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転職回数は何回までOK?ごまかすのは?多い場合の強みの見せ方と具体的な伝え方

現在転職をしようとお考えの方で、「転職回数が多いと選考で不利になるのでは?」と不安を感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回は何回から転職回数が多いとみなされるのか、また転職回数が多くても印象を悪くさせない上手な転職理由の答え方について実際の面接官の本音を交えてお伝えしていきます。転職回数が多い場合の志望動機の例文も記事の後半で紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください!

目次

年代別の転職回数

出典:リクナビNEXT調べ

まずは、こちらの表で実際の社会人の転職回数のデータを見てみましょう。

20代で転職を経験される方は約3割弱ですが、30代になるとその数はぐっと増え全体の実に半数以上が転職を経験します。また、40代から50代になると2回以上の転職を経験される方の割合も4~5割弱に増加し、全体では約半数の方が生涯のうち転職を経験していることになります。

つまり、若い世代では転職回数が比較的少ないものの、転職自体は決して珍しいものではないことがわかります。

新卒は就職後3年以内に3割辞める?!

もう一つ新卒の離職割合に関するデータを見てみましょう。

厚生労働省が2019年10月に発表した「新規学卒就職者の離職状況」によると、入社後3年以内に高卒就職者は39,2%が、大卒就職者は32,0%が離職しています。つまり、新卒のうち約3人に1人が3年以内に離職をしているのです。また1年以内に離職をする方は高卒就職者で17,4%、大卒就職者で11,4%という結果も出ています。

参考:厚生労働省ホームページ「新規学卒就職者の離職状況」

このように、若い年代であっても早い段階で仕事を辞める、転職をするという方も少なからずいるということがわかります。

転職回数が多いと面接官はどう思うのか?

ここまで見てきたように、若い年代での転職自体はそれほど珍しいものではありません。しかし、20代で3~4回以上の転職をしていると多くの面接官は「転職回数が多い」と感じるようになります。

転職回数が多いことはどのように選考に影響するのか、キャリチェンに在籍する敏腕面接官にインタビューを行いました。

「転職回数」を単体でネガティブに評価することはないです。転職というのは、その人が歩んできたキャリアですので。「回数」だけで判断はしないです。むしろ「回数」を踏んできている分、いろんな環境を知っているということですので、その点はプラス評価かと思います。

ただ、転職理由はかなり重要視します。自発的要因だったり積極的な理由(スキルアップなど)だったりの転職であれば、その理由がロジカルで前向きであれば、評価できます。

つまり、転職回数が多いだけで選考に不利になってしまうことはなく、むしろプラスの評価を受ける可能性もあり、大事なのは「なぜ転職回数が多いのか」と「そこからどのような経験を得ているのか」を面接官にポジティブな理由で伝えることであるということがわかります。

転職回数が多い場合、心がけておくべきこと

では、次に転職回数が多い場合に選考でチェックされている点と転職経験の伝え方のポイントについて再び敏腕面接官に掘り下げて解説していただきました。

自発的要因だったり積極的な理由での転職であれば、そこまでネガティブに作用しないというのは先ほどの通りです。また、転職の事情が本人の責任でない場合などには、転職回数が多いこともネガティブだとは思いません。

中途にはスキルや社会人基礎力を求めます。このため、「十分なスキルを持っている」人や「一緒に働きたいと思える」マナーある人は採用されやすいと言えます。

転職回数が多くても少なくても言えますが、自分が培ってきたスキルをアピールし、一緒に働きたいと思ってもらえるような努力をするのがおすすめです。

つまり、転職回数が多い場合は「スキル」と「社会人としてのビジネスマナー」をチェックされているということがわかります。転職経験についてそこから「身につけたスキル」など前向きな内容を話すだけでなく、面接時の立ち振る舞い、受け答えの口調にも意識を向け、面接官に総合的に良い印象を与えられるよう心がけることが内定獲得への秘訣です。

転職回数をごまかすのは?どのようにバレる?

転職回数が多いからと言って、転職回数を少なく偽って話すことは絶対にしてはいけません。採用を行う企業では、求職者について前職場への確認を行うなど経歴の照会を行う場合があります。

また、入社後の保険加入の手続きや源泉徴収票で転職回数の虚偽申告が発覚する場合もあります。さらに、会社によってはコンプライアンス遵守のため、身辺調査を行う場合も。

身辺調査には費用がかかることから、資金の潤沢な大企業で行われることが多いです。特に上場企業や金融機関、インフラ系の企業で実施される可能性が高いため、転職回数や経歴をごまかすのはやめましょう。

また、資格や学歴の詐称も、卒業証書の提出や、資格の取得証明を求められた際にすぐにバレます。

いずれも、不合格や解雇となってしまうことは避けられないため、決して転職回数をごまかすことはしないようにしなければいけません。

転職回数をごまかしてもバレにくい特殊なケース

転職回数をごまかすのは非常にリスクが高いため、おすすめはできません。しかし転職回数をごまかしてもバレにくい特殊なケースがあります。

・3社以上前に2〜3ヶ月の短期間で辞めた会社がある。その会社で社会保険に未加入だった場合。

・給与を受け取らず、数日〜数週間以内に辞めた会社がある。

・転職先が20〜30人程度の中小企業以下の場合

以上のような場合は、転職回数や経歴をごまかしてもバレないこともあります。そこまで調査対象とならないからです。

転職回数のごまかしがバレるとクビのリスクも

確かに転職回数をごまかすことは可能で、バレなければ働き始めることも可能です。しかし転職回数をごまかしたことがバレると、履歴書の虚偽申請となります。会社から懲戒処分される可能性があるのです。履歴書の虚偽申請が原因で懲戒処分されたとしても、応募者の責任なので受け入れるしかありません。

たとえ懲戒処分を逃れたとしても、会社側から「平気で嘘をつく人」だと思われてしまい、信用は落ちてしまいます。仕事は信頼関係が大切なので、信頼を自分から崩してしまえば、仕事を任せたいとは思われず、昇進や昇給が遠のく可能性が高いです。

転職回数をごまかすと、転職活動中は有利に進むように見えますが、就職した後が大変になるので、やめましょう。

多いからこその強みや成功ポイントもある

転職回数が多いことは、伝え方によっては面接でプラスに働くこともあります。回数が多いからこそのアピールポイントを意識して話すことが重要なのです。

面接官が良い印象を受ける転職理由の答え方についてチェックポイントをまとめました。

✔転職理由が「スキルアップ」や「専門性を高める」などポジティブな内容である
✔一貫した内容の転職理由がある
✔異なる職場を経験したことで幅広い業務に対応する力があることを強調する
✔転職理由を志望動機に結びつけて話す
✔志望する企業では長く働き続ける意思があることを示す

ぜひ以上の点を参考にして転職理由を話すようにしてみてください。

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転職回数が多い場合の志望動機例文

転職回数5回以上の場合

転職回数が非常に多い場合は、「すぐに辞めてしまうのではないか」「仕事に適さない人間なのではないか」という不安を面接官に与えないよう、まずは他者が納得できる転職理由を明確に話しましょう。

そのうえで、キャリアに一貫性があること、スキルを磨いてきたことなどを志望動機に結びつけて回答すると良い印象を与えることができます。

これまで大学卒業後から販売員、営業職、一般事務職、経理職、企画職などを経験してきました。私は「さまざまな仕事を経験したい」と思う気持ちが強く、まずは販売・営業としてお客様、クライアントの視点に寄り添いコミュニケーションスキルを磨いて参りました。

その後は事務職・経理職を経験し、書類管理や各種データの整理などPCスキルを用いて他者のサポートをする経験をしました。さらにその後、企画職として暮らしをより快適にする商品の開発に取り組み、チームで仕事を進める経験をしました。こうしてさまざまな仕事を経験した後、他者と協調し、サポートする仕事に最も自分の経験を活かせると感じました。

御社では、自分のこれまで培ってきたPCスキルと柔軟な対応力を用いて他の社員の方のお仕事が行いやすくなるようサポートして参りたいと思います。また、今後は御社に長く貢献していく所存です。

20代で転職回数が多い場合

20代で短期間のうちに何度も転職をしている場合も、転職理由の答え方にコツが必要です。特に、20代の場合は「仕事が長続きしないのではないか」という懸念を与えやすいと言えます。

また、スキル面でも30代以降の中途者に比べ不利になることもあるため、「キャリアビジョンを話す」「志望先の企業では長く働く意思があることを強調する」ことが特に重要なポイントです。

私はこれまで3回の転職を経験してきました。1回目の転職に関しては、母の体調不良により仕事を辞めざるを得なくなったという理由ですが、その後は「自分の専門的なスキルを伸ばしていきたい」と思うようになったことから積極的に転職を経験して参りました。前職場で培った語学力から海外のお客様とのコミュニケーションを得意としています。

今後は、より語学力を磨いていくと共に、最新のマーケティング知識を学び、御社での売り上げに率先して貢献する社員になりたいと考えています。この先は御社でできる限り自分のスキルを磨き、長期的に活躍していきたいという思いです。

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まとめ

以上、転職回数が多い場合の転職のポイントについてお話してきました。面接官からの実際のインタビューでもわかったように、転職回数が多いことは決してマイナスではなく、むしろプラスになる可能性が大いにあるのです。

これまでの転職で、「転職は面倒・・・」「採用まで何度も面接を受けなければいけない」というイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実は弊社キャリチェンでは採用まで面接がたったの1回で完了するという大きな特徴があります。

この秘密はプロのコンサルタントが転職をサポートし、希望に合う企業を代わりに選定するという転職者にとっても企業にとってもメリットの大きい仲介役を引き受けているからです。

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