「転職したばかりなのにもう辞めたい」「まだ半年も経ってないのに、今辞めたら履歴書に影響するんじゃないか」「新しい職場が合わなくて転職に失敗した」
そんな風に転職したばかりだけど仕事を辞めたいと思ってしまう方は多くいます。そんな時、すぐに転職しても良いのか、すぐに辞めるとどんなリスクがあるのかなど紹介します。
目次
本当に辞めたい?転職後すぐに辞めたいと思ってしまう理由
転職してすぐに辞めたくなってしまった時は、一度立ち止まってみるべきです。転職してすぐという時期は、実は多くの方が転職先が合わないと感じて辞めたくなることが多いのです。
理由を以下で紹介します。自分は本当に今辞めるべきなのかよく考えてみましょう。
新しい職場や人間関係に慣れていない
人見知りの方や新しい環境に溶け込むのが苦手という方は、単に新しい職場に慣れるのに時間がかかり、辞めたい気持ちになっていることが考えられます。
新しい職場というものは、人間関係も一から構築しなければならず、どんな話をすれば良いのかわからなかったり、どう接していいのか悩むでしょう。
どれだけ社交的な人でも、すぐに新しい環境に馴染むのは難しいことです。しかし、こういった悩みは最初だけの場合が多いです。
少しずつ職場の雰囲気にも慣れ、どんな人間性なのか分かってくればいつの間にか打ち解けていきます。こういった理由の場合は、少し様子見してみるのがおすすめです。
仕事内容に慣れていない
前職と同じ仕事内容であれば、すぐに仕事に慣れるかもしれません。しかし、全く経験したことのない未経験の職種の場合、新しい仕事内容に慣れるまでに時間がかかります。
その間はどうしてもうまくいかないことだらけの状況が続き、投げ出したくなり辞めたい気持ちになってしまうのです。
しかし、誰でも最初はできなくて当たり前です。目の前の仕事をひたむきにこなしている内にだんだんと仕事にも慣れてくるでしょう。
思っていた仕事や社風と違う
自分のやりたい仕事があってその会社を選んだのに、簡単なことばかり頼まれて思っていた仕事ができないということもあります。
やる気があって意気込んで入社したのにこれではガックリしてしまいますよね。
しかし、「少しずつ仕事に慣れてくれればいいよ」という会社側の配慮の場合も多くあります。
入社してすぐに成果を求めてくる会社よりも、社員を育てようとしている余裕のある会社なのかもしれません。
この場合、すぐに見切りをつけてしまうのはもったいないでしょう。
仕事についていけない
未経験で入社した場合に、「最初は簡単なことから徐々に」と言われていたのにすぐに現場に出されたり、研修制度がなく上司も全く面倒をみてくれなかったりすると、仕事についていけなくなってしまうでしょう。
面接時にお互いの疎通がうまくできておらず、上司もあなたがどこまで分かっているのか把握できていないということもあります。遠慮せずにわからないことはわからないとしっかり伝えましょう。
転職してすぐの時期は、職場環境に慣れず居心地が悪かったり、新しい仕事内容の場合はついていけないと思ってしまいがちです。最初は仕方のないことなので、すぐに見切りをつけて諦めてしまうのはもったいない!
仕事を辞めたくなった時に考えるべきこと
「仕事をもう辞めたい!」と感じることは誰しもあります。しかし、仕事を辞めたい理由が漠然としたまま、仕事を辞めたいと思う度に、仕事を辞めてしまってはよくありません。
どの仕事についても「やっぱりこの仕事を辞めたい」と毎度感じてしまい、転職を繰り返すことになります。ここからは、仕事を辞めたいと感じた時にやるべきことを解説します。
辞めたい理由を書き出す
まず最初にやるべきことは、「なぜ仕事を辞めたいと思っているのか書き出す」ことです。何事も、原因がわからなければ対処法を考えることもできません。また、辞めたい理由が不明確なまま転職しても、前職と同じ理由で退職することになりかねません。
辞めたいと思っている理由を書き出して、今抱えている問題がなんなのかを箇条書きで全て書き出してみてください。この時のポイントは出来るだけ具体的に書くことです。
例えば「人間関係がうまくいかない」と漠然と書くのではなく「上司の〇〇さんと仕事のやり方が合わないから、仕事がやりにくい」と書く。「給料が悪い」と書くのではなく「基本給は悪くないが残業時間〇〇時間に対して、残業代が出ない」のように、できるだけ具体的に書くようにしましょう。
問題を可視化するだけでも気持ちが晴れることがあるので、できるだけ具体的に書いてくださいね。
辞めたい理由に順位をつける
辞めたい理由を書き出したら、それに順位をつけましょう。
辞めたい理由が「給料が低いこと」「上司との関係が悪いこと」「職場までの通勤時間が長い」の場合、あなたの中で一番問題となっているものはどれでしょうか?辞めたい理由に順位をつけ、何を解決すればいいのかを可視化しましょう。
解決不可能なものを書き出す
辞めたい理由として挙げた中で、自分で解決できる問題と、自分だけでは解決できない問題に分けましょう。
自分で解決できる問題の場合は、その問題の解決策を考えれば仕事を辞めずに済むでしょう。
例えば「会社までの通勤時間が長く辛い」が理由だった場合は、会社の近くに引っ越すことで問題が解決されるかもしれません。これは自分で解決出来る問題だと言えますね。
しかし「上司と仕事に対する価値観が合わない」が理由だった場合は、一人では解決が難しいかもしれません。
上司がいない部署に異動すれば問題が解決する場合は、部署の異動を人事部に相談してみるのもひとつの手です。
自分で解決出来る問題とできない問題、そして解決可能なレベルに分けることで、仕事を辞めるべきか判断しやすくなります。
辞めたい理由の解決策を考える
上記で書き出した「もう辞めたい」と思った理由に対する解決策とそれに対してやるべきことをまとめましょう。まとめるだけではなく、行動することが大切です。
スキルや経験を積むことで解決可能な場合
「〇〇の業務が難しくてできないからストレス」「〇〇さんの言っていることが難しくてわからないから辛い」「〇〇が期限までに終わらない」など、自分のスキルを高めることで問題が解決できる場合は、必要なスキルを高めましょう。
資格を取得したり、ネット上の教材を利用して勉強したり、社内の人に教わったりと、様々な勉強のやり方があるはずです。自分にあった勉強の方法を考え、問題解決に向けて取り組みましょう。
一人で解決できない場合
一人では解決できない問題が多い場合は、頼れる人に相談してみましょう。上司、同僚、家族、友達など、頼れる人に相談することで、客観的な意見をもらえるでしょう。
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絶対に解決できない問題の場合
スキルをあげたり、頼れる人に相談しても解決できない問題の場合は、転職して環境を変えるのも一つの手です。転職を考える際には、転職理由が客観的に納得できるようなものである必要があります。客観的に仕事を辞めても仕方ないと判断できる理由であれば、会社を辞めてもいいでしょう。
転職後にすぐ転職してもいい場合
転職したてによくある、すぐに辞めたくなってしまう理由をお伝えしました。上記のような理由であればしばらく様子をみるべきです。しかし、転職後すぐに時期でも、以下の理由であれば転職しても良い場合があります。
仕事に行こうとすると具合が悪くなる
どうしても上司や同僚と馬が合わないことや、会社の社風が嫌で仕事に行こうとするだけで具合が悪くなるというケースもあるかもしれません。
このままここにいると鬱になってしまうと感じるほど嫌な時には、すぐに辞めてしまうのも手かもしれません。
鬱病は一度患ってしまうと治療が大変で、もし悪化すると、働くことができなくなってしまうリスクすらあります。
ですので、「気づいたら涙が出てくる」「どうしても会社にいきたくない」など、身体に何かしらのサインが出ている時は、休んだ方が長い目で見たときの自分のためになります。
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聞いていた仕事内容と違う
聞いていた仕事内容と違う場合も退職を考えても良いでしょう。例えば事務職で採用されたにも関わらず、「店舗での実務を積んでから」や「今は人が足りないから」などと、何かと理由をつけられて別の仕事をさせられる場合もあります。
この場合は辞めても仕方ありません。そのまま在籍していても、他の仕事を任せられる危険性は常につきまといます。
また聞いていた仕事内容や条件と大幅に異なる場合は、違法に当たる可能性もあります。雇用契約書に書いてある内容を入念に確認しましょう。
雇用契約書がない場合、そのこと自体は違法ではありません。ですが、労働条件の明示は法律上義務付けられており、これに違反した企業は罰則の対象になります。
労働条件の確認を会社に申し出ても取り合ってもらえない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談するのもおすすめです。
ハラスメントがある
上司や同僚からセクハラやパワハラをされた時は退職した方が良いでしょう。本来であれば証拠を集めて加害者に制裁を下したいところです。
しかし、入社してすぐの場合は相談しにくいことや相談しても味方がつきにくいケースが多くあります。
証拠集めにも時間がかかるため、見切りをつけて早々に辞めてしまった方が、自分の大切な時間を無駄にしなくて済む場合もあるかもしれません。
自分のビジョンと違う
自分が将来やりたいことに対して、今の仕事だと意味がないと感じる場合は、辞めた方が良いでしょう。例えば、営業スキルをあげてバリバリ稼ぎたいのに、事務作業が多い場合は、自分の成長にも繋がりません。
自分に営業スキルがつく環境にいくことが非常に大切なので、「ここにいても自分の将来のためにならない」と思ったら退職がおすすめです。
キャリアは早咲きできるに越したことはありません。時間を無駄にしないように、早めの決断が大事です。
\セクハラを受けた際の退職方法について/
給料の未払いがある
入社早々に、給料の未払いが発生した場合もすぐに辞めて問題ありません。給料が未払いになる主な理由は、会社の経営不振や内部体制の組織破綻などが考えられます。
資金繰りがずさんだったり、社内に経理がおらず組織体制が破綻している場合や経理担当者が仕事をしていない場合は給料が未払いになることがあります。
経営状態の不安定な会社や内部体制が破綻している会社にい続けても、倒産の可能性が高くなります。後々辞めることになる可能性も高いため、早めに辞めるのも一つの手です。
転職後3ヶ月以内である
転職後3ヶ月以内は試用期間の場合があります。社会保険や厚生年金にまだ未加入であれば、辞めても職歴として残らないため履歴書に傷もつきません。
入社して1週間や1ヶ月の段階で、会社が合わず辞めたいと感じた場合には、試用期間の間に辞めましょう。
辞めるべきではない場合とは
「給料が安い」「働きたくない」「結婚による退職」などの理由で退職すべきではありません。転職の面接では必ず前職の退職理由を聞かれます。退職理由を聞かれた際に、採用担当者が納得できない退職理由の場合は、辞めるべきではありません。「入社しても同じ理由で退職するのではないか」と思われてしまう可能性が高いからです。客観的に判断して「辞めても仕方ない」と思われるような理由の場合に限りましょう。
\納得させる退職理由の書き方とは?/
転職後すぐの転職は不利になる?
辞めることは簡単にできても、転職後すぐに辞めるとその後不利になるのか心配になるのではないでしょうか?すぐに辞めることで発生するデメリットをお伝えするので、しっかりとリスクを把握して一旦踏みとどまってみましょう。
マイナスの印象を与える
どんな理由で辞めたとしても、周りにはマイナスな印象を与えてしまいます。一度ならまだしも、何度もすぐに辞めてしまうと環境や人のせいにする人だと思われるでしょう。
仕事だけではなく、プライベートでも「仕事が続かない人」だと判断されてしまいます。特に婚活をしている場合は「仕事が続いていないのは何か問題があるのではないか」とマイナスな印象を与えてしまうこともあります。
次の転職が難しくなる
試用期間中に辞めてしまえば履歴書に書かなくて済むため問題ないのですが、半年程度で辞めてしまった場合、次の転職活動にも影響を与えてしまいます。
面接では必ず採用担当者から前職を辞めた理由を聞かれます。その際、短い期間で退職してしまうとどうしてもまたすぐに辞めてしまうのではないかと懸念されてしまいます。
学ぶ機会を逃してしまう
転職してすぐは簡単な仕事ばかりでつまらないこともあります。そのまま長くいれば上司からの信頼も得られ、もっと難しい仕事を任させたかもしれません。
仕事ができるようになるとやりがいも感じられるようにもなります。
また、その会社でしか学べなかったこともあるはずです。簡単に辞めてしまうとそういった勉強の機会損失にもつながってしまうため、大きなリスクとなる可能性も否定できません。
転職したばかりですぐに辞めてしまうことは、マイナスな印象を与えてしまい次の転職先が見つかりにくくなってしまいやすい!さらにそこでしか学べないことも学ぶ機会を逃してしまうリスクがある。
円満退社するにはどうしたらいい?
円満退社するには、退職理由をポジティブに伝えるべきです。職場環境が悪かった、人間関係が悪かった、給料が割に合わなかった、など様々な不満はあるでしょう。言いたいことをスッキリと言って辞めていきたいという気持ちもわかりますが、あなたが辞めてもその職場で働き続ける人たちがいます。
今後他の職場に転職しても、ビジネス上の繋がりは継続するかもしれません。特に同じ業界に転職する場合は、取引先になるかもしれません。
退職理由はポジティブに、職場の人を傷つけない言い方遠するようにしましょう。
転職したばかりで辞めた場合、退職理由はどうすべき?
期待して入社しても、どうしても自分に合わなかったり、会社側の問題でどうしても辞める必要があることもあるでしょう。
そんな時に一番気になるのが、転職の際に伝える「退職理由」ではないでしょうか?どんな理由を伝えたら良いのか紹介します。
前向きな退職理由を述べる
転職後すぐに退職した際の理由は、前向きな内容で採用担当者が納得するような理由を述べましょう。おすすめなのは、「最大限改善できるように努力したけど無理だった」という点を伝えることです。
例えば、自分のやりたい仕事があって前職に就いたのに、会社の都合で別の仕事ばかり与えられ一向にやりたい仕事ができないことが理由だったとします。
その場合は、会社側に自分の想いを一生懸命訴えたけれど、それでも改善してもらえなかったことを伝えましょう。
客観的に見ても、そのままその会社でいつかやらせてもらえるまで待つよりも、他の会社ですぐに希望の仕事をさせてもらえた方がより早くスキルアップできることは理解できます。
どうしたら改善できるかを考え実際に行動したけれど叶わず、退職することが最善だと判断した上で、決断したことだということを伝えましょう。
すぐに離職したことの不本意さを伝える
上記の理由に加え、自分でもすぐに離職したことへ不本意だった気持ちも伝えるようにしましょう。採用担当者は、「うちの会社もすぐに辞めてしまうのではないか」という点に不安を感じてしまいます。
その不安を払拭するためには、「本来であれば長く勤めたかったけど、不本意ながら仕方なかった」ということを分かってもらいましょう。
転職したばかりですぐに辞めてしまった場合は、前向きな理由で自分でも努力したけど叶わなかったことと、自分でも不本意な退職だった旨を伝えましょう。
まとめ
転職してすぐに辞めることはリスクがあります。一度ぐらいであればあまり気にすることもありませんが、人間は簡単に辞めることを繰り返すと辞め癖がついてしまうものです。
何度も短い職歴を繰り返してしまうと、どうしても転職は難しくなってしまいがち。本当に辞める必要があるのかどうかしっかりと考えた上で決断してくださいね。
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