インフルエンザが流行する季節になると、自分がインフルエンザに感染しないのか、心配になりますよね。
本記事では、インフルエンザになって待機することになった場合、実際にどれくらいの待機期間が必要なのか、を詳しく説明します。
また、インフルエンザの症状やコロナウイルスとの違い、そのほかインフルエンザになって待機期間にやれることなどをお伝えします。
目次
インフルエンザの症状
インフルエンザは、急な発熱、喉の痛み、筋肉痛、関節痛など、様々な症状が全身に出ることが多いウイルス感染症です。以下はインフルエンザの一般的な症状のリストですが、全ての人がこれらの症状を発症するわけではありません。
ここからは、一般的にインフルエンザの症状として確認される症状をお伝えします。
・高熱が出る
インフルエンザは、38.5°C以上の熱が急に出ることが多いです。
・筋肉痛のような痛みが出る
インフルエンザは筋肉痛のような症状があります。特に背中や腕、脚などの大きな筋肉が痛むことが多いです。
・関節痛を感じる
関節が痛むことも、一般的な症状の一つです。特に手や足の関節に痛みを感じることがあります。
・頭痛を感じる
風邪のような頭痛を感じることがあります。
・疲労感、だるさ
極度の疲れやだるさ、悪寒、寒気を感じることがあります。
・のどの痛み
・鼻水や鼻づまり
・目の充血や痛み
・胃腸の症状
吐き気、嘔吐、下痢などがある場合もありますが、これは特に子供に見られることが多いです。
これらの症状が出る場合、医師の診断と治療が必要です。インフルエンザは高齢者、乳幼児、持病を持つ人など、特定のリスクグループにとっては重症化しやすいので、早めの対応が大切です。
もし症状が現れた場合、他の人に感染を広げないように注意し、早めに医師の診察を受けることをおすすめします。
コロナとインフルエンザの症状の違い
COVID-19（新型コロナウイルス感染症）とインフルエンザは、少し似た症状が出ます。しかし、両者は異なるウイルスによって引き起こされ、特定の症状や病の進行には違いがあります。ここからは、一般的な症状とその違いを示します。
⚫️共通の症状
発熱
咳
喉の痛み
筋肉痛、体のだるさ
頭痛
一部の人々における胃腸の症状（嘔吐、下痢など）
⚫️コロナウイルス特有の症状
味覚や嗅覚の喪失
呼吸困難や息切れ（重症化するとこれが顕著になることがある）
疲れや疲労感が持続する
胸の痛みや圧迫感
⚫️インフルエンザ特有の症状
急激な発熱や寒気
急に症状が始まること（COVID-19の症状の発現は比較的緩やかな場合が多い）
⚫️その他の違い
・発症までの時間：コロナウイルスはウイルス感染後2〜14日（平均5〜6日）の潜伏期間があるのに対し、インフルエンザは感染後1〜4日程度で症状が出ることが多い。
・感染源：両者とも人から人への感染が主ですが、コロナウイルスは無症状の人からも感染が広がることが知られています。
ただし、これらの症状は個人差があり、すべての人に共通するわけではありません。また、多くのCOVID-19のケースでは、軽症あるいは無症状で症状が緩和しやすいのに対し、インフルエンザは急激に重症化することが多いです。
もし上記の症状のいずれかが現れた場合はもちろん、特に呼吸困難や高熱が続く場合は、速やかに医療機関に連絡し、指示に従ってください。
感染予防
インフルエンザの感染予防のためにできることはいくつかあります。以下に一般的な予防策を挙げます。
・ワクチン接種：
インフルエンザの流行に備えて、インフルエンザワクチンを接種することが効果的です。特に感染すると重症化しやすい高齢者、小さな子供、基礎疾患を持つ人などは、すすんで接種を検討すべきでしょう。
・手洗い：こまめな手洗いは感染予防に非常に効果的です。特に外出から帰った後や食事前は忘れずに手を洗いましょう。
・うがい：ウイルスをのどから除去するために、こまめにうがいをすると良いでしょう。
・マスクの着用：混雑した場所や公共の場所でのマスクの着用は、感染予防だけでなく、感染している場合に他者への感染拡大を防ぐ効果もあります。
・人混みを避ける：インフルエンザが流行している時期は、混雑した場所への不必要な外出を避けると良いでしょう。
・室内の換気：ウイルスの濃度を低下させるため、定期的に部屋の窓を開けて換気することが推奨されます。
・健康的な生活習慣：十分な休息をとり、バランスの良い食事を摂取することで、免疫力を高める意識を持ちましょう。
・感染者との接触を避ける：インフルエンザの症状がある人との接触は最小限に抑え、可能ならば避けるようにしましょう。
これらの予防策を日常的に実践することで、インフルエンザの感染リスクを低減することができます。
インフルエンザの予防接種について
インフルエンザの予防接種に関して、会社が制度として提供するかは国や地域、そして会社の方針により異なります。
・日本の場合：多くの企業や公的機関では、従業員やその家族のためにインフルエンザの予防接種の補助制度や接種会を実施しています。
これは、インフルエンザの感染拡大を防ぎ、業務の滞りを最小限にするための対策として行われています。
・その他の国：他の国でも、特に大手企業や公的機関などでは、健康管理としてのインフルエンザの予防接種の取り組みを行っている場合が多いです。
・ワクチン接種の補助金：会社によっては接種の全額を補助する場合もあれば、一部負担となる場合もあります。また、会社の敷地内での集団接種を実施する場合や、指定の医療機関での接種を補助する形態も考えられます。
もし自身の所属する会社での予防接種に関する制度や取り組みがどのように行われているのか不明な場合は、人事部門や健康管理の担当部署に問い合わせると良いでしょう。
インフルエンザにかかったかもしれない時はどのような処置をすべき？
インフルエンザに感染したかもしれないと感じた場合、以下の対応を検討してください。
・安静にする
体の負担を減らすために、できるだけ安静に過ごすことが重要です。
・他者との接触を避ける
他の人への感染拡大を防ぐため、不要な外出を避け、できる限り他者との接触を控えてください。
・医療機関を受診
早めに医師の診断を受けることで、適切な治療が受けられます。しかし、診察を受ける前に、事前に医療機関に電話して、症状や状況を伝えると良いでしょう。これにより、待合室での感染拡大を避ける対策などが取られる可能性があります。
・マスクの着用
咳やくしゃみでウイルスを飛ばさないよう、マスクを着用してください。特に外出時や他者との接触が予想される場面でのマスクの着用は必須です。
・手洗いと咳エチケット
ウイルスの拡散を防ぐため、こまめな手洗いと、咳やくしゃみをする際の咳エチケット（ティッシュや肘で口と鼻を覆うなど）を実践してください。
・十分な水分補給
脱水を防ぐために、こまめに水やお茶などの水分を摂取するよう心がけてください。
・症状の記録
症状の進行や変化を把握するために、体温、発症した症状、発症時期などを記録しておくと良いでしょう。これは医師との相談時にも役立ちます。
インフルエンザの初期症状に早急に対応することで、症状の悪化を避け、早期回復につなげることができます。
インフルエンザの待機期間
インフルエンザの「待機期間」とは、感染者が他者に感染を広げないように自宅等で待機する期間のことを指します。待機期間中は、学校や職場を休み、外出を控えるなどの措置が取られることが多いです。
以下はインフルエンザの待機期間に関する一般的な情報です。
・一般的な待機期間は5日間
発症から5日間は、感染力が強いとされているため、この期間中は外出を控えることが推奨されます。特に発熱が続いている間は、家で安静にして過ごすことが重要です。
ただし、38℃以上の発熱が続いている場合や、全身症状が強い場合は、待機期間の延長が考慮されることがあります。
・学校や職場によって対応は異なる
学校や職場では、インフルエンザの診断を受けた後、指定された日数を休むことが求められることが多いです。
具体的な日数は、学校や会社の方針、また地域や国のガイドラインにより異なる場合があります。
インフルエンザの診断を受けた際、医師から特定の待機期間や外出制限が指示されることがあります。その場合は、医師の指示に従うことが最も重要です。
・その他の注意点
待機期間中も、手洗いやうがいをこまめに行い、家庭内での感染拡大を防ぐための注意が必要です。また、マスクの使用や、咳エチケットなどの基本的な予防策を実践することが推奨されます。
待機期間は、自身の健康を守るためだけでなく、周囲の人々への感染拡大を防ぐための重要な措置です。インフルエンザの感染が疑われる場合や、診断を受けた場合は、適切な待機期間を確保することが求められます。
インフルエンザの待機期間中にできること
インフルエンザの待機期間中には、他の人に感染を広げないよう自宅での安静を保つことが最も重要です。
しかし、自宅での待機中にも、健康や精神的な側面を向上させるためのいくつかの活動や行動が考えられます。
1. 休息をとる
インフルエンザの回復には十分な休息が必要です。日中でも疲れを感じたら、無理せず休むこと。
2. 十分な水分を摂る
脱水を防ぐために、定期的に水やハーブティーなどを飲む。
3. バランスの良い食事を摂る
体力を維持し、回復を促すための栄養を摂取する。
インフルエンザのような急性の発熱を伴う病気では、身体がウイルスと戦っている状態なので、胃腸を刺激するような食べ物は避けるのがいいでしょう。
おかゆやうどんなどの炭水化物は消化にいいため、おすすめです。ただし炭水化物だけでは栄養が偏ってしまうので、卵や豆腐、そのほか肉や魚もバランスよく摂ってくださいね。
4. 読書や映画鑑賞
身体を休めつつ、気分転換や学びの時間として活用できます。ただし、本当に具合が悪い時には読書したり映画を見たりしても、内容が頭に入ってこないことがあるので、無理のない範囲でインプットの時間を大切にするといいでしょう。
5. リモートワークや在宅勉強
体調が許す範囲で、家での作業や学習を続けましょう。ただし、まず自身の体調を最優先に考慮することが重要です。体調が許す場合のみ作業を行い、その際も上司やチームに体調の状況にしっかりと伝え、タスクの調整や休憩を取り入れながら進めてください。使用するリモートツールを活用し、医師の助言にも従って無理のない範囲でリモートワークを行うのが推奨されます。
6. 軽いストレッチや体操
長時間のベットで横たわっていると、身体の筋肉が固まって、より身体に痛みを感じやすくなることも。その時の体調や体力に合わせて、軽いストレッチや運動を取り入れてみてくださいね。
7. 音楽を聴く、瞑想、深呼吸
音楽を聞いてリラックスしたり、深呼吸や瞑想をしてストレスを緩和したりすることは、意識次第でいつでもできるリラックス方法です。ベットの上でもできるので、気分が向いた時にでもぜひやってみてくださいね。
8. 日記やブログの執筆
自分の感情や思考をアウトプットすることは、とても大切です。現在の状態や思ったことを書き留め、自己反省の時間とすることで、有意義な時間にすることができるでしょう。
9. 通話やビデオ電話
体調を崩して一人で家の中にいると、社会的な孤立を感じやすくなります。社会的な隔離を感じたとき、家族や友人との繋がりを持つために、電話やライン、ビデオ電話などをつないで、社会との繋がりを忘れないようにするのが良いでしょう。
10. 部屋の換気
定期的に部屋の換気をするのを忘れないようにしてください。部屋の換気をすることで、新鮮な空気を取り入れ、ウイルスの濃度を下げる効果があります。
これまでインフルエンザの待機中にできる活動や行動をお伝えしましたが、体調や状況に合わせて選び、無理をせずに実施してください。
また、インフルエンザの症状が重くなる場合や新たな症状が現れた場合は、すぐに医師に連絡してくださいね。
