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立ち仕事と座り仕事どちらがいい?メリットとデメリットとは?

アパレルや販売員、飲食業などで立ち仕事をしていると、足やふくらはぎの疲れやむくみなどで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、立ち仕事は体にどんな影響があるのかメリットデメリットの紹介に加え、疲れを軽減する対策を紹介します。悩んでいる方はぜひ試してみてくださいね。

目次

立ち仕事は体に悪い?メリットデメリットとは?

立ち仕事とは、業務の大半を立って行う仕事のことを指します。立ち仕事と座り仕事の明確な分類はありませんが、立って行う仕事が占める割合が多い仕事は、立ち仕事と呼ばれます。

立ち仕事は体への負担が大きいと認識している方が多いかもしれません。しかし、立ち仕事には、意外とさまざまなメリットも存在します。

そのため、最近ではデスクワークの職種でも立って仕事を行う「スタンディングワーク」を取り入れている企業もあります。

立って仕事をする主なメリットは以下の通りです。

  • 眠気を防止する効果
  • 集中力が上がり、業務効率が上がりやすい
  • 体を動かすため代謝を上がりやすい

とくに昼食後の眠気を誘う時間帯は、座り仕事だとどうしても眠くなってしまい、仕事に集中できないことがあります。しかし、立ち仕事なら体を動かしているため、眠気を防止する効果があり業務効率をあげることができます。

また、体を動かすことで代謝をあげることも可能。そのため、カロリーを消費してくれるのでダイエットにも繋がるでしょう。反対に、立ち仕事のデメリットは以下の通りです。

  • 足への負担
  • 腰痛になりやすい
  • 疲労感が増す

やはり、立ち仕事は体への負担が大きいと考えられます。とくに、ずっと立ちっぱなしでいると足への負担が大きく血流が悪くなってしまいます。そのため、足のむくみや痛みを引き起こしてしまいます。

このような足への負担は、立ち仕事の中でも運動量の少ない販売員や接客業の方が受けやすいと言われています。

また、長時間の立ちっぱなしによって筋肉や椎間板・靭帯などのダメージが溜まってしまい、体の歪みや姿勢の悪化にも繋がってしまいます。

姿勢の悪化により腰への負担が増大し、腰痛にもなりやすくなるでしょう。さらには、足の血管がこぶになる「下肢静脈瘤」やO脚の原因にもなる「変形性膝関節症」などの病気になるリスクまで存在します。

立ち仕事が多い職種

立ち仕事が多い職種

ここからは、立ち仕事が多い職種を紹介します。

接客業

アパレル業や保険業、飲食店のスタッフ、ジムのスタッフなど接客業はお客様と立って接客することがほとんどです。

現場作業員

工事現場の作業員も労働時間のほとんどを立って行います。体力が必要な職種であり、足腰を痛める人が多いのも特徴です。

医療福祉業務

介護職や福祉職、さらに看護師や医師など医療福祉業務は立ち仕事の占める割合が多い職種です。医療福祉業務の場合は、立ちっぱなしというだけではなく、立ったり座ったりの動作も必要なので、足腰を痛め、退職する人が多いのも現状です。

座り仕事の方が負担が減る?座り仕事のメリットデメリット

前章とは反対に、座り仕事のメリットデメリットを紹介します。座り仕事のメリットと言えば、体の負担が少ないことでしょう。

また、基本的にオフィス内での仕事になる方がほとんどのため、暑さや寒さに悩まされることなく、一年中快適な気温で働くことができます。

反対にデメリットとしては、肩こりや腰痛、眼精疲労、運動不足があげられます。座り仕事のほとんどがパソコンを使用する仕事が中心です。

そのため、目の疲れや血行不良が起こったり、画面を覗き込む姿勢になりがちなため、首や肩の慢性的なコリに悩まされます。

また、一日中同じ姿勢が続きやすいので、エコノミー症候群にもなりやすいでしょう。

オーストラリアのシドニー大学で行った死亡リスクの研究結果では、なんと1日の座り仕事が4時間未満の人に比べて、8時間以上の人はリスクが15%アップし、11時間以上では40%もアップするというデータがあるそうです。

立ち仕事にも座り仕事にもそれぞれのメリットとデメリットが存在するため、どちらを選んでも適切な対策をするのが良いでしょう。

立ち仕事の疲れ対策

それでは、立ち仕事の疲れを軽減するための対策や疲れない方法を紹介します。

ストレッチをする

立ち仕事によって足のむくみや痛みが起こってしまう原因は、血流が悪いことがあげられます。

ずっと同じ場所に立っていると体の負担となるため、体を伸ばしたり屈伸をするなど血流をよくするストレッチを行いましょう。

立ち仕事は比較的体を動かしやすい仕事の場合が多いため、休憩時間以外にも合間を見つけては取り入れるのがおすすめです。

姿勢改善をする

立ち仕事で体に負担がかかるのは、姿勢が悪いことが原因の一つです。頭の重さは約5kgもあり、ボーリングの玉と同じぐらいの重さがあります。

そんな重い頭を支えている体は、正しくない姿勢で立っているだけで全身に影響を及ぼしてしまうのです。

とくに、猫背で立っていると骨盤に大きな負担がかかるため、腰や足に影響が出てしまいます。

顎を引き首の位置を意識し、背筋を伸ばして立つだけで体への負担はだいぶ和らげることが可能です。

姿勢は癖になっていることが多いので、普段から鏡の前できちんとした姿勢が取れているかチェックしてみましょう。

靴を工夫する

立ち仕事をしている人は、靴選びもとても大切です。ヒールは足への負担が強く安定しないため、姿勢にも影響してしまいます。

できるだけスニーカーのような足への負担の少ない靴を選びましょう。その際、インソールも工夫するのがおすすめです。

サイズのあっていない靴を履いていると、靴の中で足が動いてしまい負荷がかかってしまいます。そんな時には、靴にフィットさせるためにインソールを入れると足の疲れや負荷を和らげることができます。

他にも、地面の固い売り場で販売をしている方は、足裏の衝撃を吸収してくれるようなクッション性の高いインソールを入れると良いでしょう。

むくみ防止のグッズを使う

長時間立ち仕事をしていると、時間が経つにつれて脚がむくんで疲れてきます。最近ではむくみ防止のグッズとして、ストッキングや靴下、むくみ防止シールなど様々なグッズが販売されています。立ち仕事をしながらでも取り入れられるものも多いため、自分に合うものを上手に取り入れてみるといいでしょう。

ケアを行う

仕事中に行えるストレッチには限界があります。それだけでは不十分なため、家でのケアが大切です。

入浴時間を利用してふくらはぎのマッサージを行ったり、就寝前にもストレッチを行ったりするのがおすすめです。

また、就寝時にはむくみを和らげるために着圧ソックスを履くのも良いでしょう。パンパンにむくんでしまった足は、そのままにしておくとセルライトの原因にもなってしまいます。その日のうちにケアしてあげましょう。

さらに、就寝時には足を上げて寝ると、血流がよくなり足の疲れも和らぎます。足元にまくらを置いて足の位置を上げて就寝するのもおすすめですよ。

専門家に相談する

自分でケアしても痛みが改善されないといったように、足が痛い状況が続く時やむくみが深刻化している場合は、専門家に相談しましょう。

以下のような症状がある場合は速やかに医師の診察を受けてください。

✔︎足の血管が浮き出てくる
✔︎足の皮膚の色が黒ずんでいる、青白くなっている
✔︎足の皮膚にかゆみを感じる
✔︎足にできた傷が治らない

上記のような症状が出ている場合は、立ち仕事に対して限界を感じていることも。「まだまだ大丈夫だ」と思い込まずに、医師の診察を受け、身体をケアしてくださいね。

足の血管が浮き出てきたのを放置していると、心筋梗塞や脳卒中などの病気に発展するおそれがあります。また皮膚の色が変化しているのを放置していると痺れや壊死のおそれもあります。

「ただ痛いだけ」と自分で判断せずに、医師の診察を受けてくださいね。

自分の痛みの原因を探ってもらったり、ストレッチを行ってもらったりして症状を改善できる可能性があります。

今後も立ち仕事が続く場合には、体をケアしなければ仕事へ支障をきたしてしまうため、原因の追求と改善方法を知ることがとても大切になります。

最悪の場合、仕事ができなくなるほど悪化してしまうと、働くこともできなくなってしまいます。痛みが続く場合は、早めに整骨院やストレッチ専門店へ相談に行きましょう。

立ち仕事に限界を感じたら座り仕事に転職するのも手

立ち仕事をすることで、体にどんな影響があるのかメリットデメリットの紹介と、疲れを軽減するための対策を紹介してきました。

やはり立ち仕事はずっと同じ姿勢で立ちっぱなしとなってしまうため、足や腰への負担がとても大きくなります。

それでもその仕事が好きで一生続けていきたいと思う方は、日頃からのケアや姿勢を改善するなどできることを行い、健康を保つのが良いでしょう。

しかし、「もう立ち仕事は限界で辞めたい」「座ってできる仕事にチェンジしたい」といった方は、デスクワークの仕事へ転職を考えてみましょう。

デスクワークにはデスクワークのデメリットも存在しますが、立ち仕事で起こってしまう問題からは解放されるでしょう。

初めてのデスクワークへの転職は、一人で行うよりもプロの転職アドバイザーと一緒に活動するのがおすすめです。

未経験で面接の際に何をアピールすれば良いのかわからないという方も、親身になってサポートいたします。悩んでいる方はぜひキャリチェンにご相談くださいね。