人の話を聞く仕事には、カウンセラーのように話を聞くのがメインの仕事だけではなく、仕事の中に話を聞くフェーズが含まれているものもたくさんあります。
意外とさまざまな仕事で、人の話を聞く力というのは役に立つことが多いのです。今回は、人の話を聞く仕事のやりがいや必要なスキル、どんな職種があるのか紹介するので参考にしてみましょう。
目次
人の話を聞く仕事のやりがい
現代は一人で悩みを抱え、誰にも話せずに辛い思いをしている方がたくさんいます。その結果、離婚や退職、最悪の場合は自殺してしまうことがあります。
そんな辛い思いを抱えている人の話を聞いてあげる仕事は、とてもやりがいのある仕事です。
人の話を聞く仕事にはさまざまな種類がありますが、基本的には相手の悩みを聞き、問題解決を促してあげる仕事となります。
その結果、相手は自身の問題を解決し、笑顔になってくれます。自分を頼ってくれた相手が問題を乗り越え幸せになることは聞いた側も嬉しく、人を助けることができる喜びを感じられるとても素敵な仕事です。
また、人の話を聞く仕事はリモートワークとの相性も良く在宅で仕事がしやすいため、バイトや副業からスタートすることも可能でしょう。
人の話を聞く仕事に求められる資格とスキル
人の話を聞く仕事には、とくに必須な資格は必要ありません。そのため、自分はカウンセラーだと名乗れば、その日から起業してカウンセラーとして仕事をすることも可能なのです。
ただし、アルバイトや正社員として企業で働きたい場合には、資格があった方が転職に有利となる場合もあります。
それでもほとんどの場合、資格よりも実務経験やスキルを問われることの方が多い傾向にあるようです。
ここでは、人の話を聞く仕事に求められるスキルを紹介するので、参考にしてみてください。
観察するスキル
人の話を聞くことは簡単そうに思う方もいるかもしれません。しかし、ただ聞いていればいいというわけではありません。まずは、相手の状況に耳を傾け「相手が発している言葉」や「表情や声のトーン」などをじっくり観察することが大切です。
信頼関係を構築するスキル
信頼関係を構築しないことには、相手は本音を話してくれません。初めて会った人でも、趣味が一緒だったり地元が一緒だったりすると、親近感を感じたことがありませんか?
同じように、相手の仕草や声のトーン・話をするスピードなど、相手が居心地良いと感じるように相手に合わせる姿勢を取りましょう。
そうすることで、信頼関係が築きやすく相手に話やすい空気感を出すことができます。
話を理解するスキル
次に、話を聞いていきます。相手の抱えている状況を理解し、相手の気持ちに寄り添いながら気持ちを確認していきます。
相手からの言葉だけでは理解が足りないことも多いため、こちらかも問いかけをして、相手の情報を引き出していく作業が必要になります。
意見を伝えるスキル
上記の工程を行い、相手との信頼関係が築けた後でこちら側の意見を伝えましょう。信頼関係ができることで、意見を素直に受け入れることができます。
この意見の中には、アドバイス・要求・提案・命令・依頼などの種類があり、これらを行うことで相手側に何か気付きが生まれます。人は気付きによって成長し、行動を起こすことができるのです。
この時、相手側にまだネガティブが存在するときは、これは学習や成長の機会だとポジティブな意識に持っていくためにリードする必要があるでしょう。
人の話を聞く仕事の職種
人の話を聞く仕事には、さまざまな種類が存在します。自分はどんな仕事をしたいのかを探るために、職種の内容をチェックしてみましょう。
コンサルタント
コンサルタントは、企業や機関の抱えている課題解決に向けて支援を行う仕事です。依頼された課題を細分化し、チーム単位で改善策を考え提案や実施していきます。
コンサルタントとひと口に言っても、「戦略系コンサルティングファーム」「総合系コンサルティングファーム」「財務系コンサルティングファーム/FAS」「人事系コンサルティングファーム」「医療系コンサルティングファーム」「再生系コンサルティングファーム」の6つのファームに分類されます。
心理カウンセラー
心理カウンセラーは、心理学の専門知識を用いてクライアントに寄り添い、悩みの解決へと導く仕事です。クライアントの話を聞くための傾聴力がとても重要です。
また、それだけでなく、アドバイスを伝えるスキルも必要となります。
クライアントの精神的な不調を解消する仕事でもあるため、自身のストレスコントロールやメンタルをマネジメントする能力も大切となるでしょう。
ファイナンシャルプランナー
個人や中小企業の相談に応じた、「資産に関する情報分析」や「生命保険や住宅ローンなどのライフイベントに沿った資産設計のアドバイス」を行うのがファイナンシャルプランナーの仕事です。
お金の専門的なプロとして、クライアントがお金の面で困ることのないよう、安定した生涯を送れるように手助けします。
そのため、ファイナンシャルプランナーは深い知識が必要です。ファイナンシャルプランナーとして活躍するには、国家資格の「ファイナンシャル・プラニング技能検定(FP技能士)」や民間資格の「AFP、CFP」を取得し、実務を積んでいく必要があるでしょう。
リサーチャー
企業は商品を開発や販売する前に、事前に市場(マーケット)のニーズを調査します。その調査を行うのがリサーチャーという仕事です。
具体的には、商品を販売するにあたり「どんな課題があるのか」「どんな問題が発生するか」といった仮説を立てていき、アンケートやメールを利用し市場調査を行います。
リサーチャーはマーケティング職の一部となり、日本では広告代理店が担うケースが多く、相対的な人手不足とスキル不足が問題とされています。そのため、まだまだ発展が見込める業種と言えるでしょう。
バーテンダー
バーテンダーの仕事は、バーでお酒を作ることです。バーに行ったことがある方は容易にイメージが付く仕事内容でしょう。
カクテルの種類は数千種類もあると言わていて、シェイク・ビルド・ステア・ブレンド・フロートとさまざまな作成方法が存在します。
必要な学歴や資格も不要なため、誰でも未経験からスタート可能です。しかし、お酒をブレンドする技術だけでなく、お客さんとの対話スキルも大切となります。
カスタマーサポート
カスタマーサポートはCSと略されていて、企業の窓口としてお客様からの問い合わせに対応する仕事です。
製品の不具合やサービス内容に関する不明点がある際に、問い合わせ窓口に電話やメールで連絡することがあるのではないでしょうか。
その際に対応してくれるのがカスタマーサポートです。カスタマーサポートは、多くのお客様と接する仕事のため、コミュニケーション能力が求められます。
また、クレームが寄せられることもあるので、冷静な対応も不可欠なスキルでしょう。
記者
インタビューを行い編集して発信するのが記者の仕事です。主に、新聞記者・テレビの報道記者・雑誌記者・ウェブメディアの記者・フリー記者などがあります。
激務で有名な記者の仕事ですが、社会の為に取材を行い情報を発信をする仕事のため、社会貢献性がとても高くやりがいがあるでしょう。
提案営業
提案営業は、別名「コンサルティング営業」や「ソリューション営業」とも呼ばれており、顧客の抱えている課題や問題点を解決に導き、自社の製品やサービスを提案していく仕事です。
顧客にあわせ、提案をしながら販売する提案力が求められます。顧客の求めているものを把握するには、細かいヒアリングを行うことが大切となります。そのため、顧客自身も自覚していない「潜在ニーズ」を上手に引き出す力が必要でしょう。
窓口業務
窓口業務とは、企業の受付に立ち、来客者への応対や案内がメインの仕事となります。来客者がいない時は、社内スタッフのスケジュール管理・会議室の管理、予約対応・宅配物や書類などの荷物の運びだしなども行います。
お客さまにとって最初に接する「企業の顔」となる大切なポジションです。必要な資格はありませんが、コミュニケーション能力やビジネスマナーなどが求められるでしょう。
まとめ
人の話を聞く仕事にはどんなやりがいがあるのか、求められる資格やスキル、また、具体的に人の話を聞く仕事にはどんな職種があるのか紹介してきました。
人の話を聞く仕事と言うとカウンセラーが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか。
しかし、実はさまざまな仕事に人の話を聞く力が必要なのです。自分のやってみたい職種が見つかった方は、ぜひ挑戦してみましょう。
しかし、転職経験のない方は自分にはどんな職種が良いのか、履歴書や職務経歴書の作成に迷う方も多いかもしれません。
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