転職活動の方法も進化してきている近年。新しい形の転職サービスである「マッチングサービス」に興味を持っている方もいるのではないでしょうか?
今回は、転職のマッチングサービスとはどんなものなのか、その実態や利用するメリットとデメリットについて詳しく紹介します。転職活動の方法に悩んでいる方は、ぜひチェックしてみましょう。
目次
転職のマッチングサービスとは?
近年現れた新しい形の転職サービスである「マッチングサービス」。マッチングサービスとは、求職者の登録した情報をもとに、企業とマッチングさせる「転職のアプリ」です。
従来の転職サイトは、求職者が自分で検索し興味のある求人を探す形が一般的でした。大量に掲載されている求人の一つ一つを自分でチェックしなければならず、非効率な点がネックです。しかし、これらを改善したのがマッチングサービスです。
大手人材業界がこぞってSNSアプリを作成しており、有名なところでは、「リクナビNEXT」「マイナビ」「MIIDAS」などのマッチングアプリがあります。
自分の「プロフィール」「職歴」「学歴」「資格・スキル」「現年収」「現住所」「希望職種」「希望勤務地」などの情報を入力するだけで、自分に合いそうな企業が勝手に紹介されるため、効率的に求人を探すことが可能なのです。
恋活や婚活の出会い系マッチングアプリの「転職バージョン」と考えるとイメージしやすいでしょう。
マッチングサービスと一口にいっても、さまざまな種類があります。「転職開始時」「履歴書・職務経歴書」「求人探し」「面接対策」と、アプリごとに用途が分かれているため、自分の利用目的にあったサービスを使い分ける必要があります。
また、企業とマッチングしたからといって、選考が有利になるわけではありません。企業とのマッチングはAIが自動で判断しています。
企業の求める人材ニーズと求職者の入力した情報が一致すると、マッチングが成立するようにプログラムされているのです。
そのため、AIの判断で人材ニーズにマッチングしたとしても、実際には採用担当者が確認して応募条件に合わなければ面談へ進むことはありません。選考通過や面接確約を保証するものではないという点は、しっかり心得ておきましょう。
転職のマッチングサービスを利用するメリット
それでは、転職のマッチングサービスを利用するメリットについて紹介します。
自分に合った求人を見つけやすい
転職のマッチングサービスは、自分に合った求人を見つけやすいメリットがあります。AIが求人情報を自動でレコメンドしてくれるため、出てきた求人を左右にスワイプするだけでさまざまな求人をチェックすることが可能です。
使用方法は出会い系アプリ「Tinder」のようなイメージで、気になった企業は右へ、興味のない企業は左へスワイプといった具合です。
自分で勤務地エリアや業種・職種を絞って検索していた転職サイトに比べ、AIが自動で自分にあった企業を選んでくれるのは、とても効率的に転職活動が行えるでしょう。
自分のペースで使いやすい
自分のペースで使いやすいことも大きなメリットでしょう。とりあえず、興味のないものは左にスワイプしておき、じっくり時間の取れる時に右にスワイプした求人をチェックすることが可能です。
そのため、通勤電車の中や、休憩中などの隙間時間にもさくっと使いやすいでしょう。
その後、気になった企業と両思いとなりマッチング成立すると、企業からスカウトメールが届きます。LINEのようにメッセージをやり取りし、面談まで進むことができます。
従来の転職活動では、Eメールや郵送で履歴書や職務経歴書を送付してといったように手間がかかる作業でした。しかし、マッチングアプリを利用することで転職活動がとても気軽なものへと進化し、忙しい仕事の合間でも転職しやすくなっているでしょう。
転職のマッチングサービスは、AIが求人情報を自動でレコメンドしてくれるので、自分に合った求人を見つけやすく、隙間時間でさくっと転職活動が可能。
転職のマッチングサービスを利用するデメリット
すべてのことに関してメリットもあれば、もちろんデメリットも存在します。とても魅力的な転職のマッチングサービスですが、利用する前にしっかりデメリットもチェックしておきましょう。
マッチングしないこともある
AIが自動であなたにあっている求人をレコメンドしてくれるサービスのため、本当にあなたが求めている求人をオススメしてくれないこともあります。
過去の職歴やスキル、今後希望している職種だけでなく本当に自分の求めている企業を探すには、結局のところ自分で確認する以外にありません。
また、転職のマッチングサービスは、マッチングしないこともある点に注意しましょう。AIが選んでくれた求人をお気に入りに追加したとしても、必ず企業とマッチングするかはわかりません。
また、マッチングしたとしても選考通過や面接確約を保証するものではないことも注意が必要です。
首都圏の求人が多い
転職のマッチングサービスに掲載されている企業は、やはり首都圏の求人が多いが傾向にあります。そのため、「地方で仕事を探したい」という方には不向きなサービスとなるでしょう。
求人の種類が偏りやすい
マッチングアプリの種類によっては、求人の種類が偏ることがあります。やはり、転職サービスには得意な業界・不得意な業界が存在します。
使用するアプリが自分の希望の業界に強いアプリなのか、事前に確認するのが良いでしょう。
また、未経験者向けや第二新卒向けの求人が多く、管理職・ハイクラス向けの求人は扱っていないケースが多くなります。他にも、年齢の点にも注意が必要です。
マッチングアプリに掲載されている求人は、20~30代を対象とした求人が多いので、40代の方がマッチングサービスを利用しても応募条件と合わず、マッチングできない可能性もあります。
通知が多くなる
転職のマッチングサービスは、通知が多くてうんざりするという意見も多数聞こえてきます。AIが進化しているとはいえ、まだまだ精度が低いことが問題としてあげられます。
AIの精度が低いことによって「以前勤めていた企業からスカウトが届いた」や「AIの自動マッチングによって100〜200件ほどのメールが流れてきて、重要なメールが流れてしまう」などといった不満の声があるようです。
そのため、メールやプッシュ通知が多いことで、ストレスを抱えることになりかねないでしょう。
転職のマッチングサービスのデメリットは、首都圏の求人が多かったり年齢が応募条件と合わなかったりするなど、マッチングしないことがあります。また、通知が多すぎてうんざりすることも…。
まとめ
転職のマッチングサービスとはどんなものなのか、その実態や利用するメリットとデメリットについて紹介しました。
マッチングサービスは、AIが求人情報を自動でレコメンドしてくれるため、自分に合った求人を見つけやすく、隙間時間でさくっと転職活動が可能という大きなメリットがあります。
しかし、反対に「求人の種類の偏り」「地方の仕事が少ない」「マッチングしない」「通知が多すぎる」といったさくさんのデメリットもあるようです。
AIを使ったとても画期的な転職活動の方法ですが、まだAIの精度が低いことが残念な点かもしれません。
転職活動の方法は、直接応募・転職エージェント・転職サイトなどさまざまな方法があります。今記事を参考に、メリット・デメリットを加味した上で自分にあった転職活動の方法を選んでくださいね。