家族の手伝いを積極的にしたり、部活のマネージャーをしたり、そんな経験からいつしか「人をサポートする仕事がしたい」「悩んでる人や困っている人を助ける仕事がしたい」と思うようになった方は、どのような仕事についているのでしょうか。
世の中や人をサポートする仕事は、直接的に人と接する中で感じたり、感謝の言葉を受けたり、などやりがいのある仕事です。
ただ、具体的にどのような職種が自分に向いてるかがはっきりしない人もいらっしゃるでしょう。
そこで今回の記事では、人のサポートをする仕事や人を助ける仕事について解説していきます。
これからそのような業界への転職を考えている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
人をサポートする仕事とは?
人をサポートする仕事と聞くと、医療や福祉サービスを思い浮かべる人は多いでしょう。
しかし、人を支える職業は多岐にわたります。
ここでは3つの視点でお伝えしていきます。
1.生活のサポートをする仕事
エッセンシャルワーカーという言葉をご存知でしょうか。
我々の生活維持に欠かせない職業に就いている方々のことを指し、コロナ禍の影響によって、エッセンシャルワーカーの需要状況や仕事を取り巻く環境は大きく変化しました。
エッセンシャルワーカーは、新型コロナウイルス拡大といった緊急事態下においてもストップするわけにはいかない仕事に従事しています。
そのため、メディアなどでも彼らに対して感謝や尊敬の念を込めた呼び名として広く使われるようになりました。
具体的な業界は次のようなものがあります。
- 医療・福祉
- 農業
- 小売・販売
- 物流
- 通信
- インフラ・公共交通機関
など、いずれも我々の社会生活を支える仕事ばかりです。
たとえば、医療・福祉の分野では、医師や看護師、介護士などが人々の生活維持のために努めています。
また、小売・販売、物流の分野では、スーパーやコンビニなどに生活に必要な日用品を届けたり、公共交通機関では働く人たちの足を止めないよう、電車やバスの運転手や駅員などによって日々運行されています。
このように、エッセンシャルワーカーは我々の一番身近なところで私たちの生活をサポートしているのです。
新型コロナウイルス感染症の影響によって、エッセンシャルワーカーに対する需要は増加しています。
特に医療崩壊が叫ばれている医療現場では、看護や介護の求人が大きく増加しており、昨年と比べ60%以上の増加となっています。
2.精神的なサポートをする仕事
人の話や悩みを聞くことで精神的なサポートをする仕事も多くあります。
その対象は子どもから働き盛りの人、そして高齢者まで幅広い世代にわたり、悩みの内容も多種多様です。
たとえば、「臨床心理士(心理カウンセラー)」です。
臨床心理士は、心の問題を抱えた方に対してカウンセリングを行い、専門的な方法を用いて問題解決に向けたサポートを行います。
心理系の民間資格は数多くありますが、中でも社会的認知度も高く、教育や医療、福祉など多岐にわたる領域で必要とされる職種です。
似たような職種に、「メンタルトレーナー」という仕事もあります。
クライアントが抱える悩みやストレスのケア、問題解決、目標達成などを目的としてメンタルをサポートするのが主な役目です。
臨床心理士同様に、心理学をベースにしたカウンセリングやコーチングを実践。
クライアントの心の状態をよくすることで、身体のパフォーマンスもあげていきます。
なお、メンタルトレーナーになるために絶対に必要とされる資格はありません。
ですから、大学や短大の心理学科や通信講座などで誰でも学ぶことができます。
3.人の幸せをサポートする仕事
人や社会をサポートする仕事の中には、人の幸せのお手伝いをする仕事もあります。
たとえば、誰もがお世話になったことのあるであろう「美容師」は髪を切ったり特別な日のためにセットしたりすることで、身だしなみやおしゃれに役立つ仕事です。
ヘアスタイルは人の見た目を簡単に変えることができます。
そのため、美容師は手にした技術によって、お客さんの気持ちをハッピーにしたり、自信を持たせることができます。
また、お祝いごとや結婚式などでも活躍できるため、あらゆるシーンで人の幸せをサポートできる仕事です。
ほかにも、ウェディングプランナーという職種もあります。
ウェディングプランナーとは、結婚する2人の相談に乗り、結婚式を企画して当日までサポートする仕事。
結婚という人生のなかでも大きく幸せなイベントに、直接たずさわることができます。
思い出に残る結婚式にするために長い期間を新郎新婦と共にし、2人の幸せに貢献する仕事です。結婚式当日は思わず涙してしまうウェディングプランナーもいるほど、やりがいのある仕事といえます。
どんな仕事も人のサポートになる
3つのカテゴリーで人をサポートする仕事について解説してきましたが、結論、どんな仕事でも必ず人の役に立ちます。
必ずしも助けたり、幸せにしたりなど、大げさなことばかりでなくてよいのです。
ささやかな喜びを与えたり小さな悩みを解決したり、「元気が出た」「嬉しくなった」といった気持ちにさせることができれば、それは誰かのサポートになったり、幸せを与えたりしていることにつながります。
たとえば、接客業においても売り場でたまたまお客さんに親切な対応をしたとしましょう。
そのことでお客さんが気持ちよく買い物ができたとすれば、それはすでに仕事で相手の買い物をサポートしていますよね。
逆をいえば、高い車を売ったとしても、そのディーラーの態度が横柄だった場合、車そのものは素晴らしくても、仕事でお客さんをサポートしたとはいえないでしょう。
もっというと、どんな仕事でも納税していることで間接的に社会貢献にもつながっているのです。
ですから、すべての仕事は、その先にいるクライアントやユーザーの役に立ったり、サポートしたりしているのです。
人をサポートする仕事や職種に就くときの注意点
人をサポートする仕事は、直接感謝の言葉を頂けることもありやりがいがあります。
一方で注意が必要なこともあるので、ここでは3つのポイントに絞ってお伝えしていきます。
あなた自身が前向きに仕事を進められるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
自分のキャパシティを超えないこと
人をサポートする職業に就きたいという方は、少し自己犠牲な精神の傾向があります。
そのため、「人の役に立ちたい」「ちゃんと最後までサポートしたい」という思いが強いあまり、キャパシティオーバーにならないよう注意しましょう。
自分の能力以上の仕事を引き受けてしまうと、ミスや失敗を起こす可能性が高くなります。
結果、クライアントや職場の方々に迷惑をかけてしまう可能性もあるのです。
もし、体力や労働時間を超えそうな仕事量のときは、優先順位をつけたり、周囲の仲間に手伝ってもらったりなどの対策をしましょう。
スムーズに仕事を行うためにも、やるべきタスクの量や重要度を事前に確認しておくことで、キャパシティを超えないようコントロールができますよ。
相手に気を遣いすぎないこと
大事なクライアントであっても、顔色を伺ってばかりだと、あなたの心が疲弊してしまいます。
人をサポートしたいがあまり、相手に気を遣いすぎると、仕事を円滑に進めるためのコミュニケーションがとれなくなるおそれもあります。
特に日頃から「周りの目が気になる」「人に意見やお願いをするのが苦手」という方でも、仕事を円滑に進めるためには、時に割り切ることも大切です。
クレーム対応で萎縮しないこと
クレーム対応では下手に出すぎず、萎縮しないことも重要です。
いくら相手が強気に出ているからといって、謝り続けていると、かえって事態は悪化してしまう可能性があります。
基本的にクレーム対応で大切なのは事実の整理。
まずは落ち着いて相手の話を最後まで聞くようにしましょう。
また、クレームの際には、お互いの常識や価値観が異なっている場合もあり、その部分を擦り合わせることも重要です。
勿論不手際やミスに対してしっかりと謝罪することは重要ですが、萎縮してしまって言いなりになってはいけません。
事実を確認した後は、対応策を検討の上、相手に解決策や代替案を提示し、和解に持っていきます。
どうしても手に負えない場合は、上司の力を借りるなどして、一人で抱え込まないようにしましょう。
サポートする仕事や職種5選
最後に具体的な、人をサポートする職種を紹介していきます。
1.営業事務
営業事務は、社外にいることが多い営業担当者をサポートする職種です。
営業担当者がクライアントとの交渉などに注力できるように、社内での事務業務をサポートしたりします。
ですから、会社によっては営業アシスタントと呼ぶこともあります。
具体的には、請求書や契約書などの書類作成、データの入力、会議やコンペ資料の手伝いなどがあげられます。
2.公務員
公務員とは、「個人や会社の利益」を追求する民間企業とは異なり、「国全体の奉仕者」として公共の利益を追い求めます。
つまり、国民全体が幸せになれるように、サポートするのが公務員の仕事です。
官僚などの国家公務員や警察、消防や教師も公務員です。
社会や人のサポートをしたい人、国や地域をよりよいものにしたい人に向いています。
3.介護福祉士
介護福祉士とは、一人一人の生活状況に応じた介助をしたり、介護に関する相談や指導を行ったりすることが主な仕事です。
「在宅や施設における介護の充実強化を図ること」「国民の福祉を向上させること」を目的として制定された国家資格となります。
介護福祉士の活動範囲は多岐にわたり、老人ホームや介護老人保健施設、介護を必要とする方の自宅にホームヘルパーとして伺うこともあります。
また、利用者も高齢者だけでなく、乳幼児や障害をもつ方々、そしてその家族など、さまざまな方が対象です。
4.塾講師
学生の学力アップをサポートする「塾講師」も該当するでしょう。
塾講師の仕事には学習指導や授業の準備、テストの採点などだけでなく、塾の運営に必要な事務作業など幅広い業務が含まれます。
生徒の学習方法やテスト対策に関するアドバイスやフォローを行います。生徒を全面的にバックアップするためには重要な業務です。生徒が相談に来たときだけでなく、アドバイスが必要と思われる生徒に対して、適切なタイミングで行うこともあります。
中高生への受験対策がメインの進学塾や予備校では、学力や学習状況に応じて志望校のアドバイスや進路相談を行うことも重要な仕事。
多くの塾では保護者との定期的な面談があり、生徒の学力や志望校や受験に関する情報を伝え、今後の学習方法についてアドバイスすることもあります。
5.コンサルティング
コンサルタントとは、クライアント企業の経営課題を明らかにし、企業の戦略立案や業務プロセス改善など、その課題を解決するための方法を考えたり、アドバイスしたりする仕事です。
経営コンサルタント、戦略コンサルタントとも呼ばれています。
一言でいうなら「クライアントの売上をあげるためのサポート」をする仕事。
担当するクライアントの業界や競合他社についての知識はもちろんのこと、事業会社の企業経営や組織運営などの知識・理論を理解していることが求められる職種です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事では人をサポートする仕事や具体的な職種、注意点についてお伝えしてきました。
近年、新型コロナウイルスや円安などの影響で、社会問題が多様化しています。
苦しんでいる人や困っている人のサポートをしたい、という方は、人の役に立ち、支援する職種に向いています。
さまざまな分野に人をサポートする仕事があるため、自分の興味がある分野や、スキルを活かせる分野をぜひ探してみてください。
もし、「自分には向いてるのかな」「今後のキャリアは大丈夫なのかな」などの悩みを抱えている場合は、転職エージェントに登録するのもひとつの方法です。
プロのキャリアアドバイザーが親身になってあなたの相談に乗ってくれるはずです。
そして、「人の役に立ちたい」という気持ちの実現に向けて一歩踏み出してみてください。
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