新卒入社して一年目だけど「この会社では自分の求めているスキルが得られそうにないから転職したい」「もっと他に自分に合ったいい会社があるんじゃないか」と転職を考える方も多いのではないでしょうか。現実的に、新卒一年目での転職は厳しいのかどうかや、転職を成功させるコツなど紹介します。
目次
新卒一年目での転職は可能?不利になる?
結論からお話しすると、新卒一年目での転職はニーズがあり転職可能です。転職一年目や二年目は、「第二新卒」と呼ばれています。求人票をみるとよくわかるのですが、中途採用のの応募条件には「第二新卒歓迎」の文字がたくさん並んでいます。
新卒採用競争が激しい昨今は、内定者の獲得に苦戦している企業が多数いる現状です。そのため、予定していた人数の確保ができず、第二新卒を対象に中途採用の募集をかけているのです。
また、企業は新卒者に向けてビジネスマナーの研修を行いますが、これにはコストが伴います。しかし、第二新卒を中途採用することで、研修にかかるコストをカットすることができ、企業にとってもメリットがあるのです。
新卒一年目での転職は可能。新卒一年目や二年目は「第二新卒」と呼ばれる。
\ 第二新卒ってなに?/
■新卒一年目での転職はどんな印象を与える?
しかし、新卒一年目での転職は良い印象ばかりではありません。「忍耐力がない」「前職で身につけたスキルがない」「積極性がない」「すぐに辞めてしまいそう」と言うマイナスな印象を与えてしまい、不利になることもあります。
忍耐力がなく、すぐに辞めてしまいそう
一年以内に辞めてしまったということは、もし採用したとしてもまたすぐに辞めてしまうのではないかと懸念されてしまいます。ちょっとした人間関係の悩みはどこに行っても付き物です。あまりにも早い退職となると、少しのことで嫌になったり、辞めたくなるなど「忍耐力がない」と判断されやすくなります。しかし、労働基準法に違反しての長時間労働や上司のパワハラ、会社が倒産するなど不当な理由があれば話は別です。その場合は、しっかりとその旨を伝えましょう。
前職で身につけたスキルがない
入社して数ヶ月の間は、ビジネスマナーの研修や業務の流れを学習する時間として与えられています。仮に一年以内で退職してしまっていると、実績としてアピールできるものが少なくなってしまいます。
自分で考える力がない
すぐに辞めてしまうと、自分で考えて行動する力がなく、仕事を自ら楽しむことができないのではないかと判断されてしまうこともあります。仕事は、上司の指示に従うことも大事ですが、自ら考え行動する力も必要です。
自分で考えて行動することで、仕事への責任感が生まれ信頼を得ることができたり、仕事を任せてもらえるようにもなります。
新卒一年目での転職はマイナスな印象を与えてしまい、不利になることもある。
新卒一年目でも退職した方がいい状況
以下の理由であれば、新卒一年目でも退職した方がいい場合もあります。
パワハラを受けている
パワハラやセクハラ、モラハラなどを受けている方は、早急に転職することをおすすめします。そのまま我慢して勤務し続けると、ストレスが原因で体調を壊したり鬱になったりする恐れがあります。体を壊して働けなくなってしまっては、本末転倒になってしまいます。
ブラック企業である
あまりにも年収が低すぎて生活ができないレベルの場合や、固定給がほとんどなく歩合制でもらえる額の月収が最低賃金を下回ってしまうなども、早急に転職する方が良いでしょう。
昨今は労働時間に対して厳しくなりましたが、それでも長時間労働をさせているブラック企業も一定数存在します。そういったブラック企業に入社してしまった方も、早めの転職をおすすめします。
\ ブラック企業には特徴がある!/
\ 転職した人の体験談を読みたい!/
新卒で入社してすぐに大失敗し、会社に居づらくなったため半年で退職。退職後はなかなか内定をもらえず苦戦し、お金にも気持ちにもだんだん余裕が無くなってきていました。
出典:キャリチェン体験談
会社が犯罪に関わっている
滅多にないケースではありますが、入社した会社が暴力団や犯罪などに関わっている場合も、早急に転職した方が良いでしょう。そのまま関わってしまうと、自分にも被害が及んでしまうかもしれません。
パワハラを受けている、ブラック企業である、会社が犯罪に関わっている場合は、新卒一年目でもすぐに転職した方がいい。
新卒一年目の転職で気をつけるべきこと
新卒一年目の転職で気をつけるべきことを、3つお伝えします。
退職理由を人のせいにしない
退職理由を人のせいにしないように気をつけましょう。「上司がわかってくれない」「やりたい仕事をやらせてもらえなかった」といった不満を退職理由として伝えてしまう方がいます。このような理由は本人に理由があることも多く、面接でいくら訴えても企業は同情してくれません。自分にも原因があることを認めましょう。
また、転職を成功させるには、採用担当者に「それなら辞めてもしょうがない」「経験は浅いけど努力しているし、この先のポテンシャルを感じる」と思われることが大事です。
\ 退職理由の伝え方について知りたい/
転職理由を明確にする
転職理由を明確にしましょう。「なんとなく前の会社の事業は合わなかった。もっと自分に合った仕事を探している」では退職した理由が曖昧で、また違うと思ったらすぐに辞めてしまうのでは?と思われてしまう恐れがあります。そのような人物では企業にとって魅力的には映りません。また、転職理由を明確にしないで適当に転職してしまうと「やっぱり違った」となり、一年未満で2回目の転職をすることにもなりかねません。転職理由は自分のためにも明確にするのが良いでしょう。
大手に絞らない
一年で転職する際に、「大手に入れば安心」「大手なら自慢できる」などといった理由で転職したいのであれば、転職は難しいでしょう。従業員5,000人以上の大手企業の求人倍率は0.42倍と非常に低いという結果が調査によって出ています。
そのため、大手企業はわざわざ第二新卒を採用しなくとも、新卒や中途の優秀な人材を確保することができるのです。大手に絞ってしまうと転職活動が長引いてしまい、ブランク期間が増えることによってさらに難しくなってしまいます。
転職一年目での転職は、退職理由を人のせいにしない、転職理由を明確にする、大手に絞らないことが大切。
新卒一年目からの転職を成功させるコツ
新卒一年目からの転職を成功させるコツを3つ紹介します。
将来のキャリアプランを明確にする
将来のビジョンをきちんと持ち、転職理由を明確にして伝えましょう。「○○のスキルを身につけたい」や「将来○○になるために」といった、ポジティブで主体性のある転職理由であれば好感を持たれます。自分自身でもキャリアプランがはっきりしないと、面接の際に突っ込んで質問された時に、しっかり答えられず、回答が曖昧になってしまいます。
一緒に働きたいと思わせる
新卒一年目であれば、企業もスキルを重視するよりもポテンシャルで判断してくれることが多いです。
「仕事を覚えるために自ら質問をしたり行動する姿勢が感じられる」
「自分のミスを認め反省し、次に活かそうとする前向きな姿勢」
「わからないことをわからないと素直に質問できる人」
上記のような方が面接官に好印象を与えることができます。この人となら一緒に働きたいと思わせることも大事なポイントです。印象を良くして好感度が上がるようにしましょう。
情報収集をしっかりする
転職の際には、応募する企業の情報収集をしっかり行いましょう。情報収集とは、その企業について研究することや、職種や業界の研究をすることです。面接の際に、企業についてしっかりと研究してきたことが伝われば、自社への入社希望度が高いのだなという印象になります。また、自社のことをきちんと把握した上で入社したいのであれば、退職する可能性も低くなるといった判断となり、採用される確率が高くなります。
将来のキャリアプランを明確にし、情報収集をしっかりした上で、一緒に働きたいと思ってもらえるようにすることが転職を成功させるコツ。
転職エージェントを利用しよう
初めての転職活動は、自分のことを客観的に見れない方も多いのではないでしょうか?転職エージェントを利用することで、自身のキャリアプランや将来こうなりたいなどの目標をはっきりさせるために相談することができます。また、どのような企業が自分に合っているのか、どうアピールすることで内定を勝ち取ることができるのかなど、経験豊富なキャリアカウンセラーが転職のサポートをしてくれます。転職を迷っている方は、まずは気軽にキャリチェンにご相談ください。