ゲームが好きな方にとって、とても魅力的な仕事であるゲームプランナー。
自分の企画したゲームが世に出ることは、大きなやりがいや情熱を持って働くことができるのではないでしょうか。
しかし、ゲームの企画をする仕事ということは分かっていても、具体的にどんな仕事内容なのかわからないという方向けに、ゲームプランナーの仕事内容や必要なスキル、未経験から転職する方法など紹介します。
目次
ゲームプランナーの仕事内容
ゲームの企画を行うのが、ゲームプランナーの仕事です。
他にも、「ゲーム企画」「ゲームクリエイター」と呼ばれることがありますが、いずれも同様で仕事内容はとても多岐に渡ります。
ゲームを作る工程は、主に3つのフェーズに分かれており、企画立案→プロジェクト進行→集計・分析・改善という流れで行います。
それでは、未経験の方でもわかるように、それぞれの項目ごとに仕事内容を詳しく紹介します。
企画立案
企画立案は、その名の通り新規ゲームの企画を立案するフェーズです。
市場のニーズやクライアント、ディレクター、プロデューサーの要望を把握し、ゲームのプランを企画します。
企画が固まったら、ディレクターやプロデューサーと共にゲームのコンセプトやテーマ、概要などを作成していきます。
その後、ゲームプランナーは自分の企画を企画書にまとめ、社内会議でプレゼンを行います。
プロジェクト進行
見事企画が通った後は制作準備に入り、スケジュール作成やメンバーのアサインなどを決めていきます。
ただし、プロジェクト進行は企業やプロジェクトによって、ディレクターやプロデューサーが指揮を取ることが多いでしょう。
ゲームプランナーは、ゲームの設計図の役目である「仕様書」を作成します。
仕様書は、ゲームの世界観やマップのデザイン、画面の遷移、敵やアイテムなどのパラメーター、レイアウト、ゲームをおもしろくするためのアイデアなどをすべてまとめたものを指します。
デザイナーやプログラマーなどゲームを制作するすべてのメンバーが、この仕様書を見てゲームを作成するため、ゲームプランナーはメンバーに認識のミスが起こらないように説明する必要があるでしょう。
その後、ついに制作を開始します。制作は基本的にデザイナーとプログラマーが行います。
制作が完了したら、ゲームプランナーがテストプレイ(仕上がりの検証)をし、クオリティチェックします。そこで修正点や改善点をデザイナーとプログラマーに指示して改善していきます。
集計・分析・改善
最後に、集計・分析・改善のフェーズです。これらはゲームが発売された後の仕事となり、ゲームの売れ行きやユーザーの反応、制作時に起こった反省点などをもとにゲームの改善点を見つけます。
集計・分析・改善は、次回作の制作のために必要不可欠な工程で、ゲームプランナーにとって重要な仕事内容です。
ゲームを作る工程は、「企画立案」→「プロジェクト進行」→「集計・分析・改善」の3つの流れで行います。ゲームプランナーは新規ゲームの企画の提案や仕様書の作成、デザイナーとプログラマーへの指示出しや、制作後には次回作の制作のためにゲームの改善点を見つける重要な役割を担っています。
ゲームプランナーに必要なスキル
それでは、実際にゲームプランナーになるために必要なスキルを5つ紹介します。
マネジメント能力
ゲームの制作は、完成に向けて多くの人が関わり仕事を進めていきます。そのため、ゲームプランナーは制作に関わるメンバーの「マネジメント能力」が必要です。
メンバーのモチベーション維持や個性の強いクリエイターたちをまとめるスキルが求められるでしょう。
コミュニケーション能力
マネジメント能力とも重複しますが、ゲームは多くの人が一丸となって制作を行います。
メンバー全員が一つになってゲームの完成を目指す必要があるため、ゲームプランナーはチームメンバーと円滑なコミュニケーションを取ることが求められます。
論理的思考能力
ゲームプランナーになるには、プレゼンで説得力のある説明をするための「論理的思考能力」が必要です。
たとえ、おもしろいゲームを立案したとしても、感情的な言葉で伝えるだけでは響きません。
また、ゲームは面白いだけでなくゲームの収益性も重要です。
ゲーム開発の決定権限を持つ人たちに、ゲームの収益や予算の根拠を論理的に伝える能力が求められます。
柔軟性
ゲームプランナーは、想定外の事態にも対応できる「柔軟性」が必要です。
ゲームの制作では、クライアントから突然の仕様変更や無茶な要望を依頼されることがあります。
テストプレイの段階に来て、突然企画の段階に戻るなんてことも…。
販売先や配信元、投資家なども関わっているため、許諾が得られなければ発売することができません。
ゲームプランナーの仕事において、突然の変更にも対応できる柔軟性はとても大切でしょう。
ゲームに対する情熱
ゲームに対する情熱があることは、ゲームプランナーの仕事にとても重要です。ユーザーが求めるゲームのクオリティは上がってきています。
「他のゲームよりももっとおもしろいものを作りたい」と思う情熱があるからこそ、よりおもしろいゲームを生み出すことができるでしょう。
未経験からゲームプランナーに転職する方法
最後に、未経験からゲームプランナーになりたいという方に向けて、転職する方法を紹介します。ゲーム業界は実力主義の傾向があり、スキルや知識のある経験者が優遇されます。
しかし、未経験だから不可能ということはありません。年齢に関しても、20代の方が有利なのは確かですが、30代の未経験者でも採用されているようです。
とくに、ソーシャルゲーム開発会社は多忙で人材の流動も激しいことから、採用の確率が高くなります。
アルバイトから転職
アルバイトの求人なら、未経験でもゲームプランナーとして採用されやすくなります。「ゲーム業界で働きたいという熱意があればOK」と記載されているアルバイト求人が多数掲載されています。
正社員の雇用形態に拘っていると反対に遠回りになる可能性があるため、初めはアルバイトでもゲームプランナーとしての経験をつけるのがおすすめです。
デバッガーからキャリアアップする
未経験でゲームプランナーに転職するのが難しい方は、まずはデバッガーになる方法があります。デバッガーはアプリケーションのバグやエラーを見つける仕事です。開発現場で働くことができるので、その経験を活かして、のちにゲームプランナーとしてキャリアアップするケースはたくさんあるようです。
他業種から転職する場合
マーケティングスキル、UI/UXデザインのスキル、プログラミングスキルなどがあれば、他業種から転職可能です。
ゲーム制作は未経験だとしても、これらのスキルは歓迎要件として求人に掲載されていることが多くなります。
オンラインゲームやアプリゲームを制作している制作会社への求人を探すのが良いでしょう。
\30代女性のキャリアの考え方/
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まとめ
未経験からゲームプランナーになりたいと考えている方に向けて、ゲームプランナーの仕事内容やゲームプランナーに必要なスキル、未経験から転職する方法を紹介しました。
ゲームプランナーの仕事は、新規ゲームの企画の提案や仕様書の作成、デザイナーやプログラマーなどのメンバーへの指示出し、制作後には次回作の制作のためにゲームの改善点を見つける重要な役割を担っています。
自分の企画したゲームを世に出すことのできるゲームプランナーの仕事は、ゲーム好きにとってとても魅力的な仕事でしょう。
未経験だとしても、デバッガーからキャリアアップしたり、アルバイト採用から初めて転職するなど、ゲームプランナーになる方法はいくつも存在します。
一度きりの人生、本当にやりたいことにチャレンジしてみても良いのではないでしょうか?
ゲームプランナーになりたいと悩んでいる方は、ぜひキャリチェンにご相談くださいね。あなたにぴったりな最適な方法をご提案します。