面接で最後に聞かれる「最後に何か質問はありますか?」という質問。この質問はなんとなく答えればいいわけではなく、面接の段階や面接官によって質問の内容を変える必要があるのです。では、面接でいい印象を与えるためには、どのような逆質問をすればすればいいのでしょうか?
本記事では、最後の質問でいい印象を与えるために、準備すべきことから逆質問の具体例までを紹介します。面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれても慌てないよう、しっかり準備しておきましょう。
目次
最後の質問に答えるために事前にチェックすべきこと
企業研究・業界研究をする
逆質問で質問することを考えながら、事前に面接の準備しましょう。しっかりと企業研究、業界研究しておくことが、いい逆質問に繋がります。
面接前に会社のホームページを読み込み、企業の特徴はもちろん、自分との共通点や共感ポイントなど、様々なことを把握しましょう。その際、企業との共通点や共感ポイントを見つけられると◎。
企業研究をする際には、ホームページの太字の部分だけではなく、細部まで読み込むことが重要です。細部まで読み込むことで、一歩踏み入った逆質問をすることができ、志望度の高さを伝えることができるのです。
また、面接を受ける企業だけではなく、競合他社のことも調べておきましょう。競合他社と比較することで、面接を受ける企業の特徴を把握できます。企業研究を参考に逆質問の内容を考えると、より質の高い質問になるはずですよ。
質問の意図を理解する
企業が最後の質問をする意図は、自社への志望度とコミュニケーション能力を確認するためです。志望度が高く、事前に調べていれば、様々な疑問が湧いてきますよね。つまり企業は、具体的な内容の逆質問ができるかによって、意欲と志望度をはかっているのです。
また、逆質問でコミュニケーション能力も確認しています。通常、面接は面接官の質問に答えていく形で進めていきますが、逆質問は自分から質問し、コミュニケーションを取らなければいけません。逆質問をすることで、自発的なコミュニケーションをとることができるかを企業は見ているのです。
3つ以上準備しておく
面接の最後の質問は1つだとは限りません。時間がある限り、逆質問の時間をとる面接官もいます。「逆質問を1つしか準備していない…」と困ることがないように、最低でも3つは逆質問の準備をしておきましょう。
職位、面接の段階に合わせた質問をする
面接官の担当部署や業務内容、さらに面接の段階によって、適切な質問内容が異なります。
というのも、本社勤務の人事担当に、他支社の現場の業務を聞いても曖昧な答えが返ってくるでしょう。また、面接官が中堅社員なのか、役員レベルなのかによっても、質問に答えられる内容が異なってきます。
面接官の役職に合わせてふさわしい質問を考えましょう。
さらに、面接の段階に合わせた質問をするのも大切です。一次面接や二次面接では、人事や配属予定部署の責任者が行うことが多く、企業への興味度や実務経験を尋ねる質問がメインです。そのため、企業や業務内容についての逆質問が適切です。
最終の役員面接では、社風と合うかどうかを見られています。いくらスキルが高くても、社風に合わずにすぐに辞めてしまっては困ります。
最終面接に来るまでの段階で、実務経験やスキルは認められているので、最終面接ではその会社への志望度の高さをアピールできるような逆質問や、意欲の高さを示す逆質問をするのがいいですよ。
面接の最後の質問の具体例
面接の最後の質問の具体例をそれぞれの場面別にまとめました。逆質問を考える時の参考にしてくださいね。
熱意をアピールする質問例
・入社するまでに準備しておくことはありますか?また、勉強しておいた方がいいことはありますか?
・私と同年代で活躍している方には、どのような共通点がありますか?
・募集されている職種ではどのような能力が必要でしょうか?また働くにあたって身につけておくべきスキルはありますか?
・御社ではノルマや目標はどのように設定しているのでしょうか?
・私の資格や経験を活かせる業務はどのようなものがありますか?
・もし配属されるとしたらどの部署に配属される可能性が高いでしょうか。
・御社の繁忙期や閑散期について教えてください。
・やりがいを感じた仕事はありますか?またやりがいを感じるのはどのような時ですか?
真面目さをアピールする質問例
・これまで印象に残った経験はどのような経験ですか?
・異業種から転職された方は、どのような勉強をされているのでしょうか?
・1日の業務スケジュールについて教えてください。
会社のことについて聞く質問例
・職場の雰囲気を教えてください。
・自分の意見は積極的に発言してもいい環境でしょうか?
・モチベーションを保つためにどのような取り組みをされているのでしょうか。表彰制度やノルマ制度はあるのでしょうか。
中堅社員への質問例(2次面接)
・入社後はどれくらいの期間研修がありますか?また一般的にどれくらいの期間で一人で仕事が任されるようになりますか?
・御社で30歳までに〇〇の役職につきたいのですが、前例はありますか?どのようにしたらできますか?
・異業種から転職された方は、どれくらいの期間で結果を出しているのでしょうか?
・御社で〇〇までに〇〇の役職につきたいと考えています。人事はどのような評価制度でしょうか。
・御社で活躍している方々は、どのような勉強をされているのでしょうか。
・私と同じ業界から転職した方は、どれくらいの期間で仕事を任されるようになったのでしょうか。また、その方はどのような勉強をしていたのでしょうか。
役員への質問例(最終面接)
・今後の事業展開の予定を教えてください。
・競合他社は〇〇のような事業展開をしていますが、御社はどのような新規事業や戦略していく予定ですか…?
・御社にはどのような課題があるのでしょうか。
逆質問で避けるべき質問
準備不足な質問
ホームページを見ればわかるような質問は、企業研究を怠っていると捉えられてしまいます。一歩踏み込んだ質問をするようにしましょう。
休日や待遇の質問ばかりする
休日や待遇面の質問ばかりすると「やる気がないのでは?」と思われてしまうことも。「長期休暇は取れますか?」「有給休暇は取れますか?」などの質問ばかりするのは避けましょう。
面接で最後の質問をすることがない時はどうする?
基本的に面接の最後の質問で「特にありません」と答えるのはNGです。しかしどうしても質問がない場合は「十分説明をもらったから特に質問はありません」と答えるのがいいでしょう。「会社に興味がない」「働く意欲がない」など、マイナスのイメージにならないように注意して下さいね。
最後の質問は自分のことをアピールできるチャンス
面接の最後の質問は、自分のことをアピールできるチャンスです。逆質問をすることで、自分の長所や熱意の高さ、真面目さをアピールできます。さらに、入社後の実際の業務内容やスケジュールなどを聞くことができるチャンスでもあります。
せっかくのチャンスを無駄にしないように面接の準備をしっかりすることが大切ですよ。
「逆質問で何を質問すればいいのかわからない」そんな方はプロのキャリアコンサルタントに相談して下さい。キャリチェンなら、転職活動に関する悩みを一緒に解決していきます。是非お気軽にご相談下さいね。