて勉強中

語学系はレベルに注意

語学系の資格を記載する時はレベルに注意が必要です。中学生でも取得できるレベルでは、あまりにも簡単でビジネスには活かしづらいと評価されないことがあります。英検、漢検は2級(高校卒業レベル)からが就活・転職で書けるレベルで、TOEICは600点以上からが記載できるレベルだと言われています。

和暦、西暦は他の記入欄と統一し、時系列順に記入する

▼ダメな例

免許・資格
平成263実用英語技能検定2級
20217日本漢字能力検定準1級
20224TOEIC Listening&Reading Test 〇点

上記のような和暦と西暦が混ざっている免許・資格欄は、視認性が悪く評価が下がってしまいます。履歴書では、和暦と西暦どちらでも良いので、全ての記入欄でどちらか一方に統一することが重要です。全てというのは、免許・資格欄だけでなく生年月日、学歴・職歴といった履歴書全ての項目を指します。

▼良い例

免許・資格
20183実用英語技能検定2級
20217日本漢字能力検定準1級
20224TOEIC Listening&Reading Test 〇点

免許、資格を持っていない方は「特になし」と記入する

免許・資格を持っていない場合に、記入欄に何も書かないのはNGです。履歴書を見た採用担当者が、書き漏れだと勘違いすることがあるため、必ず「特になし」と記入しましょう。

嘘はつかない

免許・資格欄に限らず履歴書全体に当てはまりますが、虚偽の記載はNGです。例えば英検2級を1級と偽って評価を挙げようとする方がいます。履歴書は採用後も保管されるため、入社後もチェックされてしまいます。嘘が企業側にバレた場合、内定取り消しや不採用、最悪の場合損害賠償になる可能性があるため、必ず事実のみを書くようにしましょう。

正確に記入する

虚偽の記載に関係することですが、履歴書はいかに正確に書くかが重要です。特に取得年月を記載する免許・資格欄は、うろ覚えの年月を書いてしまうと虚偽の記載に該当する場合があるので、取得年月を覚えているか怪しい場合は、必ず確認しましょう。取得年月はそれぞれの合格証や免許証に記載されています。

履歴書に書くと評価が高くなる可能性のある資格

世界にはさまざまな免許・資格がありますが、選考を有利に進められるものが一定数存在します。それは語学関係、パソコン系、国家資格の3つです。前提として、業務に関連する免許・資格を書くことが重要ですが、それ以外にもこれら3種類の免許・資格を記載すると評価が上がる可能性があります。

パソコンスキル系

現代日本では、どの会社でもパソコンスキルは活かせます。MOSのようなWord、Excelの基本的な使い方をマスターした証明もあれば、パソコン上で製図・設計を行うCADといった資格があります。

もしも、履歴書に記載できる免許・資格がなくても、「Word、Excel、Power pointは学生時代に扱っていたので使い方はわかります」と口頭で伝えるだけ、選考の際に有利な判断材料になるため、面接の際に伝えてみましょう。

語学関係

英検1級〜2級、TOEICスコア600点以上といった、一定の語学力の証明があると、外資系企業へ応募する場合や、海外出身の社員と働く現場が多い企業で重宝される人材になります。

ただ、企業によっては求められる語学力が高く、TOEIC700点以上が当たり前、英語だけでなく中国語も話せたほうが良い場合もあるため、事前に各企業が求める語学の種類とレベルを調べておきましょう。

国家資格

社会保険労務士(社労士)や行政書士といった国家資格は、過去の職歴の証明になるのでおすすめです。取得難易度の高い資格ほど、努力した証明になるので、採用担当者からの評価は高くなります。

ただし、記載した資格を活かせない全く別の業種・職種に応募すると、応募理由を深掘りされることが予想されるので、対策を講じておきましょう。

まとめ

中型免許を記載する際は、「中型自動車第一種免許」「中型自動車第二種免許」といった正式名称を記載しましょう。履歴書に免許・資格を書く際は、「正式名称で書く」ことを意識付けなければなりません。略称しかわからない場合は、かならず調べてから記入しましょう。

また、正確性も重要です。取得年月がうろ覚えの場合は、合格証や免許証を見て、確認してから記載することをおすすめします。

履歴書の免許・資格欄を埋めたい方は、業務に関連する資格、語学関係、パソコン系、国家資格を記入しましょう。

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