「職場に嫌いな人がいる」「職場に嫌いな人ばかり」「あの人さえいなければ楽しく仕事できるのに!」と思っていませんか?
職場に嫌いな人がいると、職場を辞めさせたいとさえ思ってしまうものです。
さらに、嫌いな人がいると、モチベーションが下がって業務に影響が出てしまうこともあります。
嫌いな人がいるのは普通のことなので、嫌いな人がいる自分を責める必要はありません。大切なのは、嫌いな人と上手に関わるにはどうしたらいいのか、その対処法を考えることです。
本記事では職場にいる嫌いな人とうまく付き合う方法を紹介します。
職場に嫌いな人がいて、上手に関わるための対処法が知りたいという方必見です。
目次
まずはその人を嫌いな理由を考えてみる
まずは嫌いな人を思い浮かべて、あなたがその人を嫌いな理由を考えてみましょう。例えば「特にいじめられたり悪口を言われたりしているわけではないのに、なぜか好きになれない。というか嫌い…」という人がいるとしましょう。
しかし「ただなぜかこの人が嫌い」と漠然と考えているだけでは、何も解決策は見つかりません。対処しなければストレスはたまる一方です。
まずは、なぜその人のことが嫌いなのか考えるところから始めてみましょう。嫌いな人のどの行為があなたを不愉快な気持ちにさせているのかを考えてみるのです。
「その人の仕事の進め方が気に入らないから嫌い」という場合、その人の人間性が嫌いなわけではなく、その人の仕事の進め方があなたと合わないから嫌いなだけです。
無視されるから嫌い、なぜだかわからないけど嫌い、仕事の方針が合わないから嫌い、話したことがないから嫌いなど、嫌いな理由を知ることで、対処法がわかるかもしれません。
嫌いな人のことをなぜ嫌いだと思うのかを考えることが、嫌いな人との関わり方を変える第一歩の対処法。
職場で嫌いな人がいる場合の対応方法
職場に嫌いな人がいると、仕事上モチベーションが保てなかったりします。嫌いな人がいるのは仕方のないこと。対処する方法を身につけることでストレスをためずに仕事を進めることができるようになります。
ここからは、職場で嫌いな人がいる場合の対応方法を紹介します。
苦手な人との距離感を見直す
苦手な人と必要以上に仲良くなろうとしていませんか?仕事に不可欠ではないのに、必要以上にプライベートの話をしてみたり、共通の話題を持ち出して、嫌いな人と話すことは非常にストレスのたまる行為です。
もし自分から必要以上に仲良くなろうとしている場合は辞めて、苦手な人との距離感を見直してみましょう。
最低限のコミュニケーションラインを考える
最低限のコミュニケーションを取りながら、仕事上では滞りなく進められるようにコミュニケーションを取るのがいいでしょう。
その嫌いな相手とはどれくらいのコミュニケーションが必要なのか、コミュニケーションを取らなければいけない理由はなにかを考えれば、必要最低限のコミュニケーションラインが見つかります。
そうすることで、ストレスのたまらない距離感を見つめ直すことができるでしょう。
直接会って話し合う必要がなければ、社内メールやチャットで済ませるだけでも、嫌いな人の顔を見る必要がなくなります。
同じ空間にいなければいけない時は、隣の席に座るのを避ける、業務連絡以外のコミュニケーションは取らないようにするなどの工夫を行いましょう。これも一つのストレス軽減方法です。
ただ、あからさまに無視をするのはいけません。基本の挨拶はしっかりと行いましょう。
嫌いな人を避け他の人との関係を深める
もし嫌いな人と関わらなくても業務が進むのであれば、無理して付き合う必要はありません。嫌いな人を避けるのは悪いことではなのです。
無理して嫌いな人と無理に付き合ってストレスが溜まったり神経がすり減ったりするくらいなら、他の人との関係を深めて仕事に集中した方が、モチベーションも上がり、仕事の結果が出せるかもしれません。
考え方を変えてみる
人を変えることはできませんが、自分を変えることはできます。自分の視点を変えてみましょう。
その嫌いな人が怒っていたら「仕事が終わらなくて焦っているんだ」「できない自分に腹が立っているんだ」など、自分の考え方を変えることで、他人にイライラしないようになるかもしれません。
仕事と割り切る
職場は仕事をする場所であり、友達と和気藹々と楽しむ場所ではありません。職場の嫌いな人と一緒に仕事をしなければいけなくても、仕事の話以外は極力しないで、仕事に集中することで、嫌いな人のことを考えなくて済むかもしれません。
嫌いな人の長所を考える
嫌いな人のことを考えると、その人の短所ばかり目が行ってしまいますよね。しかし、短所ではなく長所に目を向けてみると、意外と素晴らしい部分が見えてくるかもしれません。
「苦手」「嫌い」と捉えるのではなく、「苦手の中に好きな部分はないか」「長所はないか」「尊敬できる部分はないか」と相手のいい部分を見つけてみましょう。
仕事の進め方、周りの人とのコミュニケーションの取り方、普段の何気ない会話などを「嫌い」という先入観を無くして、見つめてみてください。一つ長所を見つけると、その人の印象が一気に変わるかもしれません。
感情的にならない
「この人のことが嫌い!」と一度感情的になってしまうと、その感情から離れられないどころか、より嫌い度数が加速してしまいます。「嫌い!」と感情的にならずに、まずは嫌いという感情を落ち着いて考えてみましょう。
嫌いという感情を一旦捨てて、落ち着いて考えてみましょう。嫌いな人がなぜあなたを不快にさせる行動を取っているのかを考えてみるのです。
例えば、あなたに対して「仕事が遅い!」と嫌味を行ってくる上司がいたとします。その上司はあなたに仕事ができるようになってほしくて、少し厳しく指導しているだけかもしれません。
感情的にならずに、なぜその人がそのような行動を取っているのかを考えることも大切です。
上司に相談する
なかなか打ち明けにくいかもしれませんが、上司に相談してみるのも一つの手です。上司としても、人間関係の問題が原因で仕事の効率が落ちても困ります。部下の人間関係がうまく行かないことで、業務が滞るのは避けたいのです。
このため、上司であれば、人間関係がうまくいくように便宜を計らってくれる可能性もあります。一度相談してみるのもいいでしょう。
上司に相談する際には、ただ不満を訴えるだけでは、説得力に欠けます。そう感じる理由と解決策をセットで伝えましょう。上司への相談の仕方は以下の記事を参考にしてくださいね。
\職場の人間関係を上司に相談するには?/
異動届を出す
職場に嫌いな人がいて、どうしてもストレスが溜まる場合は、異動届を出して距離を取るのも一つの手段です。異動届を出す際は、人間関係に悩みがあることを上司に相談してから異動届けを出しましょう。
職場で嫌いな人がいる場合の対応方法 ・苦手な人との距離感を見直す ・最低限のコミュニケーションラインを考える ・嫌いな人を避け他の人との関係を深める ・考え方を変えてみる ・仕事と割り切る ・嫌いな人の長所を考える ・感情的にならない ・上司に相談する ・異動届けを出す
思わずやってしまいそうなNG行動
職場に嫌いな人がいると、思わずやってしまいたくなる感情的な行動がありますね。しかし、そこはあくまでも職場。大人が給料をもらって仕事をする場と割り切って、以下のような行動をしないように気を付けましょう。
同僚や仲間に悪口を言う
思わずやってしまうNG行動のトップにくるものが、ついつい同僚や仲間に嫌いな人についての悪口を言ってしまうことです。
ランチタイムや、お手洗いで、職場でのストレスから少し解放された瞬間に、親しい同僚にならなおさら、感情が口から飛び出してきてしまうことがあるかと思います。
悪口を言った後、瞬間的には自分の気持ちはスッキリするので、癖になってやめられなくなるのです。しかし、言葉はブーメラン。それを続けていると、必ずいつしか自分に悪口が戻ってくることでしょう。
悪口をネット上に書き込む
直接周りの人に言えないからといって、ネットやSNSに悪口を書き込むのもいけません。今、ネット上で想いを発信することが容易になっているからこそ、特定の人を傷つけるような書き込みをしないよう気を付ける必要があります。
特定の人を誹謗中傷をすることは、相手を傷つけ、刑事責任を問われることにつながりかねません。
もし、感情をどこかに発散したいときには、自分の手元にある紙切れや、ノート、手帳などに書くように心掛けましょう。
直接、口論を挑みケンカに発展させる
誰かに言うのがいけないのというのであれば、「直接相手に言う」と考えるケースもあるでしょう。
冷静に、自分の思いを伝え、相手と話し合える覚悟があるのならよいでしょう。しかし、「嫌い」という感情が強い場合、はたして理性的に振る舞えるでしょうか?
職場で直接、感情的に口論を挑むことで、相手は素直にあなたの言い分を聴いてくれるでしょうか?
職場でケンカをしてしまうあなたを、上司や周りの人は信頼の目をもって見守ってくれるでしょうか?どんなに嫌いでも、あなたは大人です。仕事は職場での信頼を得て、はじめていただけるものだということを忘れないようにしましょう。
相手が嫌がることをする
では、私の感情はどうすればよいの?と、結果的に嫌がらせとなることをしてしまうかもしれません。資料やお土産の配布、情報共有での公平性、ロッカールームでの諸々など。
どんなに相手のことを嫌いでも、相手が精神的苦痛を感じるような嫌がらせをすることは、あなた自身の処遇に影響します。
あなたの思いがどうであれ、相手がどう受け取ったかによって、法律的な責任が生じる事件に発展する可能性もあります。
以上、思わずやってしまいがちなNG行動をあげてみました。それでは職場に嫌いな人がいる場合どうしたらよいのか?
以下で、紹介していきます。
じゃあ、どうすればよいの?職場で苦手な人との付き合い方
そうは言われても、じゃあ、私のこのモヤモヤした気持ちはどうすればよいの?こんな気持ちを抱えたままで仕事をするのは辛い・・・そんな声が聞こえてきます。
どうすればよいのか?
それは、自分のマインドを変えるということです。
そんなこと言ったって嫌いなものは嫌い、苦手なものは苦手。
そこを変えるということではありません。
職場での過ごし方についてのマインドを変えるということです。
具体的には、以下の4つの視点がオススメです。
①職場はあくまで仕事をする場所
職場は、あくまで仕事をする場所です。部活でもサークルでもなく、異業種交流会でもありません。
なんてったって毎日通う場所だから、楽しい方がいい!というお気持ちもあると思いますが、それは理想ですね。与えられた職務をこなすという責任を果たすことで、対価としてのお給料をいただいているわけですから、職場に行くことの本質を見失ってはいけません。
あくまでも仕事をしに行く場所、と割りきって考えられたら、職場での人間関係への期待値を下げることができることでしょう。
②苦手な人との距離の取り方
そうはいっても苦手な人がいる場合は、どうすればよいか?ズバリ、距離を取りましょう。
嫌いだけれども習慣だからといって、ランチに一緒に行ったり、嫌いだけれどもエレベーターの中であったら世間話を考えるなどしなくてよいのです。
社会人として最低限の挨拶マナーだけは忘れずに、あとは必要不可欠な業務上のコミュニケーションをとる、その際も、メールなど間接的に連絡できる手段がある場合は、そちらを使ってもいいでしょう。
③なるべく嫌いになる人を減らす
そもそもなぜ、誰かを嫌いになるのでしょうか?仕事ができないから?努力していなさそうなのに評価されているから?媚びを売っているから?横柄な態度をとってくるから?
嫌いという感情を持つのはわかりますが、このような特徴は、あくまでも相手の課題です。
あなたのせいでもないですし、あなたが責任を取る必要もないのです。
自分と異なる態度や特徴を嫌悪する気持ちはわかりますが、それは自分とは関係のないこと。
自分が今やるべきこと、自分の在り方にもっと気持ちをフォーカスして、相手のことを必要必要以上に気にするのをやめましょう。
④敵ではなくて、味方を探す
最後の手段は、敵ではなくて、味方を増やすという方法です。嫌いな人にストレスを感じ続けるのではなく、自分と気の合う同僚、信頼できそうな先輩、頼りになりそうな後輩を見つけていきましょう。
その際も、職場は仕事をする場所であり、仲良しグループをつくる場所ではないという前提はお忘れなく。
そのためには、自分が他者から信頼してもらえる仕事をすること、マナーを心掛けること、その上で、普段、あまりコミュニケ―ションをとっていない人にも、勇気をだして話しかけてみる、いつも関りのある人には、いつもより一言多く話しかけてみるなどして、信頼関係を築き上げていくのもよいでしょう。
そうすることで、職場を自分が働きやすい環境に近づけていくことができるはずです。
マインドをスッキリさせる!人間関係について悩まなくなる考え方
以上、嫌いな人との付き合い方を述べてきましたが、そもそもの考え方を変えることで、今、問題だと思っていることが、問題でなくなってしまうかもしれない心のメカニズムと、マインドの持ち方をご紹介します。
嫌悪の気持ちは誰にでもあるもの
実は、好き嫌いの感情というものは、人間が狩猟をしていた太古の昔から、必然的に存在するものなのです。危険な動物を察知して、急いで逃げなければならないような状況の時に、脳が「快」・「不快」スイッチをいれて、不快スイッチのものは避けるようにと指令してきました。
なので、「どうして私は、あの人のことをこんなにも嫌いになってしまうのだろう」「人を嫌いになってしまう私は、もしかしたら何かが変なのかもしれない」と思い悩む必要はないのです。
感情は、脳内で生じている
なぜなら、それは、脳のメカニズムで生じていることだからなんです。
好き嫌いの感情に関しては、以前、感じた「快」「不快」の感情のどちらに似ているかどうか等を脳が瞬時に判断し、決定してしまうのです。言い換えれば、過去の経験に基づき、脳内で自動に分類されてしまうということですね。
しかしだからと言って、決められた判断にしたがってストレスを抱え続ける必要はなく、それは「脳が勝手に過去のデータの基づき選んだ結果だ」と認識してみるといよいでしょう。最初の判断で「不快」と出た相手だったとしても、勇気をだして話てみたら、実は「快」だったという例もあるほどです。
自分軸で生きる
さらに、スッキリとしたマインドを維持するために重要なことがあります。
それは、自分軸で生きるということです。
あなたは何かを決めるときに、「周りにどう思われるか?」と周囲を気にしながら決めていますか?それとも、「周りがなんと言おうと自分はこうしたい」と考えて決めていますか?
他人目線で選択していくと、自分の思いがどんどんないがしろにされてストレスを感じやすくなります。逆に、自分の意思で選択していくと、必然的に自分の味方になるものや人を選んでいく傾向があり、心地よい環境を自分でつくっていくことができます。
ここで注意したいことは、自分軸と自分勝手は違うということです。あくまでも、自分の選択の結果に責任を持つという覚悟をもって選択していくことです。そうすることでよりよい人間関係を築いていくことができるでしょう。
二度と失敗しないために!就職で失敗したケース
せっかく努力や準備をして採用されても、入社してからがストレスフルな日々では、辛いですよね。最後に、二度と失敗しないように、よくある失敗事例をご紹介します。
採用されたいあまりに面接で等身大の自分を出せなかったケース
これは他人軸のタイプの人によくあることかと思いますが、面接官に良く思われたいがために、あまり自信のないことでも、「できます!」と答えてしまったり、本当は好きではない業務内容も、「大丈夫です」などと答えてしまうケースです。過大な業務量だったり、望まない業務を担当することになってしまうので、面接の際には、なるべく本当のことを話せるように心掛けたいですね。
そもそもの志望動機があいまいだったケ―ス
「条件が良いから」「なんとなく人気の職種」だからという理由で、軽い気持ちで就職してしまうケースです。自分がそこで頑張りたい強い理由がないので、職場で少しでも嫌なことがあると過大なストレスと感じやすく、仕事が長続きしにくくなってしまいます。なぜ、自分が「その職場」で仕事をしたいのか、自分とよく向き合って、強いやる理由を見つけておくといいですね。
雇用条件を知らないまま採用されてしまったケース
採用のプロセスが簡略化されている場合、自分で確認しないと雇用条件を知らないまま仕事をスタートしてしまうということがあります。給料、残業代、勤務時間、休日、長期休暇の制度などについて、入ってからブラックだった・・・ということもあります。公表されていない場合は、事前に確認しましょう。
具体的な業務内容がわからないまま配属されてしまったケース
会社のホームぺージなどで紹介されている業務内容と実際の業務のイメージがかけ離れていたというケースもあります。面接や雇用決定の際に、具体的な業務内容について、質問して自分の抱いてるイメージと一致しているか確認する必要があります。
このような事例から言えることは、
☑志望する会社の情報を丁寧に調べること
☑多少のストレスがあっても続けられる「強いやる理由」を探しておくこと
☑面接の際には、等身大の自分で話をすること
☑事前に業務内容や雇用条件についてきちんと確認しておくこと
に注意しておけば、望む職場環境が手に入りやすいということです。
転職を考えるのも手
業務以外の面でストレスを溜めすぎてしまうと、メンタル面に支障を及ぼす可能性があります。ストレスの初期段階の症状は異常に疲れやすい、集中力がなくなるなどの症状が現れます。
さらにより症状がひどくなると、うつ病や精神疾患を患い、働けなくなる可能性もあります。
そのような最悪の状態になる前に、転職を考えてみましょう。職場環境を変えることで、今まで自分にストレスを与えていた人と関わらずに済みます。
転職活動を成功させるには、入念な準備と対策が必要不可欠です。もし転職活動でわからないことがあれば、キャリチェンのキャリアカウンセラーにご相談ください。
キャリチェンのキャリアカウンセラーは丁寧なカウンセリングをもとに、あなたに合った職場選びから面接対策まで行います。是非お気軽にご相談くださいね。