「結婚をしたら仕事は辞めなければいけないの?」「結婚後、家庭と仕事を両立させることは難しい?」と悩んでいるかもしれません。本記事では、結婚後に仕事を辞める女性の割合や、仕事と家庭を両立するメリット、デメリットを解説します。
さらに、仕事か結婚かどちらかを選ばなければいけない時にはどうすべきかについても紹介しています。結婚後、仕事と家庭をどのように両立すべきか悩んでいる方におすすめの記事です。
目次
結婚したら仕事は辞める?その割合は?
結婚後に仕事をしていたいかのアンケートによると、結婚した後も続けると答えた女性は72.9%、結婚を機にやめると答えた女性が11.9%と、多くの女性が結婚後も仕事を続けていたいと答えています。
「女性は結婚と同時に仕事を辞めて家庭に入るべき」という考え方はひと昔前のもので、現代では結婚後も働き続けたいと考える女性が約7割ほどいるのです。
出典:厚生労働省「仕事をしていた女性の結婚後の就業継続の有無」
結婚したら仕事を辞めるかどうかは、その人のキャリアプランや経済状況、その他のライフスタイルなどによって異なります。自分がどうなりたいか、どのような人生を歩みたいのか、自分の大切にしたいものは何かを考えることで、結婚後の仕事の続け方を決めることができるでしょう。
結婚後も仕事を続ける女性は約7割いる。結婚後の働き方は人それぞれで、自分がどのような生活をしたいのかによって異なる。
結婚後も仕事を続ける!両立するメリット
結婚後も仕事を続けて、家庭と仕事を両立するメリットについてお伝えします。
キャリアを継続できる
仕事を辞めてしまうと、これまで積み上げてきたキャリアが途絶えてしまいます。仕事をしていない期間が長ければ長いほど、再就職が難しくなります。その点、結婚後も仕事を続けているとキャリアを継続できるというメリットがあります。
社会との繋がりを持てる
仕事を辞めてしまうと、社会との繋がりがなくなってしまう場合が多いです。今まで会社に通勤して、多くの人と関わっていたのにも関わらず、専業主婦になった途端、家族以外の人と関わる機会が減った方も多いです。
社会との繋がりがなくなってしまうのは、意外と辛いものです。一日中家の中にいて、「今日は夫以外の人と喋っていない…」ということもあります。そのため仕事をして社会との繋がりを持っていることは、自分が自分らしくいるためにも非常に重要なことです。
収入が途絶えない
結婚生活をする上で、経済的な余裕は非常に大切なことです。結婚後に仕事を辞めてしまうと、当たり前ですが収入が途絶えてしまいます。
もちろん生活スタイルやパートナーの収入によって生活レベルは異なります。
ですが夫だけの収入で生活しなければならないとなると、働いていた頃のように自分のためにお金を使うことはできなくなることが多いです。
また、結婚後には引越しや結婚式、新婚旅行など様々なお金が必要になります。働いていた頃と同じようなお金の使い方は難しいでしょう。
ただ、結婚後も仕事を続けていれば、自分の収入が途絶えないため、経済的な余裕が生まれます。
パートナーに依存せず自立できる
夫の失業や病気、死亡など人生は何があるかわかりません。このため、パートナーに完全に経済的に依存してしまうと、もし何かのことがあった際に、人生の再設計が難しくなってしまう場合があります。しかし、自分が働き続けていれば、経済的に自立しているので、いざという時に旦那を助けたり、自分を守ったりすることができます。共働きであれば、どちらか一方が働けない状況に陥った場合も、お互い助け合って生活することができます。
また「離婚したいけれど、1人では経済的に厳しいから離婚できずに我慢している」という既婚女性は多いです。いざという時に自立できるように、いつでも経済的に自立できているというのはメリットですね。
年金受給額が減らない
仕事を辞めてしまうと、将来の年金受給額が減ってしまいます。ですが仕事を辞めないで続けていると、将来の年金受給額が仕事を辞めている場合に比べると多くなります。専業主婦世帯と共働き世帯では、もらえる年金額に年間100万円以上の差がつくとも言われています。
結婚後も仕事を続けて両立するメリット
・キャリアを継続できる
・社会との繋がりを持てる
・収入が途絶えない
・いざという時も対応できる
・年金受給額が減らない
出典:専業主婦と共働きでもらえる年金比較!100万円以上差があるってホント!?
結婚後に仕事を辞める!そのデメリット
結婚後に仕事を辞めるデメリットについてお伝えします。
自由に使えるお金がなくなる
仕事を辞めると、自分で自由に使えるお金が少なくなります。旦那さんの収入によって異なりますが、旦那の稼ぎを生活費に回していると、自分で自由に使えるお金がほとんどない状況に陥っている専業主婦は多いです。旦那が稼いだお金で自分のものを買うのに引目を感じ、自分の欲しい物を欲しい時に買えないという主婦の方々も多いです。
再就職が難しくなる
数年間仕事から離れていると再就職が難しくなります。ブランクがあると、なかなか希望の条件を満たす職場が見つからず、困惑してしまう女性も多いものです。
キャリアが途絶える
再就職が難しくなるのと同様に、一度仕事を辞めてしまうとキャリアが途絶えてしまいます。仕事を辞める前は役職を与えられてバリバリ働いていても、復帰したら同じ役職には戻れないことも多いです。また違う会社に就職した場合でも、前職と同じ裁量の仕事ができるとは限りません。今まで築き上げてきたキャリアも一度途絶えてしまうと、元のキャリアに戻るのは難しいことも考慮しなければいけません。
結婚後に仕事を辞めるデメリット ・自由に使えるお金がなくなる・再就職が難しくなる・キャリアが途絶える
仕事か結婚かどちらかを選ばなければいけない時にはどうすればいい?
仕事か結婚か…どちらかを選ばなければいけない時にはどうすればいいのかをお伝えします。
パートナーとよく話し合う
まずはパートナーとよく話し合いましょう。周りの人に「結婚か仕事かどちらを選択するべきか」と相談しても、結局は自分とパートナーの将来のライフプランや経済状況によって、何が最善の選択かは異なります。パートナーとメリットデメリットを話し合いながら、自分がどうしたいのか、どのような人生を歩みたいのかをしっかり伝えましょう。
自分の将来のことを考える
「家庭を優先したい」「キャリアを大切にしたい」「家庭も仕事も大切にしたい」など将来のプランによって、どのような仕事の仕方をするかは異なります。家庭を優先したい場合は、仕事を辞めて家庭のことに専念する。キャリアを大切にしたい場合は、仕事を続けるなど、まずは自分がどのような人生を歩みたいかを考えましょう。
解決策はないか考える
仕事も家庭も大切にしたい!と思った時、無理だと諦めるのはでなく、どの方法なら仕事も家庭も大切にできるのかを考えましょう。仕事をしながら家事をするのが難しいと感じたら、パートナーと家事を分担する。分担が難しい場合は、家事代行サービスを利用したりお惣菜や冷凍食品をフル活用したりと何か解決策はあるはずです。
仕事も家事も頑張りすぎるのではなく、妥協できるポイントを見つけ、解決策はないかを考えることで、仕事も家庭も両立できるようになるかもしれません。
仕事か家庭かの選択を迫られた場合の対処策・パートナーとよく話し合う・自分の将来のことを考える・解決策はないか考える
\転職の最適なタイミングはいつ?/
雇用形態を変更するのも手
結婚して、家庭を大切にしたいから専業主婦を選ぶ、というのももちろんいいのですが、現代は自分で働き方を選べる時代です。
家庭を大切にしながら無理なく働ける働き方を選ぶのも有効な手段なのです。時短正社員や地域限定職、派遣社員、パートやアルバイトなどの雇用形態を選べます。さらに、現在ではリモートワークメインの仕事もあります。
自分にあった雇用形態を選び、家庭も大切にしながら働けるようにすると、経済的な不安、復職への不安、キャリアへの不安が軽減しやすいです。自分にあった雇用形態の選び方は後述するので、チェックしてみましょう。
結婚後に働きやすい仕事とよくある働き方
結婚後も働き続けるためには、自分にとって働きやすい職場に就く必要があります。職場が遠く通勤が難しい場合は新居から近い職場に転職したり、雇用形態を変えて働いたり、自分の働きやすい場所で働けるのが1番大切です。ここからは、結婚後によくある働き方の特徴についてお伝えします。
パート:自由に働きやすい
仕事の責任が正社員ほどはなく、勤務日数や時間が短くなり自由に働きやすくなります。そのため家庭と仕事の両立がしやすくなります。しかし給与面や待遇面は正社員ほどしっかりしているわけではありません。時間に融通を利かせながら自由に働きたいという方にパートはおすすめです。
時短勤務:キャリアとプライベートを両立しやすい
時短勤務は定められた勤務時間よりも短く働く勤務形態のことです。通常の所定労働時間が8時間の場合は、6時間に変更したり、出勤時間や退勤時間を変更したりできるフレックス制度もあります。
時短勤務を選ぶと、生活に余裕が生まれやすいです。そのためプライベートと仕事の両立がしやすいというメリットがあります。しかし勤務時間が短い分、仕事の時間が足りなくなってしまうことや、収入が減ってしまうことがデメリットとして挙げられます。
正社員:安定して働きやすい
正社員は安定して働ける、産休、育児休暇などの福利厚生がしっかりしているというメリットがあります。やりがいを感じながらキャリアアップできるため、結婚後も仕事をしっかり頑張りたいという方におすすめです。ただ、業務に対する責任感が重く、時間の融通を利かせにくいことがデメリットとして挙げられます。
しかし正社員でも毎日定時に退社できる働きやすい職場はあります。結婚後も正社員として働きたいという方は働きやすい職場への転職を考えるのも手ですよ。
結婚後に働きやすい仕事とよくある働き方
・パートは自由に働きやすい
・時短勤務はキャリアとプライベートを両立しやすい
・正社員は安定して働きやすい。
結婚前後に転職するならタイミングは?
結婚前後に転職する場合、適切なタイミングは何時?と迷ってしまいますよね。もちろん人によりますが、結婚前の転職がおすすめです。
結婚後に転職活動を始めると、採用担当者は「すぐに産休に入るのではないか」「すぐに辞めるのではないか」と不安に感じ、転職活動がうまくいかないことも多いからです。
結婚のタイミングでの転職活動の成功のコツや適切な多いタイミングについては以下の記事でまとめています。参考にしてください。
\【体験談有】結婚を機に転職は不利?結婚後の転職で成功するコツ/
転職と妊娠・出産の適切なタイミングは?
転職と妊娠、出産の適切なタイミングは人それぞれで一概には言えません。それぞれメリットとデメリットがあり、表裏一体だからです。
転職前の現職での妊娠、出産は、慣れている職場ということで、体調が悪い際にヘルプを出しやすい、育休や産休を取得しやすいというメリットがあります。また妊娠中の急な体調不良、さらに出産後の子どもの急な体調不良などが起きても、周りのサポートを受けやすいという点でやりやすいでしょう。
転職後の妊娠、出産、子育ては、出産と子育てを考慮した条件で転職先を選べるというメリットがあります。ただし転職して1年以内に妊娠出産をすると、育休を取得できない場合があります。求人情報を事前に入念に調べてくださいね。
まとめ
結婚後も働きたいと思っている女性が約7割いますが、どのように働くべきなのか迷っている方は多いです。今まで通り正社員でバリバリ働くべきか、家庭を優先してゆるく働くべきかはご自身がどのような生活をしたいのかによって異なります。
「福利厚生もいい正社員で働きたいけれどなかなかいい職場が見つからない」という方は是非キャリチェンにご相談ください。キャリチェンのキャリアコンサルタントはあなたの希望の条件をもとに、あなたにあった職場をご紹介します。是非お気軽にご相談くださいね。