履歴書を作成する際に、手書きとパソコンとどちらが良いの?と悩んでしまう方も多いのではないでしょうか?
少し前までは、履歴書は手書きが一般的でしたが、今はどうなのでしょうか。今回は、履歴書を手書きするべきなのか、手書きで書くメリット・書く時のポイントなど紹介します。
目次
履歴書が手書きじゃないからと落ちることはある?
履歴書を手書きで書くか、パソコンで作成するか悩んだ時に一番気になるのが、履歴書を手書きしなかったために、マイナスな印象に働いたり不採用になったりするのではないか…という点でしょう。
実際に「リクナビNEXT」が企業に調査したアンケートによると、企業の51%が「手書きとパソコンで作成した場合の評価の違いはない」と答えています。つまり約半分の企業は、どちらでも問題ないとしています。
しかし、「手書きの方が評価が高い」と答えた企業が29%もいるという結果に。手書きの方が評価が高いと答えた企業によると、手書きの履歴書だと、筆跡からもその人をイメージできるメリットがあるからとのこと。
また、字をきれいに正確にかけるかを確認している企業や、字が上手か下手かという点ではなく、丁寧に書かれているかを見ている企業も存在します。
そのため、企業から手書きを指定された場合には、手書きで丁寧に書くことを心がけることが大切です。
手書きの履歴書を好む採用担当者がいるのは事実ですが、履歴書でもっとも重視されているのは筆跡ではなく内容です。
手書きで丁寧に書くのを心がけるのはもちろん、内容にもっともこだわりましょう。
履歴書は手書きじゃないから落とすということは、ほとんどないと言えるでしょう。ただし、企業によっては手書きを好む企業も29%いるという事実。企業から指定された場合は手書きで丁寧に書くことがポイントです。
履歴書は手書きとパソコンどちらがいい?
結局のところ、履歴書は手書きとパソコンどちらが良いのでしょうか。
幼少期からパソコンが身近にあるような時代で育っている人からしたら、手書きという行為自体がとても時代遅れに感じる上に、「今時、手書きにこだわるなんてくだらない」と思ってしまうかもしれません。
基本的には、パソコンでも手書きでもどちらでも良いとされています。その背景として、最近は履歴書を郵送することも少ないことがあげられます。
手書きの履歴書を複数の企業に送ろうとするのは、手間がかかります。
手書きの履歴書の場合、一度手書きの履歴書を提出すると、他の企業に提出する際に、もう一度最初から書き直さなければなりません。
ただし、パソコン作成の場合は手書きとは異なり、テンプレートを使い回しすることができます。
テンプレートを使い回せるのは便利な反面、他社向けの情報を修正せずにそのまま提出してしまうことがあります。
パソコンで書類作成する場合には、テンプレートの使い回しによる内容の重複には注意が必要です。
メールで送る場合が多くなったため、企業担当者も「パソコンで作成した履歴書の方が管理が楽」という意見があります。
また、今やほとんどの仕事でパソコンを使うため、パソコンのツールが使えたりパソコンスキルがあるかどうかの方が大切な場合も多いのです。
そのため、パソコンか手書きか迷った場合は、応募する企業によって使い分けるのがおすすめです。
IT企業はもちろんパソコンで作成して間違いないかと思います。
他にも、スタートアップ企業やベンチャー企業などの社長や社員が若い企業や、パソコン作成が当たり前かつプラスに受け入れられる企業もパソコンで作成し、提出するのが望ましいでしょう。
反対に、パソコンをあまり使用することのない、飲食業界や看護業界、介護業界などは手書きが一般的となっているようです。
手書きかパソコンか迷った場合は、応募企業の業界を踏まえて選択する。ITやスタートアップなど今時な企業であればパソコンで作成。昔ながら社風が残っている企業や看護・介護業界は手書きがベター。
履歴書を手書きで書くメリット
ここでは、履歴書を手書きで書くメリットを紹介します。手書きで書くメリットは、「文字から人柄が伝わる」ということ。きれいな文字で書かれた履歴書は、それだけでその人の丁寧さが伝わってくるでしょう。
また、新卒だとどうしても入社したい企業への熱意をアピールしたい場合に、パソコンの文字よりも、手書きの文字の方が伝わりやすいというメリットも。
ただし、中途採用の場合は、手書きで気持ちや人柄が伝わるということよりも、それまでの経歴の方が重視されるでしょう。
手書きで書くメリットは「文字から人柄が伝わる」ということ。また、手書きなら文字から熱意も伝わりやすいでしょう。
履歴書をパソコンで書くメリット
次に、履歴書をパソコンで作成するメリットについて紹介します。パソコンで作成するメリットは、やはり「文字の読みやすさ」「時間が短縮できる」「パソコンスキルをアピールできる」があげられます。
手書きと違って文字を間違えてもいくらでも後から修正ができ、字をきれいに書くという手間もかかりません。
また、他の企業への履歴書にも転用できるため、何社も応募する求職者としては時間の短縮ができることは大きなメリットに繋がります。
また、IT企業やパソコンスキルが必要な企業への応募であれば、パソコンで作成することによって、そのスキルをアピールすることも可能です。
パソコンで作成すると、文字の読みやすさや時間の短縮、パソコンスキルをアピールできるなど、様々なメリットが!
履歴書を手書きで書く時のポイントと注意点
最後に、履歴書を手書きで書くときの大事なポイントを2つ紹介します。
修正テープ、修正液は避ける
手書きで履歴書を書くデメリットと言えば、書き直しがきかないことではないでしょうか。一文字間違っただけなら修正テープや修正液で修正したいと考えてしまいますよね。しかし、これは履歴書ではNGです。
公的文書は文字を間違えた際に、定規を使って二重線を引き訂正印を捺します。公的な重要な書類は、本人が修正した印としてこのような対応をするのですが、履歴書もあなたの経歴を記載する重要な書類です。
修正テープや修正液で消してしまうと、本当に本人が修正したか定かでなくなってしまいます。そのため、履歴書も文字を間違えてしまい修正したいという時には、定規を使って二重線を引いて訂正印を捺し、二重線の一行上あたりに正しい文字を書きましょう。
ただし、一枚の履歴書の中で何箇所も二重線の訂正がされていては、見栄えが悪くなってしまいます。一箇所程度であれば良いかもしれませんが、2箇所以上ミスをしてしまった時は、最初から書き直す方がベターです。
丁寧に書く
もう一つは、文字を丁寧に書くこと。文字のきれいさも大切ですが、それよりも文章の丁寧さを心がけましょう。急いで書いたような文字は見る人にも伝わってしまいます。
また、最初からボールペンで書く前に、シャーペンや鉛筆で一度下書きをするのがおすすめです。やはり長い文章を書いているとどれだけ気をつけても間違えてしまう場合が多くあります。
しかし、先にシャーペンや鉛筆で下書きをしておくことで、ミスを防ぐことができます。さらに、文字の大きさやバランスも整うため、見栄えもよくなりますよ。
また、履歴書はフリックスの消えるボールペンで書くのも良くないとされているため、消せるボールペンで書くのも避けましょう。
履歴書を手書きする時に気を付けるべきポイントは2つ。「修正テープや修正液で修正しないこと」と「文字を丁寧に書くこと」。
履歴書をパソコンで作成する際のポイントと注意点
ここからは、履歴書をパソコンで作成する際のポイントと注意点についてご説明します。
パソコンで履歴書を作成するときに使用するソフト
パソコンで履歴書を作成する際は、WordやExcelなどのソフトを使用します。一般的にはテンプレートをダウンロードし、それに記入する形で進めていきます。
WordやExcelを使用した方がいい理由は、多くの企業がこれらのソフトを利用しているからです。
企業側とソフトを統一することで、メールで履歴書を送った場合に起こる「レイアウトのズレ」や「ファイルが開けない」という問題を防ぐことができます。
また、PDFの変換も簡単に行えるため、企業と応募者ともに便利です。
履歴書のテンプレートを活用がおすすめ
履歴書のテンプレートを活用する際は、無料の履歴書テンプレートをダウンロードして必要事項を記入するのがおすすめです。
履歴書のテンプレートはインターネットで検索して、自分の好きなものを選ぶことができます。自分に合うものを選んでみてくださいね。
フォントは基本「明朝体」「ゴシック体」がおすすめ
見やすく読みやすいビジネス文書を書くコツは、フォントを統一することです。
ビジネス書体を履歴書のフォントは基本的に「明朝体」や「ゴシック体」がおすすめです。
変わった書体で書くと、確かに目を引くことができますが、読みにくく、読み間違いを起こす可能性が高いです。シンプルな文字の方が読み手は読みやすく、内容の理解がしやすいと言われています。
「明朝体」や「ゴシック体」はシンプルで読みやすい書体であり、読み手への配慮がされている書体です。
自己満足ではなく、相手への配慮としてシンプルで読みやすい文字を選び、統一感を持たせるようにしましょう。
余計な装飾やカスタマイズはしない
ビジネス文書は読みやすさを重視して、余計な装飾やカスタマイズはしないようにしましょう。以下の装飾は避けるようにしてください。
・カラーの使用
・黒以外の文字で書く
・蛍光ペンで強調する
・下線や太字を使用する
強調したい部分は「」や【】などのかぎかっこを使ったり、箇条書きで見やすくしたりするのがおすすめです。
繰り返しになりますが履歴書で重要なのは、内容です。装飾をして目立つことを考えるのではなく、相手が読みやすいように配慮することが重要です。
最後は必ず印刷して、表現や誤字脱字チェックをする
パソコンの画面上では、間違いに気づかないことがあります。印刷して最終のチェックをし、誤字脱字や内容のミスなどを防ぎましょう。
パソコンでテンプレートを使うと、他社向けの情報を修正せずにそのまま提出してしまうミスを起こす可能性があります。
提出時には、一度印刷して内容を確認することで、一層ミスを防ぐことができます。
PDFに変換
PDF形式に変換して保存しておくことで、レイアウトやフォントの崩れを最小限に抑えることができます。また、PDF形式で保存しておくと、提出する際にコンビニ等で印刷もしやすくおすすめです。
提出前には、印刷をしてレイアウトのチェックを行いましょう。
見栄えを良くしたいときは印刷(紙)にこだわる
見栄えを良くしたい時は印刷の用紙にこだわりましょう。印刷のクオリティをあげたい場合は、kinko’s(キンコーズ)などの印刷サービスを利用することで履歴書の質を高められます。
一般的な印刷用紙だと安っぽく見えてしまう場合があります。特にデザイン系の職種やWEBデザイナーの方などは履歴書だけではなく、自分の作品ポートフォリオなどを印刷する場合にも利用できるためおすすめです。
参考:キンコーズ
まとめ
履歴書を手書きで書くかパソコンで作成するかは、どちらともにメリット・デメリットが存在します。どちらにするか悩んだ時は、応募する企業によって合わせるのが良いでしょう。
業界や企業の雰囲気・年齢層などを調べるとどちらが良いのか判断できるかと思います。もしも手書きで書く場合は、文字のミスや訂正の仕方・文字を丁寧に書くという点だけはとくに気をつけましょう。
また、転職の際に履歴書や職務経歴書を作成することは、応募者をとても悩ませてしまう作業ですよね。「自分一人で作成するのは不安だな…」という方は、キャリチェンへの相談がおすすめですよ。
履歴書や職務経歴書の作成から全てプロのキャリアカウンセラーに相談して、自分で作るよりも応募企業へ最適な書類を作成することができます。ぜひ、気軽にご相談くださいね。