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or関数とは?or関数の使い方とif関数との関係を徹底解説!

本記事は、エクセル初心者の方に向けて「or関数」について詳しく紹介します。

事務作業でエクセル操作をお願いされた方や、これからエクセルのスキルを付けたい方は、ぜひ最後まで見てください。

また、後半にはor関数とif関数の関係性や、or関数と似ている「and関数」「not関数」の使い方も解説していますので、参考にしていただければ幸いです。

【この記事を読んでわかること】

・or関数とは

・or関数の使い方

・or関数以外のif関数の組み合わせ

目次

or関数とは

論理関数の1つであるor関数は、セル内の数値が設定した条件を満たしているか、満たしていないかを自動で判断してくれる関数です。

セル内の数値が条件を満たしている場合は「TRUE」、満たしていない場合は「FALSE」と表示されます。

また、or関数の書式は「=OR(論理式1,論理式2,,,,,,)」このように書式の中に論理式がいくつもあることが特徴的です。

そして、or関数に入力できる論理式の最大数は255個ですので、覚えておくと良いでしょう。

or関数の論理式では、以下の比較演算子が利用できます。

演算子演算名使用例結果
等しい2=2TRUE
<>等しくない1<>1TRUE
>大きい1>2FALSE
<小さい3<1FALSE
>=以上2>=2TRUE
<=以下5<=3FALSE

or関数の使い方

こちらでは、or関数の使い方を見ていきましょう。or関数には、「or関数単体で使用する方法」と「if関数と組み合わせてor関数を使用する方法」の2パターンあります。

それぞれの方法を覚えておくことで、より実践的にor関数を使用できるでしょう。

or関数単体で使用する場合

それでは、最初にor関数単体で使用する場合の使い方から見ていきましょう。

最初は、a列に入力されている「30」「50」「100」の数値を用いてor関数を作成します。

b7セルには、「a2セルは100未満かどうか」の結果を表示させます。つまり、最終的には「TRUE」と表示されれば正解です。

そして、b8セルでは「a3セルは60以上かどうか」の結果を表示したいので「FALSE」が正解、b9セルは「a4セルが100であるか」の結果ですので「TRUE」と表示されれば、or関数が正しく入力されていると証明できます。

それでは、実際のエクセル画面を確認しながらor関数の使い方を見ていきましょう。

まずは、or関数を挿入したいセルを選択します。挿入したいセルの周りに緑枠が表示されたら選択完了です。

次に、上のメニュー欄から「数式」を選択します。そして、下メニューから「関数の挿入」を選択してください。

そうすると、「関数の挿入」ポップアップ表示されますので、「関数の検索(S)」に「OR」と入力して、「検索開始(G)」を選択してください。

そうすると、「OR」「BITOR」「BITXOR」「LAMBDA」が検索結果として出ますので、間違えないように「OR」を選択し、右下の「OK」を選択しましょう。

そうすると、or関数の設定画面が表示されます。こちらで入力する項目は、「論理式1」「論理式2」です。

今回は、論理式を一つだけ使用するので、「論理式1」の項目を入力します。

最初は、「a2セルは100未満かどうか」の結果をb7セルに挿入したいので、「論理式1」に先ほど紹介した比較演算子を使用して「a2<100」を入力します。

or関数の論理式で使用できる比較演算子

演算子演算名使用例結果
等しい2=2TRUE
<>等しくない1<>1TRUE
>大きい1>2FALSE
<小さい3<1FALSE
>=以上2>=2TRUE
<=以下5<=3FALSE

論理式を入力した時点で、右側の=に「TRUE」が表示されます。間違いがないことを確認できたら、右下の「OK」を選択してください。

次に、b8セル内に「a3セルは60以上かどうか」の結果を入力します。

先ほどと同様に、b8セルを選択し、緑色の枠が表示されたら、上部メニューで「数式」を選択してください。

ちなみに、さきほどb7に入力したor関数は正しく判断してくれ、「TRUE」と表示されていることが分かります。

b8セルを選択できたら、「関数の挿入」を選択し、同じ流れでor関数を選択し、「OK」を押します。

そうすると、or関数の設定画面が表示されますので、「論理式1」に「A3>=60」を入力しましょう。

その結果、「論理式1」の右側に「FALSE」が表示されますので、間違いがないことを確認できたら、右下の「Ok」を選択しましょう。

次が最後の流れです。先ほどと同様にb9セルを選択し、or関数の設定画面まで進めましょう。

そして、今回はb9セルに「a4セルは100であるか」の結果を挿入したいので、「論理式1」に「A4=100」を入力してください。

「論理式1」の右側に「TRUE」が表示され、書式に間違いがないことが確認出来たら「OK」を選択しましょう。

ここまで、3つのセルにor関数を挿入しました。最終的な正解はこちらです。

b7セルが「TRUE」、b8セルが「FALSE」、b9セルが「TRUE」であれば、正しくor関数が入力されていると言えるでしょう。

if関数と組み合わせて使用する場合

次に、if関数と組み合わせて使用する場合を紹介します。

今回は、b7セルに「a2セルの値が1より大きいか、50より小さい場合はc2セルの入力内容を表示、違う場合はc3セルの入力内容を表示」させるようにします。

そして、b8セルには「a3セルの数値が30以下、または60以上である場合はc2セルの入力内容を表示、間違っている場合はc3セルの入力内容を表示」させるようにif関数とor関数を活用します。

それでは、if関数とor関数を組み合わせた場合の使用方法を見ていきましょう。

まずは、先ほどと同じように、結果を反映させたい該当セルを選択します。今回の場合は、「b7セル」です。

次に、上のメニュー欄から「数式」、そして下のメニュー欄から「関数の挿入」を選択してください。

今回のメイン関数はif関数ですので、「関数の検索(S)」には「IF」を入力して「検索開始(G)」を選択しましょう。

if関数が見つけられたら、左下の「OK」を選択します。

if関数の設定画面では、「論理式」「値が真の場合」「値が偽の場合」を入力する項目があります。

今回は、or関数と組み合わせて使用するため、論理式の中にor関数を入力します。

論理式の中には、「a2セルの値が1より大きいか、50より小さい場合」を書式にしたいので、「or(a2>1,a2<50)」と入力します。

そして、「値が真の場合」には「c2」、「値が偽の場合」には「c3」を入力しましょう。右側に「正しい」と表示されたことを確認したら、右下の「OK」を選択します。

そうすることで、b7セルには「正しい」と表示されます。

次に、b8セルにif関数とor関数を入力していきましょう。先ほど同様に、該当セルを選択します。

今回は、「b8セル」です。そして、メニューから「数式」を選択し、「関数の挿入」を選びます。

こちらも先ほど同じように、「if」で検索し、if関数を選びましょう。or関数とif関数の組み合わせですが、メインはif関数です。

if関数の設定画面で入力する内容は、以下のとおりです。

・「論理式」→「OR(A3<=30,A3>=60)」

・「値が真の場合」→「c2」

・「値が偽の場合」→「c3」

今回は、「a3セルの数値が30以下、または60以上である場合はc2セルの入力内容を表示」であることから、b8セルの値は「間違い」です。

設定画面右側に「間違い」が表示されていることが確認出来たら、右下の「OK」を選択しましょう。

最終的なエクセルの画面は、このようになります。

b7セルにc2セルの入力内容である「正しい」が入力され、b8セルにはc3セルの入力内容となる「間違い」が入力されてます。

このように、if関数とor関数を組み合わせることで、よりor関数を便利に使用できるのです。

or関数以外のif関数の組み合わせ

こちらでは、if関数でor関数ではない関数を使用した際の使い方を紹介します。or関数と似ている関数には「and関数」「not関数」があります。

それぞれの使い方やor関数との違いを知っておきましょう。

if関数とand関数

and関数は、「なおかつ」という意味です。

or関数は「または」でした。and関数を使用する場合は、対象セル内に記載される結果は、書式に入力した論理式のすべてに該当する場合は「TRUE」、一つでも該当しない論理式がある場合は「FALSE」です。

例えば、b3セルに「3」、b4セルに「5」が入力されている場合に、b5セルにif関数とand関数を挿入してみましょう。

今回、入力したif関数とand関数は、「=IF(AND(B3=3,B4=5),”正しい”,”間違い”)」です。「B3=3」かつ「B4=5」であれば、「正しい」とb5に自動で入力される仕組みです。

間違っている場合は、「間違い」と入力されます。下記画像であれば、内容が正しいため、「正しい」と表示されています。

それでは、b3セルの数値を「3」から「4」に変えてみましょう。そうすると、論理式とは違う値であるため、b4セルの入力内容が自動で「間違い」と表示されます。

このように、and関数は、入力されている論理式が全て当てはまらないと「偽」になると言うことです。

if関数とnot関数

次は、if関数とnot関数の使い方を紹介します。not関数の意味は、「〜ではない」です。そのため、入力されている論理式にどれも当てはまらない場合に「真」となります。

例えば、b3セルに「3」、b5セルに「5」が入力されている場合に、b5セルにnot関数を使用して、「真」「偽」で表します。

今回は、「b3=3」「b4=5」どちらも該当しない場合に「該当しない」とnot関数で自動で表示されるようにします。

また、not関数を使用する際は、and関数やor関数を使用して書式を作成するケースが多いです。

今回は、「b3=3」「b4=5」どちらも該当しない場合に「該当しない」と表示させたいので、and関数を活用して書式を作成します。

b5セルに入力する書式は、「=IF(NOT(AND(B3=3,B4=5)),”該当する”,”該当しない”)」です。not関数の中に、and関数を挿入して論理式を2つ入力しています。

また、試しにb3セルの数字を「3」から「4」に変更すると、b5セルの入力内容が「該当する」に変わりました。

これは、論理式の「b3=3」「b4=5」どちらも該当しない場合ではなくなるため、「該当する」に切り替わったと言えるでしょう。

or関数についてのまとめ

今回は、or関数についてまとめました。or関数の意味は、「または」です。また、or関数に入力できる論理式は、最大で255個までだと覚えておきましょう。

そして、or関数はif関数と組み合わせて使用できます。if関数と組み合わせて使用することで、より多くの場面で活用できるでしょう。

最後に、if関数と組み合わせる関数の種類を紹介します。

・or関数:「または」と言う意味で、書式内の論理式に一つでも当てはまれば「TRUE」と表示される

・and関数:「どちらも」と言う意味で、書式内の論理式全てに当てはまれば「TRUE」と表示される

・not関数:「~ではない」と言う意味で、書式内の論理式に全て当てはまらない場合に「TRUE」と表示される