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エクセル(Excel)で使えるテンプレート集|テンプレートを作る方法も解説

エクセルでは、もともと用意されたテンプレートを使うことで、視認性を大きく高めたり、資料作成の工数を大幅に削減できます。経費明細書やカレンダーなど、実際にビジネスで使う機会の多いテンプレートが多数用意されているため、覚えておきたい機能です。

この記事では、エクセルで使えるテンプレートとそれぞれの特徴を解説します。記事の後半では、自分で作成したファイルをテンプレート化する方法も解説するので、ぜひ参考にしてください。

目次

エクセル(Excel)で使えるテンプレート集

エクセルで使える豊富なテンプレートを解説します。テンプレートは通常のものと、office365を定期購読している方限定で使えるプレミアム版があるので、分けて解説します。

通常のテンプレート

まずは、無料で使える主な通常テンプレートをいくつか解説します。紹介するテンプレートは下記の表にまとめています。

クレジット カード記録貸借対照表
青色の請求書青の領収書
青のマイレージと経費明細書青のタイムシート
学期の予定表月間家計簿

クレジット カード記録

クレジットカードの利用記録を表すテンプレートです。日付、内容説明、金額、取引手数料、支払先などの情報を表示できます。集計(最新の口座残高)を自動で計算してくれる点も優秀です。

貸借対照表

貸借対照表とは、1年間のお金の流れをまとめた表です。このテンプレートを使用すると、予算の費用と残高を参照して、減価償却累計額といった金額を前年度と比較することができます。貸借対照表 テンプレートが自動で計算を行ってくれるため、経営者は書類作成に割く工数を削減して、財務を適正化できます。貸借対照表を使用して、会社の負債、資産、自己資本などをしっかり確認しましょう。

青色の請求書

請求書のテンプレートを使用すれば、本格的な請求書を用意できます。書式設定によって、税金、合計金額などが計算される点もメリットです。

青の領収書

エクセルには、領収書のテンプレートも用意されています。このテンプレートを利用して詳細な領収書を作成しましょう。この領収書テンプレートでは、販売先情報(名前、会社名、番地、郵便番号、都道府県、市区町村、電話)や支払方法、小切手番号、業務、数量、品目番号、説明、単価、割引、小計などを表示できます。

青のマイレージと経費明細書

業務に使用したマイレージを記録できる明細書です。マイルあたりのレートを設定すると、提出前に払い戻し額が自動で計算されます。日付や出張の種類、移動距離などでフィルター処理できる点も優れています。

青のタイムシート

タイムシートは、従業員や管理職の作業時間を記録するものです。週40時間の労働時間に基づいて、超過した作業時間を自動で計算してくれます。

コスト管理表

経営を維持・向上するためには、コスト管理は必須業務です。各製品の直接費や間接費、一般および管理費を記録して、他の製品と比較・分析できます。

学期の予定表

授業の予定表を詳細に記録・管理できるテンプレートです。スケジュールと課題を常に把握しておくことで、自分にどれくらい余裕があるのかを確認できます。

月間家計簿

会社の収支をまとめる表があるように、家計簿のテンプレートも存在します。住居費用、交通費、食費、保険、娯楽、税金、貯蓄、ローン、生活品、教育、ペットといったカテゴリーを自由に設定して収支の内訳を記録しましょう。

プレミアムテンプレート

次は有料のプレミアム版で使えるテンプレートをいくつか解説します。

プレミアム版で使えるテンプレート
日付管理ガント チャート小遣いトラッカー個人用月次収支

日付管理ガント チャート

日付管理ガントチャートとは、プロジェクトの進行度を把握するために使われる進捗管理表です。このテンプレートを使用すると、タイムライン上でプロジェクトを視覚化して追跡できるほか、マイルストーンや期限通りに進めることができます。ガント チャート テンプレートは、ユーザーがデータを入力すると自動的に更新されます。書式や他の要素を変更することで、ガント チャート トラッカーの外観をカスタマイズできます。

小遣いトラッカー

小遣いトラッカーは、子供にお金の勉強をさせる際に便利なテンプレートです。部屋の掃除やペットの餌槍、植木の水やりなど、さまざまな項目を設定して、価値を把握させます。お小遣いの小計、合計も出るので、子供の頑張りが目に見えてわかりやすいというメリットがあります。

個人用月次収支

エクセルの月次予算テンプレートを使えば、個人の収入と支出 (住宅ローン、生活費、交通費など)を毎月の収支として管理できます。このエクセルの個人向け月次予算テンプレートは使いやすく、いくつかのセルに入力するだけで残りのセルが自動的に計算されます。また、予測コストと実際のコストを比較して、予算管理のスキルを磨くことも可能です。

自分で作成したファイルをテンプレート化する方法

同じレイアウトのブックや同じデータを頻繁に繰り返し使用する場合は、テンプレートとしての保存が便利です。一から作成しなくても、テンプレート化することで、ある程度完成した状態から記入を始められます。

ファイルをテンプレートとして保存

初めてブック(ファイル)をテンプレートとして保存する場合は、最初に個人用テンプレートの既定の場所を設定しましょう。

「ファイル」→「オプション」 →「保存」の順にクリックします。

「ブックの保存」というカテゴリーの中にある「個人用テンプレートの既定の場所」テキストボックスに、個人用テンプレートの場所のファイルパスを入力して「OK」を押しましょう。

次に、テンプレートとして使用するブックを開きます。「ファイル」→「エクスポート」 の順にクリックして「エクスポート」 の 「ファイルの種類の変更」へと進みましょう。

「ブック ファイルの種類」ボックスで 「テンプレート」をダブルクリック、「ファイル名」ボックスにテンプレートの名前を入力します。「保存」をクリックしたら、テンプレートを閉じても大丈夫です。

テンプレートを使ってブックを作成する方法

エクセルを開いたら「ファイルタブ→新規作成」の順にクリックして、「個人用」をクリックします。作成したテンプレートをダブルクリックすると、テンプレートをもとに新しいブックが作成されるので、調整しましょう。

エクセルで作業が効率化されるショートカット

テンプレ―ト同様、エクセルでの作業を大幅に効率化する「ショートカットキー」という機能が存在します。例えば関数を呼び出したり、文字を太字にするなど、マウスカーソルを動かして作業しなければならないところをキーボードで素早く実行できます。ここでは、エクセルに用意されている便利なショートカットを解説します。大幅に作業を効率化できるので、ぜひ下記の表を活用してください。

汎用的なショートカット

コピー&ペーストや切り取り、検索ボックスのような汎用的な機能を呼び出せるショートカットを紹介します。

汎用的なショートカット
Ctrl + CコピーCtrl + V貼り付け
Ctrl + X切り取りCtrl + S保存する
Ctrl + Z元に戻すF12名前を付けて保存
Ctrl + F検索ボックスを表示するCtrl + H置換ダイアログを表示する

入力関連のショートカット

日付や時刻といった入力関連のショートカットを紹介します。

入力関連のショートカット
Ctrl +  ; (セミコロン)現在の日付を入力Ctrl + : (コロン)現在の時刻を入力
Shift + F3関数を挿入F2セルを入力モードにして末尾へカーソル移動

書式関連のショートカット

文字を太字にしたり、下線を引くといった書式関連のショートカットを紹介します。

書式関連のショートカット
Ctrl + B文字を太字にするCtrl + I文字を斜体にする
Ctrl + U文字に下線を引くCtrl + Aシート全体を選択
Ctrl + 1セルの書式設定ダイアログを表示Ctrl + Spaceアクティブなセルと同じ列を選択
Ctrl + Shift + 方向キーアクティブなセルと同じ列、または行の最後のセルまでを選択Shift + Spaceアクティブセルと同じ行を選択

セル編集関連のショートカット

セルの削除や挿入など、セルの編集関連のショートカットを解説します。

セル編集関連のショートカット
Ctrl + Dアクティブなセルの上のセルをコピーするCtrl + Rアクティブなセルの左のセルをコピーする
Ctrl + Y直前の操作と同じ操作を繰り返すCtrl + プラス(+)セルの挿入(セルをズラす方向を選択。列と行も選択可能)
Ctrl + マイナス( – )セルの削除(セルをズラす方向を選択。列と行も選択可能)

カーソル移動系のショートカット

カーソル移動に使える、便利なショートカットを紹介します。

カーソル移動系のショートカット
左に移動文頭にワープ
右に移動文末にワープ
Shift + ←1文字ずつ選択Shift + →1文字ずつ選択
Shift&↑左側をすべて選択Shift&↓右側をすべて選択 
Backspace1つ前を削除Delete1つ後ろを削除
Enter確定して下のセルへ移動Tab確定して右のセルへ移動

エクセルで入力保護を設定しよう

テンプレートとして何回も繰り返し使うシートの中には、領収書やガントチャートなど、社員全員が使うような書類も含まれます。勝手に表の中身を変えられないように、シートの保護を設定して、文字の入力を防ぐのがおすすめです。

エクセルで入力保護を設定する方法は非常に簡単で、セル範囲を選択して、ボタンをクリックするだけなので、初心者の方でも簡単に設定できます。実際に手順を見ていきましょう。

セルの全範囲を選択してセルの書式設定からロックを外す

入力保護を設定する前に、シート内の全てのセルの入力保護を解除します。デフォルトの状態であればシートの保護はかかっていませんが、万が一セルの入力保護がかかっていると、設定が上手くいかないからです。

まずは、A1セルの左上にある三角マークをクリックするか、Ctrl+Aを同時に押して、シート内の全範囲を選択します。どこのセルでも良いので、右クリックをして「セルの書式設定」を開きましょう。「保護タブ」から「ロック」のチェックを外して「OK」を押します。

範囲選択してロックをかける

全体のロックが解除できたら、いよいよ任意の範囲を選択してロックをかけてみましょう。「セルを範囲選択して右クリック」→「セルの書式設定」→「保護タブ」と進んでいき、「ロック」というボックスにチェックを入れます。

校閲タブからシートの保護を選択

校閲タブの中央部分に「シートの保護」というボタンがあるので、そちらをクリックします。セルへの入力を防ぐための保護設定です。

「シートとロックされたセルの内容を保護する」にチェックを入れる

「シートの保護」に関するポップアップメニューが表示されるので、一番上に出てくる「シートとロックされたセルの内容を保護する」と「ロックされたセル範囲の選択」、「ロックされていないセル範囲の選択」の3つにチェックを入れましょう。これで選択した範囲のセルには何も入力できなくなります。

まとめ

エクセルには便利なテンプレートがいくつもあります。カレンダーや家計簿、ガントチャートなど、ビジネスから家庭用のものまで多種多様です。無料で使えるものと、有料のプレミアム版の2種類があるため、場合によってはoffice365の購入を検討しましょう。自分で作成したエクセルのブック(ファイル)をテンプレートとして保存することもできるので、ぜひ活用しましょう。