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エクセルでヘッダーを挿入する方法|ヘッダー・フッターを使うメリットを解説

ワード(Word)やパワーポイント(PowerPoint)といった、Microsof(マイクロソフト)製品を使っていると、ヘッダーとフッターを設定する方が多いのではないでしょうか?

更新日やページ数などを記入できる機能ですが、実はエクセル(Excel)にも用意されています。

この記事では、エクセルでヘッダーとフッターを挿入・削除する方法を解説します。記事の後半ではヘッダー・フッターを設定するメリットを解説しているので、ぜひ参考にしてください。

目次

ヘッダーとフッターの確認方法

ヘッダーとフッターを設定すれば書式を整えたり、日付を入れられるといった便利な機能ですが、どのように確認するのでしょうか?ここでは、ヘッダー・フッターの挿入や確認、編集方法を解説します。

ヘッダー・フッターの挿入(追加)方法

まずはヘッダー・フッターを追加したいワークシートへ移動します。次に「挿入」タブのテキストから「ヘッダー・フッター」をクリックするとオプションが開き、ページレイアウトビューでシートを表示するようになります。

フッターとヘッダーそれぞれで、左側・中央・右側、どの位置に置くかを決めます。

ヘッダー・フッターの編集方法

ヘッダーを編集するには、ワークシート の上部にある、左、中央、右のテキスト ボックスをクリックします。

一方で、フッターを編集するには、「ヘッダーとフッター」タブを開き、「フッターに移動」をクリックします。左、中央、右のテキスト ボックスをクリックするとヘッダーを編集できます。

ヘッダー・フッターを削除する方法

ヘッダー・フッターは便利な機能ですが、印刷するときに不要な場合もあります。そのような場合に削除する方法を見ていきましょう。

ヘッダーとフッターの全体を削除

まずは「表示」タブの「ページレイアウト」を選んで、表示モードを変えましょう。

画面右下の倍率選択の横にある3つのモードの真ん中を選びましょう。

「ページレイアウト」タブ→「ページ設定右下のメニュー」→「ページ設定」→「ヘッダー/フッター」という順にクリックします。

ヘッダーの下のリストから「指定しない」を選択して「OK」をクリックすると、全体が削除されます。フッターを削除したい場合は、フッターのリストから「指定しない」を選択しましょう。

ヘッダーとフッターの一部を削除

ヘッダーとフッターの一部を削除したい場合は、「ヘッダーの編集(フッターの編集)」を選択します。

左側、中央部、右側の3つのボックスから、自由に内容を編集、削除できるようになるので、ぜひ覚えてみてください。

ヘッダー・フッターに記載する情報の例

エクセルのヘッダーやフッターは、どのように使うのでしょうか?ここでは、記載する情報の例を解説します。

・ページ数やページ番号
・日付と時刻
・ファイル名やシート名
・ファイルのパス(所在)
・図や画像

ページ数やページ番号

ページ数とページ番号を入れる方法は、最も基本的な使い方です。複数枚にわたって資料を印刷する場合は、ページ番号を記載しないとバラバラになった際に順番がわからなくなってしまいます。そういった際は、この機能が多いに役立ちます。

挿入タブの「ヘッダーとフッター」を選択したら「ページ数」をクリックしてスラッシュを入力してみましょう。その後「ページ番号」を入力して任意のセルをクリックすると「1/3」といったページ番号が入力されます。

日付と時刻

書類の作成日や最終更新日を確認したい際は、日付と時刻の記載が便利です。

「挿入タブ」→「ヘッダーとフッター」→「現在の日付」→「現在の時刻」という順序でクリックして、任意のセルを選択すると日付と時刻が反映されます。日付だけを記載したい場合は、「現在の時刻」のクリックは不要です。

ファイル名やシート名

エクセルファイルを開いている内は自由にファイル名やシート名を確認できますが、印刷してしまうと、元ファイルがどのような名前で、どのシートに記載されているデータなのかがわからなくなります。ヘッダーやフッターにファイル名やシート名を書くことで、メモのように使えます。

ファイルのパス

ファイル名やシート名同様、エクセルファイルを印刷すると、どのディレクトリに入っているのかわからなくなってしまいます。そこでファイルのパス名をメモ程度にヘッダー・フッターに残しておくと、ファイルを編集しなおすことが可能です。Windowsの場合、エクスプローラーの上部にある「PC→ダウンロード」といったパスが書いてある箇所をクリックしてコピー&ペーストしましょう。

図や画像

会社のアイコンやちょっとした図などをヘッダーに記載することもあります。ヘッダーを大きくしすぎてメインのスペースを奪わないように注意しましょう。

印刷前に最終確認を徹底

ヘッダー・フッターのよくあるトラブルとして、「印刷してみたら想定した仕上がりと違うものになってしまった」というケースです。きちんと設定していた場合でも、何かのはずみで位置ずれが起こる可能性はあります。このトラブルを避けるため、印刷前の段階で本当にレイアウトが崩れていないか確認しましょう。

ヘッダー・フッターを設定するメリット

ここまでヘッダーとフッターの設定方法を解説しましたが、これらを設定するメリットはどのようなものがあるのでしょうか?順に説明していきます。

文章の整理ができる

ビジネスで使うような書類は、作成日や最終更新日、作成者の氏名、所属、ページ数と言った補足の情報を記入することが多いです。それらの情報をセルに記入してしまうと範囲選択が難しくなる、列・行の幅を変更しなければならない、といった手間が発生するので、ヘッダー・フッターとして管理・修正ができるとメンテナンス性も高くなります。

文書の情報を明らかにできる

ヘッダーに作成日や作成者の情報を載せておくと、資料に関する問い合わせをしたい時に、スムーズに担当者へ繋がります。文書の情報を明らかにしておくことで、信頼性の向上にも繋がるでしょう。

文書全体に統一感が出る

複数ページにわたって印刷する場合は、ヘッダーフッターを設けた方が統一感が出ます。例えばページ数や会社・作成者の情報、アイコンといった補足要素を自動的に次ページに反映してくれます。

エクセルで改ページを行う方法

エクセルの「改ページ」機能をご存知でしょうか?ワークシートを別々のページに分割する機能です。ページを任意の位置で分割することで、シートを印刷する際に、区切り良くレイアウトを分けられます。

ヘッダーやフッターでページ番号、ページ数を表示する場合は、複数ページにわたるデータの量であることが多く、改ページ機能と組み合わせることが多いです。ここでは、エクセルで改ページを設定する方法を解説します。

改ページの挿入

まずは、改ページを設定したいワークシートを選択して、「表示」タブをクリックします。ブックの表示メニューにある「改ページプレビュー」を選択してみましょう。すると、画面が切り替わり、データの外の余白部分がグレーで埋められ、データの入力されたセルを囲うように青線が表示されます。

画面が切り替わったら「ページレイアウトタブ」に移動して、「改ページ」をクリックしましょう。選択したセルに基づき改ページが挿入できます。

次の見出しで解説しますが、改ページボタンをクリックする直前に選択していたセルの位置に基づいて区切り線が挿入されるので、任意の位置に改ページを設定するには多少の慣れと知識が必要です。

行でページを区切る場合

上記の画像を見てください。8行目が選択されており、改ページが7行目と8行目の間に設定されています。

行(上下方向)で改ページの区切り線を挿入するには、区切りたい行の1つ下の行を選択しましょう。例えば上記画像のように7行目と8行目の間に改ページの区切り線を挿入する場合は、8行目を選択した状態で、「改ページ」ボタンをクリックします。すると、8行目の上に区切り線が挿入され、7行目までが1ページ目、8行目からは2ページ目に設定されます。

列でページを区切る場合

上記の画像では、C列を選択して改ページ設定を行っています。列(左右方向に)で改ページの区切り線を挿入するには、区切りたい列の1つ右の列を選択しましょう。

例えばB列とC列の間に改ページの区切り線を挿入したい場合、C列を選択した状態で、「改ページ」ボタンをクリックします。するとC列の左側に区切り線が挿入され、B列目までを1ページ目、C列からは2ページ目に指定できます。

セルでページを区切る場合

行で区切る場合は上下方向、列で区切る場合は、左右の方向に改ページを設定できましたが、セルだけを選択して改ページ設定を行うことで、上下左右の4ページに分割できるようになります。セルの上部、左側に区切り線を挿入するため、理解するにはある程度の慣れが必要です。

例えば、7行目と8行目、A列とB列で区切るためには、B8セルを選択します。左上が1ページ目、左下が2ページ目、右上が3ページ目、右下が4ページ目となり、シートを4ページに分割できました。

改ページを移動する

改ページを一度設定したら編集できないと思うかもしれませんが、簡単に区切り線を移動できます。ただし、区切り線を動かすには、事前に「セルのドラッグ&ドロップ機能」を有効化する必要があります。

まずは、「ファイル」タブの「オプション」から、 「詳細設定」をクリックしましょう。「編集オプション」から「フィルハンドルおよびセルのドラッグアンドドロップを使用する」という項目を探して、チェックボックスにチェックを入れると、「セルのドラッグ&ドロップ機能」を有効化できます。

上記の章で解説した通り、まずは改ページの区切り線を挿入してみましょう。改ページプレビューモードに切り替わったら、青い枠線を好きな位置までドラッグして、区切り線の位置を変更できます。

改ページの解除

改ページを解除する方法は非常に簡単です。改ページの挿入と同じ手順をたどります。まずは「表示」タブを選択して、ブックの表示から「改ページプレビュー」をクリックします。

プレビューモードに切り替わったら、「ページレイアウト」というタブに移動して、「改ページ解除」をクリックしましょう。改ページプレビューを解除する場合は、事前に改ページを設定した行や列、セルにカーソルを合わせておく必要があります。

改ページの点線の表示・非表示を切り替える

改ページを設定すると、シートに点線が表示されるようになります。この点線は区切り線を指しており、見づらいと思う方も少なくありません。エクセルのオプションから点線の表示・非表示を切り替えられるので、気になる方は非表示にしましょう。

手順としては、まずファイルタブから「オプション」を選択して、次に「詳細選択」をクリックします。「次のシートで作業するときの表示設定」という項目を見ると、「改ページを表示する」というチェックボックスが用意されているので、そちらで表示・非表示を切り替えましょう。

まとめ

エクセルでヘッダー・フッターを挿入するのは非常に簡単で「挿入」タブから「ヘッダーとフッター」を選択するだけです。

ヘッダー・フッターを挿入すると、ページ番号を記載して、書類を見る順番を明確にする、作成日や更新日を記入する、印刷した後もどのエクセルファイルかわかるようにファイル名、シート名、パスを記載しておくといった使い方があります。ビジネスシーンでよく使われるため、ぜひ覚えておきましょう。