目次
キャリアチェンジとは
転職は人生の転機。「失敗したくない」「希望通りにいくかな?」「どうやって始めたらいいの?」など心配・不安なことも多いと思います。女性の転職の場合には女性ならではの注意点や成功のコツがあります。
もしあなたが転職を考えているとしたら、一人で転職活動を行うのは危険です。まずは情報を集めて、しっかりと準備することが大切です。
転職はゴールではなく、より豊かな人生のためのステップのはず。その大切なステップをスムーズに進められるように、私たちも精一杯サポートさせていただけたらと思っています。
転職を考えた時、今とは違う分野に就職することを希望する人もいますよね。そんな人はキャリアチェンジを目指すことになります。転職活動でよく耳にするキャリアチェンジという言葉ですが、その意味を正しく理解していますか?
今回は、そもそもキャリアチェンジって何?という基礎知識をお伝えします!
キャリアチェンジをする前に考えておくべきこと
未経験の職種に挑戦する際には「未経験の職種に挑戦できるのだろうか」と不安になることでしょう。ここからは、キャリアチェンジをする前に考えるべきことを解説します。
キャリアチェンジをする前に考えるべきことは以下の3つです。
- 未経験でも生かせるスキルを見つける
- キャリアプランを明確にする
- 転職理由を明確にする
まずは「未経験だから何もスキルがない」と思い込まないようにしてください。未経験の職種だとしても、これまで経験したことや持っているスキルの中で活かせるものがきっとあるはずです。
あなたが持つスキルを全て箇条書きで書き出してみて、職種が変わっても活かせるスキルを見つけてみるといいでしょう。
次にキャリアプランを明確にする必要があります。漠然とキャリアを変えたいと思って転職しようとすると、転職してから後悔することになりかねません。
これからやりたいこと、◯年後までに達成したいことなど、今後のキャリアプランを明確にすることで、どのような仕事をやりたいのかが見えてくるはずです。
最後に転職理由を明確にする必要があります。未経験の職種に挑戦すると言うことは、労働環境や働き方、さらに給与など、生活に直結する部分が大きく変わる可能性が高いです。そのように生活のリスクを負ってでも未経験の職種に転職したいのか、なぜそのように思っているのかを明確にすることが大切です。
キャリアチェンジする際に調べるべきこと
転職先を入念に調べる
キャリアチェンジしたい業界、会社、職種の情報を隅々までチェックしてください。キャリアチェンジするということは、新卒の時と同様に全く知らない業界、職種に挑戦するということです。業界の特徴、企業が求めている人材の特徴など、インターネットやセミナー、異業種交流会を通じて情報を集めておきましょう。
面接でアピールすることを考える
未経験の業界、職種に挑戦すると、必ず未経験の職種に挑戦しようと思った理由や将来のキャリアプランについて聞かれます。聞かれた際に答えられるように、面接でアピールしたいスキルや将来のプランについて熟考しておくべきでしょう。キャリアチェンジへの熱意を伝えられるようにしてくださいね。
職務経歴書には経歴を記載する
キャリアチェンジする場合、これまでの職歴の中でどのようなことを学んできたのかが非常に重視されます。仕事に直結するスキルがなくとも、これまで経験した職歴の中で活かせるスキルがあるかもしれないからです。職務経歴書の中で、自分の経験や実績、取得したスキルを明記し、その中でもっともアピールできるスキルは何か考えておきましょう。
キャリアチェンジとは、未経験の業界や職種へ転職すること
未経験の業界や職種へと転職することを指してキャリアチェンジと言います。業界を変える、職種を変える、またはその両方を変えることもキャリアチェンジです。
『エンウィメンズワーク』が行なったアンケートによると、なんと9割の女性がキャリアチェンジに興味があると回答しています。そのうち3割以上が実際に転職活動を始めており、女性のキャリアチェンジはかなり一般的になっていることが伺えます。
キャリアチェンジの例
業界を変えて転職する
医療事務から学校事務、IT企業の営業から保険会社の営業へ転職するなど、職種は同じで違う業界に転職する場合です。
職種が同じなら求められるスキルや知識が共通していることが多く、前の職場での経験や実績を活かした転職が可能です。そのため、これまで自分がやってきたことや専門性をしっかりとアピールできるようにしましょう。即戦力になれる人材だということが伝われば、採用の可能性は上がります。
業界は一緒だが職種が変わる
Web制作からWeb広告など、同じ業界でも職種が変わる転職の場合、求められることは業界の知識や習慣を理解していること、そして何より人柄です。前職でどのような姿勢で仕事に当たっていたか、人間性ややる気が分かるエピソードを具体的に伝えましょう。
業界も職種も変わる
業界も職種も異なる転職は、自分のポテンシャルをいかに伝えられるかがポイントになります。企業側の機体としては、他分野からの新鮮な視点や業界の常識にとらわれない柔軟な発想、コミュニケーション能力などです。なぜ業界も職種も違う転職を希望するのか、その理由を明確にしておきましょう。
キャリアチェンジとキャリアアップとの違いは?
転職活動でよく使われる言葉として、キャリアチェンジと似たキャリアアップという言葉もあります。転職活動をする人の中にはキャリアチェンジとキャリアアップを混同している人もいるので、違いを明確にしておきましょう。
キャリアアップとは、今いる分野でさらに知識を増やしたり資格を取ったりして専門性を高め、自分の経歴を上げることを言います。転職で役職が上がったり、それによって収入が増えたりすること、市場価値が上がることもキャリアアップとなります。必ずしも会社を移ることを意味するのではなく、キャリアを積むことで自身の仕事領域を広げたり裁量を増やしたりするのがキャリアアップです。
キャリアチェンジをするメリット
それでは、転職でキャリアチェンジするメリットは何なのでしょうか?
自分の経験の幅が広がる
今までやったことのない仕事ができ、社風や業界の慣習など新しい要素に触れることができるので、経験の幅が広がるのは大きな魅力です。
仕事へのモチベーションが上がる
新卒では進めなかった業界や、本当にやりたかった仕事に就くことができ、仕事へのやりがいが持てるようになります。今の働き方に満足できていない場合、自分が情熱を向けられる仕事に挑戦してもいいかもしれません。
自分の希望する条件で働くことができる
一度社会人を経験したことで見えてきた理想の働き方や、ライフスタイルが変化したことなどを受け、希望の条件に合う会社を探して転職することができます。
給与や待遇が上がる
キャリアチェンジすることで、今の職場では得られない待遇を得られ、収入アップが見込める場合もあります。上司との人間関係に不満がある、産休・育休などの制度が整っていないなどといった場合に、より環境のいい職場に移ることで改善することができます。
キャリアチェンジするデメリット/リスクは?
もちろんキャリアチェンジにはデメリットもあります。キャリアチェンジを希望するときは、デメリットやリスクをきちんと踏まえた上で活動しましょう。
前職のスキルが活かされない
場合によっては、前職のスキルが全く活用できない可能性があります。せっかく知識や経験を積み上げたり、人脈を広げたりしていても、新しい環境では求められることや必要な領域が違うかもしれません。それがご自身のキャリアやライフプランにとって有益かどうか、冷静に判断するのがいいでしょう。
即戦力にはなれない
未経験業界・職種への転身の場合、その道のプロではない以上、即戦力にはなれないことも考えられます。自分より年下の社員から指導を受けたり、キャッチアップに努力が必要になるかもしれません。
それでも入社してから研修を受けたり経験を積むことでプロフェッショナルを目指すことも可能でしょう。こちらも、ご自身のキャリアプランをよく練った上で決めることをお勧めします。
キャリアチェンジをするなら?注意しておきたいポイント
キャリアチェンジをする上での注意点をまとめました。ぜひ参考にして理想のキャリアチェンジを叶えてください!
転職するなら、できるだけ20代のうちに
未経験分野への転職には、20代前半が圧倒的に有利です。企業側も経験やスキルよりポテンシャルを重視し、結婚や妊娠で現場を離れる懸念も数ないからです。20代後半でも転職者への門戸は広いですが、20代前半と比べると前職での実績や即戦力を期待する傾向が強まり、結婚・出産などでライフスタイルが大きく変化する可能性への考慮が増すのが採用側の実情です。
30代もキャリアチェンジをしやすいですが、ポテンシャルを評価されている20代に比べて、スキルや専門性を求められます。未経験だとしても、過去の経験を生かして働くことが求められるのです。
40代、50代になると、20代30代のように、全く経験したことがない業界や職種への転職は難しくなります。新しい業界に挑戦するとしても、同じ職種であったり、これまでのスキルを活かせる職種であったり、年齢が上がれば上がるほど即戦力が求められます。大きなキャリアチェンジをする際は、できるだけ若い時が得だと言えます。
転職先の業界や職種をリサーチする
業界の特徴や、仕事でどんなスキルや特性が求められるのかなど、転職先の業界や職種についてよく調べた上で、本当に希望する転職が叶うのか判断しましょう。感覚やイメージだけで決めると、実際に入ってみたら思っていたものと違った…などのミスマッチが起こり得ます。
自己分析する
また、なぜ自分がその仕事への転職を希望するのかを明確に伝えられるよう自己分析をしっかり行う必要があります。動機が不明確だとせっかく想いがあっても履歴書や面接でアピールしきれません。希望の職場に自分がなぜ惹かれたのか、どう貢献できるのかなど、自分の想いや強みを言語化して伝えられるようにしましょう。
あなたをよく知る人に、あなたの強みや人柄を聞いてみることも効果的です。
キャリアコンサルタントに相談する
リサーチや自己分析をした方がいいと言っても、自分だけではなかなか難しい面もあります。案外、自分のことが一番見えていなかったりするものです。
キャリアチェンジをする目的は仕事を変えることではなく、より豊かな生活や理想の人生を手に入れることですよね?本当にキャリアチェンジを成功させたいなら、客観的な判断にはプロの助けを借りることをお勧めします。
キャリチェンでは転職のプロからのアドバイスの他、転職経験者からの豊富な体験談やお役立ち情報などが得られます。