ゲームが好きな人にとって、好きなことを仕事にできる「ゲーム業界」は憧れますよね。
しかし、未経験からでもなれる職種はあるのか気になるのではないでしょうか?
今回は、ゲーム業界そのものの将来性や、具体的にどんな職種があるのか、またそれぞれの職種に必要なスキルなど紹介します。
目次
ゲーム業界とは?その将来性
2020年、新型コロナウイルスより世界は大きく変化しました。大ダメージを受けている業界もある中、反対に外出自粛を受けて伸びているのがゲーム業界です。
家庭用ゲーム機もソフトも120.0%売上がアップしています。
また、今までゲームをしなかった層までもがゲームをするようになったことで、なんと39%も市場規模が拡大しているのです。
リモートワークの普及により、今までよりも自由に使える時間が増えたことも影響しているでしょう。
その他、YouTubeでのゲーム実況配信も人気となり、YouTubeの視聴をきっかけとしてソフトの購入も増えているようです。
また、Facebookが「Oculus Quest2」を発表したことも大きな動向でしょう。VRゲームは、今後大きな可能性を秘めているため、大手ゲーム企業はVRゲーム会社の買収を行っています。
新しいテクノロジーと連携することによって、さらなる盛り上がりが予想されるゲーム業界。
企業は新しい人材確保に力を入れているため、未経験でも入社しやすく業界の将来性とともに転職しやすい業界と言えるでしょう。
ゲーム業界の仕事内容と必要なスキル
ゲーム業界の将来性に期待が高まり、ゲーム業界に転職したいと思った方が多くいるかもしれません。
しかし、ゲーム業界の中にはさまざまな職種が存在し、職種によって必要なスキルも異なります。
今章では、ゲーム業界に存在する職種ごとの仕事内容やそれぞれに必要なスキルを、未経験の方でもわかりやすく紹介します。
ゲームプロデューサー
仕事内容:ゲーム開発の取りまとめを行うのがゲームプロデューサーの仕事です。
具体的には、ゲームの企画を考えたり、ゲームの世界観やシナリオの決定、制作にかかる予算やスケジュール管理、売り出すための広告活動などを行います。
必要なスキル:ゲームプロデューサーはプロジェクトの総責任者にあたります。デザイナーやプログラマー、ディレクターなどとのやり取りが多く発生する仕事です。
そのため、クリエイターのような専門的な知識やスキルよりも、チームをまとめるためのコミュニケーション能力やリーダーシップが必要です。
また、企業との交渉能力、売れるゲームを作るために必要な情報収集力なども求められるでしょう。
ゲームプランナー(ゲームデザイナー)
仕事内容:プロデューサーやディレクターからの指示によって、ゲーム全体のデザインをするのがゲームプランナーの仕事です。
ゲームの世界観にキャラクター、敵やアイテムなどのパラメーター、レイアウト、ゲームをおもしろくするためのアイデアなどを決定します。
その他、実際に制作を行うクリエイターの制作の進行、クオリティチェック、ゲームを世に送り出した後の集計・分析・改善なども行います。
必要なスキル:ゲームプランナーはプロデューサーと同様で、クリエイターのような専門的な知識やスキルは必要ありません。
ゲームプランナーはゲーム全体のデザインをするのが仕事のため、おもしろいゲームを考える企画力や論理的思考能力、企画を通すためのプレゼンスキルが必要です。
また、「他のゲームよりも、もっとおもしろいものを作りたい」と思うゲームへの情熱が大切でしょう。
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ゲームプログラマー
仕事内容:ゲームプログラマーは、ゲームプランナーが作成した仕様書に沿って、プログラミング技術を駆使しゲームを制作する仕事です。
キャラクターの動作やゲームの中で流れるサウンド、システム構築などの工程をプログラムします。また、システムを構築する上で、多少なりともバグが発生します。
発売したゲームソフトにバグが残っていると回収となり、莫大は損失をもたらしてしまいます。そのため、細かなバグも丁寧に無くしていき、ゲームが正常に動くようにするのも大切な業務内容です。
必要なスキル:ゲームプログラマーに必要なスキルがプログラミングスキルです。
プログラミングスキルと一口にいっても、開発言語はゲームの種類によって異なります。PlayStationやNintendo、Switchなどの家庭用ゲームには、主にC言語が使用されます。
次に、複数の人が同時に楽しめるオンラインゲームには、Java、PHP、Ruby、Pythonという言語、スマホゲームにはwiftやObjective-C、Java、Kotliが用いられます。
サウンドクリエイター
仕事内容:ゲーム内で流れる音楽を制作するのがサウンドクリエイターの仕事です。ゲームのストーリーに合ったテーマソングや場面に合った効果音など、ゲームの世界観を作る重要な役割を担っています。
必要なスキル:サウンドクリエイターには楽譜を読む力、ゲームの世界観に合ったサウンドを生み出す能力、音楽ジャンルの知識、演奏の実務経験、DAW・波形編集ソフト実務使用経験などのスキルが求められます。
作曲・演奏することが得意な方やデジタルツールの操作が得意な方などがサウンドクリエイターに向いていると言われています。
デザイナー
仕事内容:ゲームに登場するキャラクターや背景、アイテム、武器、商品パッケージ、タイトルデザインなどのデザインを制作するのがデザイナーの仕事内容です。
ゲーム業界ではCGデザイナーと呼ばれている場合もあります。キャラクターのデザインや商品パッケージなどのグラフィックは、ゲームの第一印象を決める重要な部分となりグラフィックの重要性は増しています。
必要なスキル:グラフィックには2Dと3Dがあり、それぞれ必要なスキルは異なります。
2Dを作成するには、PhotoshopやIllustratorのソフト、3Dを作成するには、Mayaや3ds maxなどのソフトを扱えるスキルが必要です。
2Dに必要なPhotoshopやIllustratorは一般的なソフトで扱える方も多いでしょう。しかし、3Dの制作工程はとても複雑で、Mayaや3ds maxを使いこなすにはとても高いスキルが必要と言われています。
ゲーム業界でやりがいを感じる時
ゲーム業界で働くことで感じられる一番のやりがいは、自分が制作に携わった作品が世に出ることではないでしょうか。
ゲームは日本だけでなく世界中に広まることもあり、作品のクレジットに自分の名が残ることで大きな喜びが感じられるでしょう。
また、ゲームの制作は企画の立案から始まり、納期や予算、何度も起こる修正や改善などさまざまな苦労を乗り越え、ようやく発売にまで至ります。
自分が関わった作品をプレイしている人を実際に見たり、あのゲームおもしろいと言われていることを耳にしたときにも、今までの苦労が報われたと実感し、やりがいが感じられます。
とくに、ゲームは最新のデジタル技術を披露する機会でもあるため、クリエイターは技術の評価に対して喜びを実感することも多いようです。
まとめ
ゲーム業界の将来性や、ゲーム業界の中にある職種や仕事内容、それぞれの職種に必要なスキルを紹介しました。
ゲーム業界には、さまざまな職種があることが分かったのではないでしょうか。
ゲームプロデューサーやゲームプランナー、ゲームプログラマー、サウンドクリエイター、デザイナーなど数ある職種の中でも、とくにゲームプランナーやゲームプログラマーは業界未経験でも入りやすい職種です。
また、特別なスキルがない場合には、未経験も採用されやすいデバッカーからスタートしたり、アルバイトとしてデザイナーやプログラマーなどのアシスタント業務から入社して経験を積んでいく方法などあります。
ゲーム業界に転職したいという方は、20代の方でも30代の方でも、まずはエージェントに相談するのがおすすめです。
あなたのこれまでの経験やスキルを総合的に判断した上で、どんな道筋が良いのか提案することができます。
ゲーム業界に転職したい方は、ぜひキャリチェンにご相談くださいね。
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