OLとは「Office Lady(オフィスレディ)」を略した言葉で、会社で事務職として働いている女性を指します。
「丸の内OL」という言葉を耳にしたことがある方は多いでしょう。
そのOLになるためには、新卒として一般職や事務職として企業に就職するのが一般的です。
そこで今回の記事では、OLになりたい方に向けてOLの仕事内容や、OLが向いている人の特徴を紹介していきます。
役立つ資格や求められる能力などについても、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
OLの仕事内容とは?
OLの主な仕事内容としては、パソコンを使ったデータ入力や書類作成をはじめ、電話対応や来客対応、書類整理、郵便物の発送など非常に幅広いです。
これらの業務は、企業の規模や業界・業種問わず多くの企業で発生するため、多くの会社にOLがいます。
OLはどんな業務でもすぐに対応・サポートに回れるよう柔軟に対応出来る能力を求められ、特に周りをよく観察し、配慮できる方に向いてる職種です。
ただし、同じオフィスで働いていても、営業などのフロント業務であったり、システムエンジニアやデザイナーなどの専門的な仕事をする場合には、OLと呼ばれることはあまりありません。
それではOLの主な仕事内容は何なのか、代表的なものを3つ紹介していきます。
事務作業
OL職のメインは事務作業です。
事務作業とは日々のデータ入力や書類作成・管理などデスクで完結する業務全般を指します。
企業のスムーズな営業活動のためにはなくてはならない業務です。
「事務」といっても部門によっては、実際に行う作業は異なってきます。
ここでは事務の種類と仕事内容の一部を紹介します。
1.一般事務所属部署に関係なく、データ入力や書類作成・管理などの事務作業全般を指します。 2.営業事務一般的には営業部署に所属し営業担当者のサポートをする事務作業で、営業アシスタントとも呼ばれます。作業内容としては見積書や請求書、発注書、営業担当向けの資料作成・管理、顧客のデータ管理などがあげられます。 3.経理事務経理部署に所属して行う、経理作業です。伝票の仕分けや帳簿の作成、経費の精算などがあります。 4.人事・労務事務人事や労務関連の部署に所属して行う事務作業です。作業内容としては採用の際の契約書や覚書の作成、給与計算、勤怠管理などがあります。 5.総務事務会社に属する従業員が仕事をしやすい環境を整えるために行う諸々の作業です。たとえば、備品管理、発注、従業員や取引先の冠婚葬祭関連の手配なども総務で担っていることが多いです。 |
電話対応
電話対応もOLの大事な仕事。
外回りの多い営業担当の代わりに取引先とやり取りしたり、お客様からの突然の電話も最初に受けたりすることが多いです。
メールやチャットが普及したとはいえ、電話は大切な会社の窓口であり、その電話を受け取ることはまさに会社の顔。
そのため、マナーをしっかりと身につけて、会社の窓口代表としての意識を忘れずに対応することが求められます。
また、相手の名前や伝言内容も正確に受け取らなくてはならないため、メモの取り方などのマニュアル化もされやすい仕事といえるでしょう。
書類整理
契約書や見積書など、事務職が扱う書類は多岐にわたります。
その仕事をメインとしているOLにとって、書類整理や管理も大切な業務。
いつでも取り出せるようにファイリングしたり、キャビネットに保管する書類管理などを任されることが多いです。
企業によってはペーパーレス化が進んでいるところもありますが、一方で「まだまだ紙文化」「PDFではなくプリントアウト」という会社も少なくありません。特に資料などは「プリントアウトしたものでないとチェックが難しい」という方も。
書類は油断すると、あっという間に増えてしまうので、使用目的や置き場所に応じた整理及び管理が求められます。
OLになるには?
OLの仕事はわかったけど、新卒以外になれる方法はないの?と気になる方もいらっしゃいますよね。
ここからはOLになる方法をお伝えしていきます。
ただ、一つ注意しなくてはならないことがあります。
それは、OLという言葉そのものが、死語になりつつあるということ。
2017年の博報堂の調査では、20~30代の働く女性の72.6%が、OLという言葉は「時代に合っていない」と感じていたそうです。
(参考:博報堂|キャリジョ研)
そのため、就職活動で「私はOLになりたいです!」「OLをめざしています」と口にするのは少し古く感じられるかもしれません。
それを念頭に置きつつ、次の内容を参考にしてくださいね。
新卒として就職してOLになる
冒頭でもお伝えしたとおり、OLになるには基本的に新卒採用で、一般職や事務職として就職することです。
そのため、在学中の就職活動を通して企業から内定をもらうことがスタートになります。
OLは造語なので、必須な資格はありません。
とはいえ、基本的なパソコンスキルやビジネスマナーは必要になるため、MOSや秘書検定などでそれらのスキルを習得しておくこととよいでしょう。
派遣・転職でOLになる
OLになるには、新卒での就職以外にも派遣や転職といった方法があります。
ただし、派遣や転職は即戦力が求められるため、新卒採用よりも経験やスキルを重視されることが多く、また競争率も高いです。
そのため、派遣や転職でOL職を希望する場合は、あらかじめ実務で通用するパソコンスキルや基本的ビジネスマナーを身につけてから応募しましょう。
おまけ|東京丸の内のOLになるには
「丸の内OL」はドラマや映画の影響か、仕事もプライベートも充実した勝ち組、OLの花形というイメージがありますよね。
丸の内は日本の首都である東京の中心エリアなので、国内外の有名大手企業が多数あります。
つまり、それらの企業に入社することができれば、晴れてあなたも「丸の内OL」の仲間入りができるというわけです。
ただし、「丸の内OL」と一口に言っても事務職だけでなく、営業職やコンサルティング職などさまざまな丸の内OLがいます。
中には自分のキャリアプランをしっかり描いて、男性と横並びでバリバリ働きキャリアを作っていく方もいます。
そのため、丸の内でキラキラ働いている女性たちは、いわゆる一般的な事務職ばかりではない、ということを覚えておくとよいでしょう。
その上で、勤務地を丸の内に絞って仕事探しをすれば、あなたも「丸の内OL」になれる可能性がでてきますよ。
OLの仕事でキャリアアップするには
一般事務や営業事務などの事務をしているOLは、キャリアアップのチャンスに恵まれています。
現職でのスキルを高めれば他の部署への異動はもちろんのこと、新天地への転職も夢ではありません。
「キャリアアップ=資格」と思う方も多いかもしれませんが、資格よりも大事なことはたくさんあります。もちろん、資格取得もキャリアアップに繋がりますが、それだけではありません。
たとえば、売上管理やデータ分析を手作業で処理していた場合、マクロを組むことで自動化がかない、生産性があがります。
ほかにも、例えば納期が間に合わない仕事があった際に、関係各所への連携を取り、期限の調整や代替案を提案したりします。
このように、仕事の効率化を自ら図れること、いかなるシチュエーションにおいても適切な判断ができる人、というのは社会で重宝されます。
なお、事務職は基本的に異動がほとんどありませんから、同じ部署で働くケースが多いでしょう。
そのため、新卒や若手社員を指導しているOLも少なくありません。
OLの仕事内容に向いている人とは
OLになる方法をお伝えしてきましたが、続いてはどのような方がOLに向いているかを解説していきます。
仕事内容や働き方への価値観を掘り下げていくことで、OLに向いている方の特徴がみえてきますよ。
ルーティンワークが得意
ルーティンワークとは、繰り返し行う定型化した業務のことです。
決まったゴールに向けて、コツコツと着実に仕事を進められる方は、ルーティンワークが得意な傾向にあります。
自分が行った事務処理などの成果もすぐに見えるため、小さな達成感を日々得ることができます。
仮に、ゼロイチのアイデアや発想を求められることが苦手でも、今抱えている仕事を「もっと早くするには」「正確にこなすには」など、自分なりに課題を見つけて改善していくことにやりがいを見いだせるケースもあります。
じっとしているのが苦ではない
OLの仕事は基本的にオフィスで一日中、パソコンと向き合う仕事です。
そのため、自分のデスクに座って作業することがほとんど。
そのため、ずっとオフィスにいるのは疲れる、じっとしているのはしんどい、という方には向かないかもしれません。
もちろんオフィス内でも一服しに行ったり、お手洗いに行ったりはできますが、そんなにふらふらしていることもできませんよね。
そのため、自分のデスクに座って黙々と作業をしている時間の方が圧倒的に多いです。
そのような働き方が苦ではない方は、OL職がおすすめでしょう。
基本的なパソコン作業が得意
OLの仕事は事務かメイン。
そのため、パソコンを使った一般的な文書の作成やメールのやりとりが得意な方には向いてるといえます。
基本的なパソコンスキルですが、具体的には、「Word」「Excel」「Power Point」などの操作ができる、ファイルを保存して管理できる、メールソフトを使用できる、文字や図形を使って資料を作成できる、などがあげられます。
そのほかにも、以下のような作業は必要最低限できるようにしておくとよいでしょう。
- WordやExcelのフォントサイズや中央揃えなどの機能を使って、レイアウトを調整できる
- ExcelでSUMなどの基本的な関数を入力できる
- 表やグラフを作成し、罫線や色の変更など見栄えを整えられる
- PowerPoint文書で文字や画像を入力できる
- メールの新規作成、toとccとbccを使い分け、フォルダ設定などができる
- 添付するデータの圧縮と解凍ができる
ワークライフバランスを重要視している
「ワークライフバランスを大事にしたい」という方にもOLの仕事はおすすめ。
もちろん、任される仕事によりますが、いわゆる一般職の事務は定時で上がりやすく、残業もそれほど多くありません。
月末月初の請求業務が発生する時期は忙しくなるかもしれませんが、営業担当のように取引先との関わりもほぼないので、休日出勤や夜の会食などもありません。
そのため、趣味の時間や休息の時間をしっかり確保できます。
仕事中心ではなく、自分磨きや趣味などに時間を多く使ういわゆる「キラキラOL」に多くみられる働き方です。
OLになりたい方におすすめの資格
転職活動の際、過去の経歴とあわせて資格を持っていることは、即戦力の証になります。
OLとして希望の企業や、より良い環境の企業への転職を成功させるため、事前に資格を取得しておこうと考える方も少なくないのではないでしょうか。
ひとくちに資格といっても種類が多いため、自分に合った資格を無理のない範囲で効率的に取得しましょう。
以下にご紹介するのは、OLへの転職に有利に働く可能性が高く、取得のためのコストも比較的かからないおすすめの資格です。
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
- 秘書検定
- ビジネス文書検定
- ビジネス・キャリア検定
- ITパスポート
- TOIEC
- 日商簿記
OLは特別な資格は必要ありませんが、資格を保持していることで、基本的な仕事ができることをアピールできますよ。
まとめ
今回の記事では、OLの仕事内容やOLに向いている人の特徴、おすすめの資格などをお伝えしてきました。
OLの仕事内容は、主にオフィスでの事務作業、電話対応など、デスクワーク中心の業務が多くなります。
縁の下の力持ち的存在、サポートするポジションが多いため、人の役に立つことにやりがいを感じる方に向いている職種です。
もし、OLになりたいけどどうやって転職活動を始めればよいかわからないという方は、転職エージェントを活用しましょう。
転職エージェントは無料で使えるだけでなく、プロのアドバイザーに求人案件を提案してもらえるので、効率よく進めることができます。
あなたの転職へのスタンスを聞いた上でキャリアの相談にも乗ってくれるので、視野も広がるかもしれません。
これから求職活動や転職活動をスタートしようとしている方は、ぜひ転職エージェントを検討してみてくださいね。
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