転職活動をしていると、なかなか書類選考が通過しない、なんてことがよくあると思います。 なかなか結果が来なくてモヤモヤしたり、長いこと待った結果がお見送りだとモチベーションも落ちてしまいますよね。
中には何十社も応募したのにほとんどがお見送りだった!という方もいるかもしれません。 会ってもいないのにNGを出されるなんて、ちゃんと自分を見てもらえていないようでとっても悔しいですよね。
目次
転職における選考最難関は書類選考!
そもそそも、書類選考の通過率はどのくらいなのでしょうか?
書類選考の通過率って?
一般的に書類選考の通過率は実は15~20%程度だと言われています。
10社応募しても1、2社しか通過しないものなのです。 人気の職種やその時の景気によってはもっと下がることもあります。
ちなみに一次面接の通過率は30%程度、さらに最終面接の通過率は50%だと言われています。
・書類選考…15%~20%
・一次面接や二次面接…30%
・最終面接…50%
だとすると、書類選考は最もハードルが高い選考フェーズだと言えます。
中には、「全滅した!」という方もいるかもしれません。しかし、全滅することも不自然ではないぐらい、書類選考の難易度は非常に高く、通過するのは難しいのです。
ただ、いつまでも通過しないままでは転職活動も上手く行きません。「何社も落とされてしまった」「どうしたら書類選考の通過率をあげられるの?」と不安な方も多いでしょう。そのような場合には、もしかしたら書き方に何か問題があるのかもしれません。
では、人事は応募書類のいったいどんなところを見ているのでしょうか?
学歴?転職回数?それとも自己PR?
難関の書類選考、少しでも通過率をあげるコツがあったらいいですよね。
実際に採用現場で活躍している方の意見から、通過しやすい職務経歴書のコツについてまとめてみました。
衝撃の事実!人事は職務経歴書の1/3しか見ていない
企業の採用担当に実際にどんなところを見ているかアンケートをとったところ、驚きの事実が分かりました。なんと、ほとんどの人事が前半の1/3だけを見て採否を決めているそうなんです!
理由は「前半を読むだけで、だいたい何やってた人かわかる」「忙しいから」「全部読んでられないから」と意外にもシビア。
これを知った時、以前1社1社応募書類を書き直して送っていた筆者としてはとてもショックでした。
大手人気企業や好条件の求人であればあるほどこの傾向は顕著なようです。
詳しく聞いていくと、上場しているような企業には毎日何十通、何百通と応募書類が届き、それを普段の業務の合間に全て目を通して書類選考をしているとのこと。
人事の仕事は書類選考だけじゃありません。
面接をしたり、求人広告を作ったり、全ての部署の人員配置を考えたり…
そんな忙しい中で大量の書類が届いたら、確かにじっくり目を通す時間はないかもしれませんね。
では、1/3しか見ていないのであれば、いったいどうやって採否を判断しているのでしょう?
アンケートでは下記のような意見多くがあがりました。
最初の職務要約に、募集しているポジションで必要な経験があるかわかったら、採用している。
パッと見で経験やスキルが高いことが分かる
から、採用する。そうでない場合は落としている。
募集職種に必要な経験をアピールしていたり、冒頭を読んだだけでイメージが付きやすかったり、スキルがあることが端的にわかると採用に繋がるようです。
人事の目に留まる書類は?書類選考の通過率を上げるコツ
先述の内容を意識した上で、具体的な職務経歴書を書く時のコツや通過する書類に共通するコツをまとめてみました。
経験をアピールできている
例えば、営業事務に転職したい場合、他社での営業経験があると採用されやすくなります。
このように、自分の強みとなる経験を的確にアピールできていると書類選考の通過率がグッとあがります。
「だけど営業の経験なんてない…」という方もいると思いますが、もう少し過去の経験を遡ってみましょう。
例えば、営業を目指す場合は、「高校の文化祭で宣伝の方法を自ら考え集客をした」など、学生時代の経験をアピールすることで『経験』として評価される可能性もあります。
大事なのは自分の過去の経験を結び付けアピールすることです。
募集ポジションで活かせるポイントをアピールする
中途採用の募集は、新卒と比較して募集しているが明確です。
総合職での募集ではなく、「マーケティング専門職」など、ポジションが明確です。
その募集ポジションで、活かせそうな資格やスキルをアピールしましょう。
募集している仕事をイメージし、人事の方が興味を持ちそうな経験、知識、スキルを意識してみてください。
冒頭に大事な要素をつめこむ
職務経歴書の冒頭に要素をつめこむことも一つの戦略としておすすめです。
人事は、職務経歴書を1/3程度しか見ないことはお伝えしました。
ですので、ここから逆算して、上から1/3に伝えたいことをグンと盛り込んで書けば良いのです。
例えば最初に自己PRを書くのも良いでしょう。
人事の人に読まれる職務経歴書にすることを意識するのです。
時系列にこだわらず、同様の経験がある職歴は前半に書きましょう。
例:1社目は飲食業、2社目は事務、3社目は介護職の場合。事務職に応募するのであれば、2社目の事務経験をアピールするために、2社目⇒1社目⇒3社目の順番で書いてOKです。
※職務経歴書に絶対の決まりはないので、アピールしやすいように書いて良いでしょう。
数字を使う
人事はパット見の印象を大事にしています。
このため、パッと見た瞬間にすぐわかるような数字を使うのがおすすめです。
「事業部で成績1位」「個人売上300万円」など、評価や売上・利益を数値化することが可能であれば数値化しましょう。
デザイン性も意識する
見出しや太字、表などを使い、じっくり読まなくても内容が頭に入ってくるような書類を作りましょう
だらだらと長い文章は避けましょう。箇条書きや簡潔な文章を心掛けると、自分にとっても見やすい良い書類になります。
自己PRをたくさん書きたい場合は、一気に書くのではなく、見出しを付けて段落を分けて書くと効果的です。
さらに、一つの文章は3行程度におさめることを目安に書いてみましょう。
書類選考落ちる原因チェックリスト
最後に書類選考に落ちる人の原因をチェックリスト化しました。
なかなか書類選考に通過しなくて悩んでいる人は参考にしてみてください。
項目 | 内容 |
---|---|
不備 | 誤字脱字や〆切に間に合っていない |
デザイン | 箇条書きなどが使われておらず見づらい |
数字の有無 | 数字がなく伝わりづらい |
インパクト | 印象に残らない、熱意が伝わってこない |
文量 | 極端に長いなど適切じゃない |
写真 | サイズが違う |
印鑑 | 印鑑が押されていない |
条件 | 企業の求める人材からズレている |
マイナス要素へのフォロー | 転職回数が多い場合に理由を明記していない |
書類選考が通らない!考えられる原因
書類選考が通らない原因として考えられる原因を解説します。
書類の作成方法が間違っている
書類作成の基本的な作成方法とそのルールを守っていますか?
・履歴書には顔写真を貼る
・個人情報が正しく書かれている
・学歴や職歴は簡潔にわかりやすく書かれている
・職歴はわかりやすく書かれている
これらが正しく記入されていなければ、採用担当者はあなたの人物像を把握することができません。業界や業種によって、好まれる書き方が異なるため、企業に合わせて記入するとよりよいです。
文章が読みづらい
応募書類は誰が読んでも理解できるように作成しなければなりません。どんなに素晴らしい内容であっても、読みにくい文章であれば
応募企業の選定が間違っている
「自分の経験やスキルに合わない企業を選定している」「企業が求めている人材像に当てはまらない」「社風が合わない企業を選定している」などの原因が考えられます。
書類選考に落ちてしまうと、書類の書き方や内容が悪いと考えてしまいがちですが、応募企業を選定する段階が間違っていることも考えられるのです。
企業が求めている人物像と一致しているか、自分のスキルを活かすことができる企業なのかを今一度見直してみましょう。
応募書類が不十分である
経験やスキルに合った企業を選定しているのにも関わらず、落ち続けてしまう場合には、応募書類で企業へのアピールが不十分になってしまっている可能性があります。
あなたの熱意やこれまでの経験、スキルが伝わっていないのです。
その際は、企業目線で「どのように書けば熱意や人柄がアピールできるか」「どのような人材だったら企業は採用したいと思うのか」を考えてください。自分目線からだけでは、うまくアピールできていない場合も多いため、注意が必要です。
自分を客観視できていない
自分を客観視できておらず、現実を受け入れられていないことも原因として考えられます。自分の理想と現実が乖離していると、書類選考から受からなくなってしまいます。自分の立ち位置を客観視し、現実を受けとめた上で、自分に合う仕事や企業探しを行いましょう。
理想と現実が乖離していることがわかった場合には、方向転換も大切です。これまでの企業選びの軸を見直し、新たな軸で企業選びをしてみましょう。
志望動機が抽象的
志望動機は、企業に合わせ、具体的でイメージしやすいように書くべきです。抽象的なキャリアの方向性を書くのではなく、具体的で相手がイメージしやすい志望動機を書かなければ、書類選考の突破は難しいです。会社のビジョンとあなたのビジョンをすり合わせ、なぜその企業を志望したのかを伝えられるようにしましょう。
不況で採用基準が高くなっている
社会全体の不況や企業の業績悪化によっては、採用の基準が高くなり、採用人数そのものが少なくなっている場合があります。これは応募者のせいではありませんが、優秀な人でさえ書類選考を突破できないことも。不況の際は、書類選考に落ち続けてしまっても、自分のスキルや経験が悪いわけではないと考え、チャレンジし続けることが大切です。
書類選考を通過するには
今回は、職務経歴書をはじめとした書類を書く時のコツをまとめてみました。
このように、通過しやすい職務経歴書を書くにはいくつかポイントがあったのです。
しかし、やっぱり、人の本当の魅力は直接会って話をしてみないと伝わらないものだと思います。
そのためにもまずは面接まで進まなければなりません。
これらのポイントを押さえて、まずは書類選考を突破し、面接のチャンスをゲットできるといいですね。
キャリチェンは、輝く女性の転職をサポートしています。
「転職しようか迷っている」「今の職場に不満があるけど何に転職すれば良いのかわからない」という方はぜひお問い合わせください。
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